関西生コン支部武建一委員長を釈放せよ!

全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部・武建一執行委員長が2018年8月28日不当逮捕されました。武委員長がなぜ逮捕されたのか、雑誌『序局』第18号(2018年5月号)に武委員長のインタビュー記事が掲載されています。現在とらわれの身ですが、ご本人に語っていただくのが、一番と思い、転載させていただきます。

世の中をひっくり返すいいチャンス

関生支部つぶしには負けない

全日本建設運輸連帯労組関西地区生コン支部武建一委員長に聞く

(『序局』第18号より)

 

毎年の11月労働者集会で、動労千葉、全国金属機械港合同とともに主催3団体に名を連ねている全日本建設運輸連帯労組関西地区生コン支部。「関生」あるいは「連帯」という呼称で知られている。その関生支部を、1965年以来50年以上率いてこられた武建一委員長に、お話を伺った。中小企業の経営者も巻き込んで、大企業に対する階級的闘いを挑み、重要な時点ではストライキをもって闘い、国家権力の弾圧や、差別排外主義者を動員した資本の攻撃にも不屈に闘いぬいている関生の闘いの真実を大いに語っていただいた。なお、本誌は2011年11月発行の創刊号でも武委員長に登場していただいている(聞き手は本誌連載「獄中記」の十亀弘史編集委員)。「労働運動は今何をなすべきか」と題して縦横に語られている。(3月6日聞き手本誌・長尾悠)

 

-今日の闘いについていろいろお聞きしたいと思うのですが、その前に、今の世界と日本の情勢、安倍の改憲とか朝鮮の戦争の策動を含めてどう考えられるか、簡単にお話しいただきたいと思います。

 

アメリ力帝国主義の衰退

 

私の認識では、世界はアメリカ帝国主義の力が衰退していって、基本的に帝国主義同士の対立・矛盾が非常に先鋭化し激化しているという状況です。これは結果的に資本主義そのものが構造的に立ち行かなくなっているような時代状況じゃないか。その具体的な表れがトランプの誕生です。トランプにしてみたら、他の国のことなんか構っている余裕がなくなって、「アメリカファースト」ということを言いだしているわけで、この「アメリカファースト」は、また自らの国の民衆への収奪と搾取という方向に帰ってくるわけです。これは別にアメリカだけでなく、イギリスあるいはEU全体がアメリカとの関係で言えば、たぶん今度トランプが関税を課すということで、それに報復をするという動きなどに象徴されますように、それぞれが宿命的な、この社会の対立・矛盾が避けられないという状況がどんどん表に出てきている、そういう時代に立ち至っているのではないかという認識ですね。

ただ、社会主義勢力がこれまた崩壊したので、闘う側の主体が非常に後れているような現状ですが、日本ではあまり報道されないけど、少なくてもアメリカ国内においても、民衆の闘いは結構高まってきているし、あるいはヨーロッパにおいても、日本では右派が台頭しているという報道ばかりなんですけど、しかし労働者を申心とする闘いは根強く発展している。

特にアジアにおける朝鮮半島の問題ですね。私の感じでは、朝鮮民主主義人民共和国の政権を転覆するのがアメリカなり日本の思惑ですよね。もう30年近く、「やがて転覆するだろう」と、いろいろな圧力をかけてきたんですが、これはすべて不発に終わっているわけです。核ミサイル問題が最大の焦点と言われているんですが、結局、民族の自立権というのはそれぞれの国に応じてその国の民衆が決めることであって、その国の制度が一方の側から見て都合が悪いからそれをひっくり返す、外部勢力の侵略、攻撃によって変えようということ自体が民主主義を言いながら民主主義を自ら否定することだと思うんです。

アメリカにとって見たら、アメリカの国益から考えると、核を認めて、アメリカに届かない範囲のものにしてしまうということだって、考えざるをえなくなっている。ただ日本が「北から攻められる」ということをすごくあおっているものですから、日本の方がいろいろ安全保障と称して核ミサイルの放棄を強く求めてくると思うんですね。

ところが、このところ南北の朝鮮半島の人たちは、同じ民族同士の話し合いの中で解決すべきだという意見が韓国の申で非常に強く、また共和国もそういう方向に流れていますね。今日のニュースを見ても、ムン大統領の特使で行った人が、実質的な話をして帰ってくるような方向を見出すと思われるような行動をされているわけです。結局、アメリカが先ほど言ったようなことを選択するとなったら日本が経済的な支援をして、36年間の植民地支配に対して、反省、謝罪、償いをして、日朝国交回復という形で落ち着かせていくのが本当の平和の方向ですが、なかなかそうはならないと思います。

安倍総理の経済政策、社会政策は行き詰まっているものですから、結局は戦争政策という方向に持って行きますわね。「制裁と圧力」だけを強めていって、国民をうまくあおり立てて、戦争政策の方向にリードしようという動きではなかろうか。ところが共和国と韓国の側から見ると、それが戦前の帝国主義、軍国主義の復活だと映るわけですからね、日本は北と韓国との共通の敵という色彩が非常に強くなってきて、北、南の一種の統一戦線によって日本と闘うという共通項が拡大するのではないかと思います。

そういう意味では、安倍さんがやっているやり方は、天に向かって唾をしているようなものですから、闘う主体さえしっかりすれば、われわれにとってチャンス到来の時期ではないか。これは帝国主義どもが行き詰まってくると、民衆への搾取・収奪、他国への戦争は従来からやっている彼らの常套手段ですから、この路線は彼らにとってやめることができない。しかしそのことによって、他国の民衆の怒り、憎しみを買い、反撃の大きなうねりが出てくる、また、わが国においても、今のところは連合みたいな御用組合化されたものが数の上では多数ですけれども、しかし、田中委員長のところの動労千葉とか、われわれのところは、それほど力はないんですが、しかし敵からは、大変恐怖感で見られているわけですね。ですから、われわれに対する弾圧とか、あるいは動労千葉に対する弾圧、あるいは農地を権力の思うままにさせない成田の闘いとか、そういう闘う側に対する一方の弾圧と、一方のそれは新しい闘いを生んでしまうような、そういう力を敵が与えてくれている。そういう問題意識ですね。

-軍隊慰安婦問題なんかでも、日本政府は韓国に対してかなりひどいことを言って、韓国をも敵にするような言動がありますよね。

慰安婦問題では、慰安婦そのものがなかったかのような、そういうことを平気で言う人たち、ある程度インテリと言われている連中の中でも御用学者みたいのがいるでしょ。そしてまた今の安倍政権は、歴史を修正するという認識で政権を運営しているものですから、ヘイトスピーチなどの連中を増長させるんですね。

慰安婦の問題で、加害者である日本の側から、「もういいだろう、10億円払ったから」と言うんですが、韓国のムン大統領は、「加害者がそういうことを言うべきじゃない」とおっしゃっていますよね。

-そうですね。「最終的かつ不可逆的解決」というのを日本の側から言っているのはおかしいですね。

まったくの開き直りです。しかも、あの当時の大統領は、今懲役20年行くかどうか、めちゃくちゃな大統領ですからね。日本のやり方は、それ以外に新しい政権ができたら日本の言うとおりにならない。2015年12月に「日韓合意」を決めた時は、千歳一遇のチャンスというので強引に決めたんでしょうね。

 

安倍の本性丸出しの改憲攻撃

-安倍の改憲の動きと、それから今の「働き方改革」について、お考えをお聞かせください。

まず安倍の本質は、森友・加計問題にすごく分かりやすく出ていますね。自分の側を付度してくれる、自分の思い通りに政権を支えてくれている連中にはわれわれ国民の資産を勝手に提供するようなことをやって、それに証拠があるのにないと言ってみたり、法とか規律とかいうものを自分の都合のいいように解釈して政権を私物化しでいくのが、彼の本性丸出しですよね。これはもう一つは、国全体をきわめて深刻に後戻りできない方向にリードしようということです。従来からやっている特定秘密保護法の問題にしろ、共謀罪です。

今回、さらに憲法9条、公明党が飛びつきやすいと思って、「加憲」と称して3項を付けようとしています。ただ自民党の中では、「3項は2項と整合性がないから、はっきりともっと露骨に、戦争をできる軍隊にしよう」という意見もあるんですが、しかも安倍も、これだけでたらめな選挙制度によって大多数の議席を獲得したわけですが、このチャンスを逃したらうまくいかないだろうということで、2項を削除するかどうか関係なく、自衛隊を軍隊として公認できるようなその法律をがむしゃらにでも通す危険性が非常に強まっていると思います。

その背後の事情は、結局経済政策はうまくいかないわけですよね。アベノミクスの三つは、金融緩和とか財政出動はうまくいっていません。特に財政出動は限りなくわれわれの子どもや孫に付けを残すようなやり方で、地域の疲弊とか、中小企業、労働者への抑圧・搾取を基本にしながら、大企業に資産を移転するようなやり方ですから、株が上がったからと言って、国民の暮らしなんか一向に良くならないわけです。

 

労働法制改悪反対のゼネストが必要

 

そしてさらにそれに輪をかけたやり方が今度の労働法制度の改悪です。裁量労働というのは、労働者が裁量するような言い方をするんですが、あれは経営者にとって都合のいいように労働者を使うというものです。現に野村不動産で、裁量労働をやって自殺者が出ているわけですね。最近にわかに報道されるようになったんですが、一昨年9月に自殺者が出て、昨年12月には、労災として認定されたんです。認定されたのだから本来はもっと早く報道の方も、裁量労働の行き着くところはこういう悲惨な結果をつくるんだということを報道しとけば、目玉商品の一つである労働法制の一角が思うようにいかなかったと思うんです。しかもあれは、厚労省の方がでたらめな資料を出して、資料がないと言ってきたわけでしょ。それがだんだん暴露されてきた。その中で世論の方も高まってくると、最近ようやく報道されるようになって、裁量労働制度については、一応出さないという経過がある。

高度プロフェッショナルについては、1075万円以上の収入のある人は、残業代ゼロですね。経団連はすでにこう言っているんですよ。「年収400万円以上の人に残業代なんか出さんでいい」という感覚ですよ。1075万なんてもらっているサラリーマン、労働者はほとんどいないですから。高プロというのは何かよそ事みたいに思われているんですが。いったんあれが導入されると、残業しても全部タダ働き、しかも資本が残業強要できるような仕組みですからね。ああいうものは絶対に認めるわけにいかんわけですよ。

普通であれば連合がゼネストをやるべきですが、連合はまったく取り込まれておりますから、国会で追及しても、「いや、連合の会長の了解を得ている」と安倍が平気で答弁したりするわけですね。ですけど、この間内閣支持率が落ちた、不支持率が高まってきているということもあって、世論が非常に高まってきているので、労働法制の問題については野党がしっかりと頑張っていけば、今の財界と安倍政権がやっていることが必ずしも通るわけではない。また、通すわけにはいかないと思いますよね。

また、これがつまずいてくると、憲法改悪にも大きな影響を及ぼしてくると思うんですね。これは、基本的には、国民的な大運動、大衆行動ですね。動労千葉とわれわれの11月集会というのを毎年やっているんですが、このような闘う労働組合の決起、そしてそれに賛同する人たち、安倍のこのようなやり方に反対する人たちが大きく輪になって高まっていけば、戦争法もつぶすことは可能だということですね。それは沖縄の基地撤去闘争、新基地建設を辺野古に認めない闘いは、日米両国政府が思うようにいかない、両政権ののど元に刺さったとげのようなものになると思うんですね。やはりああいう闘いが必要です。労働運動の場合にも、少数だから大きく変えることはできないという敗北主義に陥るんじゃなくて、少数がまとまった闘いをすれば、必ず多数に転化するんです。

これは世界の、例えばキューバ革命はわずか16人ぐらいの仲間たちが中心になり、やがて独裁政権バチスタを倒して、すぐ近くにあるアメリカ帝国主義と対等に闘ってきて、依然としてキューバの自立権を確保して、健全化しているわけですからね。やはり少数ですよ。その政権がいい悪いにかかわらず、だいたい多数というのは既得権にしがみつくわけですよ。少数は、その既得権によって多数が犠牲になっているという現挺して闘う、そういう英雄主義というのか、自己犠牲をいとわず闘う人たちはいきなり多数にはならないんですよ。少数の者がその気になって闘っていけば、キューバの例のように、それが世の中を革命、変えていくということになるんだという確信が、今のところ少数であるわれわれに求められている。そういう階級的視点が大事じゃないかと思うんですけどね。

 

「韓国の闘いへの感動を実践に生かせ」

 

-韓国の民主労総がゼネストをやって、それが今度のろうそく革命につながっていったという経過を見たら希望が湧きますね。労働者の闘いが核になって全人民的な闘いを実現し、パククネを打倒しました。

韓国の場合、民主労総とわれわれは交流を続けているんですが、日本流のやり方をやってきたんですね。ですから、雇用関係についても、トラックの場合で言えば、個人持ち制にするわけです。要するに「事業主」にして労働者性をなくす。そうすると、荷主とか大手が君臨していて、大手からすると、「雇用関係ではないんだ」「だからお前らは自分で持っている事業主だから、個別に、お前ら自身の自己責任だ」「賃金が低いとか、労働条件が悪いとかは、自己責任だ」と、こうきたんですけどね。

しかし韓国の仲聞は、「違うんだ、重層的な支配構造の中で、一番生産に従事している側の方、この生産に従事している方がなかったら大企業は存立しない。だから、この個別分断政策に対して、それを組織し横のつながりを強め、連帯して、大手に雇用責任を求めて闘っていくという運動が建設、生コン、トラックという分野で未組織をずーっと組織していった。そしてしかも組織するだけではなくて、弾圧されても、差別されても徹底的に闘うんですね。時には焼身自殺という、日本の労働者からすると、それだけ勇気をもってやる人たちがいるというのは、「すごい、韓国の人たちは、言葉で言うだけでなく、行動で表すな」と。高い塔に上って行って、そこを占拠して闘う、ああいう人たちが、潜在的な民衆の力を引き出すんですな。そして民衆がまた、そういう仲間の犠牲を自分の血肉にして、それであきらめないですね、粘り強いですね。それは今の沖縄の仲間に共通しているんですが、韓国の仲間たちは、ものすごい。戦闘的に闘い、しかも国際連帯という旗を掲げて、動労千葉の仲間と共闘したり、11月集会に参加してみたり、そういう階級性が強いですね。

しかも、日本では共和国がいつ攻めるか分からないと慌てているんですが、韓国の闘う労働者は、同じ民族同士が対立して戦うんじゃなくて、共通項を見出そうという立場ですからね、労働者にとって国境はない、労働者階級は国境を越えて団結し闘わにゃいかんという国際主義的な観点が非常に強いですね。そこが韓国の労働者の強いところではないですかね。われわれ学ばなきゃならないところがいっぱいある。

われわれの仲間2人が1年半ほど留学に行ったんです。今でも韓国に代表団を派遣するんですが、行くたびに感動して帰るんですね。「感動して帰るだけではだめだ、その感動を実践に生かせ」(笑)と言うんですけどね。

 

労働組合主導で生コン価格を上げる

 

-その実践ということですけど、支部は4カ月半の大ストライキを闘われて、にもストライキをやられたわけですね。この闘いはどういう闘いだったのか、何を求めてどのように闘われたのか、ということをお話しいただけませんか。

2010年の4カ月半のストライキは、大阪駅前の開発の工事を完全にストップしたんです。この時の要求は、生コンクリート製品が安く買いたたかれて、生コン産業はもともと95%以上が中小企業なので、中小企業がそれによって立ち行かなくなって、賃金引き上げができにくい、あるいは雇用確保、労働条件の維持向上が困難になるということから、生コン価格の引き上げを目的にした4ヵ月半のストライキだったんです。これは、大手ゼネコンの大林とか大成とか清水とか鹿島、大手が価格の引き上げをOKした。売り価格が現実に1立米(立方メートル当たり)1万6800円ですから、当時の売り価格より5000円以上上がったんです。それで終結したんです。

