すべての要求項目で画期的勝利!中央タクシー第8回団交

5月17日、群馬県労働委員会の救済命令後はじめての中央タクシーとの第8回団体交渉が行われた。組合からは分会3名を先頭に10名の参加でのぞみ、会社からはいつもの宇都宮司社長、河野総務部長、山本群馬営業所長、そして今回、社労士のT氏が出席した。

要求書項目は以下の5つ。

①これまでの団体交渉及び労働委員会の審問等において、労働時間の算定の会社側の算定は如何なるものか説明不足は否めない。具体的な勤務日を例に説明すること

②2017年4月11日に組合員に対して支払われた未払い賃金について、命令外の賞与不支給分について、同様に遅延損害金の年利6%分を支払うこと

③不当労働行為救済命令履行について、命令書記載の文書(命令書2ページ)を直ちに当組合に交付すること

④空港便乗車される顧客の荷物料金について、乗務員の主観によるものでなく、寸法等の明確な判断基準を定めること

⑤先般、群馬営業所内喫煙場所が敷地内の旧コンビニ店舗脇に移動されたが、防火の観点から再検討を求める。

 

結論的にいうと労働委員会の勝利、それによるカットされた手当・賞与の支払い、川谷内分会長の1年10ヶ月ぶりの運転業務復帰、さらに「割増賃金等請求裁判」などあらたな闘いの開始という中で、すべての要求項目において、画期的勝利を勝ちとることができた。完全に会社のこれまでのブラックなやり方をぶっとばしたことを実感する団体交渉となった。

社労士が同席したことに象徴されるように、会社は労働委員会に負け、裁判でも負けは確実という中で、これまでの固定残業代制度で労働時間管理もインチキをやり、残業代を払わないというやり方を転換せざるをえなくなった。したがって①の労働時間の算定方法についても、組合の現場からの具体的な追及に対して、グーのねも出ない。組合は、会社が耳をかさなくても裁判で決着つけるというハラがあるから、完全に高見にたっている。会社は休憩時間と労働時間の考え方について再検討をせざるをえなくなった。

③と⑤については、団交の前に決着つけてしまった。

②と④についても、社長のかたくなな態度に組合員の怒りが激しく叩きつけられ、結局組合の要求が通る結果となった。

宇都宮司社長はこれまで通り、強がってみせるが、ボロボロ感はいなめない。途中で、いつものように柴崎副分会長を挑発するが、じゃまだから二人外に出てやってくれといわれると、二人で本当に出て行ってしまい、みんなの失笑をかう始末。

群馬合同労組は、勝利にあまんじているわけにはいかない。職場と労働運動に責任をとるにたる労働組合に飛躍しなくてはいけない。みなさん、団結してがんばろう!

 

 

以下は、団交の議事録ダイジェスト。

 

 

清水  じゃあえーとですね、冒頭ちょっと、あの、3月27日に労働委員会のえー命令が出ましたので、まあちょっとそれについての会社のね、見解なりコメントをいただきたいかなぁと

宇都宮 いや、書面で出したとおり

清水  あのー、謝罪する気はないんでしょうか?

宇都宮 書面に出したとおりです

清水  書面には謝罪のことばはないんですよね?

川谷内 …命令を履行したんであれば、あの当然のことでしょ…謝罪はないんですか?

宇都宮 書面の通りです

清水  あの、これ文書が遅れましたよね?

宇都宮 まぁ少し遅れましたかもしれません。それは申し訳なかったです。

清水  うん。えーとあとね、要求書の中でも、うーん、これまでのような短時間ではなく、えー、十分な、十分に時間をとって、真摯な姿勢を示されたいと、いうことで、冒頭書いてあるわけですけれど、これも、まぁ今回も相変わらずのね、11時から12時、ずーっといってますよね?団交の中でも、もうちょっと時間をとってくださいよと、時間になって、はい時間ですって、逃げるようにね、席を立つというのはどうですかと?

柴崎  誠意のかけらもねいよね?あやまることもできない。こちらの要求、一切何も飲まない、そんな対応していて大丈夫?

清水  その点についてはあらためるつもりはないんですか?

宇都宮 まぁ特にないです

清水  ふっ、特にないですって

川谷内 時間がないっていうんであれば事前に書面を出したりしてやり取りすることもできないんですか?

宇都宮 特に、まぁ、従来通りで

都丸  その件についてね、群馬県労働委員会がね、命令書の中でこういうこと書いてるんです。「しかし文書での回答は一度もなく無責任な対応に終始している」。社労士の方、これ、読んでいます?

社労士 はい

都丸  読んでます。みんなこれ知っていることですね?で、今回回答も一度もないでしょ?時間は1時間しか…

清水  それで今日社労士さん、来てもらっているんですけども

社労士 はい

清水  その辺の意図は?どういうことですか?

