中央タクシー残業代裁判、第2回口頭弁論ひらかれる

本日2月13日、前橋地方裁判所本庁にて、中央タクシー分会3名が原告である残業代裁判の第2回口頭弁論がひらかれた。原告3名と組合員5名が傍聴で参加。被告の会社は中山耕平弁護士一人のみ。社長はやはり逃亡。組合員は、これが中山耕平弁護士か…と、まじまじと見つめる。労働委員会の書類もこいつが書いていたんだろうな…

会社からは、労働時間に関して、組合の証拠に対抗して業務日報とそれをもとにした労働時間の表が証拠として提出された。しかしこれが食わせ物だ。「紛失」と称してまるまる1ヶ月抜けていたり、出勤したはずの日が出勤扱いになっていなかったり。おまけに改ざんのあとがあったり、本人の字ではないものまである。すでに暴露したように、国土交通省の基準である拘束時間16時間をこえるような場合にはタコグラフを途中で2枚目に差しかえて、拘束時間・運転時間を改ざんする犯罪的なやり方を組織的に行ってきた。それもほおかむりしている。

組合としては当然、これらは認められない。

それと、問題は休憩時間である。会社は、追って主張するとしてこの点はまだ出していない。しかし待機時間を休憩時間と主張するつもりである。空港まで客を乗せていって、帰りの客を待つ時間。長ければ6~7時間になる。結局、ここが焦点になる。群馬バスの中休と同じだ。

待機時間を労働時間とせず、休憩時間にしてしまう。そうすると生活を破壊する長時間拘束も可能になる上、運転手を低賃金でこき使うことが可能になる。業界全体でドライバーを苦しめる根源がここにある。

3月のはじめに団交も決まりそうだ。3月は大きな節目になる。

会社の代理人・中山耕平弁護士は長野から来ている。それで「出頭困難」なので、電話会議による弁論準備手続きを要望している。冗談ではない。組合の傍聴の権利を侵害するな。そんな弁護士を代理人にするな。

 

 

 

中央タクシー分会の残業代裁判の傍聴をお願いします

中央タクシー分会の残業代などの割増賃金等請求裁判は、2月13日(月)10時から前橋裁判所にて第2回の裁判が開かれます。第一回は被告は出てきませんでしたので、被告と対面する初めての裁判になります。ただ社長は出てくるのか(出てこれるのか)わかりませんが。会社の準備書面が提出されていますが、肝心なところは「逃げ」です。基本的な主張も労働委員会の上塗りで、まるでダメな印象です。その労働委員会の方は3月に命令が出る予定です。もうすぐ。必ず勝利して、残業代裁判で追撃します。中央タクシーに限ることなく、定額(固定)残業代で、ただ働きを強制するブラック企業を、ここからぶっとばしていく闘いです。ぜひともみなさんのご支援をお願いいたします。

残業代をめぐる裁判は、いくつか重要な判決が出されていますが、労働者の労働時間をめぐる司法の場での闘いは一進一退の攻防と言えます。政府・資本家階級は、労働基準法や労働組合法の大事な部分を骨抜きにしようとしてきました。闘わないとそれがまかり通ってしまうあやうい現実があり、とりわけ労働時間の規定を破壊するものこそ、最大の資本の攻撃です。群馬合同労組T組合員がウベハウス東日本との残業代裁判で勝利して和解したことは大きな意味をもちました。不当なことに労働者が不退転で闘うことが勝利を切り開きます。(http://gungoroso.org/?p=675

ところが、国鉄の分割民営化以降、労働組合は、これと対決して団結を守り抜いた動労千葉、動労総連合以外、資本の労働者支配の手先になることで延命する姿勢を強め、闘いをあらかじめ放棄して後退に次ぐ後退を繰り返す状況です。

残業代をめぐる裁判をやってきたのは、とことん長時間労働を強いられて、病気になって退職を余儀なくされた労働者、過労死させられた労働者の遺族が多いと言えます。労働組合が職場でふんばって団結して闘って、その闘いの一環として裁判を闘うというケースはとても少なくなってしまいました。ましてやブラック企業を相手にこのような闘いをやった例は多くありません。

中央タクシー分会の残業代裁判は、だから、大きな意義のある裁判です。ぜひともご支援をお願いします。また、たくさんの労働者に続いてもらいたいと思います。ぜひご一報ください。

 

中央タクシー分会は、一方1月29日付であらたに要求書を提出しました。現場では完全に力関係をひっくり返しています。ごまかし、逃げを許さず、徹底的に追及していきます。要求書の内容は以下の通り。

 

2017年1月29日

中央タクシー株式会社 代表取締役 宇都宮 司 殿
群馬合同労働組合 執行委員長 清水彰二 中央タクシー分会長 川谷内政樹
要求書

 

2016年12月20日、社員に支給された賞与について、当組合員3名においては、不支給であり、憤懣やるかたない。

このことについて、2016年10月31日に行われた群馬県労働委員会の第2回証人尋問において、宇都宮司社長は、賞与の査定基準の存在を認めている。

また、先般、欠勤控除の計算を明示するよう申し入れた事案について、現状と齟齬のある月あたりの所定労働日数を元にしており、不合理である。 ついては、下記の要求項目について、事前に書面にて回答した上で、団体交渉の開催を要求する。団体交渉は2月中に開催すること。  また、本要求書に対する回答を2017年2月7日までに当組合まで連絡されたい。

  1. 2016年冬の賞与を川谷内、柴崎、都丸に支給すること。賞与の査定基準を明示する事
  2. 欠勤控除の超過減額分を支払うこと。欠勤控除の計算について説明する事。
  3. 2017年4月1日より基本給を4万円上げること。現在16万円の基本給を20万円とすること。就業規則には2015年8月まで定期昇給が明記されていたが、少なくともこの8年間一度も昇給がないので、賃上げすること。                                以上

 

群馬合同労組は、中央タクシー分会、群馬バス分会先頭に春闘に入ります。ともにたち上がりましょう!

中央タクシー分会、群馬県労働委員会結審と割増賃金等請求裁判第一回裁判

本日12月12日、中央タクシー株式会社を相手にした群馬県労働委員会の救済申立事件の第3回審問が開かれ、結審した。分会3人先頭に組合員、支援の仲間が多数参加した。群馬合同労組は、先に最終準備書面を提出し(http://gungoroso.org/?p=644)、会社のウソとごまかしをすべてあばいた。会社はなんと最終準備書面を提出することもできなかった。白旗にあげたに等しい?
本日は結審なので、必要な確認をして、すぐに終わった。命令は審問計画通り、3月ころに出るという。新井審査委員長が、最後に何かありますか?という問いかけに、柴崎副分会長が手をあげる。…もうすぐ今年の冬の賞与支給。おそらく会社は今度も組合員の賞与はゼロにする。都丸分会書記長は、故障したガスの修理もできずに水風呂でしのいでいる。こんな会社のやり方は絶対に許せない。一刻も早く命令を出してほしい。自分たちはどんなことがあっても負けない。…
すばらしい発言だった。審査委員の面々もうんうん、うなづいていた。審査委員長がさとすように宇都宮司に、申立人のこういう発言に留意するようにと言う。無責任で恥知らず、あわれな父親のロボットである宇都宮司は、こういうときには深くうなづいて見せる。

