群馬バス・日本中央バス・鈴木治作3分会統一スト貫徹!
群馬合同労組の群馬バス・日本中央バス・鈴木治作の3分会は、2025年反戦春闘第一波闘争として、3月31日、時給1500円の要求を掲げて、24時間統一ストライキに立ち上がった。
群馬バス分会の闘いは2016年に始まり、組合つぶしとのし烈な闘いとなった。当時の分会長は不当に解雇攻撃を受けた(後に組合とは別に裁判で争い解雇撤回・勝利的和解)。分会は負けずに労働委員会で不当労働行為を争い、2019年夏に労働委員会の救済命令を勝ち取った。以来6年間、紆余曲折を経て、負けずに闘いぬいてきた。昨年は組合の仲間が群馬バス労働組合の委員長選挙に立候補、負けはしたものの群馬バス労働者の怒りと一体化して闘いを進めてきた。2025年のストは、分会の組合つぶしをぶっ飛ばし、榛名営業所での組織拡大に勝利し、日本中央バスでこれに続いて新たに分会結成を勝ち取る中での統一ストとして勝利した。企業の枠を超えて、小なりと言えども産別統一ストとして勝ち取った意義は大きい。
2025年統一ストは、時給1500円の賃上げという圧倒的正義の要求で闘ったことが大きい。石破政権でさえ2020年代に早期に実現すべき公約として掲げた。誰も否定できない要求であり、職場でも街頭でも大きな共感と支持のもとにストは闘われた。3月31日の高崎駅頭は春休みの学生でにぎわっていたが、反戦春闘デモの前のアピール行動では、「時給1500円の賃上げを!」という訴えに驚くほどビラの受け取りがよくなった。普段はビラなど受け取らない若者・労働者・市民がどんどん手を差し出してビラを受け取ったのだ。労働組合の闘争方針や訴えの仕方こそが問題であると手ごたえを感じた。
群馬バスとの団体交渉でも、日本中央バスとの団体交渉でも、会社は路線バスは儲からない、辞められるものなら辞めたいと言ってはばからない。そんな仕事をやる労働者の身になってほしいものだが、地方公共交通の存続にかかわる問題であることを組合は痛感せざるをえなかった。そして今回のストはバス統一ストとして、県や市に対しても、バス労働者の賃金や処遇改善の責任を果たせという要請行動を行うこととセットで設定することにした。要請行動はスト後に設定せざるをえなくなったものの、断固実現する。群馬県・山本一太知事は、ちょうど「ぐんま賃上げ促進支援金」と称して中小企業労働者の賃上げを支援するとして申請すれば一人当たり5万円の賃上げ促進支援金を企業に補助するというのである。それならば群馬県のバス労働者の賃上げのために補助金の見直しをしてほしい。そもそも補助金は労働者の賃金をいくらを基準にしているのか。ストに立った労働者の思いと現状を訴え、行政にも責任を果たせと要求する。
3月31日の統一スト、そしてここに至る団体交渉の過程、新たに群馬合同労組に加入した労働者たちが実に自己解放的に闘った。ストに入り、職場で初めてマイクを握った労働者の発言を紹介する。
「群バスの諸君。私は今人生をエンジョイしております。その意味は、労働というのは当然生きるために行う行為であり、そして生きるということはすばらしい人生です。そしてこんな大事なことを他人任せにしておいてよろしいのでしょうか?…今この会社に本当に必要なのは革命なんです。それなくして、群バスを変えるのは私は不可能だと思います。…私たちの心の中にやっぱり革命というものが必要なんだよね。そしてそれが私たちの会社そのものを変えていく力になる。みなさん、いっしょにがんばりましょう。」












