ベイシア吾妻店で惣菜部の熱中症対策が前進
超猛暑の続く日々、熱中症が懸念される中で労働している労働者の皆様、皆様の労働環境は、しっかりと熱中症対策がとられているでしょうか?
私は、ベイシア吾妻店オープンから24年、惣菜部で働いています。群馬合同労働組合で執行委員もしている小菅です。
惣菜部の作業場にはエアコンがあります。
会社として、水分補給をしっかりして、熱中症対策をしてください。と、いつも、連絡文書が張り出されています。
しかし、私は昨年のお盆の天ぷらの1人作業で、熱中症になりました。
2023年8月13日の作業が終わり、家に帰り、疲労感を感じ、疲れているせいだと思い、お風呂に入れば良くなると思い、お風呂に入りました。髪を洗い体を洗い始めたら、目眩がしてきました。
慌てて、泡を流し、布団に倒れるように横になりました。
まるで、焼け焦げた石を水の中に入れた時、水がほとばしるように、私の体から汗が吹き出し、体中の水分が全部溢れ出てしまうのではないかと思うほどでした。
救急車を呼ぼうとも考えましたが、体が動きません。
家には誰もいないし、しばらくは、裸のまま、大の字でいるしかありませんでした。
1時間位して、体を少し動かせるようになり、バスタオルで体を拭き、リポビタンDとポカリスエットを飲みました。
しばらくして排便すると、炭のような臭い、便が炭になっていました。炭のような便は16日まで続きました。
14日も出勤しました。がお昼までで仕事を上がりました。
15日も出勤しましたが、惣菜のパートさんみんなが「帰ったほうが良い」と言ってくれ、欠勤しました。
このようなことになりながらも
組合で執行委員をしていながらも、作業場にエアコンはあるし、水分補給を呼びかけ、熱中症に気を付けるように、と言っている会社に対し、私は要求書を出したり、団体交渉したり、とは考えていませんでした。
そんな私に、委員長が「今後のこともあるし、次の被害を出さないためにも、要求書を出そう、団体交渉しよう」と言って、後押ししてくれました。
要求書を出したことで、店長と設備さんが、作業場を見に来てくれました。そして、わかったことは
ベイシア吾妻店の2018年のリニューアルの時に作業場が変わり
リニューアル前は、惣菜の作業場は、惣菜のお寿司の作業場と、惣菜作業場との行き来のための半開きの引き戸と壁で仕切られた1つの部屋でした。惣菜作業場のエアコンは、その壁に取り付けられていて、風は惣菜作業場に流れ、お寿司の作業場には、真下に風が流れるように取り付けられていました。
リニューアルにより、お寿司の作業場は、惣菜作業場とは違う部屋に移りました。
お寿司の作業場が移ったことで、元お寿司の作業場の所にスチコンが入り、天ぷらのフライアーがスチコンの隣に移動になりました。そのため惣菜作業場のエアコンの風が天ぷらのフライアーへは流れなくなってしまいました。
元お寿司の作業場のエアコンの風は、スチコンの上にある換気扇が全部吸い込んでしまいます。そのせいで、天ぷらのフライアー近くは熱の溜まり場となってしまったのだろう、と設備さんが教えてくれました。
また、2年前までは、お盆の天ぷら作業は2人でやっていました。が
昨年は私の1人作業となってしまったことも、私が熱中症になった原因だと思います。
せめて、盛り合わせ用の海老天が、手揚げでなく、今年同様、出来合えのプリフライ(※加熱未了状態であらかじめ揚げた素材)であったならと思います。
原因がわかっての団体交渉です。
問題を解決するには、どんな方法があるかと、いろいろな意見が出されました。そして、
組合側の出席者で、ラーメン屋さんで働いている組合員から「ラーメン屋さんでは、スポットエアコンを使っています。風の向きも自在に変えられるので便利です」との意見が出され
現在、フライのフライアー、天ぷらのフライアー、お湯を沸かすお鍋の所、ご飯を炊くお釜の所の4ヶ所にスポットエアコンが入りました。
今まで、フライアーの近くだから
お鍋の近くだから、暑くてもしょうがない、と思い込んでいたけど
こういう方法があったのか、と
清水委員長に、要求書を出すこと、団体交渉することを、後押ししてもらえたことに感謝、感謝の日々です。
今年のお盆の天ぷらの作業も私1人でしたが、熱中症の心配なく、また、団体交渉の時、私が天ぷら盛り合わせの海老天をプリフライにしてもらいたいという要求も要求通りになり、忙しいとはいえ、疲労感なく、快適に作業出来ました。
まだまだ、猛暑日は続くと思います。
また、年々、暑さは厳しくなるばかりです。
熱中症にならずとも、暑さにより、ボーとなりやすく、そのような状態で作業するのは、大怪我の原因にもなります。
そうならないようにするためにも、組合に入り、会社と話し合いをしましょう。
私のように、しょうがないんだろうな、と思っていたことが、話し合いをすることで、改善策があるかも知れません。
熱中症問題に限らず、怪我や大事故を防ぐためにも、会社に要求書を出し、団体交渉の力で、安心して働ける職場に改善させましょう
従業員の健康管理と安全配慮は、会社の大きな責任です。
どんなに小さく思えることでも、重大な問題となることも沢山あります。
まずは、気軽に、群馬合同労働組合にご相談を