午後1時10分から前橋裁判所21号法廷にて、同じく中央タクシー分会3名を原告とし、中央タクシー株式会社を被告とする割増賃金等請求第1回裁判が開かれた。被告代理人は今回は都合がつかず欠席、被告も欠席。あらかじめ提出した答弁書にて全面的に争うことを表明。また代理人の中山耕平弁護士は「遠隔地のため出頭困難」「弁論準備手続き(電話会議)に付して頂くよう」裁判所にお願いをしていたが、あえなく却下。次回裁判は来年2月13日(月)10時と決まった。みなさんの注目と傍聴をお願いいたします。

訴状はこちら→
http://gungoroso.org/?p=520

中央タクシーの最終準備書面を群馬県労働委員会に提出

12月5日付で中央タクシーの最終準備書面を群馬県労働委員会に提出した。
次回12月12日(月)10:00からの審問で結審となる。命令は3月の予定。

同じ12月12日(月)13:10からは割増賃金等請求裁判の第一回裁判がはじまる。
被告の中央タクシー株式会社は、長野市長門町の中山法律事務所・中山耕平弁護士を代理人にたてた。
闘いは新たな段階に入った。
勝利あるのみ。

群労委平成27年(不)第3号・平成28年(不)第1号
中央タクシー株式会社不当労働行為救済申立併合事件

2016年12月5日

群馬県労働委員会
 会 長   清水 敏 様

                 申立人  群馬県高崎市柴崎町60-2
                      群馬合同労働組合
                       執行委員長  清水 彰二  
     

最終準備書面

1  申立人組合員・川谷内政樹に対する運転業務はずしは不当労働行為である

(1) 2015年6月13日朝、川谷内に対して通告された「乗務をさせない」との処遇は、同年6月8日付「要求書」での組合加入通告および一連の組合活動に対する差別的取扱いであり、不当労働行為である

1  事実経過について

① 2015年6月4日、川谷内、睡眠導入剤の飲み過ぎで出勤せず、被申立人群馬営業所で騒ぎになって、救急車で藤岡総合病院に搬送される。川谷内はその日のうちに退院。被申立人は同年6月10日夕方からの勤務(空港送迎便乗務)まで川谷内に休養するようにと指示。
② 2015年6月5日、川谷内政樹、申立人群馬合同労働組合に加入。
③ 申立人、2015年6月8日に同日付「要求書」を被申立人に簡易書留にて送付。「違法な長時間労働の実態を解消すること」を要求内容として団体交渉の開催と回答を要求。
④ 2015年6月9日20時頃に山本光男群馬営業所長から川谷内の携帯に電話。「社長(被申立人代表取締役・宇都宮司、以下同じ)から要求書のことを聞いた。…これによって会社がダメになるということ考えてない?自分で腹積もりがあってやっているのか?」「裏切られた」などと言われる。
⑤ 川谷内政樹、6月10日夕方に乗務に復帰。翌朝までの勤務。同勤務中に就業規則の開示を要求し、それまでキャビネットの中に鍵をかけてしまっていた状態を是正させた。
⑥ 6月11日夕方、川谷内、退院してから2回目の乗務。17:30~翌朝8:00まで。
⑦ 6月11日の夜遅くに山本営業所長から連絡。「12日朝に社長が会って話をしたい」「すでに弁護士もつけている」。川谷内は拒否。
⑧ 6月12日朝、被申立人代表取締役・宇都宮司が群馬営業所で川谷内政樹を待っていた。「タクシー業界は大変」「本来はやってはいけないことをやっている」「いきなりガシャーンとやったら会社は倒産する」「新潟の二つの会社が労使紛争で倒産した」「中でケンカしている場合じゃない」などと話す。
⑨ 同日宇都宮司社長が帰ってから、山本群馬営業所長から、「また飯食いに、一緒に行くしさ。」「関係なしにさ」「俺でもダメ?」と話があり、川谷内政樹は「今日みたいに、お断りしたのにお話っていうのは…」と断る。(甲15)
⑩ 6月12日朝の勤務があけて川谷内は⑧⑨の面談等でなかなか帰宅できず、川谷内が帰宅したのは「お昼を過ぎて」いて、次の出勤まで睡眠が十分取れずに6月12日夕方からの勤務を休む。
⑪ 6月13日朝出勤すると、山本光男・群馬営業所長から、健康が心配との社長の判断により運転業務は行わせない、との通告が行われる。

2  2015年6月4日の救急搬送事件後川谷内は2回にわたって運転業務に復帰していたのであり、13日になって運転業務は行わせないという処遇に合理的な理由はない

① 2回の乗務は何の問題もなかった

川谷内政樹は、同年6月10日、11日と2回にわたって、通常の運転業務に復帰したが、両日とも夕方から翌朝までの夜勤、11日の拘束時間は14時間30分に及んだ。
これらの乗務に関して、山本光男・群馬営業所長は問題はなかったと第一回団体交渉で言明している(※1 甲24証11頁6行目~)。
また宇都宮司・代表取締役も6月12日朝の川谷内との面談時においては、川谷内の乗務復帰を承知しており、特に問題視もしなかった。(※2 甲15号証)

※1 2015年7月16日第1回団体交渉でのやり取り
(甲24号証11頁6行目~13頁12行目)

清水   ちょっといいですか。一回乗務をしてますよね。
河野部長 はい。
清水   復帰してね。
河野部長 はい。
清水   いつだったか覚えておられます?所長は。
山本所長 6月10日前後。
清水   10日ですよね。そのときに一回乗務をしましたよね。問題ありましたかね?
山本所長 その日はないですが。そのあと本社の指示で。
清水   その日の乗務を終わってからですか?
山本所長 翌日ですね確か。

清水   だけど、群馬にいてその場で言ったわけじゃなくて、いったん帰って電話でってことですか?
山本所長 だと思いますね。
清水   で、そのときに、山本さん、所長さんは、社長からどういう風に言われたんですか?
山本所長 いやその通りです。今の通り。
清水   その通り?
山本所長 その通り…
清水   ん?
山本所長 今乗ってる、乗務、少ししないように、いれないように。
清水   乗務入れないように?
山本所長 はい。
清水   自殺未遂した人間には、乗せられないと。
山本所長 そのときはその話はしてません。
清水   そうじゃなかったんですか。
山本所長 はい。
清水   じゃ、どう?、、、
山本所長 今の通りです。乗務するのは、少しひかえる、しないようにと。
清水   ただそれだけ?
山本所長 そうです。
清水   医者の立ち会いだとかそういうことは?
山本所長 そのときはその話は出てないです。