社労士 今後ですね…

清水  あ会社から一応うかがって

社労士 …今日これはじめて拝見しまして、その意味で

都丸  今日?今日の何時ですかね?

社労士 今日の車んなかですから、10時頃?

都丸  車の中で初めて見た?

社労士 はい

都丸  ちゃんと全部読みました?

社労士 まぁ読ませていただきました。読ませていただいて今日来ています

都丸  準備不足じゃあないんかなぁそんなんじゃあ

社労士 それは申し訳ない

都丸  これは大切なものなんだよ

柴崎  社労士がわるいわけじゃあない、ねぇ、社長がねぇ前もって出すべきですよね

清水  まずは会社から、社長からきいて。うん、今日社労士さんに出てもらった真意はどういうことなんですか?

宇都宮 特にそんな深い意味はないです

(笑い声)

社労士 解決に向けてですね、少しでも微力ですがお役に立てればということで

清水  ずっと会社の社労士さんですか?

社労士 そうではないです。この2ヶ月程度です。

清水  あ、そうなんですか

柴崎  前の社労士さんどうしたんですか?逃げられちゃったんですか?

社労士 その社労士の、まぁなんと言うんでしょうか、節度がなかった部分があったのかもしれないと思うんですよね、対応に関しては

柴崎  金もうけして逃げちゃったんですね?

清水  おんなじ事務所の方?

社労士 ではもちろんないです

清水  じゃなくて。じゃあ社労士が変わったということ?

社労士 まだ正式には変わっておりませんけど。そういうことでよろしいでしょうか

都丸  前の社労士は節度がなかった?

社労士 足りなかった。ここまで問題が大きくなってしまっておりますので、そこは少し足りなかったのかなと、私は個人的に思っておりますはい

清水  社長の見解は?

宇都宮 いっしょです

清水  そういうこと?社労士を変えたわけですか?

宇都宮 まぁ、社労士さんが、変わったんですね

(笑い声)

清水  勝手に変わったんですか?

河野  休憩をしていたと…

川谷内 この時間というのは国際線でしょ?到着しているときにあの国際ターミナルに移動しますよね?その前に会社から電話もあると。これだって1時間ぐらい差がありますよね、それは最低でもおかしいでしょ?

河野  1時間くらいっていうのは?

川谷内 たとえばあの到着して

河野  国際線だとは限らないですよね?

川谷内 国際線ですよ24時につくなんて

河野  ねぇ

川谷内 あなた国内線しまってるでしょ?

河野  こんなに駐車場入ってないでしょ?

川谷内 入ってないから、その駐車場入ってないですよ。つばさ公園いけっていうんでしょ?路上駐車させているんでしょ?なんで休憩なんですか?車両からはなれられないじゃないですか?書けというから休憩って書いているけども車両の中にずっと閉じ込められているんですよ!で電話ももたされている。しかもここにむかうには会社から連絡が来るわけでしょ?40分なり1時間なり。それなんで休憩時間なんですか?おかしいでしょ?

柴崎  それ労働時間じゃん

川谷内 車両からはなれられないんですよ

都丸  休憩時間というのはどういうことをいうんですか?休憩時間というのは?司法の判断です。司法の判断、どう休憩時間のことをいっていますか?勝手な、会社側決めてもこれ休憩時間にならない。司法の判断があるから。最高裁もあるし、判例とかあるから。そういうのにのっとれば休憩時間にはならないんだよ、休憩にしたいんだけど。それ全部認められませんねとカットされちゃうよこんなの、これは休憩じゃないよって

川谷内 その見解どうなんですか?あの特に羽田出してありますけども、成田でも全社員が入れるような休憩所ないでしょ?待機しているの。せいぜい4~5台でしょ。まだあるからいいですよ。あいていれば。羽田ないんですから。つばさ公園指定していますよね?路上駐車でしょ?車放置できないでしょ?自由にならないじゃないですか?

都丸  意外と婦人警察官がステッカーを貼っていきますよ、駐車禁止、駐車違反。3回はパトカーがまわってきますよ。

川谷内 だから仕方ないからね、比較的警察がまわってこないようなところで身体を休めなくちゃいけないですから、安全にかかわることですから。

都丸  中にいなければ駐車違反になっちゃうんだよ

川谷内 でどこもいけないんですよ

都丸  現場のことを知らなすぎるんだよ

川谷内 これを休憩時間だと言い張るのはおかしいですよと

都丸  そんなことちょっと見ればわかることなんだけどなぁ

川谷内 おかしくないですか?

