のぞみ幼稚園(藤岡市)はパワハラを認め謝罪せよ!
群馬合同労組は、組合に相談・加入したAさんに対するパワハラについて、のぞみ幼稚園と2回の団体交渉を重ねてきたが、園はパワハラも責任も認めず、組合の小さな要求をも拒否した。許せない。
シングルマザーのAさんは2019年4月に栄養士・給食調理員の正規職員としてのぞみ幼稚園(幼保連携型認定こども園 藤岡市藤岡1805−3 学校法人 共立学園 のぞみ幼稚園 落合真人理事長)に就職した。シングルマザーがやっと正規職員として就職できて、長く働けそうだと喜んだのもつかの間、上司で主任教諭であるFJ氏から理不尽な扱いを受けるようになる。ことあるごとに「仕事ができない」などと言われ、必死にがんばろうとしていたAさんを傷つけた。そして2022年1月にFJ氏ら数人から「仕事ができない」「やめた方がいい」などと言われた挙句に職員室でFJ氏から2回にわたって「給料泥棒」と言われた。Aさんは適応障害を発症して、FJ氏に会うのが恐ろしく、出勤できなくなった。そのまま休職・退職に至る。
時間がたてばよくなると思ったが症状は深刻で、買い物に行けば他人の顔がFJ氏の顔に見える、求人の「給与」の字を目にすると「給料泥棒」と言われたことがフラッシュバックしてうつ状態になってしまう…
2年余りが過ぎて社会復帰の希望も見えず、子供を抱えてこのままでは死ぬしかないと思った時に群馬合同労組に相談した。
組合がAさんから話を聞くと、パワハラの証拠はないという。そうなるとパワハラを認めさせ、謝罪・補償をさせるのは難しいだろうと、組合は率直に言った。しかし、Aさんが生きて新しい生活を始めるためには、闘うしかないのも事実だった。労働者として団結して生きていくために要求書を出して闘おうと提起した。Aさんもうなづいた。
2回の団体交渉を通じて、のぞみ幼稚園の代理人は調査をしたが、FJ氏は記憶にないと言い、そういう発言を覚えている人もいなかったと回答した。しかし、団体交渉に出席した園長も教頭もFJ氏が原因でAさんが出勤できなくなり退職したという事実は認識していた。
Aさんの症状が2年半経過してもよくならず、就職活動もできず、いつ自殺してもおかしくない状態が続いている。これについて、園もFJ氏も真摯に反省する姿勢もないのか?証拠がない、誰も記憶していない、だからAさんが苦しもうが自殺しようが関係ないというのか?
こうした追及の中でAさんが思わぬ発言をする。「FJさんと話をさせてください」というのだ。
第2回団体交渉の結論として、のぞみ幼稚園は、今後パワハラ対策は行う、証拠はないという前提でもう一度謝罪・補償について検討する、AさんがFJ氏と話し合いをすることはかまわないし、園としてもそれがいいと思うということで直接に連絡を取ることを確認した。
しかしその後代理人から、園としての謝罪・補償はできないとの理事長の回答が届いた。
FJ氏に対してはAさんがラインで会って話し合いたいと連絡をしたが反応がなかった。園に電話して取り次いでもらおうとしたが「席を外している」と取り次いでくれない。
組合とAさんはFJ氏の退勤時間を見計らって直接会うために園に向かった。ちょうど車に乗り込んで帰ろうとするFJ氏がいた。Aさんは「なんでラインに返事をくれないんですか?」「話がしたい」というが、FJ氏は「話はできない」「帰らせてください」と言って振り切ろうとする。それはだめだ、話し合いに応じてくださいというAさんと組合に対して「警察を呼ぶ」という。Aさんが「どうぞ呼んでください」「あなたのせいで私がどれだけ苦しんだかわかりますか!」と渾身の弾劾をする。
園が、ここでは困るので奥で話し合いましょう、と提案して、話し合いの場を持った。FJ氏は弁護士に話した通りで付け加えることはない、ここでは何も言わない、という。はなからけんか腰である。反省もクソもない。
組合の要求で、当事者同士の話合いの場を設定することになった。日時と場所を郵便でAさんに指定することを確認した。
FJ氏は誠実に対応して反省し謝罪せよ。群馬合同労組は無責任な対応を許さない。
労働契約法