※2-1 甲15号証13頁6行目 
社長   今日は、今日は大丈夫?
川谷内  あ、全然大丈夫です。

※2-2 甲15号証15頁9行目 
社長   ね、明日もあれですね、、、
川谷内  5時、6時ですね。
社長   そうですね。うん。わかりましたわかりました。

② 乗務を外す理由は存在しない

乗務から外すという、6月13日朝川谷内に対して通告された処遇は、宇都宮司代表取締役の判断と決定によるものである。(※1)
被申立人は、宇都宮司代表取締役の「陳述書」(乙25号証5頁9~15行目)において同処遇の理由について、(ア)川谷内が6月12日に連絡もなく出社せず、電話連絡すると「体調が優れないので、休ませてほしい」といったこと(イ)自らも自家用車で通勤せず徒歩で1時間かけて通勤してきたこと(ウ)自らも運転に自信がないと話していたこと等、を理由にあげている。
しかしながら、宇都宮司代表取締役、川谷内政樹の証人尋問等で明らかになったように、これらは合理的理由ではない。

(ア) に関して。

川谷内が自宅に帰ったのは「お昼を過ぎていた」のであり、4~5時間しか休息時間がない(※3 証言速記録第3冊30頁28、29行目)、被申立人の不当介入を受けて眠れないということが原因であった(※4 証言速記録第3冊4頁2行目~5頁25行目)。

※3 証言速記録第3冊30頁17~36行目

新井   じゃ、ちょっと質問を変えますけど、6月10日と11日には仕事に出たと。12日は欠勤したと、先ほど証言されましたけど、欠勤したことについて、あなたが会社に電話したのかな、それとも会社から電話があったのかな。
川谷内  会社から電話があったように思われます。
新井   会社から電話があった時刻は、もう出勤時間を過ぎていたのかな。
川谷内  出勤時間過ぎて、ちょっとその辺り記憶ないんですけども、早目に連絡は来るケースもありますので。
新井   会社からの電話はね、あなたが出勤しないで心配しているという電話じゃなかった。
川谷内  どうしたみたいな話であって、来たので、それに答えているんですが。
新井   結果として休んだのほ、体調が悪かったからですね。
川谷内  体調が悪いというか、寝不足ですね。朝8時に終わる予定だったのが、私が帰ったのはもうお昼過ぎていたので、四、五時間しかなかったんですね。
新井   そうすると、10日、11日は仕事できていたようですが、そのときは特に問題なかったんでしょうかね。
川谷内  はい。
新井   仕事、運転は大丈夫でしたか。
川谷内  はい。
新井   寝不足の症状も出なかったかな。
川谷内  出ないです。はい。

※4 証言速記録第3冊4頁2行目~5頁25行目

清水   6月11日は夕方から乗務だったということでよろしいですか。
川谷内  はい、間違いありません。
清水   そして、6月11目の乗務のときに22時ごろ、山本所長から勤務明けに社長が会いたいと告げられ、拒否したということでよろしいですか。
川谷内  はい、間違いありません。
清水   甲5号証を示します。これは川谷内さんが清水の携帯電話に送ったメールの画面の写真ということでよろしいでしょうか。
川谷内  はい、間違いありません。
清水   ここで川谷内さんが拒否をしたことを報告するとともに、山本営業所長から、既に弁護士もつけているとも言われましたと書いていますが、間違いないでしょうか。
川谷内  間違いありません。
清水   ということは、この6月12日の勤務明けに社長が会いたいと告げられた、この告げられたのは、組合のことで話をしたいという、そういう意味だったということでよろしいですね。
川谷内  そう解釈しております。
清水   川谷内さんは、ここで営業所長にはお断りをいたしました、頑張りますとメールに書いていますね。
川谷内  はい。
清水   間違いないですね。
川谷内  間違いありません。
清水   そのときの場所は、営業所のある藤岡市内のガストで会いたいという話でしたか。
川谷内  はい、そのような話でした。
清水   社長がガストで会いたいなどということは聞いたことがありますか。
川谷内  ありません。
清水   普通は社長と業務の話をするときには、どこで話をするんですか。
川谷内  私は県外の事業所でしか配属されたことないんですが、もし来られるとすれば、事業所内だと思います。
清水   営業所とガストはそんなに離れていないですよね。
川谷内  そうですね、1キロちょっとです。
清水   わざわざ営業所の外で話をする理由は何でしょうか。
川谷内  理解に苦しむところですけども、ある程度違うところで、聞かれたくない内容であったという面があると思います。
清水   ところが、6月12日の乗務明けに営業所に戻ると社長が待っていたわけですね。
川谷内  そうです。
清水   それを見つけたときに、あなたはどう思いましたか。
川谷内  約束を守っていただけなかったんだなということです。
清水   それで、場所を移ってお話をしたわけではないわけですよね。
川谷内  そういうわけではありませんでした。
清水   何かこう普通、一般的な話みたいな形で入ったわけですか。
川谷内  そうですね。営業所内で納金作業をして、帰り際に呼びとめられまして、立ち話として大体20分ぐらい一般的な話をした後に、労働組合、私が新潟にいた関係か、新潟のタクシー会社が労使紛争で潰れたというような関係のない話をされて、労働組合に対する考え方、こういうものを示されたということを理解します。
清水   6月12日は、夕方からまた乗務でしたか。
川谷内  はい、その予定でした。
清水   勤務明けに夕方の乗務に備えて眠らなくてはいけないと思いますけれども、眠れましたか。
川谷内  眠れませんでした。
清水   睡眠導入剤、いつもどおり飲んで寝たんですか。
川谷内  その日は飲まなかったと記憶しております。
清水   結局その日は起きれずに仕事は休んだわけですよね。
川谷内  はい。
清水   その前日か、社長が会いたいだとか、断ってもまた来ているだとか、労働組合の争議の話をされるだとか、そういうことが相当精神的にプレッシャーになったということはありましたか。
川谷内  やはりプレッシャーにはなりました。
清水   休んで代休で処理したということですね。
川谷内  はい、そう承知しています。

(イ) に関して。

同処遇の決定の方が時間的に先であり、同処遇を合理化するためにこじつけた後付けの理由である(※5 証言速記録第4冊23頁30行目~24頁8行目)。

※5 証言速記録第4冊23頁30行目~24頁8行目

新井   それは、どっちが声が大きいかは別として、あなたの意に従って山本さんがそういうことを伝えたということでいいんじゃない。
宇都宮  はい、間違いないです。
新井   そうですよね、そういうことでいいんでしょう、清水さん。
清水   だから、13日の前に、もうその13日から乗務をさせないということは、社長の指示としてあったという…
新井   一旦そうだと言いましたね。
宇都宮  ああ、分かりました。
清水   そうするとですよ、この乗務をさせないという理由の中に、13日の朝、1時間かけて歩いて出勤したと、これは後から付けたことですよね。
宇都宮  それは、後で、もちろん私のほうで把握していますが、山本が最終的にそのことの事実も含めて伝えたということであります、書き方に語弊があったら申し訳ないんですが。ですから、その前の面談のやり取り、それからその後の川谷内さんの容体の状態を受けての判断でございます。