宇都宮 まぁ運行がいったんお客様をお送りして、それからまた次のお客様をお迎えに行く、まぁその間の時間というのは基本的に、そんなにお客様が目の前にいて拘束されているわけではありませんので、そういう意味で

川谷内 お客様の拘束っていいますよね、前にも。それはわかるんですよ。ただ休憩時間というのは、あの会社の指揮命令下に入っているわけ、これ。ちがうんじゃないですか?ということ。

宇都宮 特に待機中に指揮命令することはないですよ

川谷内 あるでしょ?電話が出なければ、これ例えば、これ定時で、…ないからわかんないけど、定時で出れればいいですよ、自分の予定したお客様来れば、来てそれで出れればいいですよ、例えば延着があるわけでしょ?1時間なり。1月であれば、冬場ですよね、ヨーロッパから来れば、この時間ヨーロッパかもしれないですよ、くれば、1時間早着した延着したあるでしょ?現実問題

宇都宮 ありますね

川谷内 そうすると乗りかわりしなくちゃいけないわけですよ。次の人に渡したりとか、そういうので本社に連絡したりとかあるいはね人数をねドライバーどおしで確認しながら現場でやっているんですよ。この止まっている間に。ね!労働時間じゃないんですか?お客様から解放されているじゃないですか?だからそのお客様から解放されているという基準がちがうの。会社の指揮命令下に入っているかどうかが基準ではないですか?

川谷内 1月2日で、19時25分から上里下り、20時45分まで休憩だという話ですよね?でこの間、例えば連絡受けるのは確実なのは40分前には電話かかってくるとか、あの、三芳これから出ますよということで、そうすると連絡かかった飛行機の遅れとか渋滞とかあるから必ずその時間40分前とは限らないんだけれども、だいたい少なくとも1時間くらいは連絡が来るわけですよ。確実に。お客様から拘束されている時間ではないですか?お客様来るという連絡ですから。社長の話でもそうでしょ?で上里サービスエリアですよ、いなくてはいけないんですよ、それまでに。だからもたもたしていられないんですよね。そこで待機しなくてはいけないんですから。そこから動けない。少なくとも。交通事情によっては早く来る、遅く来るというのもありますよね当然。それ考えるとこれ全部おかしくないですか?

清水  これ、この数字で計算しているってことなの?会社は

宇都宮 そうですね。そういう感じですね。

清水  こういう感じ?これはなに、最近はちゃんと休憩時間を記録しているってことですか?

宇都宮 そうですね

清水  それはいつからはじめたんですか?

宇都宮 それはまぁ、一月ぐらいまえかな

清水  労働委員会命令が出てから?

宇都宮 換算の仕方を変えたのは。換算の仕方というか、フォーマットをね

清水  ふーん。ああ、それで社労士さん新しく

宇都宮 いやそれは

社労士 少しばかりはいっしょにお話を聞きましたけど

清水  これだけど1月の例はあれだよね、1ヶ月、前のそういう管理をする前の話だっていうことね?

宇都宮 管理をする前というか、こういう管理をするという

清水  見てない、なにそれ。ふーん。これについてあの、まぁ裁判もありますけども、こういう考え方で全部会社は主張するってことね?

宇都宮 今回こういうふうに主張していますね。

須永  日にちが15だから、かかわっているんだ

清水  あー2015年かこれ。2015年のやつねこれ。

須永  だから裁判にかかわっているわけですよね

清水  これも2015年?

川谷内 2015年

清水  2015年ね…まぁ会社はそのように主張するということね。だけどまぁ…

須永  だけどこのフォーマット使うと要するにこのあいだで全然給料がちがってきちゃうんじゃないの?2015年から今までの間で。

清水  だから今後はあれでしょ?あのー、いままでのやり方ではダメだというのは、それ社長わかっている訳でしょ?

須永  そういうことだよね、2015年からやっているということは

宇都宮 まぁだからいまフォーマットをかえてやってますよ

清水  うん。残業代の計算も稼働手当っていう固定手当、固定残業代制度をやるにしても、実労働時間がそれを上回るようであれば残業代、時間外労働、深夜労働手当等々、適正に支払うということになりますよね?まぁその辺についてのフォーマットをね作ってるっていうことでいいわけですよね?

宇都宮 まぁそうですよね

須永  2015年だものね。今のではないものね。

清水  であとそれは、そのね、実労働時間なのか休憩時間なのかについての、そのね、考え方が大いに問題があるということですよね?今の話の中で明らかになったとおり、えー、まぁ、会社も裁判もあるし、まぁつくってスタートさせたところだというわけですから、まぁちょっとその実態、実態についても、今の話を念頭において、もう一回検討してもらって、じゃないとまた裁判でってことになっちゃいますからね。うん。このままではいきませんよっていうことですよ。いいですか?こっちはいい?

