スーパーに米がない!9・16戦争と食・農業講演会へ!
9・16戦争と食・農業 講演会へ!
店頭からコメが消える時、戦争が
「コメどころ」で有名な福井の農協直売所にさえコメがなく「量り売り」。スーパーで新米が出始めましたが、「5㎏2千円以内」はなく、2600円前後が最低価格帯です。
8月19日に全農にいがたで概算金(米価の一部の仮払金)が「コシヒカリ」1万7000円と発表。同日に富山でも「富富富(ふふふ)」1万6800円、「コシヒカリ」16000円(いずれも60㎏・1等米、加算金800円含)となりました。先行する早期米ではJA高知県の「南国育ち」が1万5500円。業者との相対取引では宮崎コシヒカリや千葉米は60㎏当たり2万円から2万3千円。すでに昨年比で2~5割上がっています。
昨年の猛暑や諸経費値上がりが原因と報道されていますが、ついにコメが足りない時代がやってきた結果でもあります。
戦争と食・農業
毎年9月に「農業を考える9月集会」を開催してきて、今年で18回目となります。その中で、三里塚の専業農家・市東孝雄さんの農地取り上げ攻撃に現れる農業切り捨ては、必ず食料危機と戦争を招いていくことを訴えてきました。
2021年は「どうなる。日本の食べ物と農林水産業」、
2022年「戦争と食料」、2023年「農地取り上げと戦争を考える」と、訴えてきた通りに事態が進んでいます。
1918年「米騒動」は米価高騰で起こりました。主食不足・値上げで革命が起こることに恐怖した政府は朝鮮侵略で米を奪い、「国内産900万㌧/朝鮮から300万㌧」で「解決」を策しますが、逆に朝鮮の1939年大凶作で行き詰り、2年後のアメリカとの開戦に追い詰められます。
この歴史を繰り返さないために、9・16 講演会を開きます。
戦後、農民の闘い
敗戦後の日本で旧支配階級が支配を維持するためには、小作争議を闘った農民の力をどう抑え込むかが核心でした。それが、復員兵を開拓地に追い、農民の欲求を逆手にとっての農地解放で農民をバラバラにして支配することでした。
しかし、常総農民組合結成・戦後革命期と50年代の闘い、60年安保と労働者階級との共闘、立川反基地闘争・蜂の巣城と、農民の実力闘争が発展し、反公害闘争も担いました。安中公害や足尾鉱毒と闘い、今を築いたのは群馬農民です。
1961年「農政の憲法」
農業基本法制定。米価闘争を全国農民の結集軸に乳価闘争も実力闘争に発展する中で、常総や立川も引き継ぐ全国農民運動の頂点として、66年6月に三里塚空港反対同盟が結成されて今日に至っています。
9月16日は、1971年に国の土地強奪と闘った日です。市東孝雄さん(上写真)は53年前のこの激闘の先頭に立った父である故市東東市さんの遺志を引き継ぎ闘っています。
農地を奪い軍事使用を狙う国と闘う市東さんの話を聞こう。
90年代の「バブル崩壊」で資本主義ではダメなことがハッキリしたのに国は、新自由主義政策で乗り切ろうと1999年に農基法大改悪しました。
農地法も改悪し、「農民・農地を保護する農政から、破壊する農政」に大転換しました。そして25年。新自由主義政策も失敗。全てを戦争で突破しようと今年6月に農基法を「戦争法」にします。新法の、①戦前の臨時農事管理令以上の農業の国家支配、②企業の農地取得と参入、③スマート農業推進は戦争推進農政です。
かつて、空中窒素固定での肥料・農薬工場建設が、そのまま火薬工場と毒ガス工場になり、トラクター工場を戦車工場にしたように、(農民が買えもしない)大規模農機や農業用ドローン工場は、軍用転換を想定しているからです。
安保大転換による、日米の中国侵略戦争具体化の一環です。
先日JAXA(宇宙航空研究開発機構)が、「防衛省のXバンドレーダー用軍事衛星を10月20日予定で打ち上げる」と発表しました。今まで、「民間用です」「気象衛星です」と言ってきたのが、あっという間に軍用転換しました。今、市東さんの農地取り上げや「スマート農業用」と宣伝している攻撃の「正体」です。
「戦争は二度とさせない」ため、9月16日の群馬県庁昭和庁舎の講演会、10 月13日三里塚‐11月3日東京・日比谷に集まろう!
戦争と食・農業講演会
報告 市東孝雄さん(三里塚芝山連合空港反対同盟)
講演 田島俊昭(改憲・戦争阻止!大行進ぐんま)
日時 2024年9月16日(月・祝日)午後1時半開場
会場 群馬県庁昭和庁舎35室(3階)
※県庁の県民駐車場は2時間まで無料。以降30分ごとに100円。
呼びかけ 農業を考える9月集会実行委(090-4432-6746)