日本中央バスに分会結成通知と要求書を提出！

　群馬合同労組は、前橋市下佐鳥町に本社を置く日本中央バス（戸塚 博惠代表取締役社長）に対して2名の労働者の加入を通知するとともに下記の要求書を提出しました。　

　2024年4月から運転手にも、5年遅れで時間外労働の上限規制が適用されました。上限を越える時間外労働には懲役刑を含めた罰則が適用されます。ほとんどの運送関係会社が対応を迫られました。しかしそれに伴って賃金はどうなるのか。多くの運輸労働者がこの4月の賃金がどうなるのか、不安の中で注視をしています。

　こうした中で2人の日本中央バスの労働者が、闘う労働組合に団結することだけが労働者の生活を守る道であると、ユニオンショップの労働組合を乗り越えて立ち上がりました。群馬バス分会に続いて立ち上がった仲間とともに群馬合同労組は闘います。

　日本中央バスの労働者のみなさん、群馬合同労組日本中央バス分会に加入してともに職場を変え、生活を守りましょう！

2024 年 5 月 12 日

群馬県前橋市下佐鳥町 455
日本中央バス株式会社
様

要求書

　群馬合同労働組合は群馬県を中心とした一人でも加入できる地域合同一般労働組合です。
　貴社従業員であるＡ、Ｂが当労働組合に加入したことを通知します。
　また、併せて下記の通り要求します。

　2024 年 5 月 31 日までに団体交渉を開催の上、文書にて回答してください。また、取り急ぎ現在有効な就業規則・賃金規定・労使協定書・三六協定書（付属協定書含む）の写しを当組合に送付してください。

　なお、団体交渉の拒否や組合員への事情聴取を含めた介入は労働組合法第 7 条において不当労働行為として禁止されていますので、くれぐれもそのようなことのないようにお願いいたします。

記

１．Ａの労働時間管理、月の所定労働日数・所定労働時間について説明してください。

２．Ａに支給されている勤勉手当、業務手当、特別手当、その他手当について説明してください。

３．適正な労働時間管理のためにタイムカードを設置してください。

４．貴社運転手の労働時間管理及び賃金計算方法について説明してください。

５．給料明細に労働時間を記載してください。

６．Ｂに支給されている残業手当、深夜残業手当の計算方法、各種手当について説明してください。

７．遅延等で運転時間が延長した場合の取り扱いについて説明してください。

８．当労働組合（以下、「当労組」と記載する）組合員について未払い割増賃金を支払ください。当労組組合員の過去 3 年分の賃金台帳、タイムカード、出勤簿の写しを交付
してください。

９．貴社の現在のダイヤグラム及び単価表を交付してください。2024 年度の改正について説明してください。

１０． 公休出勤が多いので改善してください。連休で休める体制を作ってください。

１１． 諸手当について説明してください。

１２． 2024 年度残業時間の上限規制適用にあたり、貴社の労働条件の改善状況について、説明してください。

１３． Ｂの 2024 年 4 月の月拘束時間が何時間であったか回答してください。休息時間が 9 時間取れなかったことがなかったか回答してください。

１４． Ｂ以外の運転手に関して、新しい改善基準告示が順守されているか否か、回答してください。

１５． 残業時間の減少に伴う賃金減少が生じているのか否か、回答してください。

１６． 物価上昇と人員不足が労働者の生活と労働を苦しくしています。また賃上げの必
要性が社会的に叫ばれています。当労組は、賃金の 20％アップ、賞与夏冬各 20 万円支
給を要求します。

１７． 定期昇給制度を整備するなど、離職率を下げる制度を整備してください。

１８． 観光バス重視なのか高速路線重視なのか、会社の経営戦略を明確にしてください。

１９． 観光優遇や営業優遇など格差を持ち込む制度を廃止してください。

２０． 貴社の年間休日数、休日の取り扱い状況を説明してください。休日を増やしてください。

２１． 運転手の人員不足状態を解消してください。

２２． 車内清掃などの基本ルーティンを明確にしてください。

２３． 運転手教育をきちんと行ってください。新人運転手に拘束や貸切の講習を行って
ください。

２４． 整備部門の人員不足を解消してください。早急に 2 名を増員してください。

２５． 整備部門の作業の安全のため、作業道具（タイヤチェンジャー、ジャッキ等）のオーバーホール、リジトラック購入、フォークリフト免許取得を早急に実施してください。

２６． 日本中央労働組合と貴社の間で締結しているユニオンショップ協定について、締
結日、代表者及び概要を説明してください。当労組組合員の労働条件に係る労使協定の
写しを交付してください。

２７． 会社としての決定事項について、従業員に情報公開、周知してください。ホームページなどで従業員が知るなどの現状を是正してください

２８． 車両の整備点検などに関して、整備との連携を強化して、配車などで問題が起こらないように是正してください。

２９． 会社と従業員が話し合いができる職場環境を作ってください。

以上