ベイシアに新たに要求書

10 3月 by gungoroso

ベイシアに新たに要求書

 ベイシア吾妻店の総菜部門でパートで働く群馬合同労組A組合員が、このままでは人員不足がさらに深刻化すると組合通告し、賃上げと人員不足解消を求めて要求書を提出して、2023年2月16日に第1回団体交渉を実現した。組合が労働者代表選挙が適正に行われていないと問題を指摘したことによって、ベイシアでは職場ごとに労働者代表選挙が行われた。A組合員も吾妻店の選挙に立候補して、正社員のマネージャー相手に66対50で惜敗した。しかし、この選挙は問題があった。A組合員の怒り、職場の仲間の怒りはおさまらない。群馬合同労組は3月7日付で新たな要求書を送付して、再度の団体交渉を求めた。この要求書の原案を書いたA組合員は次のように言った。

『第1回めの団交の際ベイシアに対し「労働者代表選任の今までの経緯、反省、謝罪を連絡文章にして貼り出してくれるように」とお願いしました。この時は、お願いでした。しかし、連絡文章で貼り出されることはありませんでした。

 会社側は「Aさんには、団交の時に謝った」と言いました。これを聞きながら「ふざけるな」「私は私に謝れなんて言ってない」「非民主的なやり方をしてきたため、全従業員が労働者代表のことを知らない、伝えるべきことを、きちんと伝えてこなかった責任として、全従業員に、経緯、反省、謝罪を伝えるべきだ」と怒っていました。

 私は本気でベイシアを良い会社にしたいです。

 今までは、吾妻店店長、人員不足に対し「募集はしているんだけど、誰も応募して来ない」と言っていました。他店も同じだと思います。

 今後、ベイシアで募集かけると、必要以上の人が応募してくるという会社にしたいです。

 ベイシアが良い会社になることで、ベイシア以外のスーパーで、業務スーパー従業員、B組合員を始め、酷い状況下で働かされている従業員が、労使対等の立場で物言える、そんな環境になるための先頭に立てるような会社に変えたいです。』

 新しく出した要求書は以下の通り。

2023年3月7日

要求書

 第1回団体交渉にふまえて、下記の通り要求する。

 貴社は『お客様第一』の標語を掲げるが、お客様は従業員を大切にする会社かどうか、敏感に感じ取っていることを知るべきである。お客様からの『従業員の態度が悪い』というクレームは、その従業員の問題だけでなく、会社が全従業員を大切にしないことが、もっとも大きな要因であり、パート募集しても、応募者が来ないのと同じ問題である。現場は人員不足と過重業務で限界である。対応と是正が遅く、誠意が見えないことに苛立ちと怒りが強まっている。

 2023年3月24日を期限としてすみやかに団体交渉を開催のうえ、誠意ある回答とすみやかな是正を求める。なお、回答は文書にての回答を求める。

  • 労働組合の2023年1月27日付要求書を受けて、貴社は2023年2月に貴社事業所ごとに、労働者代表選挙を行った。しかしながら、貴社の一連の経過は多くの問題があった。①準備期間と周知期間が短いこと、②今年度労働者代表選挙を行うことになった経緯や意味が従業員に十分な説明がされなかったこと、③立候補者に所信表明の機会や思いを訴える機会を保証しなかったこと、などである。これまでの非民主的な選出とあわせて、貴社事業所で働く全従業員の労使対等原則、労働者としての基本的権利が侵害されたと言わなければならない。これに関して、以下の通り要求する。
  1. 労働者代表が今回選挙制になったことの経緯、反省、謝罪を、連絡文書として太字で、掲示板に2週間貼りだすこと。
  2. 今後労働者代表選挙に関しては、公正な選挙管理委員会を設置して、所信表明や意見を全従業員に知らせる機会や条件を保証すること。
  • 2月16日の第1回団体交渉において、貴社が回答の猶予を当労働組合に要請した①賃金に関する項目、②福利厚生に関する項目、③揚げ物のフライヤーなど安全配慮に関する項目、④Aの1便荷下ろし業務の改善、⑤人員確保に関する基本的施策などについて、あらためて文書での回答をされたい。
  • 昨年の10月に最低賃金改正が行われた際、時給の見直しがされなかった従業員の不満の声が出ている。それが原因で、この秋オープンされるベルクへの転職を考える者も出ている状況である。今のうちならば間に合う。しかしこれ以上納得のいく是正が行わなければ、退職者が出て、募集に応募する者も出てこないなどにより、取り返しのつかない人員不足・過重業務に陥ることは明らかである。昨年10月に時給の見直しがなされなかった従業員に対して、ベイシアからの謝罪文ないしは反省文を大至急、太字で連絡文書にして、掲示されたい。
  • 2023年の正月営業について、当初貴社本部において1月2日、3日は10時オープンとする話しがあり、現場従業員も「出勤時間が少し遅くなる、正月早々、早出なんかしたくないよネ、良かったね」と言っていたが、結局9時オープンになった。ヤオコーのように1月2日、3日を休みにするスーパーもあるなか時代に逆行しているし、それに見合った報酬もない。2024年以後の正月営業について、全店休業を求める。それが受入れできないのであれば、開店時間を10時とされたい。

以上

2 Comments

  1. 非正規で県内12店舗展開するスーパーで働いています。昨年ボーナスが自社商品券だったことを契機にこれではローンも払えないし子供も育てられないと正規、非正規を問わず退社が続出し、人手不足が常態化、チェッカー業務では募集をかけても時給850円では応募が全く無い。21時閉店の遅番には正規職員が一人必ず居なければならず、小学生2人の母親と、彼氏ができたばかりの女子2人で年中無休の業務を交代でこなしている。風邪を引いて声が出無くても休めないで頑張っている。人員問題の解決を店舗任せにしたまま、5月には電子マネーの切り替えという現場職員にかけられる負担は想像に軽くない。コロナ等級下降で温泉街でもあるため連休明けの不安も大きい。この状況は、貴組合下だったら絶対争議ものですね。連合傘下です。

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