(ウ) に関して。

川谷内は一般的に運転に自信がないなどと言ったことはない(※6 証言速記録第4冊12頁3行目~14頁32行目)。

※6 証言速記録第4冊12頁3行目~14頁32行目

清水   その判断の根拠として、あなたは川谷内さんが運転に自信がないと言ったということを挙げていますけども、それはいつのことを言っているんですか。
宇都宮  運転に自信がないということに関しましては2つあると思いますが、1つは、6月の7日ですかね、金沢へ高速バスで行かれたときに、運転に自信がないんだというふうに、面談した12日の日に言っていたということと、それから、あれは留保のことを、12日ですかね、山本のほうから申し上げた後に、マイカーで来ずに歩いて、1時間ほどかけて会社に来たということの2っだと思います。
清水   それは川谷内さんが運転に自信がないと自分から言ったわけじゃないですよね。
宇都宮  2つ目においては、言ったかどうかは存じ上げませんが、金沢の件に関しましては、直接私もその話を聞いております。
清水   じゃ、その金沢の件ですけれども、話の発端は何でしたかね。川谷内さんの車がなくて、ほかの従業員の方が心配したということでしたよね。
宇都宮  そうです。話の発端、12日の日ですか、面談…
清水   違う、違う、違う、7日。
宇都宮  7日ですか。それは、楠さんが川谷内さんのお家に車があったのに部屋の電気がっいていないだったか、だったかな、それで…
清水   ちょっと待って、自分で書いたこと忘れちゃったんですか。車がなくて心配したということでしょう。
宇都宮  車がなくて。
清水   いや、そうですよ。通りかかったら川谷内さんの車がなくて、大丈夫かね、どこ行っちゃったんかねという中で。
宇都宮  なるほど、ああ、そうですね、はい。
清水   自分で書いているんでしょう、これ。
宇都宮  もう一度すみません。
清水   いや、そもそもは、川谷内さん、退院してから3日目ですよね。たまたま従業員の方が通りかかったら川谷内さんの車がなかったと、心配したわけですよね。それまでは、ほら、ちょこちょこ見にいって、電気がついている、車がある、大丈夫だという確認をしていたわけでしょう。
宇都宮  はい。
清水   それが車がなかったと。それで心配して、どうしたんかな、大丈夫かなと心配していた。
宇都宮  確かそうだったと思います。
清水   そうでしょう。うん。それで、この6月7日というのは退院して3日目ですかね。
宇都宮  はい。
清水   12日の面談のときに、川谷内さん、7日に金沢にお母さんのお見舞い行ったんだという話になって、車はちょっと大変なんで、バスで行きましたよという話をしたということですよね。
宇都宮  はい。
清水   殊更にね、運転に自信がないなんていう話はしていないですよね。
宇都宮  いや、…ちょっと記憶があれですけども、12日の面談の会話のやり取りを組合側のほうで証拠として提出されていらっしゃらなかったでしたっけ。
清水   していますよ。
宇都宮  その中に、運転が自信がないということが明記されていたようなこと、記憶にあり…
清水   だから、それは、ね、退院してまだ3日目で、金沢までお見舞いに行くのに、日帰りで行って帰ってこなくちゃいけないから、ちょっと運転はきっいということで言っているだけじゃないですか。
宇都宮  はい。ですから、体調がすぐれないんだなということが本人の口からおっしゃっていたので。
清水   あのね、あなたは、6月の13日に川谷内さんが1時間かけて歩いてきたと。それを自家用車も乗る自信がないんだと、それを乗務をおろす理由として言っているわけですよ。
宇都宮  理由の一つですね。すべてではないです。
清水   一つ。今、さっき言いましたよね、そういうふうに。
宇都宮  そういうふうには言っていないです。
清水   言いましたよ。自分は今さっき証言したでしょう。自家用車に乗る自信もない、13日の件でね。
宇都宮  車に乗る自信がないということに関してのお話しだったものですから、それはどのことを言っているんですかというご質問だったので、その2つのことを申し上げたわけであって…
清水   違う、違う。主尋問の中で、13日の1時間かけて歩いてきたということについて、自家用車に乗る自信もないんだと判断したというふうにあなた、主尋問で言ったでしょう。
宇都宮  主尋問、主尋問というのは。
清水   主尋問というのは河野さんが質問したとき。
宇都宮  あ一、はい。その理由の一つとしてですね、すべてではないですけど。
清水   いや、だから、自家用車に乗る自信もなかったということを言ったわけですよ。
宇都宮  そうですね、はい。
清水   だから、おかしいんじゃないですかと言っているわけよ。7日はね、自家用車がないから、川谷内さん乗っていったから、金沢に行ったんだということが分かったわけですよ。自家用車に乗って出かけてんのに、車に乗る自信がなかったんだと言っているのはおかしいでしょうと言っているわけ。
宇都宮  いやいや、これは推測になってしまいますが、高速バスですから、高速バス乗り場までは自家用車で行かれたんじゃないかというふうに思いました。
清水   だから、自家用車に乗れたわけですよね。
宇都宮  そうですね、短距離ではあると思いますが。
清水   だから、車に乗ることに自信がなかったわけじゃないわけですよね。
宇都宮  それは本人に聞いてみないと分かりませんが、その自家用車がないということは、楠さんの見解でありますので、楠さんが、あれ自家用車がないそと、どうしたんだろうと心配したわけであって、楠さんの見解と私の見解の話はちょっと別ですので、ちょっと混在されているのかと思いますが。
清水   見解じゃないですよ、事実なんですよ。自動車に乗って出かけていたのは。
宇都宮  事実は、それはそうですよ。
清水   だから、自動車に乗れていたわけ。それは最初の話の前提なのに、バスで、高速バスで金沢へ行ったということをもって、川谷内さんは自家用車に乗る自信もなかったんだとあなたは言うわけですよ。それがね、乗務をおろした理由になっているわけですよ。おかしいでしょと言っているわけ。
宇都宮  自家用車がなかったということではなくて、金沢まで自分の車で行ったんではなくて、バスで行ったんだ。なぜならば、車の運転に自信がなかったからとご本人がおっしゃったということを言っているんであって、楠さんが自家用車があるとかないとかという話は、特に大きな問題ではないです。
清水   いや、大きな問題でしょう。だから、自信、車に乗ること自体がね、自信がないという問題なのか、それがね、それが判断の基準になっているわけでしょう。
宇都宮  乗るというのは、距離の問題もございますので、川谷内さんのお家から高速バス乗り場までがどれぐらいの距離か認識しておりませんが、そんなに遠くはないというふうに思いますよ。
清水   ま、いいですよ。だけど、7日は、退院して3日目ですよ。まだ体調も万全じゃない。日帰りで金沢まで車で行って帰ってくる、これは大変だと思うのは別に不思議じゃないですよね。
宇都宮  不思議じゃないですね。
清水   はい、いいです。

(エ) その他「等」に関して。

「等」に関しても「メニエール病のこと」「新潟と違って小刻みな運行が多い中でプレッシャーを感じている」ことを宇都宮司代表取締役は証言であげた(証言速記録第4冊21頁18行目~22行目)が、理由はない。
川谷内がメニエール病である事実はない。
「小刻みな運行が多くてプレッシャーを感じている」と雑談で言ったとしても、そもそも川谷内は運転が不安だと言った事実はないので、それが乗務を外す理由ではありえない。
よって、川谷内を運転業務から外すとした2015年6月13日の処遇には理由が存在しない。