ところが、当時セメントメーカーは、労働組合主導型で生コンの値段を上げていくと、労働組合の影響力が生コン関連のみならず、日本の中小企業が圧倒的多数(事業者数で言えば中小企業が99・7%)ですから、関生型運動が他の中小企業に一気に広がる、という危険性を感じているわけですね。それで今度は、「値上いいんだ」ということで、合意している内容を全部ひっくり返したんです。それで、そういうことに対して労働者は抗議します、それを口実にして、「威力業務妨害」と称して警察を導入し、われわれの仲間を20人近く逮捕したんです。今問題になっている宇部興産の関連会社の関西宇部という会社です。もともと宇部興産は90年代から不正をやっていたことを最近暴露された、とんでもない会社なんです。

集団的労使関係として、春闘で交渉する時は、労使関係のある所は全社が寄ってきて、歴史の古い新しいは関係なく、集団で交渉し、そこで集団で決めた労働協約に拘束されるというやり方をするんです。それをつぶすためにその関西宇部が弾圧を加え、一方セメントメーカーとしては、大阪兵庫生コン経営者会(生コン企業が結集する対労窓口、集団交渉の当事者)をつぶすために、セメントの直営工場12工場を経営者会から集団離脱させるわけです。経営者会をつぶして集団交渉をつぶすためにそれを実行したんです。ところが、われわれは集団交渉を成功させるために、近畿2府4県の申小企業に呼び掛けて、経営者会を守り、集団交渉を守るために、それでセメントメーカーの策動はその点では失敗したんですが、しかしいったん値上げしているのが、ゼロになったんです。4カ月間の成果を奴らはつぶしてしまったんです。その結果何が起きたかというと、また生コンの値段が下落したものですから、中小企業が倒産の危機に直面したんですね。

そこで2015年に、生コン産業として大阪の場合は成り立たないところまで追い込まれたんです。セメントメーカーは分断支配をやるわけです。大阪広域協組という協同組合があって、それに対抗する阪神地区生コンクリート協同組合があって、もう一つはレディーミクスという協同組合、三つ協同組合があった。それに、どこにも入らない員外社「アウト」と、四つのグループがあったんです。一番影響力のある大阪広域協組というのがセメントメーカーが主導権を持っているところで、後は中小企業です。われわれ労働組合は、その中小企業と、協力連携していたわけです。それでセメントメーカーの主導的なやり方を変えよう、という主張をしていたんです。

それが2015年-月になると、セメント主導のところも立ち行かなくなったものですから、今度は労働組合に「ぜひわれわれに協力してください」と言ってきた。「労働組合と協力して、業界の大同団結をする、労働組合との従来の約束についてもそれはちゃんと履行します」と。従来の約束の中の大きな問題は、「雇用福祉基金を1立米あたり100円出す」、これは80年に約束し、94年に約束しながら実行されていなかったんです。ところが2015年は「実行します」と言った。「値戻しした段階では従来の約束を実行します」と。100円と言っても、大阪府下でも530万立米ほど入れますから、100円で年間5億3000万円ほどになるんです。「だから協力してください」ということだったので、「そういうことであれば協力しましょう」ということを2015年1月から、三つの中の阪神協組、レディー協組(中小企業関係)のところとわれわれと一緒になって、もともとセメントメーカーの広域協組と合流させるわけです。もう一つ、アウトのところについても説得し、合流させる。そして大阪府下の生コン工場の99%を組織した。組織率がそれだけ高まってくると、ゼネコンという大手との取引が対等にできるようになりますね。大手商社、住友とかとも対等に取引できる。それで値戻しをし、値上げが2016年からレ年にかけて成功するんです。売り価格が1万5800円、標準価格がそれですから、実質上は1万7000円くらいまで値が上がるんです。

 

輸送運賃も上げなければ

 

これは中小企業主導型の闘いとして非常に良かったなと考えていたんですが、振り返ってみると、製造業は良くなったんですが、そこに出入りしているダンプとか、コンクリートミキサー、バラセメントを輸送する会社の運賃は全く上がっていないんですよ。「製造業だけがそういうことをするのはおかしいんちゃうか、やっぱり出入りしている中小企業も等しく良くなる必要があるんじゃないか」。だいたい労働者が多く働いているところは製造業よりも輸送業のところです。ですから輸送運賃が上がらないということは、輸送労働者の賃上げも難しくなるわけですよね。要するに個別の会社に要求するだけではなくて、なぜ賃上げができないかという原因をたどっていくと、今の韓国の仲間が闘っているように、親会社、荷主、力を持っているところから財源をとってこなければ、中小企業だけ突いたんでは成果は得られないわけですね。

そういうこともあって、われわれは昨年の12月12日から5日間、具体的な、例えばミキサーで言えば、大型車1日あたり4万円いってなかったんです。これを5万5000円にしなさい、バラ輸送の場合は、トン当たり510円値上げしなさい、これを要求してストライキに入ったんです。ストライキに入ったら、滋賀と京都と奈良と和歌山、大阪でも大阪兵庫生コン経営者会の加盟社は、「分かりました。来年(18年)4月から値上げしましょう」と合意したんです。それで、5日間のストライキはそれで終結したんです。

終結して、いよいよ新年に向けて合意した内容の実行態勢に入ろうとした時に、何が起きたかというと、大阪広域協組は従来約束している「100」円を11月末で完全に止めてしまったんですね。それに加えて、約束したことを反故にしようとして彼らはキャンペーンを張りだしたんです。つまり、「関生の行ったストライキは威力業務妨害、組織犯罪対策法違反だ」と言って、協同組合の人たちから署名を集める運動をする。

そして、「ヤメ検」、検事を辞めて弁護士をやっている人たちをずらっと連ね、そして他の法律事務所の弁護士も含めて33人の弁護士を入れて、その弁護士をヤメ検がリードする。そしてこのヤメ検だけでは無理だと見たのでしょう。在特会(「在日特権を許さない市民の会」と称する差別排外主義集団)系の瀬戸弘幸という者を引き込んで、その在特会と共闘して関生つぶしをやる、在特会に宣伝力1を送るわ、移動する車を送るわ、それから在特会の活動全部を協同組合の資金を通じて保障するということで、在特会を取り入れたんですね。それで在特会と広域協組が一緒になって、今度はセメントメーカーがなし得なかった経営者会をつぶす、佃々に呼んで「もし連帯(関生支部)と交渉したり、連帯と話し合いをするということであれば、生コンの割り付けをストップする」と。99%の占有率を持っているものですから、割り付けをストップされたらその会社は仕事がなくなるわけです。会社は手形を出しているから、会社は回らなくなるわけです。独占的地位を利用した。優越的地位の濫用ですけど、これをやってしまったんです。そうしたら、会社を維持するために、不当なことをやられているんだけど、どうにもできない、ということで経営者会から脱退者が出てきたわけです。

もう一つはバラセメント輸送協同組合の脱退社。増長して今度は、法律違反であろうが何であろうが、何でもいいから手段を選ばずに、この機会に関生をつぶすんだ、ということで在特・広域協組がグルになった攻撃が今でも続いているんです。

ただ、これは大阪広域協組全部がそうかと言ったら、そうではないんです。今、大阪広域協組の理事長をやっているのは、もともと社会的に問題のある、宇部興産の関連会社の関西宇部出身だったのが木村貴洋というんですけど、この男は会社からも首になって、員外理

事になったんです。これは祭られている(かいらい)政権なんです。これを支配しているのは、地神秀治、矢倉完治、大山正芳というやくざ、チンピラみたいな男です。この3人が自社の利権、セメントの販売の利権をとる、骨材を納入する利権を取る、輸送の利権を取る、バラ輸送の利権を取る、それでシェアを自分の都合のいいように取る、そういう利権のために、事実上この3人が全部をあおって、それで「反連帯」と。そこへ共産党系の建交労(全日本建設交運一般労働組合)、それともともと連合の生コン産労(交通労連生コン産業労働組合)というのを引き連れて攻撃しているんです。その攻撃で、「今度は10億でも20億でも金を使って徹底的に関生をつぶすんだ」と言っているようですが、われわれからすると、金で結び付いている連中なんで、金の切れ目が縁の切れ目で、すぐほころびるだろうと発信していたんですが、もうすでにそういうほころびは出ているんです。

まずヤメ検の弁護士を中心とする33人に今突きつけているのは四つの法律に違反しているということです。一つは独禁法違反なんです。もう一つは協同組合法違反なんです。協同組合というのは相互扶助、「皆は一社の利益、ご社は皆の利益」の精神で成り立っているわけですね。ところが、優越的地位の濫用をするというのは、それ自体が協同組合の基本理念に反することなんです。だから、協同組合法違反。それから労働組合法違反。それと恐喝、洞喝しているので、これは刑事事件に相当することをやっている。

「四つの法律に違反しているようなことを弁護士が承知して名を連ねているのか」ということで質問状を出した。7日までに返事を寄こせと。そうしたらどうやら弁護士も、「団体交渉を拒否するのはおかしい」と言っています。それともう一つは、在特会の瀬戸は別のグループをつくっていて、その別のグループが朝鮮総連の本部に拳銃を発砲して逮捕されているわけです。そういうつながりがあるんですよ。

そうしたら、今度は大阪広域協組は、たぶん金をやったと思うんですが、この2、3日のことですが、在特会との関係に距離を置くようになっています。また、協同組合内部から、こんな法律違反のやり方については訴訟を起こすということで、2月16日にユ社が訴訟を起こしているんです。この流れが一気に強まりつつあるんです。ですからこれは、先ほどの3人、理事長を入れたら4人の体制は一気に瓦解する。

それを引き留めるために彼らは今何をしているかというと、「武委員長は4月10日に逮捕される」、それだけじゃなくて「16人が逮捕される」と宣伝し始めた。権力は何でも口実を付けて逮捕しますが、それにしても日を設定して逮捕するなんていうことはあり得ない話です。それをバーっと言うて、この3月11日に、神戸で、和歌山で工業組合から除名された人間と大阪の4人がグルになって「決起集会」をやるというんです。その名目は「関生支部は愚連隊といっしょだ」「企業を洞喝し解決金を取っている。そういうとんでもない組織と闘っていくために、決起集会をやる」と。

これはたぶん不発に終わると思うんですが、そういう状況にあって、われわれは明日(3月7日)、第1回目の集団交渉を予定しています。それから和歌山では、明日行動を予定しています。結局裁判とか労働委員会は、それとして活用するのであって、それに依存してはだめです。行動の中で、彼らの攻撃をはねのけていこうということです。

交渉というのは二つの意味があるんじゃないか。一つは要求を獲得するための手段なんですね。同時に、この交渉を仲間の団結を促進するための機会だと。つまり教育の機会だと。教育というのはいろいろ話をして、理解納得するだけではだめだ。それはそれで必要だけど、行動しながら理論を学ぶ。理論と実践を統一しなければ組合員の確信にはならないということで、今年の春闘は、経済的な要求は、安倍のやっている官製春闘ではなくて、自力の闘いで勝利する。困難と思われる側面はあるが、これを団結を促進するチャンスだと思ってますからね。

ですから経済要求をしっかり実現するようなことと、「沖縄の基地新設を絶対認めない」という沖縄の仲間と連帯する、原発を認めない、憲法改悪には絶対に闘って、もし実行されるならストライキをもって闘っていく、というテーマでしっかり闘うのが今年の春闘です。ちょうど3月11日は300台近く自動車を寄せてパレードをするんです。そういうことを旺盛に闘って、この今の安倍政権に鉄槌を食らわせていく、そして業界の刷新に向けてしっかり闘っていく。こういう春闘になると思うんですね。

 

何べんも裏切ってきた建交労

 

-先ほど、建交労の話が出ましたが、具体的にはどういう形で加担しているんでしょうか。

共産党が2004年に綱領からすべて改悪して、結果的に「資本主義の枠内で」ということで革命を放棄しましたね。それまでも変質しているんですが、非常にあからさまに変質したのは2004年以降ですね。共産党は、資本家と共存する、「大企業は敵ではない」ということです。日本共産党指導下の建交労は以前は、「中小企業は二面性がある」と分析していたんです、労働者を搾取する面と、大企業から収奪されている面。だから「一面共闘一面闘争」というのが基本路線だったんです。2006年にそれを破棄して、「共存共闘」になったんです。「共存共闘」ということは、「ストライキしませんよ」、共産党の「大企業と一緒にやりますよ」という路線といっしょなんですね。2006年に変質して、それから建交労は、この十数年、ストライキ一つやっていないんです。

それどころか、賃下げの先頭を切っているんです。この地域で、生コンの労働者の平均年収は、630万円を超しているんです。ところが建交労ができるところでは530万でスタートする。100万円も年間違いますと、これが足かせになるわけです。だけどわれわれがそんなことを無視して「630万以上上げよう、平均して700万以上にしよう、750万めざそう」と言う。それに対して、建交労は下に下に下げようとする。そうやって妨害していたんですが、2015年に先ほどの「100円払う」という合意を建交労はかぎつけたんです。

2015年5月、「関西生コン関連連合会という労働組合をつくりましょう」と、「今まで共産党が『利権暴力集団』と関生を攻撃したのが誤りだった。これからは反省して、一緒にやりたい」と言ってきたんです。その時、うちの組合員は、「あいつら裏切るのを何とも思っていないから、そう簡単に入れたらいかんのじゃないか」という話があったんですが、「いや、どうやら今度は反省しているようだから」ということで、いろいろ議論の末、彼らも一緒になってやろうかということになったんです。

それでスタートした。そして去年の12月のストライキの時も、「ストライキできない」と言うから、「じゃあ、ストライキを妨害せんといてくれ」と。彼らは「妨害しません」と言うていた。

ところが、その12月12日の時に、後で分かったんですが、11月の末に広域協組が100円をストップしていたんです。それまで配分いくらかありついていたわけです。建交労は何の汗も流さなかったんですが。20%ほど、100円のうち20円、相手に渡していたんです。それが途絶えてしまったんですね。金目当てだけでうちに一緒にやろうと言っていただけなんです。それが入らないと見るや、コロッと裏切って、12月27日に「連合会を離脱する。ストライキは勝手に連帯がやった」と。「妨害しない」と会議で約束しているのに、それをつぶしにかかって、相手にすり寄って、相手からお金を得ようとした。どうやらーカ月分だけは入ったようです。ところが広域協組は、「釣った魚にエサはやらん」ということで、持続的に金をやるわけじゃないですね。

建交労は今、自己矛盾に陥っているようです。直前になってから裏切りをするんです。これはほとほと、今までも82年の時も裏切ったし、2005年の私が弾圧された時も裏切ったし、何べんも裏切っているんですけどね。労働者はそうじゃないんですけど、幹部は腐りきって、ダメなんですね。建交労という、共産党系の民間単産で有力組織なんですが、腐りきっている実態を体験しましたね。

彼らのやり方は、すぐすり替えをするんです。要するに、「労働組合として、連帯は協同組合の人事権に介入している」とか、「ストライキを勝手にやった」とか、一緒にやって「自分たちができなかったら関生支部のストは妨害しない」と言っておきながら、妨害したんですけどね。一応労働組合の名前をかたっているわけですから、労働者は、共産党と言えぱ労働者の利益代表と思いますよね。それで中身が全然裏切ることをする。権力や資本というのはもともと労働者を搾取するために分断してみたり、思想的な攻勢をかけたり、差別したりすることによって成り立っている、自分たちの支配を成り立たせようとするわけですね。そういうものだということは分かるんですが、労働者面をしてきて、後ろから鉄砲を撃つようなことを平気でやるのが、共産党とか建交労です。

ここは、今安倍政権に対する不満が高いので、共産党は「野党連合を組んだらうまくいく」と提唱し、とにかく政権を取り換えることが可能だと幻想を振りまいているんです。同じ現場でわれわれは彼らの裏切りを何回も体験すると、共産党の言うてることのインチキがよく分かります。共産党と言いながら共産主義者じゃないですからね。こういう連中と対立している側からすると、眉唾もので、そんな信頼して付いていったら、あとで2階に上がって梯子を取られるのと同じ目をするよということを発信したいですね。

 

中小企業の労働運動の典型をめざす

 

-今後の展望をどういうふうに考えておられますか。

階級対立が非常に先鋭化するという時代状況ですので、敵そのものの力が全体的に弱ってきているんですね。それを敵が大きいとみて敗北主義に陥る傾向が非常に強いんですよね。そこを闘う立場の人間が、今の世界、今の日本の支配層がいかに困難に陥っているのか、という立場で見るのか、それともいろんな法案をむちゃくちゃ通したりするので「いやあ、敵は強い」とみるのかで全然違ってくるんです。われわれは前者の立場をとる。