川谷内 全部休憩時間にされるといい仕事できないですよ?洗車もできないし。

柴崎  じゃあおれ洗車もしないよ、掃除もしないし。みんないってるよ

川谷内 …がワックスかけてくれるとかさ、最終的に会社判断するけども、用事あっても時間がなくてできないんです。お客様サービスっていいますけども、それができないんですよ。

中央タクシーが労働委員会命令にしたがって文書を組合に交付。今頃。

 

昨日5月12日、配達証明で、中央タクシー(株)宇都宮司代表取締役から、不当労働行為をくり返さないという誓約の文書(写真上)が届きました。3月27日に交付された群馬県労働委員会の救済命令の主文第3項として、命令されていたものです。しかしこの第3項は、「本命令書受領の日から1週間以内に」交付せよと記載されているにもかかわらず、5月の10日付で12日に届きました。

どういうこと?何を考えている?

5月17日には、救済命令後、はじめての団体交渉が開かれます。組合は、今までのような1時間しか時間をとらず、時間になったら逃げ帰るような不誠実な交渉はあらためるように要求しましたが、相変わらず11時開始で12時終了で逃げ帰るという設定になっています。まだまだ闘いは続きそうです。

 

要求書

2017年4月14日

長野県長野市若穂保科日向休場265
中央タクシー株式会社
代表取締役 宇都宮 司 殿

群馬合同労働組合
執行委員長 清水彰二
TEL090-9016-0272
FAX027-352-5760
 

下記の要求項目について、事前に書面にて回答した上で、団体交渉の開催を要求する。
また、本要求書に対する回答を2017年4月20日までに当組合まで連絡されたい。労働時間に関する重要なものであり、これまでのような短時間ではなく、宇都宮社長出席の元で充分に時間をとって真摯な姿勢を示されたい。

また、事前に下記項目を書面にて回答すること

  1. これまでの団体交渉及び労働委員会の審問等において、労働時間の算定の会社側の算定は如何なるものか説明不足は否めない。具体的な勤務日を例に説明すること

 

  1. 2017年4月11日に組合員に対して支払われた未払い賃金について、命令外の賞与不支給分について、同様に遅延損害金の年利6%分を支払うこと

 

  1. 不当労働行為救済命令履行について、命令書記載の文書(命令書2ページ)を直ちに当組合に交付すること

 

  1. 空港便乗車される顧客の荷物料金について、乗務員の主観によるものでなく、寸法等の明確な判断基準を定めること

 

  1. 先般、群馬営業所内喫煙場所が敷地内の旧コンビニ店舗脇に移動されたが、防火の観点から再検討を求める。

以上

お礼状「ご支援ありがとうございました! 群馬合同労組中央タクシー分会、勝利命令勝ちとりました!」」

 

ご支援ありがとうございました!

群馬合同労組中央タクシー分会、勝利命令勝ちとりました!

2017年4月18日 群馬合同労組 執行委員長 清水彰二/中央タクシー分会長 川谷内政樹

 

群馬合同労働組合中央タクシー分会の闘いに心をよせ、ご支援くださったみなさま。

おかげさまをもちまして、3月27日、群馬県労働委員会において、不当労働行為救済の勝利命令交付を勝ちとることができました。みなさまに、心から御礼申し上げます。また勝利する日まで、さらなるご支援・ご指導をいただきますようにお願いを申し上げます。

 

群馬県労働委員会は3月27日命令を交付して、群馬合同労組中央タクシー分会の柴崎・都丸組合員に対する固定残業手当の毎月約8万円の減額ならびに3人全員の2015年冬の賞与の減額について、「会社が組合や組合員に対する批判的な感情の下、その活動を抑制するために行ったもの」と不当労働行為をを認めて、中央タクシーに対して「なかったものとして取り扱え」と支払いを命じました。川谷内分会長の運転業務はずしについては、申立の15年6月時点での配置替え自体は、健康に留意したもので不当労働行為とは言えないと棄却しました。しかし会社は3月31日に分会長を運転業務に戻すことを通告、川谷内分会長は実に1年10ヶ月ぶりの運転業務復帰を果たしました。また申立以降になされた3人の16年夏・冬の賞与ゼロ支給についても、4月11日、命令された金額と合わせて全額支払われました。労働委員会への申立に続いて固定残業代制度の悪らつさ、違法性を暴くために16年10月に提訴した割増賃金等請求訴訟では、あわせて不当労働行為に対する慰謝料請求も求めています。職場闘争に徹底的にこだわりながら、労働委員会・裁判闘争を攻撃的に闘ってきた成果であると言えます。ご支援いただいたみなさま、とりわけ財政的にご支援をいただいたみなさま、本当にありがとうございました。みなさまのご支援なしには絶対に勝利はありえませんでした。

 

