ベイシアで職場改善が大きく前進
3月23日ベイシアとの第2回団体交渉が開かれた。会社側6人、組合側8人が出席した。この間の群馬合同労組からの要求の提出、会社からの回答、そして団体交渉により職場の改善が大きく進んだ。
組合の指摘で始まった、今年のベイシア吾妻店の労働者代表選挙では、K組合員と正社員のマネージャーが立候補して選挙になった。今回は所信表明の機会が与えられず問題が残った。結果は、正社員66票に対し、K組合員50票の惜敗だった。正社員も過半数の得票数とはならず、過半数の信任の確認が行われたが、惣菜部では、「Kさんが労働者代表になれないなら意味がない」と、正社員以外、誰1人として信任に名前を書かず、押印もしなかった。惣菜パートの団結を会社に見せつけることとなった。
第2回団体交渉の中で、ベイシアは「貴組合員K様の店内での組合活動によって、他従業員の間に不安感が拡がり始めております。従業員の働きやすい環境づくりの上で、良好な人間関係を継続する為には、店内でのチラシ配布や、社内の機密文書の撮影、許可のない公表等は、やめていただきますようお願いいたします。」とくぎを刺した。
これに対して、K組合員は、「不安が出ているのは知っている。しかしそれはビラまきをしたとかいうことではなく、私がストライキをやろうと本気で説得したから。」と反論した。組合からも、施設管理権が会社にあるのは承知しているが、施設管理権を侵害するようなビラまきをしているわけではない、顔なじみの職員に業務時間外にビラを渡すことは正当な組合活動であると申し入れた。
以下は第2回団体交渉での「回答書」だ。(要求書は既報。)
この度、貴組合員K様による貴組合からの2023年3月7日付「要求書」につき、以下のとおり回答させていただきます。
(1)36協定の労働者代表の選挙について
2023年2月21日に、本部より全店店長に向けて『店長共有会』を開催し、今回の労働者代表の選出について、経緯や過去の反省点の説明を行いました。その上で、従業員に向けては、2023年3月3日店長からの連絡文書にて「これまでの労働者代表の選任について従業員の皆さまに向けた案内に、不十分でわかりにくかった部分があったことを認識し、その反省を踏まえ、今後はより分かりやすい案内を心掛けます。」と従業員向け掲示板に掲示を行い、2週間以上掲示しました。
次年度、本部から店舗への案内については、さらに時間に余裕を持って案内を行い、ベイシアビジネスサポートが全社共通の手順書等をもって指示通達を行い、公正な労働者代表の選出を行います。立候補者に所信表明の意思があれば、朝礼等でその機会を設けるか、従業員向け連絡文書に掲示するようにいたします。
(2)2023年2月16日団体交渉での未回答について
①賃金に関する項目
今春は本部主導で進めており、社会情勢や他企業の公表を踏まえ、例年と全く異なる方法で賃金改定を行う予定です。
②福利厚生に関する項目
一例としてご提案いただいた「店休での社員旅行」は、休日の過ごし方には従業員それぞれの希望、価値観があることを想定し、実施を予定しておりません。新たな福利厚生については、今後、様々な方法を検討いたします。
③揚げ物フライヤーなど安全配慮に関する項目
業務マニュアルを見直して、安全配慮についての文言を追加したり、動画を新たに作成しているところです。店舗ではIpadを利用して「TeachmeBiz」というシステムで閲覧していただきます。
④1便の荷下ろし業務の改善
前項目同様に、業務マニュアルを見直しているところです。また、店舗においては作業割当の見直しとして、男性パート社員のシフトを変えてフォローを行っています。併せて、適正な人員配置も検討して参ります。
⑤人員確保に関する基本的な施策
吾妻店において、売上高や生産性の観点では、現状の人員に不足は無いという認識でおります。しかしながら、今後の経年による人員の減少や、競合店の出退店状況を考慮し、計画的に他社の時給も確認して、採用活動を続けて参ります。
また、作業効率改善についても継続して取り組みます。一例で言うと、3月22日より、惣菜揚げ物コーナーのフライバラ商品は、お客様によるセルフピックアップ方式に変更して、現状のパック詰めや値付け品出しの量を削減し、業務軽減を行う予定です。
