サンデンの労働者は群馬合同労組サンデン分会に加入しよう!
群馬合同労組は2024年夏、サンデン株式会社(本社:伊勢崎市、代表取締役社長執行役員:朱聃)に対して、A組合員の加入通告を行い、2回の団体交渉を行った。A組合員は同時にユニオンショップのJAMサンデン労働組合を脱退した。
サンデンはカーエアコンや空調設備を生産する企業だ。かつては自動車と並んで日本の中核産業をなした日本の電機産業。リーマンショックを受けて、のきなみ経営危機に陥り、サンデンも現在は中国・ハイセンスのグループ企業となっている。
A組合員は、30代の解析のエンジニアだ。昨年秋にネットの転職あっせんサイトでサンデンからオファーを受けて転職。しかし、配属先で慣れない実験業務を指示された。しかも危険で難易度の高い実験にウェイトを置いた業務指示。これは話が違うと上司で面接担当者のB氏に話したが、取り合ってもらえない。サンデン労働組合にも相談したが解決しようとしてくれなかった。それで群馬合同労組のことをネットで知り、相談、加入、要求書提出、団体交渉となった。
サンデンは、採用時に業務を解析に限定していない、設計など他の開発業務にも携わってほしいと話しており、本人も了承しているなどとして今後も実験業務を行ってほしいと回答した。A組合員としては、雇用契約に「業務内容」が明記されておらず、実験業務は説明されていないとして、団体交渉で闘った。この話を聞いて、最近加入したブラジルで日系企業の通訳翻訳を手掛けていた日系の組合員が、ブラジルでは、解析と実験を兼務するなんてありえない、労働組合もそれは認めない、日本はブラジル以下だと憤慨した。
結論的には、A組合員のセクションでは実験業務のウェイトは高く、ほぼ全員が実験業務に携わっていることを会社が説明し、A組合員もそれならば実験業務に携わることも仕方がないとなった。しかし、実験業務に慣れるにしても、段階というものがあるので、いきなり危険で難易度の高いものを押しつけるというやり方は問題であると伝え、是正させた。多くの組合員の参加を得て団体交渉で闘ったA組合員は、労働者の団結が力になると、強く実感したと語る。職場を改善し、労働者が団結できるように、サンデンの労働者に群馬合同労組サンデン分会への加入を呼びかけていくと組合で確認した。
サンデンは、群馬合同労組との団体交渉を行うにあたり、JAMサンデン労働組合との団体交渉と同じ条件で団体交渉を行うことを確認、団体交渉は会社施設で行い、交渉時間は賃金を控除しない条件で行われた。
サンデンの労働者のみなさん、群馬合同労組サンデン分会に加入して、団結してともに闘いましょう。
すべての労働者のみなさん、闘う労働組合に結集して声をあげましょう。