そういう観点に立っていくと、われわれの運動は単に生コン建築関連の労働者の状況が向上するだけはなくて、もちろんそれはそれとして、一生懸命やらなければいけません。労働組合ですから、経済闘争しない労働組合になって、政治主義的になれば、多くの仲間を結集することはできませんから、それはしつかり頑張っていかなければいけません。

しかしながら、そこだけに限定するようなやり方ではなくして、世の中を変えていくんだと。今の資本主義は腐りきっているから、東芝に始まり、東レから日産から、日立、あるいは宇部興産、リニアで談合している大成建設、鹿島、大林、清水。腐りきっているわけですよ、この社会は。それでこういう腐りきった社会は、金もうけのために寄っている連申が腐りきるわけですから、こういうのは労働者の本当に魂を入れた闘いをすれば、こんなのいちころだと。そういう気持ちをまず持たなきゃいかんということですね。そのためには、与えられている課題について、団結の輪をしっかり広げていく。そして広げていくというのは他に依存するのではなく、自ら闘いながら広げていく。

世の中をひっくり返すいいチャンスを迎えているとみておりますから、この状況こそ、われわれにとって幸いなる機会を与えてくれている。掲げているテーマをしっかり闘いの中で実現していけば、中小企業の中における労働運動の典型はこれだ、大企業の収奪と闘い、中小企業の利益を還元させる、労働者の雇用も賃金も安定させていく、労働組合がめざすべきことは、個別の企業を対象とするのではなく、産業別的な賃金制度、産業別的な雇用制度、会社がつぶれてもその産業が存在している間は、その産業が連帯して雇用保障を行うという制度、産業別福祉制度、そういうことを実現することを展望して、しっかり産業別運動を全国に発信し、取り組んでいく。

そういう運動の中に若者を中心とする人材を育成する、人を育てるということです。今、3年目に入っているんですが、隣の労働学校がスタートして、今若者を中心にして学校が大きく結集しているんですよ。東京の仲間たち、現役の学生とか、いろんな東大とか一橋の学生が、この腐りきった社会を変えていくために、関生と一緒に勉強したいという人が寄ってきているんです。大阪の場合は、京大とか同志社、そういう若者がしっかりと理論と実践の中で、闘いを共有して、鍛えていけば、それが大きな力に必ず転化する。若者を育てていくにはだいたい3年から5年くらい、期間が必要ですが。

中小企業の人たちに希望を与えるようなこと、そしてそこで働いている人たちの、闘い方によっては、賃金、労働条件、これで安定しますよと、今関西の生コンの賃金は平均して630万円以上ですが、低いところも中には入っているものですから630万円。700万超しているんですよ。年間休日が125日ですからね。闘いがあれば、中小企業で働いている4千数百万人の、しかもワーキングプアー1000万とか、言われる年収が400万円以下の人たちが圧倒的に多くなっているでしょう。しかし、われわれの関西の場合は、日雇いの人たちも年収400万円を超しておりますからね。ですから、中小企業の中でも、闘い方によってこういうことができますよということを示し、世の中を変えていく運動を続けていかねばと思います。私はそれは可能な時代に入った思います。

76歳ですから(笑)、年齢的にはかなり年いったんですが、私の目の黒いうちに壮大な、今日申し上げたことを必ず実現する。

-運動を始められて、委員長になられたのが23歳でしたね。50年以上ですね。

私は一貫しているのは、共産党の裏切りがあり、権力が日経連とグルになって攻撃、セメントメーカー、ゼネコン、強大資本からの攻撃、やくざに殺されかける、いろんな想像を絶する攻撃を受けたんですが、私自身の世界観、人生観は、「われわれは社会の主人公だ、労働者は必ず天下を取るんだ」というゆるぎない信念ですから、絶対あきらめない。絶対粘り強さを失わない、どんな苦境になっても、韓国の仲間たちの闘い、戦前の小林多喜二などの共産主義者が身を挺して闘ったことを考えたら、われわれの闘いというのは知れているじゃないかと。だから、前科5犯で、何べんもバクられたりもしたけど、それは私にさらなる成長の機会を与えてくれたと思っていますから、そういう信念はゆるぎないですね。「いついつ逮捕する」と精神的に打撃を与えようとしているでしょうけど、大いに結構、どうぞ来てくださいと(笑)いう感じですね。

-しかし、向こうから見たら、そういう信念の人が頑張っていられるというのはすごい脅威ですよね。今日はどうもありがとうございました。

11・5運輸労働者の総決起でゼネストへ!

11・5日比谷野音の全国労働者総決起集会は北朝鮮への戦争を阻止する決定的な闘いになりました。そのゆくえを決めるのは労働組合です。合同・一般労働組合全国協議会 建設・交運連絡会(GTR)議長 吉本伸幸さんから以下のアピールが発せられました。ぜひ労働者の総決起を!

11・5日比谷野音での全国協建設交運連絡会と関西生コン支部・近畿トラック支部との交流について

連帯ユニオン・怒りの無期限スト

2013年7月、エム・ケイ運輸(奈良県大和郡山市池沢町)で働く11名の労働者が連帯ユニオン近畿地区トラック支部に加入し、公然化を行った。会社は職場の問題を解決すること無く、15年6月、ヤクザを介入させた。分会長を大阪市内のファミレスに呼び出し、「300万円払え」等と脅迫、組合脱退強要を行った。それが、エム・ケイ運輸闘争の始まりです。
同月、組合は第1弾ストライキを決行。この事件は、会社が不当労働行為の事実を認めて謝罪したが、会社は新たに関西圏で有名な労務屋を雇い入れ、確認事項を全て反故にしてきた。第2弾のストライキ、組合員のみ就労させない攻撃、約20日間の出勤闘争と、就労実現といった経過の中、殺人未遂事件が起きた。2016年11月30日早朝、大型トラックに乗務する分会長が長距離業務を終え、車庫に戻ったところ、突然襲撃に遭い全身打撲と肋骨3本骨折で、全治2ヶ月以上の重傷を負わされた。
分会長がこの日、この時間に車庫に帰ってくる事を知り得たのは、一部の経営者と配車係だけ。事件後、姿をくらました会社幹部もいる。
組合は経営者が関与しているとしか考えられないとして、翌日の12月1日から第3弾となる無期限ストライキを決行。会社は団体交渉を拒否している。
組合が長時間労働の是正を要求し、奈良労基署も是正指導を繰り返していた矢先の2017年2月2日には、長距離運送業務に従事する運転手が会社事務所で倒れ心肺停止で緊急搬送され、その日の夜亡くなった。
無期限ストライキは今も継続中。連帯ユニオンの組合員は総決起して闘争を継続中。

 

これは関西で起きていることだけではすまされない。関東のGTRがこの事態に対して黙っていていいのか? 関西生コン支部の闘いへの連帯と共闘をかけて、来る11月5日日比谷野音の会場にて、関西生コン支部と近畿トラック支部の仲間と話をしたいと思っています。是非とも合同一般労組全国協建設交運連絡会の皆さんの総結集をお願いします。

合同・一般労働組合全国協議会 建設・交運連絡会(GTR)議長 吉本伸幸

共謀罪成立をぶっとばそう!

本日6月15日、共謀罪が参議院で与党の強行採決により可決成立した。絶対に許せない。

共謀罪は、「テロ等準備罪」と称して、「テロ」を防止する目的であるかのように言われているが、安倍と政府与党は「テロ」防止などまともに考えてはいない。「テロ」から「国民の生命・財産」を守りたいというのなら、オリンピックをやめろということだ。安倍の政治は確実に2020年東京オリンピックを「テロ」の悲劇の戦場にするものだ。それは福島の切り捨て、労働者民衆の切り捨て政治とひとつながりだ。

共謀罪は、すべての労働者市民を監視する体制・システムを合法化し、安倍と政府与党、権力に反対する者をいつでも犯罪者に仕立て上げる法律だ。

しかしながら、反権力を闘う者を犯罪者に仕立て上げるというやり方は、決して共謀罪がはじめてではない。70年安保闘争の時には「破壊活動防止法」が発動され、聴衆の前でしゃべっただけで逮捕された。2年前には群馬合同労組の仲間が、仲間の契約した携帯電話を使用していたことが「詐欺罪」だとして二人が逮捕された。今年に入って、レンタカーを借り交通費を折半して福島ツアーを行ったことが「白タク」=「道路運送法」違反だとして、埼玉の仲間3人が逮捕された。労働組合の仲間が団体交渉で「脅迫」したとか、ビラまきや抗議行動が犯罪だとして逮捕されている。要するに、何でもないことを犯罪に仕立て上げ、逮捕=弾圧されるということは、ずっと続いてきた。問題は、共謀罪成立で、これまでは一部の活動家にやられていたことが、すべての労働者市民自身の問題になるということ。

大事なことはふたつある。ひとつは、安倍・支配階級・権力が、そこまで危機を深めているということ。そこまでやるのは、そこまでやらないと自分たちが危ないからだ。森友・加計学園は象徴的事件。

もうひとつは、こちらのハラのすわり方が問われているということ。

群馬合同労組にはよくわかる。こういうときはこちらのハラのすわり方なんだということが。ブラック企業に対して声をあげるときと同じなのだ。解雇やパワハラ、ブラック企業の暴力的な支配に対し、労働者の決起は本質的に実力の闘争だ。しかし一人がハラをすえてたち上がれば、必ず団結が生まれ、拡大する。労働者階級の団結は正規・非正規、民族や国境、さまざまな違いをこえて、ものすごい力を獲得する。それはたとえ仲間が獄にとらわれることがあっても決して負けることはない。むしろ団結を拡大することができる。星野文昭さんの闘いのように。

群馬合同労組は中央タクシー分会の仲間が2年前に組合に加入、闘いが闘いをよぶという状況をつくりだしてきた。先日高崎駅金曜日行動で、中央タクシーの仲間がこんな話をした。

労働組合をネットで探していて、群馬合同労組の仲間二人が「詐欺罪」で逮捕された記事を見つけた。決め手だったのは、警察に抗議に行き、逮捕に抗議して、たくさんの人があつまって声をあげていたこと。本物の大衆運動の力を感じた。自分も人生かけてやろうと思った。韓国の運動が大統領を倒し、逮捕させた。自分たちにも必ずそういうことができる。共謀罪に負けずにがんばろう。

軽井沢バス事故 事故責任を運転手に押しつけるな!

軽井沢バス事故から今日で一年。

メディアはこの日「運転ミスと断定」「死亡した土屋運転手も、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の疑いで容疑者死亡のまま書類送検」(朝日新聞)などと一斉に報じた。政府・国土交通省、警察は死人に口なしとばかりに運転手のミスに責任をかぶせた。

私たちは、絶対にそれを許せない。土屋運転手は、明らかにフットブレーキを踏み込んでいた。それでもブレーキがきかない状況で全身全霊をかけて車体を制御し、事故を回避しようとしていたことは明らかだ。

実際に事故現場を訪れたらわかる。事故現場は、旧碓井峠の国道ではなく、バイパスだ。登り坂を終わって峠を過ぎたの二つ目の下り坂のカーブ。フットブレーキがきけば、素人だって事故はおこさない。

国土交通省のホームページに「軽井沢スキーバス事故対策検討委員会」の記録がある。事故から半年の間(6月3日まで)に10回の委員会が開かれている。規制緩和、営利優先によって、さまざまな問題が明らかになっている。ご遺族の方々の尽力も大きかったろうと思う。しかし本当の事故原因が明らかになっていない。

昨年末に国土交通省に問い合わせた。本当の事故原因は特定されたのか?調査はどうなっているのか?と。国土交通省は、事故原因調査は長野県警が担当だ、そちらに確認してくれといった。長野県警本部に電話した。それは軽井沢警察署が担当だといった。軽井沢警察署に電話したら交通課に回された。結局個別に話すことはできない。メディアに発表する以上のことは話できないとのことだった。これは、運転手のミスにされて、闇に葬られるなと思った。その通りになった。

「下り坂で速度を出し過ぎたため、ギアを低速用に入れられず、エンジンブレーキやその働きを補助する排気ブレーキが利かない「ニュートラル」の状態になった。事故直前にブレーキを踏んだ形跡があったが、十分減速できなかった、との見方を固めた。」…これは本当にとんでもない濡れ衣だ。フットブレーキがきけばあんな事故になるわけがないのだ。

群馬合同労組組合員のドライバーは、以下の見方に同意する。

「そこで問題になるのが(ブレーキ)エアで作動する部分の凝水です(空気タンクには水が溜まる)…30年程前よりエアドライヤという除湿装置が装備され凝水はほとんどなくなりましたが全くゼロでははありません。…外気温は低かったでしょうから凍結することは十分考えられます。坂を下り始めて排気ブレーキなりクラッチなりフィンガーシフトなりを操作した際にエアが流れ氷の固まりがどこかに詰まったと考えられます。」「エアブレーキ系の配管が凍結したことによる事故であれば、溶けた時点で原因全くわからなくなる。しかも全て正常に見えてしまう。」(http://bylines.news.yahoo.co.jp/kunisawamitsuhiro/20160125-00053801/

こういう見解は早くから出されていた。十分な検証は、国土交通省と長野県警の対応から判断するに、まったくされてはいない。結局、運転手のミスに責任はなすりつけられ、一時的に対策・規制が強化されてもブラック企業がこれからも安全に力を入れることはない。

事故で亡くなった青年が、『社会を変えるには』という遺品の本を残していた。韓国ではセウォル号の犠牲者の遺族、生き残った友人たちが、パク・クネ大統領打倒のデモの先頭にたっていた。問題は労働者がつながり声をあげること。やはり現場のドライバー、労働者が、自分たちで声をあげるしかない。群馬合同労組、合同一般労働組合全国協議会は、一人でも入れる労働組合。ともに声をあげて自分と乗客の命を守ろうと呼びかける。

元ウベハウス東日本従業員・T組合員が残業代裁判で勝利的和解

 本日12月20日、T組合員が本人裁判で闘ってきた残業代請求裁判が前橋地方裁判所高崎支部で開かれ、原告T組合員とウベハウス東日本のIさんの証人尋問が開かれた。組合からも多数が傍聴にかけつけた。その後、裁判所の職権で和解協議が行われ、T組合員の勝利的和解で落着した。少額訴訟で勝てると思ったが本訴に移行。反訴もされて大変だったが、弁護士もつけず、がんばって、ついに勝利的な和解決着。最後は金の問題ではないと、意地でがんばった。闘えば勝てる。またひとつ重要な前進だ。

勝利の要因
★当初群馬合同労組に相談・加入して、団交、抗議闘争をやり抜いたこと。これが重要な証拠となった。
★群馬合同労組の組合員として、T組合員が仲間の支援や東京の集会などにも参加して、労働者としての団結を固めてきたこと。
★T組合員の根性

法律上の決め手になった判決はこちら
https://www.zenkiren.com/Portals/0/html/jinji/hannrei/shoshi/08697.html


一般的に労働時間とは使用者の作業上の指揮監督下にある時間または使用者の明示または黙示の指示によりその業務に従事する時間と定義されるところ、前記認定事実(2)、(3)のように、原告らを含む従業員は一旦は皆で事務所から徒歩5分ほどの駐車場兼資材置き場にバイクなり車で来て、そこで被告の会社の車両に資材等を積み込んで事務所に午前6時50分ころに来ていること、その後手元である原告らと組む親方と訴外丙川との間で当日入る現場や番割りさらには留意事項等の業務の打ち合わせが行われており、その間、手元である原告らも事務所隣の倉庫から資材を車両に積み込んだり、入る現場や作業につき親方の指示を待つ状態にあること、証人丙川及び原告らの各供述によれば、被告が従業員を当日どこの現場へ差し向けるかは天候にも左右され、当日休む者が出た場合に変更となることもあったり、前日までの各現場の作業の進捗状況に応じて訴外丙川が采配している実態が見受けられること、原告甲野は自宅の近くの現場に直行することがある場合以外、原告乙山は全勤務期間中妻のお産のときなどの2回を除いては現場への直行はしていないことが認められる。
 このような原告らの出勤状況及び被告における作業の指示状況からすると、原告らはそれぞれ朝に事務所へ午前6時50分には来ることを訴外丙川から実質的に指導されていたものと評価することができ、直行の場合を除いて少なくとも午前6時50分以降は原告らは被告である使用者の作業上の指揮監督下にあるか使用者の明示又は黙示の指示によりその業務に従事しているものと考えるのが相当である。〔中略〕
原告らが日々午前6時50分までに事務所に出勤するのは正しく被告である使用者の指示を待つ指揮監督下にあるものといえるのであり、その後の車両による移動時間も親方と組になって訴外丙川との打ち合わせなり指示に基づき現場に赴いているものであることからすると、拘束時間のうちの自由時間とは言えず実働時間に含めて考えられるべき筋合いのものというべきである。〔中略〕