川谷内分会長の一本のメールでの相談から始まって1年10ヶ月。もちろん闘いはこれからですが、闘いに次ぐ闘いでした。その勝利の教訓はとても豊かであると思います。

 

一つは、労働者の怒りに徹底して依拠して闘ってきたことです。人手不足と長時間労働、無理に無理を重ねて不満を言おうものならパワハラと差別配車。みんな毎日が地獄のようでした。川谷内分会長や都丸組合員はこれまで怒ったことがないんじゃないかという人柄。ところが闘いが始まり、会社の組合つぶしが始まるや、3人の怒りが大爆発します。所長や運行管理者に対する日々の怒りの追及に始まり、本社抗議行動や団体交渉では社長に対する激しい怒りが叩きつけられました。とりわけ団体交渉は、組合は最大級の闘争として位置づけ、組合員の総決起をよびかけ、会社のふざけた対応に対して、組合員が机をけり上げるほどの怒りが叩きつけられました。こうした組合員の怒りの決起が団結を生み出し、組合の総決起をさらに拡大しました。

 

二つには、国鉄闘争と同じ闘争として闘ってきたことです。川谷内分会長は昔労働組合の活動家でした。しかし挫折し、労働運動に絶望して、別の人生を生きてきた人です。理由は共産党の「指導」に対する絶望でした。そして再び職場の現実に絶望し、怒りで眠れず、新たな長時間運転が迫る中、飲んだ睡眠導入剤でもうろうとする意識のなか、「千葉で闘っている国鉄の組合があったはずだ…」という記憶が浮かびあがりました。そしてネットで検索、群馬合同労組にたどり着いたのです。

そして組合加入の二日後には国鉄集会に参加して、確信を深めます。節目節目で、飛躍を問われる場面がいくつもありました。そんなときに方向性を示してくれるのは必ず国鉄闘争であり、合同一般全国協であり、闘う仲間たちの存在でした。困難に直面したときに国鉄闘争の地平に立つことができたから、困難な局面を打開できました。そこには確固とした時代認識、労働者に対する根底的な信頼がありました。

国鉄分割・民営化以来の新自由主義は、一方で労働基準法もなきに等しい地獄のような労働現場と、もう一方での労働組合の屈服・堕落をうみだしてきました。それが30年続きました。ブラック企業が幅をきかせる世の中。「おかしいだろう」「生きさせろ」と声をあげることは、30年前に国鉄労働者が分割民営化に反対して声をあげたのと同じくらい勇気と決断のいることです。しかも動労千葉や動労水戸のような団結できる仲間も職場にはいません。そういうぎりぎりの状況で、なおも立ち上がる労働者に対して、私たちは真っ向から「国鉄闘争のように闘おう!」「組合で団結して闘えば必ず勝利できる」と訴え勝利したのです。国鉄闘争は支援運動ではないのです。同じ闘いを自分の職場で闘うのです。

 

三つには、従って、新自由主義の30年と対決し、打ち破る闘争をめざし、自覚的に攻撃的に闘ってきたことです。

とにかくブラック企業との闘いです。一方的で不当な処分・攻撃。団交から逃げる。不誠実な対応。不利なものは一切出さない。これを打ち破るためには労働委員会闘争、裁判闘争は不可欠な闘いです。そうした闘いをやり抜く力、財政が必要です。必死にやるしかありません。その中で組合と地域の仲間との団結を具体的に作り出すのです。こちらが本気になってはじめてみんなが本気になります。そしてこの闘いは必ずや30年の新自由主義を打ち破る爆発的な力と団結を作り出すものです。

中央タクシー分会の闘いは、とりわけ運輸労働者がおかれている長時間拘束、それを強制する固定残業代制度との正面からの闘いです。こうした労働者にとって根本的なテーマが、国鉄分割民営化以降の新自由主義によって基本的に放置されています。闘ってきたのは過労死した労働者の遺族や病気で働けなくなった労働者で、労働組合が闘ってきたという事例はきわめて少ないのが現実です。こうしたテーマをすべて引き受けて闘うことが問われています。その力を作り出さなければなりません。

 

こうした闘いは絶対にすべての労働者の共感と支持を生み出すと信じています。組合の団結、地域・全国の支援・連帯を作り出します。国際的な共感と連帯も作り出します。一人の決起が必ず世界革命に向けた階級的団結を作り出すのです。ここに国鉄闘争が作り出した地平があるのだと思います。

 

中央タクシーの闘いは、次なる組織拡大という課題をつき出しています。東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会と同じです。ここで突破した時に大きく道がひらけます。分会と組合の団結でみなさんに必ず次の勝利を報告したいと思います。ありがとうございました!今後ともさらなるご支援・ご指導をよろしくお願いいたします。

