日本中央バス第2回団交開かれる!
2024年10月11日、日本中央バスとの第2回団体交渉が高崎市内で開催された。 整備の組合員の残業代の未払い問題について解決案が提示されて合意、協定書を締結した。 人員不足については、新規採用を行い、努力をしている。運転手もタイムカードで時間管理を行うように要求した件についても、具体案が示された。
運転手の賃金の問題に関して。まずダイヤごとの単価表を開示せよとの要求には単価表が組合に提出された。従業員にも閲覧できるようにすることで合意した。これまで給与明細に出勤日数・休日出勤日数・有給休暇日数等が記載されていない問題も是正を求めた。
賃金問題・休日問題は未だにおかしなところがたくさんある。
2024年から運輸労働者の残業時間規制が導入された。拘束時間が少し短くなり、違反には罰則が課されるようになった。長時間労働と低賃金の問題に今こそ労働者・労働組合が対決して生きていける労働条件を勝ち取らなければならない。
ところが日本中央バスの労働者は自分の賃金がなぜこの金額になるのか、こんなに長時間働いてなぜこんなに安いのか、それがわからなかった。
群馬合同労組の団体交渉でそれが見えてきた。路線バスの運転手でいうと基本時給は1100円。路線バスに付き物の待機時間(中休)は時給300円。群馬バスは半分だが、日本中央バスは3割に満たない。バス会社の言い分は中休は原則休憩時間、払わなくても問題ないところを払っている、ということになる。
2024年問題で運転手の残業時間が減るのに対応してバス各社は賃上げをして所得補償を行ったが、日本中央バスのやり方は1日あたり2000円の「精勤手当」をつける形で行った。一見賃下げにはなっていないが、なぜ時給を上げないのか。決して1100円は高くはない。いや、驚くほど安い。手当にすることで割増賃金に反映させないというやり方なのだ。
賞与についても同様だ。今夏は満額が8万円。前年は5万円だったというから大幅アップには違いない。しかしこの8万円全額をもらえるのは3年以上勤続した者に限られる。入社から1年に満たない組合員は16,000円だった。なぜこんなに少ないのか?組合が説明を求めてやっと会社の規定が判明した。こんなことは労働者に事前に説明しなくてはいけないことである。
休日出勤手当はそもそも会社の休日がどうなっているのかよくわからない。2024年問題を受けて、休日は増えているはずであるが就業規則は改定されておらず、現実とのギャップが広がっている。
会社は決算書も一部開示して、コロナ以後の厳しい状況に組合の理解を求めた。確かに地方公共交通の厳しい現実は、国鉄分割民営化に始まる新自由主義の結果であり、構造的な問題である。決して一企業の責任問題ではない。しかし労働者は生きて行かなければならない。労働者が労働組合に団結して闘うことだけが希望である。
会社とユニオンショップ協定を結ぶ交通労連の委員長にも清水委員長が職場を訪問してあいさつをした。どんな怖い人かと恐れられていたようだが、会って普通の人とわかって安心されたようだ。多数派労働組合としてしっかり役割を果たしてほしい。
日本中央バスの労働者の皆さん。群馬合同労組日本中央バス分会に加入して団結して共に闘いましょう!