25 反戦春闘 第一陣 いざ出動!~鈴木治作分会

去る2月25日(火)、今年の反戦春闘の第一陣として、鈴木治作(株)との団交が、7人の組合側の結集・団結のもとに闘われた。
要求事項は下記の通り。
①全非正規労働者(特命、嘱託を除く)の最低時給を1,500円とされたい。
②自家用車の通勤手当を往復キロ20円とされたい。
③正社員に支給されている精皆勤手当 6000円を非正規労働者にも支給すること。
④一時金(賞与)を年2回、各150,000円を支給されたい。
⑤運転手当を1日500円を支給されたい。
この物価高のなか、非正規労働者は、生きるか死ぬかのギリギリの生活を強いられ、正社員との格差は日増しに開くばかり。将来展望も開けない中、これらの要求は非正規労働者にとって、必要最小限のものだ。なんとしても勝ち取りたい要求である。
特に時給1,500円(全国平均)は石破政権も2020年代に実現したいと言っており、労働組合も団結して、要求して実現しないとならない最低賃金であること。これを群馬合同労組は今回の反戦春闘の統一要求に掲げ、団結して資本と闘い、この団結力が中国侵略戦争を停める力になることを確信して、臨んだ第一陣の団交である意義は大きい。
—交渉経過は、ほとんどゼロ回答—-
要求に対する回答は、ほとんどゼロ回答だ。
①一律1,500円は無理だが、次年度の最低賃金を先取りしているとのこと。つまり、最低賃金を超えて、各職場(各県)の最低賃金の平均上昇額をのせているとの回答だった。私の場合は約4.5%の昇給となる。
②最近の車は燃費がいいので、現行の10円で進展なし。
③精皆勤手当に関連して、正社員は欠勤のマイナス査定があるので、支給している。 非正規労働者とは責任の相違がある。現行通り非正規労働者への支給は厳しい。
④一時金(賞与)支給は、精皆勤手当より、さらにハードルが高い。
優秀な正社員を長く定着させるために支払っている。非正規労働者には現行通り、支給なし
⑤運送業者ではないので、応じかねる。支払えない。
—団交の成果—
上記ゼロ回答の中でも今回の団交で次のような重要な回答を得たので、主なものを特記しておきたい。
①非正規労働者である私の雇い止めは、余程の不祥事がない限りこれからも考えていない。
②非正規労働者の正規社員への登用を積極的に行ってきた。今後も進めていく。私は62歳なので、対象外となるが、後輩のために本望である。
③非正規労働者、正規ともに福利厚生の充実に努めている。例として
・今年度から人間ドックへの20,000円を支給する。健保組合の補助が20,000円あるので、合計40,000円となる
・社員旅行の実施
・正規・非正規労働者を問わない公平な個人面談の実施と要望事項の実現努力
等々
—群馬合同労組の決意—
会社の非正規労働者への配慮については、一定の評価をするところではあるが、組合の要求事項との乖離は厳然としてある。そこで会社側には、回答を一旦持ち帰り、ストライキも含めて今後の対応を決めたいと応えて、終了した。
群馬合同労組は反戦春闘の一環として、労働者の階級的な闘争を貫徹するため、また戦争絶対反対の立場からストライキも辞さない決意を固め、反戦春闘に臨んでいる。それはこれから続々と闘われる仲間の反戦春闘をも貫く共通の決意であることを改めて、明記したい。
ともに闘って行きます!