3  2015年6月8日付「要求書」提出から同処遇の通告までの期間、被申立人の不当労働行為意思は明白である

① 同年6月9日の山本光男群馬営業所長からの川谷内に対する電話での事情聴取。

2015年6月9日20時頃に山本光男群馬営業所長から川谷内の携帯に電話があり「社長(被申立人代表取締役・宇都宮司)から要求書のことを聞いた。…これによって会社がダメになるということ考えてない?自分で腹積もりがあってやっているのか?」「裏切られた」などと言われる。(甲14)

② 同年6月10日の勤務の間に就業規則の閲覧を要求したことに対する被申立人の対応。

川谷内は、6月10日夕方に乗務に復帰すると同時に、就業規則の開示を要求し、それまでキャビネットの中に鍵をかけてしまっていた状態を是正させた。最初に対応した群馬営業所副所長は「鍵がない」と不自然な対応をし、被申立人の不当労働行為意思を推認させた。

③ 同年6月12日朝の被申立人・宇都宮司代表取締役による川谷内との面談。

(ア) 面談自体が被申立人の不当介入であった

6月11日の夜22時くらいに、川谷内が群馬営業所にて待機中、山本営業所長から、12日朝に社長が会って話をしたいとのことで乗務あけの午前8時に藤岡のガストに行くように指示された。しかしすでに団体交渉の要求書を出している川谷内は、これは不当労働行為にあたると判断し、拒否をした。この際、営業所長・山本から「既に弁護士もつけている」という話がされた。(甲4、甲5)

(イ) 同年6月12日の宇都宮司代表取締役による面談でのやり取り

川谷内の面談拒否にもかかわらず宇都宮司代表取締役は6月12日朝河野総務部長をともなって群馬営業所に来所し、川谷内と面談して、以下の話をして、不当介入を行った。(甲15)

 宇都宮司代表取締役の発言A

 「長野のプロパーさんの距離が短くなる。これがまず第一段階なんですよね。で、そこに向けて今やってるんです。で、第二段階は今度一日当たりじゃなくて、今度、一日というその勤務日数をね、じゃぁこんどどうやって変えていくんだろうと。ようやくそれ第二段階。第一段階クリアするにはあと三年ぐらいかかりますよ。それをいきなりガシャーンとやったら、まぁ、もう会社は倒産ですよね。新潟のタクシー2社もね、老舗、百年企業、まぁ、ね、内部のね、労使紛争で倒産しました2社。一番はもう私たちね、役員がね、これを動かしているわけです。それがストップしたらもう会社は倒産です。」

 申立人は、2015年6月8日付「要求書」において「違法な長時間労働の実態を解消すること」を要求した。宇都宮はそれに関して「長野のプロパーさんの距離が短くなる。これがまず第一段階なんですよね。で、そこに向けて今やってるんです。」と言った。そして「第一段階クリアするにはあと三年ぐらいかかりますよ。それをいきなりガシャーンとやったら、まぁ、もう会社は倒産ですよね。」と言ったのである。そして「役員がね、これを動かしているわけです。それがストップしたらもう会社は倒産です」として、労働組合が介入して、「違法な長時間労働の実態を解消」などしたらと会社が倒産する、新潟のタクシー会社も2社労使紛争で倒産した、と話したのである。

宇都宮司代表取締役の発言B

「お客様が増えれば、収益性が上がって、勤務を動かしていただいたり、車を変えたりとか、そういう展開をね、していく。まぁ、まずはこの三年で、まずは長野のプロパーさんの距離をね、まずは600以内にしようよ。絶対に。で、今その途中なんですよね。だからホントにそこまで、まぁいってみれば綱渡りです。うん、綱渡り。だってやっちゃえばね、本来ならやってはいけないものをこうやってみんながやっている。で、長野がもっと前、もっとね、きつかったですよ。それがどんどん緩和されてきてね、今どんどん緩和されてきている途中なんですよね。だからなんとしてもね、逃げ切っていきたいって私は思っているし、あのー、それだけなんですよね。」

 宇都宮は「お客様が増えれば、収益性が上がって」、労働条件も改善できる、それまで3年で長野のプロパーの走行距離を1日600キロ以内にする、今はその途中、綱渡り、みんなでやってはいけないものをやっている、逃げ切っていきたい、と川谷内に理解を求めたのである。

宇都宮の発言C

「川谷内さんも私も求めてるのは一緒だと思っているんですよ。あとはそれをどうやってやるのかってね、ところが、ちょっと違いがあるのかもしれないけども。あのぉ、行きたい方向は一緒なんですよね。まぁそれをね、知っていただきたくてね。まぁ、川谷内さん(聞き取れず)中で喧嘩している場合じゃないんですよ正直言って。そんなことしてたらもう終わりですよね。もう会社は。お客様の方に向いてね。で、そしたら中が自然に良くなっていくっていうね、していきたいなと。」

「中で喧嘩している場合じゃない」「そんなことしてたらもう終わり」というのは、労働組合として「違法な長時間労働の実態」の解消を要求したことを言っている。宇都宮はこの話を通して、「求めているのは一緒」、やり方に「ちょっと違いがあるだけ」、だから考え直してもらいたいということを話した。この会社の状況を理解して組合を脱退してもらいたいということである。

④ 宇都宮司代表取締役との面談後の山本光男群馬営業所長とのやり取り。宇都宮司代表取締役は、山本所長からこの報告を受けて、川谷内の申立人組合からの脱退は難しいと判断し、翌6月13日朝から乗務から外す決定をしたと推認される。

同6月12日。代表取締役・宇都宮司と別れた直後、群馬営業所長山本から「また飯食いに、一緒に行くしさ。」「関係なしにさ」「俺でもダメ?」と話があり、川谷内政樹は「自分の、こう、つっかえてるものを、やっぱり、きちっとした形でお話したうえでないと、なかなかこう、楽しめないかなって部分もありますので」「だから、今日みたいに、お断りしたのにお話っていうのは…」と態度表明をした。(甲15)

⑤ 柴崎貴博の証言。

柴崎が申立人組合に加入する以前に、群馬営業所内で、山本光男群馬営業所長が、以下の通り「労働組合に入って会社と戦うつもりなんだよ、川谷内はと。それで、社長、宇都宮司にですね、乗務をおろされたんだよ」と話すのを聞いた。(※7 証言速記録第1冊2頁2~22行目)