 

上毛新聞、中央タクシー救済命令を報じる

上毛新聞2017年4月2日付が中央タクシーに対する救済命令を報じた。

 

タクシー会社に手当支払い命令

県労働委員会

県労働委員会は1日までに、中央タクシー(長野市)に対し、群馬営業所(藤岡市)勤務の男性従業員3人の手当や賞与を減額したのは不当労働行為に当たると認定し、減額分の支払いを命じる命令書を交付したと発表した。命令書は27日付。

2人に2015年9月分から18カ月間の手当減額分の約290万円を、3人に同年12月の賞与減額分約21万円を、それぞれ加算金を上乗せして支払うよう命じた。

同委は、減額基準が示されていない状況で手当を減額したのは合理的根拠がないと指摘。減額は従業員が加入していた群馬合同労働組合の活動を妨げるものだったと判断した。運転業務,から内勤業務に配置転換された従業員からの救済申し立ては棄却した。

 

※分会長の配置転換については、既報の通り、会社は後日元の運転業務にもどすことを本人に通知した。完全勝利。

中央タクシー分会川谷内分会長の運転業務への復帰を1年10ヶ月ぶりに実現!

中央タクシー分会川谷内分会長の運転業務への復帰がついに実現した。実に1年10ヶ月、組合つぶしの運転業務はずしに、不屈に闘って、ついに勝ちとった。

職場闘争を基軸に労働委員会で中央タクシーの不当労働行為を徹底的に暴いて勝利命令をもぎ取った力で実現した。

中央タクシーの不当労働行為に完全勝利した。支援・応援してくださったみなさん、本当にありがとうございました!

以下は、高崎駅西口金曜日行動によせられた川谷内分会長からのメッセージ。

 

本日、会社から乗務復帰という知らせを受けました。併せて先に出された給与減額の不当労働行為救済命令にも会社側は、従う旨の通知もありました。もう労働組合は勝てない時代。そう思い込み、万策尽きギリギリの状況の中で出会ったのが最大の労働運動である国鉄闘争が今なお闘いを継続している事実でした。「これならば勝てる」そうして群馬合同労働組合に加入したのが一昨年の6月でした。すぐに職場の仲間ができ、組合のみならずタカキンから繋がった地域の仲間と共に団結し勝利する事が出来ました。そして苦しかった時、全国の仲間の闘争現場に赴き共に声を上げ、逆に励まされました。その時良く耳にする言葉「闘いはこれからだ」でした。今回の完全勝利を皮切りに群馬で「闘う労働組合を蘇らせる」新たな勝負に向かいます。そして何よりもブレずに闘って来た分会の仲間に恵まれた事が勝利に繋がりました。

皆様、ありがとうございました。

読売新聞群馬版が、労働委員会命令を報道

読売新聞2017年3月29日付群馬版が、労働委員会命令を報道

 

■減額分の支払い命令■

県労働委員会は、空港送迎などを行うタクシー会社「中央タクシー(長野市)が運転手の賞与や手当を減額するなどしたのは、労働組合の活動を理由にした不当労働行為にあたると認定し、減額分の支払いなどを命じた。命令交付は27日付。

命令書によると、同社は「群馬合同労働組合」に加入した運転手3人に対し、2015年12月の賞与を減額。うち2人に対しては同9月から、月々の手当を減額した。同社は「時間外就労をしなかったため」と主張したが、同委員会は「同社が就労時間を把握していたとは認められず、減額を合理的に決定したとはいえない。組合に対する嫌悪感を背景に、その活動を妨げようとした」と結論づけた。

 

群馬県労働委員会の中央タクシー不当労働行為申立事件に関する救済命令について

群馬県労働委員会の中央タクシー不当労働行為申立事件に関する救済命令について

 

2017年3月27日、群馬県労働委員会は、群馬合同労組に対して、中央タクシー不当労働行為救済申立事件について、命令書を交付した。3つの争点のうち、柴崎・都丸組合員の「稼働手当」毎月79600円の減額、川谷内・柴崎・都丸組合員の2015年12月の賞与減額分について、全面的に組合の主張を認めて、減額をなかったものとして取扱い、全額支払えと命令した。いわく(会社の主張には)「合理性はなく、その動機は、会社が組合や組合員に対する批判的な感情の下、その活動を抑制するために行ったものと判断できる」。

「稼働手当」に関しては2015年9月以来今年の3月までで19ヶ月、一人151万円余り。賞与に関しては、2016年の2回のゼロ支給もあわせると41.5~44.5万円余の未払いになる。柴崎・都丸組合員についてはあわせると一人当たり200万近い。今さらながら不当な兵糧攻め(ひょうろうぜめ)に怒りがわく。年6分の遅延損害金含めて、きっちり耳をそろえて払ってもらう。