(3)2022年10月に時給の見直しがされなかった従業員について
10月は最低賃金の見直しであり、全従業員が対象ではございませんので謝罪文の掲示はいたしませんが、その点に説明や周知不足があったとすれば、今後は考慮して案内をいたします。
(4)正月営業の全店休業、または、開店時間を10時とすることご意見として承り、参考とさせていただきます。2023年の正月営業については、当初本部より誤って、営業時間を10時から19時にて案内してしまい、その後、9時から18時に訂正をした経緯がありました。来年度は、現場が混乱しないよう適切に案内をいたします。営業時間は、需要予測や過去の実績、また他企業の状況も確認しながら、判断いたします。
以上
第2回団体交渉の後、要求事項にあげなかった職場改善も進んだ。
以下は、K組合員からの報告。
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駐車場で歩道と車道を区別するため、緑のペンキが塗られてて、坂になっているため、雨や雪などで濡れると滑って怖いから、要求書に書こうと思いながら書き忘れたことを、店長に伝えると、店長が、それは、吾妻店のことなので、私が本部と相談します。
その後、他店舗も同じような所が無いか、見たけど、吾妻店のように坂になっている店舗はないので、吾妻店だけで大丈夫だと思います。との回答、
4月2日、私が出勤すると工事が終わっていた。
濡れると怖いと思っていたけど、乾いている時でも、歩きやすく、こんなに違うんだ、と実感した。
店長に、そのことを伝えると「良かった。他にも、何か気が付いたことがあったら、いつでも教えて下さい。」
と言われた。
ベイシアでは、白衣、エプロン、ネット、バイザー、は支給されてました。が白衣の下に着る白のポロシャツは支給されてませんでした。今度、半袖2枚、長袖2枚が支給されることになりました。
大きなボトルから小さなボトルへ
洗剤を移す時、今度からゴーグルのようなメガネを使うことになりました。移す際、目に入る危険性があるため、安全配慮義務の問題になるので、必ず、使用して、作業するように、ということです。
5年以上前から、同じ作業していたし、大きなボトルといっても、シャンプーのようなポンプ式になっていて、危険性を感じたことはなかったのですが、改善されることは良いことです。
今年の吾妻店への新入社員の配属は7人です。
ここ数年、新年度になっても吾妻店に新入社員が配属されることはありませんでしたが、今年度は7人の新入社員が配属されます。
今年度からは、研修期間の3ヵ月は本部預かりとし、研修後、現場に入ってもらうとのこと
23日の団体交渉の際、新人さんに教えることを、全部丸投げで現場に求められても困る
と言ったことを受けてのことと考える
群馬合同労組からの要求に応えたこと、と
ベイシアがBasiaの意味
『より良い、いせやになる』
ベイシアを本気で目指している。
が、相俟ってのことと思うのだが
今はまだ、人員不足に泣かされている毎日が続いています。
群馬合同労組から要求書を出され
団体交渉に臨む会社側は、群馬合同労組のことを知るため、ブログを読むようになり、群馬合同労組は、会社が誠意ある結果を出さなければ、組合活動により不特定多数にビラを配ったり、ストライキもする。組合であると知り
勿論、ビラをまいたり、ストライキを決行することは労働基本権で守られており、会社が妨害することは、不当労働行為であり、処罰となる。
組合にビラまき行動やストライキをされたら、お客様がいなくなり、会社を維持出来なくなる。
組合からの要求に誠意ある結果を出さなければいけないのは、ベイシアに限られたことではなく
どこの会社に対しても同様である。
不当労働行為をしている会社は
処罰対象となるのは元より、自分で自分の首を締めていることに早く気付くべきである。
労働者のみなさん
群馬合同労組に入り、不当労働行為をする会社に対し
不当労働行為で泣くのは、労働者ではなく、会社である
ことを思い知らせましょう