中央タクシー労働委員会、川谷内分会長証人尋問速記録

2015年10月3日に行われた群馬県労働委員会第1回審問での群馬合同労組中央タクシー分会長の証人尋問速記録を全文公開します。
12月12日10時から群馬県庁26階で第3回審問が開かれ、結審し、来年3月に命令が出る予定です。同じ12月12日13時10分から前橋地方裁判所にて中央タクシーを被告とした割増賃金等請求裁判の第1回裁判も開かれます。ぜひ傍聴に来てください。

清水申立人  では、申立人の清水から質問をいたします。最初に、甲145号証を示します。陳述書の題名がついていますね。川谷内政樹の記名がありますね。
川谷内政樹証人 はい。
清水   判こが押してありますね。
川谷内  はい。
清水   これは、川谷内さんが作成した陳述書に間違いないですか。
川谷内  はい、間違いありません。
清水   書いてあることも間違いないですね。
川谷内  はい。
清水   改めてお聞きします。川谷内さんが中央タクシー株式会社に就職したのはいつ
ですか。
川谷内  2011年の11月1日です。
清水   群馬営業所に異動になったのはいつですか。
川谷内  一昨年ですか、13年の9月の頭ぐらいです。
清水   群馬営業所でジャンボ部門乗務員は常に長時間労働が続いていたんでしょうか。
川谷内  はい、続いています。
清水   タコグラフや乗務記録の改ざんを乗務員に行わせていると陳述書にありますが、間違いありませんか。
川谷内  間違いありません。
清水   川谷内さんは、いつそういう指示をされましたか。
川谷内  入社してすぐに指示を受けました。
清水   それは、どこの営業所ですか。
川谷内  新潟営業所です。
清水   それからそういう扱いをすることが当然という状態だということですよね。
川谷内  はい。
清水   もし改ざんをしないで、タコグラフや乗務記録をそのまま提出するとどうなりますか。
川谷内  16時間以上週2回超えますと違反になりますので、つじつまが合うように14時間程度で抜かないと、タコグラフに不可という形のペンを入れられて、返却され、受け取らないということで返却されます。
清水   それで自分の責任でもう1回つくり直すという。
川谷内  そうですね。手書きで訂正したものを出し直すということです。
清水   ドライバーは皆同じようにしているということですね。
川谷内  はい、そう承知しています。
清水   なぜ改ざんが必要だったと思いますか。
川谷内  先ほど申しましたとおり、運輸局の改善基準告示ですか、制度に違反すると行政処分の受ける対象となるものと考えております。
清水   しかし、川谷内さんは休日出勤も断ったことはなかったんですよね。
川谷内  はい、ありませんでした。
清水   それはどのような心境でしょうか。
川谷内  新潟、群馬と10人程度の非常に小さい営業所でしたので、やっぱり私自身が家族もいないし動けるということと、中心メンバーという誇りを持って、なるべくなら出ようということが結果的にすべてつながったということです。
清水   川谷内さんが群馬合同労働組合に加入したのはいつですか。
川谷内  昨年の、15年の6月4日です。
清水   きっかけに、オーバードラッグして病院に運び込まれるという事件がありましたね。
川谷内  はい。
清水   どういう状況だったのか説明をしてください。
川谷内  私が勤務解除の日、フリーな状態のときに、山本営業所長から電話がありまして、エンジンの警告ランプがついた、これどういうことだということで連絡受けまして、オイル上がりするようなことがありましたので、それでオイル、そろそろ交換時期かもしれないし、分からないし、かなり100万キロオーバーの車を結構使っているものですから、メーターのセンサーの異常もあるので、1回バッテリーを外したらどうだという話をしたところ、エンジンはきれいだ、余計なことするなというくらいに電話の向こうで桐喝されました。それがきっかけです。
清水   それで、気持ちがおさまらないということですかね。
川谷内  そうですね。今まで、自分なりには一生懸命やってきたつもりだったので、恫喝受けるいわれもなく、そういう中で怒りがかなり強くて、それで眠れなかったという状況です。
清水   眠れない状況で、次また長時間の運転の業務が待っているということでやけになったということでよろしいでしょうか。
川谷内  そうですね、やはり長時間労働、運転、命を預かる仕事ですので、寝れないということは、やっぱり私自身の命や顧客の安全にもかかわることなので、そういう意味では焦ったと、怒りで焦っていたということです。
清水   何かうつで気分がすぐれないというレベルの問題じゃ全くないということですかね。
川谷内  そういう問題ではないと、その後の体調の様子からも、そういう認識は今でも持っています。
清水   それは何月何日だか覚えていますか。
川谷内  6月初めですね、ちょっと日付、すみません。調べてみれば分かる…
清水   その翌日に群馬合同労組に加入したということでよろしいですか。
川谷内  そうです、はい。
清水   その後、仕事はいつから復帰してくれと会社の指示があったでしょうか。
川谷内  有休4日間と、それから6月9日がもともと暦上休みでしたので、10日からということでした。
清水   2015年、去年の6月9日に山本営業所長と電話で話をしたのを覚えていますか。
川谷内  はい、記憶しております。
清水   このときに山本所長はどういうことを言いましたか。
川谷内  6月9目に恐らく長野本社にですね、加入通知と団体交渉の開始の要求書が届いておったと思われます。それを受けて、群馬合同労組というところから書類が来たが、これはどういうことだということの問い合わせでした。
清水   そのときに三六協定の話がありましたか。
川谷内  はい、ありました。
清水   山本所長は三六協定についてどのように言いましたかね。
川谷内  三六協定がですね、誰が従業員代表か、そういうものもわかっていない状況で、長時間勤務する、その根拠となるものがどういう作成されたかも全然分からなかったという状況で、問い合わせたのを記憶しておりますけども、問い合わせた山本所長自体が三六協定自体を理解していなかったということです。
清水   甲11号証を示します。これは、川谷内さんが当時書記長だった清水に送った携
帯電話のメールの写真に間違いないでしょうか。
川谷内  はい、間違いありません。
清水   ここにこういうメールの記載があります、6A10日16時出勤、2枚目のほうですね、6月10日16時出勤、22時ごろ営業所長山本より、勤務明けに社長が会いたいと告げられ、拒否とありますね。
川谷内  はい。
清水   これについて、被申立人から日付の間違いを指摘されましたね。
川谷内  はい。
清水   会社の記録では、2015年6月10日は、川谷内さんは出勤して乗務したとなっているということですが、それでよろしいでしょうか。
川谷内  はい、間違いないです。
清水   その日の勤務のことを思い出しましたか。
川谷内  その日の勤務がですね、6月10日は高崎か、この近辺、お迎えに行って、羽田の片道の送迎でした。お帰りのほうが、いつも一般道路を通るんですけども、高速で帰っていいよという指示があったことを後で確認しました。
清水   6月4日以降、6月の10日、6月11日と、2回運転の業務を行ったということでよろしいですね。
川谷内  はい、間違いありません。
清水   6月11日は夕方から乗務だったということでよろしいですか。
川谷内  はい、間違いありません。
清水   そして、6月11目の乗務のときに22時ごろ、山本所長から勤務明けに社長が会いたいと告げられ、拒否したということでよろしいですか。
川谷内  はい、間違いありません。
清水   甲5号証を示します。これは川谷内さんが清水の携帯電話に送ったメールの画面の写真ということでよろしいでしょうか。
川谷内  はい、間違いありません。
清水   ここで川谷内さんが拒否をしたことを報告するとともに、山本営業所長から、既に弁護士もつけているとも言われましたと書いていますが、間違いないでしょうか。
川谷内  間違いありません。
清水   ということは、この6月12日の勤務明けに社長が会いたいと告げられた、この告げられたのは、組合のことで話をしたいという、そういう意味だったということでよろしいですね。
川谷内  そう解釈しております。
清水   川谷内さんは、ここで営業所長にはお断りをいたしました、頑張りますとメールに書いていますね。
川谷内  はい。
清水   間違いないですね。
川谷内  間違いありません。
清水   そのときの場所は、営業所のある藤岡市内のガストで会いたいという話でしたか。
川谷内  はい、そのような話でした。
清水   社長がガストで会いたいなどということは聞いたことがありますか。
川谷内  ありません。
清水   普通は社長と業務の話をするときには、どこで話をするんですか。
川谷内  私は県外の事業所でしか配属されたことないんですが、もし来られるとすれば、事業所内だと思います。
清水   営業所とガストはそんなに離れていないですよね。
川谷内  そうですね、1キロちょっとです。
清水   わざわざ営業所の外で話をする理由は何でしょうか。
川谷内  理解に苦しむところですけども、ある程度違うところで、聞かれたくない内容であったという面があると思います。
清水   ところが、6月12日の乗務明けに営業所に戻ると社長が待っていたわけですね。
川谷内  そうです。
清水   それを見つけたときに、あなたはどう思いましたか。
川谷内  約束を守っていただけなかったんだなということです。
清水   それで、場所を移ってお話をしたわけではないわけですよね。
川谷内  そういうわけではありませんでした。
清水   何かこう普通、一般的な話みたいな形で入ったわけですか。
川谷内  そうですね。営業所内で納金作業をして、帰り際に呼びとめられまして、立ち話として大体20分ぐらい一般的な話をした後に、労働組合、私が新潟にいた関係か、新潟のタクシー会社が労使紛争で潰れたというような関係のない話をされて、労働組合に対する考え方、こういうものを示されたということを理解します。
清水   6月12日は、夕方からまた乗務でしたか。
川谷内  はい、その予定でした。
清水   勤務明けに夕方の乗務に備えて眠らなくてはいけないと思いますけれども、眠れましたか。
川谷内  眠れませんでした。
清水   睡眠導入剤、いつもどおり飲んで寝たんですか。
川谷内  その日は飲まなかったと記憶しております。
清水   結局その日は起きれずに仕事は休んだわけですよね。
川谷内  はい。
清水   その前日か、社長が会いたいだとか、断ってもまた来ているだとか、労働組合の争議の話をされるだとか、そういうことが相当精神的にプレッシャーになったということはありましたか。
川谷内  やはりプレッシャーにはなりました。
清水   休んで代休で処理したということですね。
川谷内  はい、そう承知しています。
清水   群馬営業所では、一般的に、川谷内さんに限らずに、寝坊してしまったり、体調が悪くてその日になって休むということはあることですか。
川谷内  やはり何件か、月に数件はあろうかと思います。
清水   そういうときに、殊更に処分されたりだとか減給をされたり、乗務員としての適格性を問題にされたりということがありますか。
川谷内  処分とか適格性を問題にされたことは一度もありません。
清水   次の出勤はいつでしたか。
川谷内  11日。
清水   ll日の次の。
川谷内  次の勤務は、13日だったかなと思っております。
清水   そのときに山本営業所長から運転業務は行わせないとの通告があったわけですか。
川谷内  はい、そのとおりです。
清水   そのときは、営業所長はどのような言い方でしたか。
川谷内  いつもは気軽に冗談をこう話すような感じなんですが、こわばったような表情で、厳しい決断をしたというように、そのような印象を受けました。
清水   6月23日に川谷内さんが山本営業所長にいつから乗務できるのかと聞いたところ、医師と面談して判断したいというふうに言われたということで間違いないですか。
川谷内  間違いありません。
清水   医師の通常業務は可能との診断書はいつ会社に提出しましたか。
川谷内  6月の30日だったと記憶しております。
清水   そのときの会社の対応はどうでしたか。
川谷内  一応預かるという形でした。
清水   去年の7月7日に宇都宮司社長と清水がですね、電話で団体交渉について取り交わした会話の録音ファイルを聞いたことがありますか。
川谷内  はい、あります。
清水   最初にそれを聞いたのはいっでしたか。
川谷内  当日の夜だったと思います。
清水   甲の11号証をもう一度示します。これ先ほど見てもらった、同じ甲の11号証に間違いないですね。
川谷内  はい。
清水   ここに乗務を認められていなかったのは、病院に搬送されて7日後で、明らかに組合の団交申入れを受けて、営業所に面談した後で社長のうそに怒りを感じましたとありますね。
川谷内  はい。
清水   これは間違いないですね。
川谷内  間違いありません。
清水   このメールの日付が2015年の7月8日の午前9時25分になっているのも間違いないですか。
川谷内  はい、間違いありません。
清水   その後、宇都宮社長が群馬営業所に来て、川谷内さんに改めて、乗務はさせることはできないと通告しに来たことがありますか。
川谷内  はい、あります。
清水   それはいつでしたか。
川谷内  7月のあの、その辺りだったと思います。
清水   7月7日ではありませんか。
川谷内  7日だったと思います。それを受けてのメールだったと記憶しております。
清水   それを受けての、メール、このメールを受け、うん、ごめんなさい、7月8日に社長が来たんですよね。
川谷内  そうです。はい…
清水   このメールを発信して、その日のうちに来たということですよね。
川谷内  そう記憶しておりますが。
清水   つまりこの7月7日に社長と清水が電話で団体交渉等のやり取りをして、その録音ファイルを川谷内さんがその日に聞いて、これはうそだと思ってメールをして、次の日に社長が会いに来たということですよね。
川谷内  そうですね、はい。
清水   前日の清水と社長とのやり取りの流れの中で起きたというふうに思いましたか。
川谷内  そうですね、そういう感じに受けました。
清水   宇都宮社長は、なぜ乗務させられないと言いましたか。
川谷内  7月7日時点で、表向きは健康上の理由だったんですけども、その段階で自殺を図ったという事実に基づいて、乗務させないというように主張が変化しました。
清水   病気は関係ないという言い方をしましたか。
川谷内  そうです。
清水   自殺を図ったという事実そのものが重…
川谷内  重大だという感じです。
清水   そのとき賃金のことも、それまでとは変えると言われましたか。
川谷内  はい。長野へ、群馬の営業所は内勤の業務がないということで、長野本社に異動させるということ、それから、雇用形態を正社員でなくてパートでやってもらうというように通告されました。
清水   それは組合に加入したことと関係があると思いましたか。
川谷内  大いに関係あると思っております。
清水   実際それは行われませんでしたね。
川谷内  行われませんでした。
清水   それが行われなかったのは、本件の救済申立てを組合が行ったからだということで理解はよろしいですか。
川谷内  はい、そのとおりです。
清水   給与について聞きます。入社以来、稼働手当が出ていますね。
川谷内  はい。
清水   以前は時間外手当、深夜手当が出ていましたね。
川谷内  はい、出ておりました。
清水   いつまで出ていたか分かりますか。
川谷内  2013年の6月分ですか、7月支給分まで出ておりました。
清水   その期間、欠勤がなければ、時間外手当、深夜手当、稼働手当の合計額は幾らになりましたか。
川谷内  すべて11万4,600円になりました。
清水   現在の稼働手当とまったく同額ですね。
川谷内  はい、そのとおりです。
清水   2010年11月1日に入社して研修期間で終わってから、ずっと固定残業代として11万4,600円が支払われてきたということで間違いないですか。
川谷内  間違いありません。
清水   他のジャンボ部門乗務員も同じですか。
川谷内  雑談の中で話を聞いたときには、間違いなく11万4,600円でした。
清水   ほかの2名の組合員も明細等調べたらどうでしたか。
川谷内  同じ額でした。11万4,600円です。
清水   あなたは、2015年7月16日の第1回団体交渉にも出席していますね。
川谷内  はい、しております。
清水   そのときに会社の責任者は、会社側の団体交渉の出席者はどなただったか分かりますか。
川谷内  河野総務部長だったと思います。
清水   あと誰が出ていましたか。
川谷内  退職された古畑総務課長と山本営業所長です。
清水   会社の責任者はどなたでしたか。
川谷内  河野総務部長だったと思います。
清水   三六協定のことが問題になりましたか。
川谷内  はい、なりました。
清水   当時の清水書記長がどうやって選んだんですかね、労働者代表の選出は。所長が、いう聞き方をしたと思うんですが、覚えていますか。
川谷内  覚えております。
清水   これに対して河野部長はどう答えたか覚えていますか。