2015年6月13~14日の川谷内分会長の乗務はずし・内勤への勤務変更については、群馬県労働委員会は、会社の不当労働行為意思を認定しながらも、「運行の安全を確保するために必要な対応」「組合に対する感情との関係は極めて希薄」、よって不当労働行為には該当しないと判断した。組合員も証人尋問で、「病気で倒れてしまいそう」と感じたと証言したような川谷内分会長の健康状態だったとしても、「組合に対する感情との関係は…希薄」とは言えない。その点は不当だと言わざるをえない。

しかし、重要なのは、この労働委員会への救済申立を通して、会社の組合つぶしをぶっとばして、勝利して前進してきたことである。会社は、川谷内分会長を運転業務からはずし、仕事を与えず、「千羽鶴」折りをやらせ、正社員から時給の非正規社員に身分を転換し、長野に配転すると通告した。たたみかけるように組合をつぶそうとしてきたのだ。しかしこの救済申立によって、会社はすべてを撤回せざるをえなかった。残業も一切していないのに、稼働手当を満額支払わざるをえなくなった。団交でのように「逃げてだんまり」も許されなくなった。常に営業所に分会長が張り付いていることによって、職場での闘いは大前進し、分会の団結は強まり、会社との力関係をもひっくり返してきた。

はっきりしているのは群馬県労働委員会は、会社の不当労働行為意思を全面的に認定したということだ。不当労働行為の一切を群馬合同労組は許さない。問われているのはこれからの闘い方である。群馬合同労組は、組合の団結と職場での闘いの発展、全国の労働者との団結によって、中央タクシーという会社との決着をつける。それは地域に、全国に、世界につながり、広がる闘いだ。

すでにはじまった残業代裁判も完全に勝利が見えた。何より、団結して群馬バスの不当解雇・不当労働行為を絶対に粉砕する。みなさん、ともに闘おう!

 

 

 

 

 

 

 

中央タクシー労働委員会が減額分支払いの救済命令

 

速報

 

群馬県労働委員会は中央タクシーの不当労働行為事件について、本日3月27日救済命令書を郵送にて交付。中央タクシーに対して組合員の稼働手当および賞与の減額分の支払いを命じた。分会長の乗務はずしについては棄却。許せません。

 

しかし大きな勝利。群馬合同労組はさらに団結して闘う基盤を作りだした。

 

 

中央タクシーを藤岡労働基準監督署が書類送検!

群馬バス分会長の不当解雇に対する抗議行動を行う中、3月17日藤岡労働規準監督署から中央タクシー分会長に呼び出しがあり、中央タクシーを労働規準法違反で書類送検をしたと報告があった。不当労働行為をやる企業がどういうことになるか。群馬合同労組は思い知らせる。

 

以下は分会組合員の告訴状。

2015年12月25日
藤岡労働基準監督署
司法警察員     殿
告訴状
告訴人
氏 名 川谷内政樹

告訴人
氏 名 柴崎貴博

告訴人
氏 名 都丸富美男

被告訴人
氏 名 宇都宮司
職 業 中央タクシー株式会社 代表取締役

被告訴人
氏 名 宇都宮恒久
職 業 中央タクシー株式会社 代表取締役

告訴の趣旨
被告訴人らは下記告訴事実記載の事項は労働基準法第32条及び37条に違反し、同法第119条に該当すると思料されるので、被告訴人らの厳正な処罰を求めて告訴する。

告訴の事実
1、 告訴人川谷内政樹は2010年11月1日に入社し、空港送迎乗務員及び内勤補助業務(不当労働行為救済申し立て事案)、柴崎貴博および都丸富美男は2014年11月1日被告訴人会社に入社し、現時点まで空港送迎業務に従事しているものである。

2、 被告訴人会社の中央タクシー株式会社(以下、被告訴人会社という)は、長野県長野市若穂保科字日向休場265に本社を置き、一般乗用旅客運送事業であり、従業員250名である。
被告訴人宇都宮司、宇都宮恒久(以下被告訴人という)は、被告訴人会社の代表取締役として同会社の業務を統括し、労働者に関する事項について同会社のために行為する者であるが、被告訴人は、同会社の業務に関し、少なくとも2015年4月1日より同年8月29日まで法定の除外理由(36協定無効状態)がないにも関わらず、労働基準法第32条に違反して時間外労働をさせている。また同法37条による時間外労働に対する割増賃金を一切支払っていない。

3、 被告人会社の所定労働時間は変形労働時間制の採用により、月177.3時間とされている。
しかしながら、月に300時間を越える勤務をさせ、被告訴人は労働時間管理に責任を負う立場でありながら、就業規則に規定しているにもかかわらず、タイムカードの設置すらしていない。