※7 証言速記録第1冊2頁2~22行目

清水   川谷内さんが運転業務をしていないことに気付いたのはいつごろでしたか。
柴崎   6月、27年ですか。
清水   去年のね。
柴崎   そうです。去年の27年の6月ごろです。
清水   その件について、最初に誰から話を聞きましたか。
柴崎   いきなり乗務をおろして内勤になっていたものですから、不思議に自分も思い、楠副所長にですね、あれ、川谷内さんは何で現場をおりて内勤になったんですかと聞いたら、何か具合が悪いから内勤になったんだよ、具合がよくなればまた乗務に戻るよと言っておりました。
清水   その後、群馬営業所長の山本さんから何か聞きましたか。
柴崎   そうですね。所長、山本と乗務員で話をしているのが聞こえまして、その内容がですね、川谷内には裏切られたよなと、新潟からずっと面倒を見てきたのに弱ったやつだと。そういうふうに言っていたものですから、あれ、体調が悪いからじゃないんですかと山本所長に聞いたところ、いや、そうじゃないよと。労働組合に入って会社と戦うつもりなんだよ、川谷内はと。それで、社長、宇都宮司にですね、乗務をおろされたんだよと言っておりました。
清水   はっきりと、労働組合に入ったから社長から運転を外すように指示されたというふうに所長は言ったということですね。
柴崎   はい、はっきり言っておりました。
清水   それが川谷内さんが群馬合同労働組合に加入したことを知った最初ですか。
柴崎   そうです。

⑥ 宇都宮司代表取締役による事実経過の歪曲

 当初、宇都宮司代表取締役は、事実経過を意図的に歪曲し、2015年7月7日に電話で申立人・清水彰二に対して「一回乗ってしまったんですよ。だからこれはもうとんでもないことなんでね。ええ。あの急遽もうそれダメだよと言う指示を出したんですよね。」「間違った判断です。これは乗せたというのは」「だからもう厳重注意ですよ。」などと語って、あたかも自分は承知しておらず、現場が間違った判断で乗務復帰させたかのように取り繕おうとした。
 これは宇都宮司代表取締役が、川谷内を乗務から外したことが不当労働行為になることを十分に認識していたということである。

4  小括

2015年6月13日朝、川谷内に対して通告された「乗務をさせない」との処遇には、何ら合理的な理由はなく、同年6月8日付「要求書」での組合加入通告および「違法な長時間労働の実態を解消すること」の要求、就業規則開示要求などの組合活動に対する差別的取扱いであり、不当労働行為である。
 

(2) 2016年7月8日の川谷内に対する内勤への配置転換通告とその後継続する運転業務外しは、連続する不利益取扱いである。

1  事実経過について

① 2015年7月1日、川谷内が被申立人に「うつ状態」「通常勤務」就業可能の診断書(6月30日付篠塚病院相原芳昭医師、甲26)の診断書を提出。
② 2015年7月7日、山本光男群馬営業所長から川谷内に対して「面談以外診断書では復帰は認めない」との通告が行われる。(甲23)
③ 同日、申立人・清水彰二書記長(当時)が、団体交渉を早急に行うように被申立人代表取締役・宇都宮司に電話をかけた。宇都宮司は「自殺をはかったという事実は動かない事実。乗務はさせられない。」「決まりはない。職務遂行能力があるかどうか」「一回乗ってしまった。とんでもないこと。急遽それはダメだよと指示を出した。」「きわめて間違った判断。」「厳重注意です」「乗せちゃったということはとんでもない間違いなので、いますぐ止めてくれということ」。清水は「川谷内を乗務させないのは明白な不当労働行為。これも含めて団体交渉で話し合いましょう」「乗務手当なくなると生活できなくなる」「早急に団体交渉を設定してください」と伝え、宇都宮司は「わかりました」と答えた。(甲10、甲15)
④ ③のやり取りの録音ファイルを聞いた川谷内は、「急遽それはダメだよと指示を出した」「きわめて間違った判断」という宇都宮司の嘘に怒り、「ここに乗務を認められていなかったのは、病院に搬送されて7日後で、明らかに組合の団交申入れを受けて、営業所に面談した後で社長のうそに怒りを感じました」と記載したメールを7月8日朝に清水に送付した。(甲11)
⑤ その後同じ7月8日に、代表取締役・宇都宮司が群馬営業所に来所し、川谷内に対して「6月4日に川谷内さんが薬を飲んで…どの辺が原因だったかはハッキリしないんですけども…その事実は非常に大きい…なので、乗務していただくことはできない。」「病気が、とか、病名が、とかでなくて、そういう行為があったという自体に対して、…とらえている」「別の出来事ですけども、運転業務することができなくなった方がいる…その場合に、内勤でやってもらいました。ただ、それはパート、時給制です。…それをね、やってもらうことになります。」「内勤として、このような形で続けていくとすれば、長野の方へ移ってやってもらうとか。そういうことも考えています。」との通告が行われた。(甲19)
⑥ 2015年8月1日、本件不当労働行為救済申立。
⑦ ⑥をうけて被申立人は、川谷内への雇用形態・賃金の変更は断念するが、本来の運転業務はずし=内勤を今日まで継続している。
⑧ 本件労働委員会の場で、川谷内の暫定的な復帰も含めて協議・解決していく努力が行われたが、被申立人の悪質な妨害により進展していない。
⑨ 2016年2月2日、被申立人・宇都宮司代表取締役と河野総務部長は、川谷内の許可もなく、「本人の同意を得ている」とだまして主治医・篠塚病院相原芳昭医師に一時間にわたって面談した。

2  川谷内には乗務を妨げる健康上の問題は存在しない

2015年6月4日に川谷内が藤岡総合病院に搬送された事件は「自殺未遂」ではなく単なるオーバードラッグであり(※9 証言速記録第3冊26頁29行目~)、原因は山本営業所長の理不尽な対応で眠れなくなったこと(※8 証言速記録第3冊2頁11行目~)、睡眠時間が十分に確保されていない勤務実態であって、「うつ」の病状は関係がない。

※8 証言速記録第3冊2頁11行目~

清水   きっかけに、オーバードラッグして病院に運び込まれるという事件がありましたね。
川谷内  はい。
清水   どういう状況だったのか説明をしてください。
川谷内  私が勤務解除の日、フリーな状態のときに、山本営業所長から電話がありまして、エンジンの警告ランプがついた、これどういうことだということで連絡受けまして、オイル上がりするようなことがありましたので、それでオイル、そろそろ交換時期かもしれないし、分からないし、かなり100万キロオーバーの車を結構使っているものですから、メーターのセンサーの異常もあるので、1回バッテリーを外したらどうだという話をしたところ、エンジンはきれいだ、余計なことするなというくらいに電話の向こうで恫喝されました。それがきっかけです。
清水   それで、気持ちがおさまらないということですかね。
川谷内  そうですね。今まで、自分なりには一生懸命やってきたつもりだったので、恫喝受けるいわれもなく、そういう中で怒りがかなり強くて、それで眠れなかったという状況です。
清水   眠れない状況で、次また長時間の運転の業務が待っているということでやけになったということでよろしいでしょうか。
川谷内  そうですね、やはり長時間労働、運転、命を預かる仕事ですので、寝れないということは、やっぱり私自身の命や顧客の安全にもかかわることなので、そういう意味では焦ったと、怒りで焦っていたということです。
清水   何かうつで気分がすぐれないというレベルの問題じゃ全くないということですかね。
川谷内  そういう問題ではないと、その後の体調の様子からも、そういう認識は今でも持っています。