川谷内  はい。私が指名しましたと明確に答えました。
清水   それは違法ではないのかというふうに組合が指摘しませんでしたか。
川谷内  指摘しました。
清水   それについて。
川谷内  河野部長は、はいと明確に肯定しました。
清水   従業員はそのことを知っていたのかとも組合から聞きましたか。
川谷内  ええ、そのように記憶しております。
清水   従業員は知っていたという、従業員に知らせていたというふうに河野部長は答えましたか。
川谷内  それは答えていないような気がします。
清水   第1回団体交渉ではっきりと河野部長は認めていた、三六協定は違法であったと認めていたということでいいですか。
川谷内  はい。
清水   その点について、会社が訂正したり事情の説明を、その後ですね、説明をしたり訂正をしたりということがありましたか。
川谷内  その直後に訂正するということはありませんでした。
清水   どこかでその訂正したりということがありましたか。
川谷内  8月の末の段階で、当時の三六協定の従業員代表の岩崎清隆さんの方の信任するかどうか、その投票というか、信任するかどうかの署名を営業所長が各自一人一人に回ってサインを求めておりました。
清水   それは、改めて三六協定を結び直したということですか。
川谷内  いえ、三六協定結び直すというのではなくて、今までのやつの同意を求めるからどうだという形でした。改めて選挙という形ではなかったです。
清水   選挙じゃなくて再確認という言い方をしました…
川谷内  再確認という主張でした。
清水   既に、だから三六協定は締結していて、その署名した岩崎さんが労働者代表であることに間違いないんだということを再確認するために。
川谷内  そうですね。
清水   署名を求めたということでよろしいですか。
川谷内  はい、そうです。
清水   これ、だけど、そもそも三六協定、届け出た三六協定自体が違法な手続であるわけですから、その労働者代表をまた投票で同じ人を選んだからといって、この三六協定が有効になるということではないですよね。
川谷内  そうです。それで、私は三六協定を結ぶ従業員代表はもう1回選び直せということで、これは同意も不同意もできないということで、署名を拒否していました。それから、営業所長が従業員一人一人に持ち回りで信任するというのは民主的なやり方ではないということを主張しました。
清水   今年の3月の終わりに労働者代表を、今度はどなたになったか記憶がありますか。
川谷内  ○○さんです。
清水   それは、三六協定もそうですか。
川谷内  三六協定もそうなっていたと記憶しておりますが。
清水   労働者代表選挙をやりましたね。
川谷内  はい。
清水   それは何月でしたか。
川谷内  3月の末に一応準備をしたんですが、1月以上遅れて、5月の頭くらいでしたか、はい。ちょっと日付あれですが。
清水   じゃ、いずれにしてもその手続として、三六協定に関していえば、きちんとした手続は、組合には分からないということですよね。
川谷内  そうですね。
清水   柴崎さん、都丸さん2人が会社に対して残業は一切しないということを言ったということがあるでしょうか。
川谷内  残業しないと言ったことはないと思います。
清水   これは組合が通告したとおり、三六協定は違法であると。違法である状態では残業は拒否すると。
川谷内  そうですね。残業させる根拠がないという主張だったと思います。
清水   労働基準法に基づいて是正させるためにも、組合として断固としてそういう通告をしたということでよろしいでしょうか。
川谷内  はい、そうです。
清水   それはそもそも三六協定のいい加減な扱いが、乗客もね、運転手も危険な状態にさらしているという思いからということでよろしいでしょうか。
川谷内  はい。
清水   2015年冬の一時金は川谷内さんは幾らでしたか、覚えていますか。
川谷内  2015年ですか、前々回ですね。前々回は7万数千円だったと記憶しております。
清水   どのぐらい減額されたか分かりますか。
川谷内  ちょうど半額です。
清水   これはずっと同じ額だったんですかね。
川谷内  入社当初、初期のボーナスは10万くらいでしたけれども、あとすべて、総額で17万8,000円だったかと思います。
清水   ずっと同じ額ですね。
川谷内  はい。
清水   これは皆さん一律にそういう額が払われてきたということでよろしいんですか。
川谷内  はい、そうです。
清水   夏の一時金も同額が支払われてきた、一律で同額が支払われてきたということでよろしいですか。
川谷内  そうですね。
清水   川谷内さんの去年の冬の賞与が減らされた理由というのは聞いていますか。
川谷内  特に聞いておりません。
清水   組合に加入したこと、労働委員会に救済を申し立てたこと以外に思い当たる理由がありますか。
川谷内  全くありません。
清水   2016年の夏期賞与はどうでしたか。
川谷内  ゼロです。
清水   これについても理由はどうですか。
川谷内  述べられておりません。
清水   会社はですね、稼働手当に関して、川谷内さんは減額していない。その理由として、労働委員会で審議している最中だからというふうに説明していますか。
川谷内  はい、説明しております。、
清水   今年の夏の賞与に関しても、今、労働委員会で救済の申立てをしていますね。
川谷内  はい。
清水   なぜ今年の夏の賞与は減額されたか分かりますか。
川谷内  理解に苦しみます、分かりません。
清水   それから、労働基準監督署へ違反申告をしましたね。
川谷内  はい、しました。
清水   その結果はどうですか。
川谷内  長時間の、月299時間の違反でありますとか、休日を与えないとか、もろもろ5項目くらい出ていたかと思います。
清水   労働基準監督署に対して告訴もしましたか。
川谷内  はい、しております。
清水   それは、どのようなことで行いましたか。
川谷内  休日が与えられないと、先ほど柴崎さんの話にもあったように、休日の朝に仕事が終わって、その休日の日付が変わるか変わらないか、32時間どころか24時間も空かない状況に対して告訴をしたということです。
清水   昨年、群馬合同労働組合に加入した年は、夏の早い時期から千羽鶴を折る仕事を与えられましたね。
川谷内  はい。
清水   組合は抗議をしましたか。
川谷内  はい、しました。
清水   それに対して会社はどのように言いましたか。
川谷内  会社の重要な任務であり、不当労働行為ではないと回答を得たと聞いております。
清水   今年は千羽鶴折りの業務を指示されていますか。
川谷内  指示されておりません。
清水   それはなぜだと思いますか。
川谷内  …その辺も理解に苦しみます。重要な仕事ではないんだろうということでございます。
清水   宇都宮恒久会長、代表取締役の本が出ていますかね。
川谷内  はい。
清水   読んだことがありますか。
川谷内  はい、2年前に全部読みました。
清水   それはどのような経緯で読んだんでしょうか。
川谷内  当時がですね、カンブリア宮殿というテレビ番組でうちの会社が取り上げることがあって、それとほぼ同時期に発行されたものですから、社員として一読しました。
清水   その中に労働組合のことが書かれていた記憶がありますか。
川谷内  はい、あります。
清水   どのような内容でしたか。
川谷内  宇都宮恒久会長のお父様が長野タクシーの再建をするという話のときに、当時
のタクシー業界が労働争議で明け暮れていて、ばかやろうとかそういうのがあいさつになっているというようなすさんだ状況について書いてありました。労働組合に対する、それに対してどうしたかとか、どう乗り切っていったのかということではなくて、極端な例を挙げて労働組合を批判していると感じました。
清水   今、思い返して、何か思い当たることがありますかね。
川谷内  やはり、そういう労働組合とか労働争議に対する偏見が非常にこの会社は強いという思いです。労働組合に入ったらおしまいだという、そういう考えが根深いものがあって、その過程の中で、私が乗務を外されたり、給料を減額されたりということが起きているんだろうと確信しております。
清水   その本の名前というのを覚えていますか。
川谷内  今日持ってきたんですけども、本はですね、山奥の何か、タクシーとか何とか書いてあったんで。
清水   健康状態について伺いますが、当時、先ほどね、柴崎さんからも都丸さんからも、見た目がね大分、顔色がよくなかったよという話がありましたけれども、その辺、何が理由だったかということについて、どう思いますか。
川谷内  やっぱり、体調的にはですね、2日間業務もこなしておりますし、特にミスもなく終わっているので。ただ、業務を外されると、これからいつまで続くのかという漠然とした不安はあったのは確かです。それが表情に出ていたといえば、彼らの言う話も納得できるかなということはあります。
清水   私はずっとね、その間相談をしながらやっていましたけれども、特に千羽鶴を命じられましたというときは、もう駄目ですみたいなことを言った記憶がありますか。
川谷内  ええ、あります。やっぱり今までやっぱりどちらかというと休日も全部仕事を
しておりましたし、配車で困ったら最後、私に電話かかってくるもんだと思っていましたし、戦力として生きがいを持っていましたので、それを根底から覆されるという、そのとき怒りというかそういうものもありましたし、これからずっと続くんだろうという不安もありました。
清水   薬をたくさん飲んで入院したということなんかも、影響はありましたかね。
川谷内  そうですね。ただ、もうその時点では数日も経過しておりましたし、ただ、眠れていないということもなかったので、特にこう、うつ状態で不安だという、そういう沈んだ気持ちというのはありませんでした。
清水   あと、運転にっいても、運転を自粛したというようなことがあるんですか。
川谷内  やっぱり運転自粛したというのは、やっぱり出勤するときとかそういうとき、なるべく体調のよいときしか私、自家用車を運転しないので、事故を起こして何かするとやっぱり不安なので、あえて運転しなかったというのは二、三日とか、休みの間ですね、有休で。休みなさいよという決められた時間は控えるように自主的にしました。
清水   もう日常生活も含めて、車の運転は、基本的に通常どおり。
川谷内  通常どおりやっております。
清水   入院の前後も含めて問題なくということですね。
川谷内  はい。
清水   その入院の後の2回乗務したときに、出社、出庫点呼のときだとか等々に何か問題になったとか、帰ってきてから、運転業務中に何か不安だったとか、そういうことはありますか。
川谷内  全くありません。
清水   特に、先ほど都丸さんが肺がんじゃないかと思ったり…、そういうことも特にないですよね。
川谷内  ないです。
清水   現在の健康状態はいかがですか。
川谷内  特に継続的に何か具合が悪いということはないんですが、もともと生まれつき低血圧だというのはありますが。
清水   現在1年4カ月も本来の運転業務を外されて、仕事もまともに与えられない状況が続いています。その辺のお気持ちをお話しください。
川谷内  やっぱりどうしたら健康状態が証明できるのか。診断書を2通出しているし、一度、やっぱり健康状態が問題じゃないという発言もいただいておるので、一体何が私の乗務をですね、拒む理由なのか、その辺りも全く明確にされていないと。私自身は、この労働委員会の場でも、会社の指定する病院に行きますということも、信じてもらえるんならば、それも要求しているんですが、いまだにそれも明示されていないということで、かなり憤りを感じております。
清水   最後に、会社に対して言いたいことをお願いします。
川谷内  はい、私、新潟営業所に配属になったんですけども、最低限の制度、16時間超えとか日常茶飯事なんですね。それで休みも与えない、休憩も与えない。結局寝ずにまた長距離走ることもざらだったんですね。雪国ですし、週2回、成田空港まで行くと、最低で840キロ、1,000キロ超えるんですよ。当時の規則でも670までだったんですね。それを大幅に超える勤務をどんどんどんどんやらせていって、雪が降った、1時間早出ということになれば、8時間寝れるということがあったのが、それがあっという間に4時間しか寝れなかったり。でも、それでもやっていたんですね。
群馬も人が足りないという状況で、当初、社長の説明ですと、長野とか、その長距離の輸送を途中で切り替えて群馬で受渡しして長時間をなくす目的だと言ったにもかかわらず、群馬でさえ、サービスエリアの近距離のピストン送迎で、それも足らないという状況だったんですね。何とかしてくれと。お客様を変なサービスエリアでとまらせて、ピストン送迎でも足りないですから。そこでやっぱり遅れるんですね、10分、15分。何もない夜中のサービスエリアにお客様待たせるわけですから。そういうところの不満というのも従業員からいっぱい出ていたんです。
それに対して不満を言うとですね、差別配車、長時間の配車をしたり、恫喝とか。先ほど篠原さんの話をしておりましたが、彼を代表的にですね、恫喝をするというような状況で、私が群馬に来てしばらくたってみたら、10人足らずの職場で半分いなくなったんですね。こんなことやっていたらおしまいだという、そういう強い思い、持っています。
今、労働組合の中でも主張しているんですけども、タイヤ辺りでもですね、もう溝がないんですね、段減りと言って、がたがたになって、走ればこうっと鳴るようなタイヤをつけているんですね。それに対しても、やっぱりお客様主義を唱えているにもかかわらず、安全の管理というのは全く素人のようなもの、3カ月点検でさえ日を遅れてやっているんですね、義務づけられた。最低限の法律も守れないし、それから労働時間の管理というのは全くやっていないです。
先ほどお話ししたように、稼働手当という固定残業代で、要は、残業代を計算しなくていいんです、労働時間を計算しなくても、一定額なんですから。それで長時間働かせておいて、それで我々の生活やそういう命の危険性、顧客の危険性にさらされていると。何とか止めたいという思いを強く持っています。
清水   ありがとうございます。清水から終わります。
新井審査委員長  どうぞ。
宇都宮  被申立人宇都宮司でございます。6月4日、平成27年、川谷内さんご自身で命を絶とうとされて、死のうとされたということは間違いないですか。
川谷内  その認識は違うと思います。
宇都宮  どう違うんでしょうか。
川谷内  先ほど申し上げたとおり、恫喝に受けて悔しさとか、今までの勤務のあり方、あるいはそれを恫喝で抑え込むという怒りが、そういう状況が私に降ってきたということに対する興奮状態だと、一種の。そういう感じです。
宇都宮  興奮状態。では、命を絶とうとしたわけではないと…
川谷内  自分ではそういう認識はなかったです。ただ、実際寝なければ、深夜の勤務が待っているわけですから、それは事故につながるので、その焦りも入っていたと思います。で、それに対して、量はそんなに飲んでいないと思いますよ。
宇都宮  ああ、なるほど、分かりました。
川谷内  と思います。
宇都宮  では、それほど飲まれていないけども、昏睡状態という…
川谷内  そうですね、所定の量よりも少し多かった程度ですね。まだ余っていたはずですよ。
宇都宮  所定の量よりも少し多かった。
川谷内  多かったと。
宇都宮  命を絶とうとしたわけではないが、結果的に昏睡状態に陥ったということで。
川谷内  昏睡状態に陥ったかどうかというのは、どう判断するかですよね。
宇都宮  分かりました。
川谷内  睡眠導入剤を飲んでいて、強引に起こされれば、それは昏睡状態という判断するかもしれませんけども、事実三、四時間で出てきたわけですから。その指摘はどうも私は適当ではないと思っております。
宇都宮  分かりました。では、いつもより少し多目に薬を飲んで病院に運ばれたけども、それほど大した状況ではなかったということでよろしいですね。
川谷内  そう認識しております。
宇都宮  分かりました。
宇都宮  その状況の中で、楠さんがアパートに飛び込んで、必死に救出したことや、山本所長が必死にですね、川谷内さんを励ましていた、そういった状況は記憶にございますか。
川谷内  断片的にこうね、覚えております。
宇都宮  断片的に。
川谷内  はい。またすぐ寝ちゃったというような感じですね。
宇都宮  なるほど、ところどころ覚えているけど、ほとんど記憶にないということで。
川谷内  ほとんどというと、それは感覚的な問題ですね。
宇都宮  え。
川谷内  救急隊員が来たのは把握しておりますし。
宇都宮  救急隊員が来たことは覚えている。
川谷内  はい。
宇都宮  なるほど、分かりました。じゃ、余りそんなに自分の中では大した状況ではないという認識でいらっしゃるということですね。
川谷内  大したことがないというか、実際に病院に運ばれたわけですから、その後の状況から判断すると、それほど大きな問題ではなかったと思っております。
宇都宮  なるほど、分かりました。ありがとうございます。平成27年の6月12日に、勤務終了の後に私と河野部長と山本所長でお伺いさせていただきました。そのときの会話の内容としまして、群馬の仕事をですね、先ほどのようにサービスエリアまでの短い送迎が多いということで、時間が短いですけれども、次の仕事への意識もあるという中で、非常にプレッシャーを感じていらっしゃるというコメントありましたが、間違いないでしょうか。
