日本中央バスが残業代不足分の支払いへ

群馬合同労組日本中央バス分会と日本中央バスとの第4回団体交渉が2025年3月10日に開催された。時給1500円、手取りで5万円引上げ、賞与夏冬各基本給2ヶ月分の春闘要求を柱に、交通費、退職金の支給等を求めた。
基本給の大幅賃上げに関して会社は「応じかねます」と回答。しかし賞与、交通費、退職金については「今後検討します」と回答した。経営の厳しい状況について、財務状況の説明を行って組合に理解を求めた。
また会社の賃金規定で休日出勤割増が一律1.35となっていたことに関して、会社は間違いであったことを認め、改定した賃金規程を組合に提出、これまでの不足分(未払い分)については過去3年分さかのぼって支払うことを約束した。これについて、群馬合同労組日本中央バス分会組合員だけではなく、全従業員に対して同様の対応を行うとの回答であった。
さらにこの間、群馬合同労組日本中央バス分会は、休日出勤数や有休残日数などが給与明細に記載がなく、基本給や休憩給などの計算方法がわからないとして、各人ごとに給与明細といっしょに月の業務日報を交付するように要求してきた。これについて会社が応じて、業務日報がすでに交付されるようになったのであるが、拘束時間の合計や休憩給の計算方法が記載されていないので是正するように要求した。会社はこれについても是正を約束した。
群馬合同労組の分会ができるまで、当たり前のことが当たり前でない職場に怒りと不信が強かったが、少数でも分会ができれば職場環境は大きく改善された。問題は労働組合である。
群馬合同労組は、賃上げに関して、大幅賃上げが必要との立場でさらに闘うことを確認した。労働者が団結して闘うことだけが労働者の生活と権利を守る道である。日本中央バスで働く労働者のみなさん、群馬のバス労働者のみなさん。群馬合同労組に加入してともに闘いましょう。