※9 証言速記録第3冊26頁29行目~

大河原審査委員 6月4日の日に睡眠導入剤をたくさん飲まれましたよね。
川谷内  はい。
大河原  時々睡眠導入剤は、何かさっきお答えになったか分からないんですけど、私混乱してきて、睡眠導入剤は時々は飲まれるんですか。
川谷内  時々ですね、1週間に1回飲んでいるかどうかですね。なくなったら診察に行くんで。量的にはそんなに飲んでいないと思いますね。
大河原  6月4日のときは多目だったという。
川谷内  一度飲んで、弱い薬なので、再度飲んだのが効き過ぎたんじゃないかなと思いますね。だから、2回分か、あるいは3回分くらいじゃないかなと思うんですね。
大河原  6月4日のとき多目だったのは、どういう、いつもより多かったわけですよね。
川谷内  6月4日ですね。
大河原  ええ。
川谷内  4日、いつもよりも少し多かったという感じ。1錠だったのが2錠、3錠だったような。ちょっと量は分からないですね。ただ、そんなに大量ではないはずですね、戻ってきた薬、いっぱい余っていましたので。
大河原  分かりました。

① 川谷内の健康状態には問題はない。被申立人は、川谷内の証人尋問で今年の4月以降の遅刻、欠勤を問題にした(証言速記録第3冊20頁)が、乗務に差し障るような健康問題は存在しない。(※10 証言速記録第3冊13頁13行目~、※11 証言速記録第3冊27頁9行目~)

※10 証言速記録第3冊13頁13行目~

清水   もう日常生活も含めて、車の運転は、基本的に通常どおり。
川谷内  通常どおりやっております。
清水   入院の前後も含めて問題なくということですね。
川谷内  はい。
清水   その入院の後の2回乗務したときに、出社、出庫点呼のときだとか等々に何か問題になったとか、帰ってきてから、運転業務中に何か不安だったとか、そういうことはありますか。
川谷内  全くありません。
清水   特に、先ほど都丸さんが肺がんじゃないかと思ったり…、そういうことも特にないですよね。
川谷内  ないです。
清水   現在の健康状態はいかがですか。
川谷内  特に継続的に何か具合が悪いということはないんですが、もともと生まれつき低血圧だというのはありますが。

※11 証言速記録第3冊27頁9行目~

松井参与委員 参与委員の松井です。体調不良になることがあるとおっしゃっていたんですが、どういうときに特に起きるんですか。
川谷内  やはり寝不足ですね。我々の仕事というのは、寝るのも仕事のうち、長距離ですから。睡眠時間をとらないことには、やっぱり事故に直結するんですね。疲労状態で運転すると、やっぱりどこか確認不足とか油断とか生じるんですね、経験上。例えばちょっとこするなというときになると、気が抜ける状態、疲労状態で、最後、車庫に行って、最後、後ろをがつんとやったりとか。そういう部分において、睡眠とかそういうものは気をつけておりますし。
松井   病気のほうはほとんど完治状態ですか。
川谷内  病気というか、恐らく感じているうつのような状態、普通の人でもこう波はあるかと思うんですけども、今現在そういう形で仕事に支障を来すような状況ではないという、と、私は思っておりますし。

2  川谷内の運転業務はずしを継続する合理的理由はない

① 2015年7月8日の宇都宮司代表取締役による面談以降、被申立人は自殺を図ったという事実が重要、会社の裁量権・人事権の行使にもとづいた「異動」「配転」だと主張するに至る(被申立人準備書面(7)4頁13行目)。「医師の診断書は一つの判断材料に過ぎない」「自殺未遂を図る精神状態」が問題(被申立人「準備書面(2)」5頁)だとして、当初の川谷内の健康上の不安が問題ではないとして、運転業務はずしを不当に継続している。

② さらに、被申立人は、「被申立人が主治医と面談して事情聴取をすることは、川谷内を乗務させるための最低条件である」とし、その場合の質問事項として、完治ではないことの確認、今後本当に精神の問題で事故を起こさないといえるか、最悪自殺未遂をはかることはないといえるのか、患者は自分の精神状態を客観的に判断できるのか、の項目をあげている(乙14、18)。
 被申立人は「被申立人が主治医と面談して事情聴取をすることは、川谷内を乗務させるための最低条件である」と主張するが根拠がない。国土交通省等が通達で述べる「医師の意見の聴取」とは通常「診断書」をもって足りるものであり、川谷内の場合が特別に医師の面談を必要とするような重大なものではありえない。そもそもオーバードラッグは病気によるものではないうえに、今後本当に精神の問題で事故を起こさないといえるか、最悪自殺未遂をはかることはないといえるのか、患者は自分の精神状態を客観的に判断できるのかといった質問事項に答えられる医師はいない。
 被申立人は、不当労働行為を言い逃れるために、ありもしない健康問題を問題にしているに過ぎない。

③ さらに医師の「通常業務」が可能であるという診断書を覆すために、川谷内の許可もなく、医師を「本人の同意を得ている」とだまして主治医・篠塚病院相原院長に一時間にわたって面談した。そして絶対に川谷内が事故をおこさないと保証できるのかと脅して、診断書を取り下げさせようとした。

④ 被申立人の群馬営業所において、健康問題であれ、ほかの問題であれ、遅刻や欠勤は月に数回は繰り返されているが、それによって乗務員としての適格性を問題にされたことはなく(※12 証言速記録第3冊6頁26行目~)、川谷内の場合はまさに申立人組合員であるが故の差別的な扱いである。

※12 証言速記録第3冊6頁26行目~

清水   群馬営業所では、一般的に、川谷内さんに限らずに、寝坊してしまったり、体調が悪くてその日になって休むということはあることですか。
川谷内  やはり何件か、月に数件はあろうかと思います。
清水   そういうときに、殊更に処分されたりだとか減給をされたり、乗務員としての適格性を問題にされたりということがありますか。
川谷内  処分とか適格性を問題にされたことは一度もありません。

3  不利益取扱いであることについて

 川谷内を乗務から外した処遇は、不利益取扱いである。
 まず、川谷内が「陳述書」(甲32)で書いているように「毎日が屈辱的な思いです。会社に従わないとこうなるという見せしめであり、決して許せないという気持ちですが、表には感情を出さずに、日々耐えています。」という状態自体が不利益である。
 また本件申立時点においては、川谷内政樹に対して、「乗務は行わせない」「パート・時給制の内勤になってもらう」「長野への異動も検討せざるをえない」との通告が行われており、雇用形態、業務内容、給料、通勤等における不利益な取扱いが予告されていた。被申立人は、本件申立を受けて、これらを断念した。しかし、この一連の流れの中に、被申立人の不当労働行為意思は一貫して貫かれている。
 さらに、川谷内に対して、稼働手当が減額されることなく支払われてきたことに関して、被申立人は「川谷内の配置転換の有効性について群馬県労働委員会の判断を仰いでおり、その判断を待つための川谷内に有利な暫定的な措置である」(被申立人準備書面(5)13頁9行目)と言明しており、不当労働行為でないと判断されれば、稼働手当を減額することが予告されている。
 以上の通り、同処遇は、明白な不利益取扱いである。