4、 告訴人が過重労働の是正を求めて2015年6月より群馬合同労働組合に加入し、7月より3回の団体交渉を行ったが、過重労働の是正および割り増し賃金の支払いには応じなかった。その一方で告訴人川谷内政樹に対しては組合加入の事実をもって運転業務をはずし、柴崎貴博および都丸富美男に対しては差別的待遇により手当てを約8万円減額し続けている。
これらの被告訴人が告訴人に対してなした措置は、労働者の正当な権利を主張したことによる報復と見せしめであり、このような被告訴人らの犯情は極めて悪質である。このような事例に対しては厳罰をもって臨む必要がある。

以上の次第で、被告訴人らの厳重な処罰を求めるべく、本告訴に及ぶものである。

添付資料
労働組合団体交渉記録
給与明細票(2013年7月分及び8月分 川谷内政樹)

第7回中央タクシー団体交渉

3月6日、藤岡市みかぼみらい館で、第7回目の中央タクシーとの団体交渉が開催された。前回の団体交渉ではふざけきった宇都宮司社長に対する組合員の怒りが爆発して、怒号とドカッバキッという音に隣室で面接を行っていた人たちが通報して、職員がなだれ込んできた。同じ会場。よく貸したものだ。

今回も中央タクシー分会はもちろん、群馬バス分会の二人、総勢9名で団交にのぞむ。会社はいつもの宇都宮司社長、河野総務部長、山本営業所長の3人。

要求項目は3つ。

①「2016年冬の賞与を川谷内、柴崎、都丸に支給すること。賞与の査定基準を明示する事」

会社は相変わらず「支給しない」「基準を示す必要はない」の一点張り。何で組合員3人だけゼロなのか説明しろと柴崎副分会長。労働委員会の証人尋問であんた基準はあると言っただろう。賃金規程になんて書いてあるか言ってみろ?と追及。基準を示す必要はないじゃない、就業規則にどう書いてあるか言ってみろ。言えない。組合が労働委員会に会社が提出した賃金規程のコピーを見せてやる。ちゃんと「乗務員の勤務成績、出勤率等を基準に支給する」と書いてある。たとえば出勤率。ほかのドライバーとそんなに違わない組合員がなぜゼロになるのか?答えられない。「総合的に…」総合的になんでゼロになるんだ?答えられない。まぁいい。不当労働行為で全部取り戻す。

②「欠勤控除の超過減額分を支払うこと。欠勤控除の計算について説明する事」

これについて宇都宮司は「これについては申し訳ない」と間違いを認める。だいたいあんたの会社は所定労働日は何日かと聞くが、答えられない。驚きだ。総務部長に聞く。「計算してみたら月平均で、長野は19.5日、群馬営業所は21.05日でした」。どうやって計算したのか聞く。答えられない。しょうがない、組合員がこうだろ?こうだろ?と教えて計算機を押す。やっと計算方法がわかる。で、なんで給与明細には16.5日になっているの?「それがわからない…システムの問題で…」あきれていいのやら、笑っていいのやらわからない。いずれにしても欠勤1日あたり2500円ほど余分に引かれてきたということだ。計算して全部払え。「調査します」今月中に調べて全部払え!と通告。おまけに賃金規程が同じ日付で中身が違うものが存在することが発覚。どうしようもない。さらに聞いてもいないのに、宇都宮司は「欠勤の場合は稼働手当の減額もかかわる」ともらした。びた一文、返したくないらしい。しかし言ってはいけないことを言った。へぇ、じゃあ稼働手当は基本給になるんですね?宇都宮司は、しまった、という顔をする。ざまぁみろ。

③「2017年4月1日より基本給を4万円上げること。現在16万円の基本給を20万円とすること。就業規則には2015年8月まで定期昇給が明記されていたが、少なくともこの8年間一度も昇給がないので、賃上げすること。」

「賃上げできる状況ではない」。状況ではないって、賃金規程に2015年8月まで明記されていたのに、少なくとも8年はあがったことない。どういうつもりだ?「いや先代の長野オリンピック以降上げられる状況でなかった」。やる気があるのか?4万円は無理だが、○○なら、とか言えないのか?美談を宣伝文句に使うが、従業員ががんばって作ってきたものだろうが?それにこたえる気持ちがないのか?「何年も働いていない柴崎さんに言われる筋合いじゃない」おかしいだろ?取り消せ。「取り消します」…

今回も組合員を挑発して、言質をとられずに逃げることだけ考えていた宇都宮司。しかし組合員はそんな手には乗らない。自信も余裕もある。今にみていろ。

「もう時間なので」と一方的に席を立つ宇都宮司社長。群馬県労働委員会の救済命令も近い。春闘はこれからだ。