川谷内  プレッシャー、時間に対するプレッシャーはありました、間に合わないんですから。サービスエリアからサービスエリアの間、ピストン送迎で間に合わないんで、実際スピード違反しなければ間に合わない状況なんですね。非常に危険だと。そういう意味ではプレッシャーに感じておりました。
宇都宮  プレッシャーに感じていた、はい。それから、お母様がメニエール病でということで、ご心配されておられまして、ご自身もその傾向にあるということにお話しされておりましたが、それは間違いないでしょうか。
川谷内  メニエール病、実際別な病気だったんですね、過去に。そういう雑談の中でその傾向があるのかもね、ただ、実際症状として危なかったということもないんですけども、やっぱり血圧が低いということで、体調管理には万全を期していたつもりです。
宇都宮  ご自身がメニエール病の傾向にあるということをお話しされたという事実は間違いないということでよろしいですか。
川谷内  傾向にあるような、一時、めまいがしたりすることもあったんですけども、継続的に耳鼻科に通ったとか、そういうことはないんですね。体力的に見てもらってで…
宇都宮  繰り返しになりますけども、会話の中でメニエールの傾向があるということを川谷内さんがおっしゃったということは間違いないでしょうか。
(傍聴席から声あり。)
川谷内  そこは記憶ないですね。
新井   審査委員長あなた、不規則発言すると退廷を命じますよ。そういった発言、決して有利にならないからやめてください。いいですか。
(傍聴席から声あり。)
新井   黙っていてください。清水さん、指導できますか。
新井   どうぞ。
宇都宮  ありがとうございます。分かりました。じゃ、余りそこは断言できないということですね。
川谷内  そうですね。
宇都宮  分かりました。証拠の合同労働組合様から出されている、先ほどの私と川谷内さんの会話は、合同労働組合様のほうからたしか証拠として出されていたような気がしますが、いかがでしょうか。
川谷内  出されていたような気がしますが、ええ。
宇都宮  ちょっと私もあれですけど、たしかその中に…
川谷内  断言できません。
宇都宮  川谷内さんがそのことを、言葉されていた記録が私はあったように記憶しているんですが。これですね、甲15号証、6ぺ一ジのところに、…、ちょっと勘違いだったら申し訳ないんですが。
新井審査委員長 宇都宮さん、それはちょっと質問を変えてください。
宇都宮  分かりました。では、次にいきます。6月12日、その後ですけども、川谷内さん、出社予定だったというふうに認識しているんですが、欠勤されたということで間違いなかったでしょうか。
川谷内  12日というと、お会いした後ですね、はい。
宇都宮  楠さんのほうから、何回も電話をさせていただいたんですが、なかなか出られなくて、大変心配をされて何回も電話をして、その後、しばらくしてから電話がかかってきて、休ませてほしいと、体調がすぐれないので休ませてほしいと、そうおっしゃったことは間違いないでしょうか。
川谷内  何回か電話あったのがちょっと記憶にないんですけども、携帯電話、離れたところに置いてあったので、ひょっとするとそういう形かと思いますが。体調が悪いからということは覚えております。
宇都宮  楠さんのほうから、ゆっくり休んでねという。
川谷内  そうですね。
宇都宮  27年6月13日、翌日ですね、歩いて、1時間ほどかけて、時間はあれです、1時間かかるところではお住まいはない、近いと思うんですけども、1時間ほどかけて徒歩で営業所に来られたということで間違いないでしょう。
川谷内  1時間というのはちょっと分からないんです。途中、コンビニも寄って御飯食べていましたんで。
宇都宮  ああ、なるほど。
川谷内  ええ、歩いては来ましたね。
宇都宮  歩いていらっしゃったと。
川谷内  はい。
宇都宮  先ほどご自身が体調がすぐれないときは車を乗らないようにしているということですが。
川谷内  当然です。
宇都宮  そういったことでよろしいですか。
川谷内  はい。
宇都宮  ありがとうございます。
川谷内  風邪でも乗りませんので。
宇都宮  ああそうですか。
川谷内  風邪薬を飲んだときとか。
宇都宮  じゃ、かなり体調悪かったということですね。
川谷内  いや、そう断定しないでください。
宇都宮  あ、失礼しました。あと、これは埼玉営業所のお掃除を楠さんと一緒にしていただいたというふうに聞いておりますが、楠さんのほうから、川谷内さん、非常に一生懸命やってくださって、私もね、一緒に、営業所の壁を壊したとき、大変一生懸命協力してくださったのを非常にうれしく思いましたが、そのときもですね、もうじゃこれで上がろうと言ったら、川谷内さんが、いや、もうちょっとここをきれいにしたいというふうに言ってくれて、必死にね掃除をしてくれたというふうに聞いておりますが、間違いないでしょうか。
川谷内  恐らくその話ですけども、埼玉営業所の看板の取付けですよね、炎天下やって、最後の取付けが終わらなかったんですよ。日没前で、次の日が開所式でしょう。やらざるを得ないんですよ。それ捨てるわけにいかないので。
宇都宮  自らの意思で…
川谷内  意思でといっても、30分もなかったと思いますね。
宇都宮  千羽鶴のお話ありましたけども、当社において海外のお客様は今後非常に重要なお客様であるというご認識はありますでしょうか。
川谷内  海外のお客様にお配りするということは知っておりましたけども、あれ年末から年始ですよね。年末年始のスキーのお客様ですので、その方に配るということで、今まで6月、7月の段階で千羽鶴を折るということはなかったです。
宇都宮  はい、分かりました。海外の方が重要であるという認識はおありということでよろしいですか。
川谷内  そのときに利用はするということですが、必ずしも必要でないものだと思っております。
宇都宮  なるほど。分かりました。現在、川谷内さんには基本給、稼働手当、これまでどおりお支払いさせていただいているということを先ほどの確認でもありましたが、間違いないでしょうか。
川谷内  間違いありません。
宇都宮  組合側さんの主張といたしまして、配置転換は駄目ということでよろしいですか。
川谷内  配置転換、配置転換、配置転換というのは、まず雇用形態も違う。うん、それが一番重要なんじゃないですか。
宇都宮  いや、配置転換は駄目と言っている主張でよろしいですか。
川谷内  そうですね。
宇都宮  よろしいですか、はい。長野への異動も駄目ということで主張されているということでよろしいですね。
川谷内  配置転換とか異動じゃないんですよ、問題は。
宇都宮  いや、あの…
川谷内  パートにする、長野の本社にいってパートにするということですよね。
宇都宮  じゃ、長野にいくこと自体はいいんですか。
川谷内  いや、それは検討しますよ。
新井審査委員長 宇都宮さん、それちょっと本件の尋問事項と違うから、あなたのご意見なんで、違う質問にしてください。
宇都宮  分かりました。では、平成27年6月14日、楠さんがウナギをごちそうしまして、調子ね、悪そうでしたので、明日は体調悪ければお昼からでいいよ、そのかわり自分から、そのときは連絡してねということを言った、これは間違いないでしょうか。
川谷内  ごちそうになったことも覚えておりますが、私も逆にお返しでごちそうもしております。
宇都宮  分かりました。楠さんがそのように最後、お伝えしたのはよろしいですか。
川谷内  ちょっとですね、事前に連絡をしてくださいねというのがはっきり言ったかどうか分からない、その場で。
宇都宮  ああ、なるほど。何となく覚えているということですね。
川谷内  ただ、どの場面で言ったかは分からない。上司ですから、当然そういう話は、いろんなところでするわけですから。そのウナギをごちそうにした、その場所で言ったかというと断定できません。記憶にないです。
宇都宮  じゃ、言ったかどうかというのはどうですか。
川谷内  言ったのは覚えています。
宇都宮  言ったのは覚えている。はい。27年6月15日、翌日9時出社間に合わず、二度寝してしまったので遅刻しますということをおっしゃっていたのは間違いないでしようか。
川谷内  それはちょっと記憶にないですね。
宇都宮  あ、記憶にない。
川谷内  日付、どの日付、どのなったかというのは覚えがないです。
宇都宮  じゃ、翌日二度寝して、遅刻したことも余り覚えていないということですね。
川谷内  その特定の日が断定できません。
宇都宮  分かりました。今年の4月以降、突然の欠勤が6日、二度寝の遅刻2日、体調がすぐれない状態が続いているようであるということですが、この遅刻、欠勤は間違いないでしようか。
川谷内  遅刻に関しては、何日かというのは何とも言えません。ただ、欠勤については、体調が悪くても3日前に届けなければすべて欠勤になるので、うちの会社そうですよね。
宇都宮  ま、そうですね、はい。ですから、それも含めてどうなんでしょう。
川谷内  それを何日かということは、ちょっと分からないです。
宇都宮  分からない、分かりました。相当、結構ね、ひげが伸びていたり、ワイシャツが汚れているときがありますけども、体調がすぐれていないと、なかなかそういうケアもできませんが、その辺りはいかがですか。
川谷内  特に問題ないんじゃないですか。
宇都宮  あ、問題ない。
川谷内  いつもどおりです。
宇都宮  いつもどおり。ひげは伸ばしていてもいい。
川谷内  伸ばしていいとかという話じゃないですけども、別に特に…
宇都宮  特に気にするところではない。
川谷内  気にするところではない。
宇都宮  なるほど、分かりました。現在、薬の服用はされていらっしゃいますか。
川谷内  当該の薬にっいては、ほぼ飲んでいません。
宇都宮  ほぼ飲んでいない。
川谷内  はい。
宇都宮  どれぐらいの頻度で飲まれていますか。
川谷内  そのときによりますね。
宇都宮  お医者さんが…
川谷内  頓服でいただいておるので、いや、今日寝れないなというときには使用するケースもありますし。
宇都宮  自分の体調に合わせてということ…
川谷内  そうですね。
宇都宮  それは先生の指示。
川谷内  それは先生の指示です、もちろん。
宇都宮  体調…
川谷内  頓服ですから。
宇都宮  自殺というかね、先ほどの6月4日の時点ではどんな薬を飲まれていたんですか。
川谷内  どんな薬とは。
宇都宮  どのような薬を服用されていたんですか。どのような。
清水   いいですか、異議があります。
新井審査委員長 何が。
清水   質問に異議がある。
新井   自殺じゃなくて6月4日という質問、自殺のことが問題なんでしょう。
清水   それと、薬の内容だとか、それはずっとこの間、労働委員会でも問題になっていますけども、本人の病状にかかわることについては控えると…
新井   本人の何に係ると言いました。本人の何に係るということですか。
清水   だから、薬、どんな薬飲んでいるかだとか、その辺のことについてはちょっと控えるということで……
新井   本人のご希望がそういうことだということですね。
清水   はい。
新井   質問は自由にしていいんですよ、それは。答えとして、私は答えないというのが正しいやり方でしょうね。どうぞ。
川谷内  どのような薬を飲んでいるかということに対してはお答えいたしません。というのは、風邪薬でさえも運転控えるようにと書いてあるので、あらゆる薬がですね、運転や仕事に何ていうかな、危険な作業はと書いてあるケースがあるんで、本当に歪曲して伝わるおそれもありますので、そこは診断書で判断していただきたいと、病状については思っております。
宇都宮  国土交通省のほうから運転手の健康状態を把握しなさい、事業者は運転者からの自己申告を受け、診断、治療の結果を把握するとともに、医師から運転の業務に意見を聴取することに努めることということで、そういったことを聴取することは必要最低条件というふうにして考えておりますが、いかがでしょうか。
川谷内  で私は、会社の言うとおりにどちらの医者でも行きますよということを申し上げているじゃないですか。
宇都宮  ですから、その前のお医者様に与えていただいていた薬の内容を教えてほしいということです。
川谷内  それは先ほど答えたとおりです。
宇都宮  じゃ、もう一度お願いします。
川谷内  先ほど答えたとおりですから。
宇都宮  どのような薬を飲まれたかお答えになられたんですか。
川谷内  だから、先ほどそれは、歪曲されるので答えませんと言ったでしょう。
宇都宮  分かりました。答えられないということでよろしいですか。
清水   いいですか、ちょっと。
宇都宮  いや、今答えられないということで。
新井審査委員長 いや、同じことは何度も言っていますよ。答えられないと言っていますから、繰り返しです。
宇都宮  分かりました。
清水   面談しなくちゃなんて書いていないですよ、大体。面談が必要最低限なんてことは書いていないです。
宇都宮  じゃ、次の質問に移ります。
清水   意見の聴取ですから、診断書だけでいいんですよ。
宇都宮  27年の6月18日に山本所長が川谷内さんに一緒に病院に行こうというふうに言って、はい、分かりました、20日に行きますと言った、それは間違いないでしょうか。
川谷内  間違いありません。
宇都宮  同年6月20日当日、群馬営業所に川谷内さんから、めまいがして具合が悪いので休ませてくださいということで、一緒に行かれなかった、これは間違いないでしようか。
川谷内  そこの日付については断定できません。
宇都宮  約束していた当日に。
川谷内  それは恐らくね、29日のことだと思いますよ。
宇都宮  29日。
川谷内  うん。29日に病院へ行こうという話が通っていたんですけども、山本営業所長が夜、営業所をちょっと留守にして走っていたんですよ。で昼間寝ていて、待っていたのに来なかったんですよ。それで、診断書を提出したと。29日だか28日だったか。それで30日の提出になっているんですよ。ちょっとその辺り、日付…
宇都宮  約束は20日に行きますと言ったというのは、今間違いないということですか。
川谷内  20日に行ったかどうかというのは分からないんですけども、面談に関しては検討しますということは、河野部長にも本社で話ししております。
宇都宮  それは2回目の委員会があった後の話。
川谷内  私、長野の本社に車の入替えで行っているんですよ、6月中に。2階の部屋で広い部屋あるでしょう。その隣に2人くらい座って面談するような部屋があるじゃないですか。そこで河野部長と話して、あれは6月の十五、六日かな。20日までの間だと思うんですけども、医師と面談を考えてくださいねということで、検討しますということは申し上げたことがあるので、具体的に日付というのは、28日だか29日だったと思いますよ。その日に待っていたんですけども、山本所長が来られなかったんです。ちょっとそこ整理してください。拒んでないですよ。
宇都宮  いずれにしても一緒に行けなかったということですね。
川谷内  その日が違うと言っているんですよ。
宇都宮  はい、分かりました。
川谷内  20日じゃないです。
宇都宮  私がですね、27年7月8日、群馬営業所に伺いまして、川谷内さんに対して、精神状態も含めた健康状態が回復するまで乗務はしていただくことはできませんということで、内勤をお願いしました。そのときに、前例に倣ってパート、時給制の内勤になってもらうということでお伝えしましたが、現在も、第2回団体交渉で申し上げたとおり、社員として雇用継続しているということで間違いないですね。
川谷内  雇用を継続しているという点には間違いありません。
宇都宮  正社員として雇用継続しているということで間違いはないですね。
川谷内  はい。
宇都宮  それから、長野への異動も検討せざるを得ないということを申し上げましたが、群馬はほとんど内勤業務がありませんので、そのようなことを申し上げましたら、組合の意向も酌んで、現在も群馬で携わっているということで間違いないでしょうか。
川谷内  組合の意向を酌んでという部分に関しては、そう認識しておりません。労働委員会の不当労働行為申立てを行ったと、その事実に基づいて、そう判断変えたのかなというように認識しております。
宇都宮  そう解釈されているということで。
川谷内  はい。
宇都宮  分かりました。27年の8月20日、岩崎さんが従業員の過半数を代表する者としてということを再確認させていただきました。その前に、河野部長のほうからという言葉がありましたが、非常に何ていうんですかね、非常に緊迫したというか、怖いというか、そういう状況の中でのコメントでありましたが、それ以外にですね、川谷内さんのほうで、岩崎さんが従業員の過半数の信任を得ていないという事実を確認するために何かされたでしょうか。
川谷内  従業員の過半数に該当しないということについては、これは新潟営業所でもされておりませんし、聞いたことがないんです、入社以来5年間。
宇都宮  なるほど。特に、その岩崎さんのことについて何か確認をされたということはないということですね。
川谷内  岩崎さんだということは知っておりました。
宇都宮  岩崎さんが過半数を集めているかいないかという事実を確認する何か行動はされていないということでよろしいですか。
川谷内  岩崎さんが従業員代表という形でやられていないということは、同僚から聞いております。確認というのは、同僚から数名聞いております。彼ら2人と、それから同僚3名から聞いて、私で6名。当時の従業員数、過半数超えるでしょう。そういう確認をとっております。
宇都宮  なるほど、分かりました。川谷内さんが雇用契約において、配置転換、異動があり得るということを労働契約で結ばれておりますが、それは間違いないでしょうか。
川谷内  労働契約書は判こを押しております。ただ、求人票とは違うということも認識して押しております。求人票は年俸制ですよね、年俸制。賞与も含むという記載があったのに、雇用契約書は日給月給。今、月給制で出しているでしょう、同じ勤務形態。
宇都宮  それを認識、違うということを認識されて押されたということで。
川谷内  もちろんです。
宇都宮  就業規則において、異動について掲げておりますが、従業員の能力、技能、勤務状況等から審査して、別の業務が妥当と会社が判断したときには異動あるという文言がありますが、御存じですね。
川谷内  それは、後ほど会社から出されたもので確認しております。それ就業規則。
宇都宮  そうです。
川谷内  就業規則は6月の段階まで棚にしまってあったので、それ以降に把握しております。
宇都宮  34条に、従業員は、異動を命ぜられたときは、これを拒むことはできないと記載されていることも御存じでよろしいでしょうか。
川谷内  それが現在有効な就業規則なのか、25年に労基に出されているものなのか、それをちょっと把握していませんね。
宇都宮  そうですか。ここは変更ありませんが、そこは分からないということで。
川谷内  はい。
宇都宮  かしこまりました。国土交通省から、先ほどもありましたが、運転手の健康状態を考慮して、問題がある場合には乗務をさせないように厳しく指導されているということは御存じですか。
川谷内  国土交通省に対するそういう文言は存じ上げておりません。
宇都宮  分かりました。万一、健康状態や精神状態におけるもので事故が起きてしまった場合、法律的、社会的に非難を浴び、多大な責任を負うのは会社であるということはよろしいでしょうか。
川谷内  同時に事故を起こした場合、運転者も処罰されると解釈しておりますし、その認識があるんであれば、きちっと点呼するべきじゃないですか。
宇都宮  会社にも非常な法律的、社会的に非難を浴び、多大な重責を負うということは間違いないですね。
新井審査委員長 宇都宮さんね、尋問には過去の事実を聞くのがメーンであって、意見を聞くというのは、余り証言として意味がないんですよ。
宇都宮  分かりました。
新井   先ほどから意見が多いから、事実の質問に変えてください。
宇都宮  はい。失礼しました。事実、ちょっとこれだけ確認させてもらいたいんですが、万一、そのような事故が起きた場合に、分会長である川谷内さんに労働組合として何か責任を負う、そのような意思はあるか、いかがでしょうか。
川谷内  労働組合が責任を負うということは聞いたことがないです。問います、そうい
うこと。
宇都宮  いやいや、それを確認したかったんです。
川谷内  何の確認ですか。事故が起きたから労働組合が賠償責任を負うなんていう事実ありますか。
宇都宮  ですから、ないです。
川谷内  ないなら聞かなきゃいいじゃないですか。冗談じゃないです。
新井   ちょっと今の質問はおかしかったですね、撤回してください。
(傍聴席から声あり。)
新井   黙りなさい。
宇都宮  相原医院で、先生が病気のほうがちょっとねと、精神病の、精神科の先生のほうがいいということで、別の先生を紹介したということは事実で間違いないでしようか。
川谷内  相原先生ってあれですよね、もといた、篠塚病院のことですよね。
宇都宮  あ、そうです。
川谷内  う一ん。そういうくだりじゃなくて、自分のところでは責任を負えない、何ていうかな、運転に関して、例えば公的な機関みたいなものがあれば、そちらのほうがいいんじゃないかというお話は私は記憶しておりますが。
宇都宮  そういう言葉だったですかね。私も一緒におりましたが、そのように認識されているということですね。
川谷内  はい。
宇都宮  組合のほうでも、結果的に相原医師は責任を持てないということで、他院をご紹介するので、そちらの診断を受けてもらいたいという意向を表明したというふうに言っておりますが、それは間違いないですね。
川谷内  相原先生は精神科のお医者さんなんですよ、専門家なんですよ。私の面談の中では、それが運転というものにかかわるとちょっと自信がないみたいな話はしてたんですけども、業務の内容はお伝えしております。
宇都宮  業務の内容はお伝えして…
川谷内  すべてお伝えします。走行距離ですとかどういう車両とか、それはお伝えしております。
宇都宮  お伝えした上で、運転というものに対しては自信がないとおっしゃっていたということ…
川谷内  私がお伝えしたのが、自信がないというのは、全部洗いざらいお伝えしているんですね、16時間超えるとか、20時間超えると。それに対して自信がないと言っているんですね。正常な状態であれば別にどうってことはないんですけども、ちょっと想像を絶したんですね、我々の会社の勤務の実態を。16時間、20時間近く拘束されてですね、それが普通、事故が起こるかもしれないというのは、どういう状況かというのは、把握できていなかったのか、それはちょっと分かりませんが、一般的な状況ではないということを認識されて、他のお医者様なりの判断もどうかというお話はあったと思います。
宇都宮  結果的に相原医師は責任を持てないということで、他院を紹介するのでそちらで診断を受けてもらいたいという、意向を表明したというのは組合側のお言葉ですけど、これは間違いないということで。川谷内さんの見解と組合の見解、一緒ということでよろしいですね。
川谷内  他の医院も参考にしたほうがいいんじゃないかという、そういう位置づけでとっております。
宇都宮  ちょっとあいまいということですね。
新井   審査委員長もう大分時間たちましたけど、まだかかりますか。
宇都宮  分かりました。失礼しました。
じゃ、以上で。
大河原審査委員 審査委員の大河原と申します。6月4日の日に睡眠導入剤をたくさん飲まれましたよね。
川谷内  はい。
大河原  時々睡眠導入剤は、何かさっきお答えになったか分からないんですけど、私混乱してきて、睡眠導入剤は時々は飲まれるんですか。
川谷内  時々ですね、1週間に1回飲んでいるかどうかですね。なくなったら診察に行くんで。量的にはそんなに飲んでいないと思いますね。
大河原  6月4日のときは多目だったという。
川谷内  一度飲んで、弱い薬なので、再度飲んだのが効き過ぎたんじゃないかなと思いますね。だから、2回分か、あるいは3回分くらいじ・やないかなと思うんですね。
大河原  6月4日のとき多目だったのは、どういう、いつもより多かったわけですよね。
川谷内  6月4日ですね。
大河原  ええ。
川谷内  4日、いつもよりも少し多かったという感じ。1錠だったのが2錠、3錠だったような。ちょっと量は分からないですね。ただ、そんなに大量ではないはずですね、戻ってきた薬、いっぱい余っていましたので。
大河原  分かりました。
松井参与委員 参与委員の松井です。体調不良になることがあるとおっしゃっていたんですが、どういうときに特に起きるんですか。
川谷内  やはり寝不足ですね。我々の仕事というのは、寝るのも仕事のうち、長距離ですから。睡眠時間をとらないことには、やっぱり事故に直結するんですね。疲労状態で運転すると、やっぱりどこか確認不足とか油断とか生じるんですね、経験上。例えばちょっとこするなというときになると、気が抜ける状態、疲労状態で、最後、車庫に行って、最後、後ろをがつんとやったりとか。そういう部分において、睡眠とかそういうものは気をつけておりますし。
松井   病気のほうはほとんど完治状態ですか。
川谷内  病気というか、恐らく感じているうつのような状態、普通の人でもこう波はあるかと思うんですけども、今現在そういう形で仕事に支障を来すような状況ではないという、と、私は思っておりますし。
富澤参与委員 すみません、1つだけよろしいですか。労基署のほうに休日が与えられないということでご相談されたということで、そのときに前段でお話をしていた、例えばタコグラフの改ざんというところについては、あえて触れるつもりはなかったという。
川谷内  いや、それも相談の中ではお話ししました。
富澤   そういうことですか。
川谷内  ええ。監督官のほうで押収した資料とかも見せてもらったりとか。もう何度も行き来しておりましたので、その中で、会社の乗務記録、会社のほうの人間が書き換えたのも確認できたりもしておりますので。労基署とは何回も行き来やっております。
富澤   川谷内さんの中で、やはり賃金という、労働の対価もそうですけども、やっぱり安全ということは非常に大事だということですか。
川谷内  そうですね、やっぱりそれも。それと、それに絡めた長時間労働もやめなさいということですね。
新井審査委員長 じゃ、新井から少し質問しますね。まず、ちょっとあなたに直接関係しないんですけど、会社の就労時間、何時間働いたということで聞きますが、昨年の6月4日以前について、先ほどお二人の証人が月300時間の話をしていますがね、あなたが見てもそういう感じだったでしょうか。
川谷内  私のほうは、新潟営業所のほうがちょっと長かったので、ちょっと勤務はあれなんですが、それは、やっぱり300時間を超えていたと、拘束時間が。群馬営業所では、280から90の間くらい、おおむねですね。
新井   それはあなた自身の。
川谷内  私自身。
新井   周りの人も同じなんでしょうか。
川谷内  周りの人も大体そういう感じになっておりますけども、長かったのは彼ら2人。300時間超えは、私の手計算ですよ、彼ら2人と、やめられた従業員2人、それから、今現在もいる方1人。特定の人間が、やっぱり300時間を超えていたという状況はありましたね。
新井   手計算というのは、何かメモか何かしていたのかな、毎日。
川谷内  一番分かりやすいのは、運行予定表というのがあるんですね、1日のどこを迎えに行って、それで大体概算が分かるんですね、予定どおり来れば。
新井   証人自身について伺いますけど、この6月14日、昨年内勤になりましたよね。
川谷内  はい。
新井   それ以降は時間外就労というのはないんでしょうか。
川谷内  ないです。
新井   それから、稼働手当の減額について伺いますけど、組合方の準備書面を見ると、27年の8月26日にあなたに対して篠原副所長が時間外勤務をしないと稼働手当が減額されるという話をしたという記載があるんですけど、そういう記憶がありますか。
川谷内  そういう記載はあって、記憶はあるんですけど、誰を対象にしているのかとい
うのは明確じゃないです。
新井   そう、そう。まさにそれを聞きたいんだけど、誰を対象にしていると聞いたんだろう。
川谷内  それが私なのか、会社の主張を見ると彼らなのか。それは判断つかないです。言っているご本人もよくわかっていないと思うんです。
新井   このときの会話は録音していたと書いてありましたけど、そうでしたかね。
川谷内  はい。
新井   これ最近になって聞き直していないですか。
川谷内  文字起こししたものを、録音も聞いてみたんですけども、やっぱり誰に対して言っているのか、私に言うんだから私のことなのか、私、組合員の責任者、職場の責任者ですから、彼らのことを言うのか、それはちょっと私には分からないです。
新井   その内容をね、その後、組合員とか、あるいは柴崎さん、都丸さんに対してね、連絡をしたこと、記憶がありますか。
川谷内  私は連絡した記憶はないんです。
新井   それと、6月4日の事件のことですがね、あなたのご自身の陳述書を見ると、睡眠導入剤を多目に飲んだということが記載されていますよね。
川谷内  はい。
新井   ということは、この時点でどこかの病院に通院されていたということなんですね。
川谷内  そうですね。
新井   その病院は、今回話題に出ている篠塚さんとか藤岡総合病院とか、そこではないですか。
川谷内  藤岡総合病院ではないです。篠塚病院です。
新井   篠塚。
川谷内  はい。
新井   いつごろからでしょうか。
川谷内  群馬に来てからです。
新井   何年でしたっけ。
川谷内  おととしの9月だから、9月の末か10月くらいからじゃないかなと。
新井   そしてそれ以降は篠塚さんはかかりつけの医者だと。
川谷内  そうですね。
新井   それ以前、新潟ではそういった病気の治療は受けていないんですか。
川谷内  新潟でも心療内科に行って、導入剤はもらうことがあるんですけども、ただ、定期的に通院という形ではなかったですね。
新井   篠塚さんの診断書、あなたがもらった甲26号証で出ていましてね、うつ病という診断名で、この疾患で通院加療中だけど、大分改善したので通常勤務をして差し支えないという診断書、覚えていますかね。
川谷内  うつ状態となっておりませんかね。
新井   うつ状態、そうだ、うつ状態で。診断書は覚えていますかね。
川谷内  はい、覚えています。
新井   これは、そうすると、この診断書自身は、あなたがお願いして、こういう診断書を書いてくれとお願いしたんですか。
川谷内  そうですね。お願いというか、会社の事情をお話しして、面談がしたいとかいうこともすべて伝えた上で。
新井   あなた自身でね、それを依頼するときには、自分でもう大分よくなっているということがもちろん前提にあるわけですよね。
川谷内  そこまではいっているかどうか。ただ、勤務の状況を話しして、休んでいるとか休んでいないかとか、よく眠れるか、そういう話のやり取りはありました。
新井   診断内容は、もう仕事をしてもいいという内容だったでしょう。
川谷内  そうですね。
新井   あなた自身もそういう診断だという予想はしていたかな。
川谷内  恐らく予想はできていたというか、その前にですね、本当に自分は運転できないなのか、例えばお医者様が、飲んでいる薬とかいろんな面の考慮して、お医者様がノーですよと言えば、これは諦めなきゃいけないわけで、命を預かるわけで。それ以前に本当に自分、運転していいんでしょうかという質問もやっていて、いいんじゃないですかみたいな話をしていたので、そういう中で書いてくれるんじゃないかなとは思っておりました。
新井   いいんじゃないですかというのは、6月30日の診断書を書く前のことね。
川谷内  そうですね、その間に…
新井   いつごろからか覚えているかな。
川谷内  それがですね、6月4日以降だったと思うんですね、最初の診断で、診察で。
新井   じゃ、ちょっと質問を変えますけど、6月10日と11日には仕事に出たと。12日は欠勤したと、先ほど証言されましたけど、欠勤したことについて、あなたが会社に電話したのかな、それとも会社から電話があったのかな。
川谷内  会社から電話があったように思われます。
新井   会社から電話があった時刻は、もう出勤時間を過ぎていたのかな。
川谷内  出勤時間過ぎて、ちょっとその辺り記憶ないんですけども、早目に連絡は来るケースもありますので。
新井   会社からの電話はね、あなたが出勤しないで心配しているという電話じゃなかった。
川谷内  どうしたみたいな話であって、来たので、それに答えているんですが。
新井   結果として休んだのほ、体調が悪かったからですね。
川谷内  体調が悪いというか、寝不足ですね。朝8時に終わる予定だったのが、私が帰ったのはもうお昼過ぎていたので、四、五時間しかなかったんですね。
新井   そうすると、10日、11日は仕事できていたようですが、そのときは特に問題なかったんでしょうかね。
川谷内  はい。
新井   仕事、運転は大丈夫でしたか。
川谷内  はい。
新井   寝不足の症状も出なかったかな。
川谷内  出ないです。はい。
新井   6月13日に内勤の通知というか話が出たわけね。
川谷内  はい。
新井   あなたはそれを聞いて、それに対して、それは駄目だとかね、そういう明らかな異議を申し立てるとか、そういうことはしなかったのかな。
川谷内  そのときはですね、継続的に内勤なのか、それとも数日間、いやもうちょっと様子を見ようかというのが私自身には判断がつかなかったですね。
新井   逆に例えば短い、短期的なものだったらいいという気持ちもあったのかな。
川谷内  そうですね。だから、その中で、今まで長期間ではなくて、例えばもうちょっと、少しクッションを置きながらしようかなという意思があったのか、それはちょっと分からない、その時点では、その日時点では。
新井   要はあなたは結果としてね、その段階で、それは駄目だという反対の意見を表明したことはないようなので、例えば短い期間なら、今の状態なら仕方ないという気持ちだったのかなと思うんだけど、そうですかね。
川谷内  何でだろうというのは、疑問にはあったんですね。乗せてから判断したのか。ただ、ずっとなのかなという不安は持っていました。
新井   なるほど。最後に、車の運転について、体調の悪い日はしなかったというお話がありましたけどね、27年6月4日以降は特に、例えば6日に限っていうと、そういう日はどのくらいありましたか。
川谷内  私には、その6月4日以降、休みをいただいている1日くらいで、あとは買い物から全部乗っていましたし、長野にも行っていますので、なかったと思います。
新井   ほかに申立人、何かありますか、補充。
清水   いいです。
新井   よろしいかな。そうしましたら、川谷内さん、ご苦労さまでした。終わりましたので席に戻ってください。

韓国でパククネ打倒の全民衆総決起、火蓋切る!

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韓国でパククネ大統領打倒の闘いが爆発している。闘う労働組合・民主労総が先頭に立っている。大統領を打倒し、労働者が自分たちの力を自覚し、社会の主人公として躍り出る。11月6日にはこの渦中で、訪日団が全国労働者総決起集会に参加、翌週11月12日のソウルの民衆総決起闘争に動労千葉を先頭に日本の訪韓団が参加する。群馬合同労組からも4名の仲間が訪韓しともに闘う。ものすごい闘いになろうとしている。韓国の労働者民衆との連帯をかけて11・6日比谷での全国労働者宗家喜集会にみんな集まろう!

  • パククネ打倒の全民衆総決起、火蓋切る!

10月29日、民主労総を中心とする民衆総決起闘争本部が主催する「集まろう!怒ろう!下がれパククネ市民行動」の大集会が、午後6時からソウル市内の清渓(チョンゲ)広場で開かれた。主催者が想定した1万人をはるかに超える労働者・学生・市民が集まり、集会開始時には2万人、デモ出発時には3万人を超えた。立錐の余地もない広場に入れなかった人が何千人も周囲にあふれた。「パククネは退陣しろ!」「君たちは孤立した。国民が包囲した!」と叫んで行進するデモ隊の迫力におびえた警察は、予定されていたデモコースを途中で塞いだ。怒った民衆は光化門方向に進路を変えて進撃、機動隊の壁と激突して肉弾戦で押しまくり、闘いは夜11時まで続いた。

  • 民主労総「11・12、100万人の大決起でパククネ打倒」を呼びかけ

集会にはストライキ中の鉄道労組を先頭に民主労総組合員が大挙して参加した。行動は全国でも組織された。公共運輸労組の全北バス支部はバスの正面や車内にスローガンを貼り付け、3分間の警笛を鳴らす闘いに立った。公務員労組、全教組など各労組の時局宣言も相次いだ。金属労組は「パククネ下野闘争緊急指示1号、同2号」を発して、大々的な反政府闘争への突入と11・12ソウル民衆総決起への大結集を号令した。

鉄道労組はこの日、「時局宣言」を発表し、「私たちの闘争は、私たちの社会を支配してきたすべての偽りと迷信との闘いである。私たちには新しい大韓民国が待っている」と、社会を変えるゼネストをさらに貫徹すると宣言した。チェジョンジン民主労総委員長代行は「国民はトカゲのしっぽ切りではなく、パククネの責任を問うている」「サード配置を撤回し、セウォル号の真相を究明し、財閥のためではなく労働者・農民のための政治をしろというのが国民の命令だ」と演説、「11月12日、100万人の鬨(とき)の声を集めてパククネ大統領を引きずりおろそう」と呼びかけた。

韓国のメディアは、ソウルの集会に参加した75歳の高齢者の「これまでパククネを支持してきたが、もうやめる。今、眠ることもできない」という声を伝えている。「チェスンシルによる国政壟断」の衝撃は、今や韓国5千万民衆のすべてを突き動かしている。

 

  • 韓国全土の大学で怒り爆発、「時局宣言」が40大学に拡大

「チェスンシル・ゲート」への怒りは、何よりも、「ヘル(地獄)朝鮮」という現実にたたき込まれ、未来を奪われてきた青年・学生たちの中で最も激しく、根底的に燃え上がっている。総学生会によりパククネの退陣を求める時局宣言が行われた大学は、26~28日の3日間だけでも全国40校以上にのぼった。この間激しく闘いが展開された梨花女子大学や、パククネの母校である西江大学を先頭に、成均館大学、ソウル大学、延世大学、高麗大学、漢陽大学、韓国外語大学、釜山大学、済州大学などの名前があがっている。さらに、「時局宣言を実際の行動につなげてこそパククネを倒す闘いの力を得られる」(建国大)、「韓国の近現代史において、学生は一貫して声を上げ、社会を変えるために重要な役割を果たしてきました。力を集めよう。大学生から始めて、今のこの社会を変えていこう!」(延世大)とあるように、各大学における「宣言」は、言葉の上での糾弾にとどまらず、韓国学生運動の誇り高い歴史を踏まえた行動の呼びかけそのものとして発せられている。(写真下は28日ソウル大の時局宣言発表)

10代の高校生・中学生たちも街頭に飛び出し、怒りを共有している。ソウルでは29日、青少年169人が「パククネが滅ぼした民主主義を、青少年がよみがえらせよう!」というスローガンのもとに時局宣言を行った。

(民主労総ゼネスト情報(2016年10月30日))

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(以下は須永副委員長が翻訳した記事)

民主労総「労働と世界」

 

下野政局初の週末のろうそく集会、労働者が先頭に立つ 鉄道、バスなど、民主労総所属の組合員下野闘争に突入、 11/2日、非常時局会議の開催

全国で’朴槿恵(パク・グンヘ)下野’を叫ぶ集会が相次いでいる。 ソウルでも今日18時に清渓(チョンゲ)広場に市民ろうそくが集まる。 集会を主催する民衆総決起闘争本部は、どれほど多くの市民たちが出るか予想していない中、期待感が高まっている。 集会の時間が近づくと各種ポータルには’ろうそく集会’、’清渓(チョンゲ)広場’がリアルタイム検索語順位の上位を記録している。

-鉄道など、スト労働者たちが共にする下野闘争

全国で民主労総所属の労働者らが下野行動に先頭に立っており、目を引く。 公共運輸労組、全羅北道地域バス支部は今日3分間バス、クラクションを鳴らすデモを行うことにした。 スト中の鉄道労働者たちもろうそく集会に出席することにした。 特に釜山(プサン)の鉄道労組の組合員たちは街頭行進を通じて集会に参加することにしてソウルでは2千人を超える組合員たちが、市民とともにろうそくを手にする。 また、他のストの事業所である甲乙オート労働者らも、集団上京中だ。

-民主労総の組織下野闘争に結集

公務員、教師、鉄道労働者たちの時局宣言も相次いで金属労組現代(ヒョンデ)自動車支部も代議員一同の名義で時局宣言を発表した。 金属労組は’朴槿恵(パク・グンヘ)下野闘争緊急指針1号’を発動し、下野闘争に総力集中して12日、総決起に大挙集結することにした。 金属労組は今後、緊急指針2号も発表し、大々的な対政府闘争を決議している。 全羅北道では、非常時局会議結成に向けた代表者会議が行われているが、民主労総の全羅北道本部が中心となっている。 ソウルと慶尚道、全羅道、忠清(チュンチョン)圏、済州(チェジュ)など全国で一斉に労働者と共に、市民らの下野ろうそく、政治行動が継続されている。

-11月1日、非常時局行動、2日、非常時局会議の開催

民主労総は、偽の大統領の下野が労働改悪と財閥中心の経済など二極化社会の重大な問題を解決する決定的きっかけと認識してストを含め、総力闘争を組織するという方針だ。 これによって、民主労総は今年11月1日、清渓広場で非常時局行動(座り込みに突入して2日には全国単位労組代表者たちを中心に非常時局会議を開いて下野闘争の案と決議を集めて組織的行動に突入する。

 

 

警察と主催側にすべての予想以上のろうそく集会規模、”朴槿恵(パク・グンヘ)は退陣せよ!” 合法行進車のバリケードに遮断すると、光化門(クァンファムン)広場掌握した市民5万人。来週の週末もっと膨らみそうだ ====================== “朴槿恵(パク・グンヘ)下野しろ!”、”朴槿恵政権退陣!”要求が全国に飲み込まれた後、初の週末のろうそく集会(ソウル)に予想を超え、数え切れないほどの市民が殺到した。 警察は2~3千人を予測したが、完全に外れ、主催側である民衆総決起闘争本部もまた、5万人ほどの市民たちが参加したことに非常に鼓舞された状態だ。

-合法的に申告された行進まで阻止した車のバリケード、市民行列は光化門(クァンファムン)に移動

今日18時、清渓広場は舞台の前に歩いて行くことが不可能なほど人が殺到した。 清渓広場は集まる市民たちを収容するのが不可能だった。その ために主催者側は自由発言など、舞台進行を急いで終えて、街頭行進をした。 行進は当初、鐘閣(チョンガク)と鍾路(チョンロ)2街を通って仁寺洞の北側入り口まで行く予定だった。 しかし、警察は予想を超える規模で市民パレードが行われ、合法的に許容された行進ルートを、鐘路2街から車のバリケードを張って遮断した。

合法的に申告された行進ルートが警察の車のバリケードで閉ざされると、市民たちは”合法的行進ルートを阻止する警察官車のバリケードは不法”とし、光化門(クァンファムン)方向に経路を変えた。 これを警察は二度も車のバリケードと兵力を動員して遮断しようとしたが、群衆行進の規模に押されて光化門(クァンファムン)広場の北端まで後退して最後の阻止線を張った。 このような状況に一部の市民は”偽の大統領の国で、警察も士気が落ちた”と診断した。

-増えている行進.民主労総来週から組織的な下野闘争突入

“朴槿恵(パク・グンヘ)は退陣せよ!”、”お前たちは孤立した。 国民が包囲した!”、”朴槿恵(パク・グンヘ)は退陣せよ!”とたゆまず叫ぶ市民たちのデモは18時から22時過ぎまで続いた。 総決起闘争本部など社会運動団体は月曜日から清渓(チョンゲ)広場のそばファイナンスビルの前で毎日19時、ろうそく集会を開催する方針だ。 続いて次の週末の11月5日にも今日の規模を超える大規模な市民ろうそくが確認されるものと予想される。

今日のデモには、スト中の鉄道労組など民主労総の組合員たちが大挙参加して視線を集めた。 公共運輸労組、全羅北道地域バス支部は今日3分間バス、クラクションを鳴らすデモを行ったりもした。 民主労総は、偽の大統領の下野が労働改悪と財閥中心の経済など二極化社会を解決する決定的な契機だと報告、ストを含め、総力闘争を組織するという方針だ。 民主労総は今年11月1日、清渓広場で非常時局行動(座り込み)に突入して2日には全国単位労組代表者たちを中心に非常時局会議を開いて下野闘争の案と決議を集めて組織的行動に突入する。

-“ろうそくを持って立ち上がると”…”じんとくる”、次の週末はより大きなろうそく集会が予想される

今日の集会でチョンヒョンチャンベクナムキ闘争本部の共同代表は”国が難しい時は、政治屋ではなく、国民の力で独裁者を追い出した”といい、”朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は国民を苦痛に追いこまないで、即時退陣しなければならない。 朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が下野する時まで私たちは皆ろうそくデモを持って立ち上がろう”と叫んだ。 この26日、国会の前で”朴槿恵(パク・クンヘ)大統領弾劾”を叫んで警察に連行された大学生も舞台に上がった。 彼は”今国会議員たちは自分のすべき仕事をしていない。 今国会議員たちがしなければならないことは、大統領を弾劾することだ”として、”大学生たちが先頭に立ちたいと思う”と明らかにした。 集会には高校生らも参加した。 一高校生はメディアのインタビューを通じて、今日の集会がジンと来たと語った。

 

 

 

 

 

詳報 10・23中央タクシー分会スト支援連帯 ブラック企業ぶっとばせ 団結集会デモ

既報の通り、10・23中央タクシー分会の24時間ストライキ、群馬合同労組支援共闘会議結成集会でもあった団結集会デモも大きな団結の前進を作り出すことに成功した。支援共闘会議の共同代表でもある救現堂・秋山太一さんが撮影してくれた動画をユーチューブで公開した。ぜひ多くの人にみてもらいたい。

 

スト突入集会

 

団結集会

 

 

 

 

 

群馬バス分会

群馬労働弁護団幹事長の吉野弁護士から連帯あいさつ。中央タクシーの割増賃金訴訟を準備中。

須永副委員長の11・6アピール

清水委員長

 

デモ

群馬合同労働組合、第11回定期大会成功で新たな闘いに突入

2016年7月24日(日)、群馬合同労働組合は、高崎市柴崎町の組合事務所にて第11回定期大会を勝ち取った。組合員の大結集を軸に、支援・共闘の仲間、地域の仲間も多数参加して、組合事務所は入りきれない盛況だった。県外からも「ストライキ会議」動労千葉OB会長の永田さん、新井さん、東京西部ユニオン鈴木コンクリート分会長・鈴木善弘さん、さいたまユニオン大石運輸分会長・笠松さん、埼玉の自治労の仲間が参加、連帯のあいさつをいただいた。動労千葉はじめ全国14の闘う労働組合から心のこもった連帯のメッセージがよせられた。

大会は、中央タクシー分会という地域の拠点建設の前進を、労働運動全体にとって画期的な闘いとして確認し、それを軸にして全体が大きく前に進んだことを積極的に総括した。それはこの一年間の総括であることは言うに及ばず、組合結成以来11年、3・11以来5年あまりの闘いの集大成でもあった。討論では組合員から闘いに立ち上がった誇りにあふれた発言が続き、感動を呼んだ。地域の仲間からもともに闘う思いが語られた。また大会終了後、「群馬合同労組支援共闘会議」の結成が呼びかけられ、結成が確認された。

大会は清水彰二前書記長を新たに執行委員長に選出、書記長には川谷内政樹中央タクシー分会長を選出して、新たな執行委員2名を加えて、闘う新たな体制を確立した。この体制で労働組合の新たな歴史をつくる決意である。労働者のみなさん、群馬合同労組・合同一般全国協議会加盟労組に加入し、ともに立ち上がろう!闘う仲間のみなさん、団結してともに闘おう!

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懲戒処分撤回!エム・エス・ジー包囲5・26デモへ!

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エム・エス・ジー(村山製作所)は
T組合員への懲戒処分を撤回しろ!

私たち群馬合同労働組合は、労働者ならば、だれでも、ひとりでも入ることができる労働組合です。
昨年8月に会社からパワハラを受けていると加入したTさん。太田市下田島町にある食品トレーを販売するエム・エス・ジー株式会社(製造は村山製作所)の営業職です。
このT組合員に対して、エム・エス・ジーは、今年4月28日付で、「5月分給与から5373円を減額する」なる「懲戒処分発令書」を出しました。
「パワハラでそううつ病に追いやられた」と裁判で争う決意まで固めているTさんに対して「反抗・言い訳を執拗に繰り返した」「会社や上司に対する誹謗中傷を繰り返した」「改善する意思を明確に示さない」などと言うのです。
さらに「労働あっせんを拒絶した」「労働組合の一方的な主張を記載した文書を本社前…にて配布した。」などと労働組合として当然の活動までも懲戒の理由にしています。
しかも「処分発令後の処置」として、さらに「始末書の提出を命じます」「処分に従わず、反省及び改悛の姿勢が見られない場合は…懲戒解雇処分とします」と通告しました。

群馬合同労働組合は、処分撤回を求めてとことん闘います。解雇できるならしてみろ!パワハラで病気においこまれて、「パワハラ」「ブラック企業」と言ったら「誹謗中傷」「反抗・言い訳」だと言いなし、反省しないなら懲戒解雇だと脅す。労働者は奴隷じゃないぞ!労働者は一人では弱いけれど、仲間がいれば闘える。そして闘ってこそ、生きる力と希望を手にすることができるのが労働者。
労働者の怒りはいまや爆発寸前です。問題は、現場の労働者の怒りに寄りそって、ともに闘う労働組合を取り戻すことです。群馬合同労働組合に入って、みなさん、いっしょに闘いましょう!