4  まとめ

 そもそも川谷内には乗務を妨げる健康上の問題は存在しない。2015年6月4日に川谷内が睡眠導入剤のオーバードラッグで藤岡総合病院に搬送された事件も、山本光男群馬営業所長の不当な恫喝的な対応に対する憤懣で眠れず、次の乗務がせまる中での焦りから「2回分か3回分」多めに飲んだだけの出来事であって、「うつ状態」の悪化ではない。
 被申立人は、2015年6月13日の運転業務はずしでも川谷内を申立人組合から切り崩すことができないとみるや、このまま健康上の理由だけでは運転業務はずしの継続が困難だと考え、理由を「自殺をはかったという事実」「うつ状態」(完治していないこと)だ、会社には人事権がある、適切な配置転換だとして、川谷内の運転業務はずしを1年5ヶ月にもわたって継続してきた。
 しかしながら、そもそもの2015年6月13日の運転業務はずしが労働組合への加入・正当な行為の故をもって行われた不利益取扱いであることは明白であり、その違法行為を継続するための「異動」「配転」が同じく不利益取扱いであることは明白である。

2  申立人組合員・柴崎貴博および都丸富美男の2名に対する、2015年8月分給与(2015年9月10日支給)以降の毎月「稼働手当」79,600円減額する措置は、不利益取扱いの不当労働行為である

(1) 「稼働手当」はジャンボ部門乗務員に対して一律に毎月支払われる固定残業代である。

1   柴崎および都丸が、固定的割増賃金を支払われる者に該当すること、固定的割増賃金に該当する手当の名称が「稼働手当」であることには、争いがない。(被申立人準備書面(6)3頁下から1行目~)
2   被申立人の「稼働手当」は賃金規程(乙13の2)14条において「職務内容及び責任の度合いを考慮して、法定労働時間を超えて勤務した時間外手当・深夜手当・法定休日手当・法定外休日手当等を包括する手当として支給する」と規定されているが、実際には「職務内容及び責任の度合いを考慮」することはなく、すべてのジャンボ部門乗務員に一律毎月基本額114,600円の固定額が支給されている。(証言速記録第4冊35頁32行目~)
3   また、被申立人は、同賃金規程19条において「時間外手当・深夜手当・休日出勤手当」として「乗務員の勤務が、第14条の稼働手当…を超えた時間が発生した場合は、別表②により時間外手当・深夜手当・法定休日手当・法定外休日手当等を支給する」と規定するが、労働時間の管理も、時間外手当等の計算も、実際の支給も一切していない。
    (※13 証言速記録第4冊34頁17行目~36頁31行目)
   

※13 証言速記録第4冊34頁17行目~36頁31行目

新井   そうすると、あなたの会社ではね、ある社員が毎日何時に出社して何時に帰社しているというのは、全部把握しているのね。
宇都宮  はい。
新井   裁判所に、ああ、こういうところに出す気なら出せたわけね。
宇都宮  はい。
新井   全員について。
宇都宮  と思います。
新井   出ていないのはどうしてだろう。出すように求めているんだけど。
宇都宮  う一ん、特に必要性を感じなかったんだと思います。
新井   同じく乙13の2の19条というのを見ると、稼働手当以外に稼働手当を超える時間が発生した場合は、お金を払うという規定があるんですけど、それの適用に従って稼働手当以外に時間外手当を支払ったことはありますか。
宇都宮  ないと思います。
新井   そういう計算していなかったんじゃない。
宇都宮  ちょっとはっきりしないです。

(2) 「稼働手当」減額には理由がない

1   申立人・柴崎・都丸は、残業拒否を通告したことはない。

① 申立人は「一切の残業を拒否する」と言明したことはない。2015年7月16日の第一回団体交渉で36協定の違法な手続きを確認して以来、違法な36協定を是正しない限り残業は拒否すると通告しただけである。

② 被申立人は2016年3~4月に手続きを行うまで、36協定に関して申立人に対して明確な説明も対応も行わなかった。被申立人の2015年8月末に「労働者代表の再確認を行った」との主張に関しては、都丸は「投票用紙も渡されておりませんし、話も聞いておりません」(証言速記録第2冊6頁33行目~7頁6行目)という状況であり、事実ではない。

③ 都丸に関しては、被申立人・宇都宮司代表取締役が、証人尋問で認めたとおり「今後何時間以上働かないんですねという確認」を「都丸さん個人としてはしていない」(証言速記録第4冊37頁32行目~38頁7行目)。

④ 柴崎に関しても、申立人が被申立人に通告したのと同じことを言明したにすぎない。

2   柴崎・都丸は「8時間以上の残業」を実際に行っている。

例えば、都丸に関して、2015年9月の時間外労働時間は16時間、深夜労働時間が75時間、金額にして37,000円相当だった(証言速記録第2冊4頁6行目)。柴崎・都丸は実際に1日8時間以上の残業を行っている。

3   本件不当労働行為救済申立以降も減額を継続

① 被申立人は、申立人組合員・川谷内に関して残業をしていないにもかかわらず稼働手当の減額をしていないのだから、申立人組合員であるが故の差別ではないと主張する。
② 川谷内に対して稼働手当の減額を行わない理由を、川谷内に関しては本件群馬県労働委員会への救済申立を行っているからであり、群馬県労働委員会の判断を待っていると主張する。そうであるならば柴崎・都丸に対する稼働手当の減額も、同様に、本件救済申立がなされた時点で、元に戻すべきであるにもかかわらず、被申立人は減額を継続して15ヶ月になる。
③ ここに被申立人の稼働手当減額の狙いが、柴崎・都丸両名に対するいわゆる「兵糧攻め」であり、組合加入に対する見せしめであることは明らかである。不当労働行為意思は明白である。

(3) まとめ

稼働手当は、勤務成績も、時間外・深夜・休日労働の長短にも関係なく、ジャンボ部門乗務員全員に一律で毎月基本額114,600円支給されてきた手当である。これを申立人組合員、柴崎・都丸の2名に対してのみ、差別的に35,000円に減額したものであり、組合員であるが故の差別的取扱いであり不当労働行為である。

3  申立人組合員・川谷内政樹、柴崎貴博、都丸富美男の3名に対する、2015年12月18日支給の「賞与」減額は申立人に対する不利益取扱いであり不当労働行為である。

(1) 被申立人の「賞与」支給額は、ジャンボ部門乗務員に対して一律に支払われており、申立人組合員のみ減額された。

1   申立人組合員を除いて、勤続1年以上の「ジャンボ部門乗務員」に対しては基本的に178,000円の2015年冬期賞与が支払われていることに争いはない。

2   被申立人は少なくとも2011年12月の「冬期賞与」以降、毎年8月と12月の年2回、入社から1年以上勤続するすべてのジャンボ部門乗務員に対して「賞与」として一律178,000円の決まった金額を支給してきた。年2回、毎回一律178,000円の賞与支給の労使慣行が成立していた。
   

(2) 減額には合理的な理由が存在しない。

1    被申立人は、2015年冬期賞与に関して「平成27年夏期の賞与金額17万8000円を、対象期間6ヶ月で除し、月額賞与分金2万9666円を算出し」、「12月の賞与の対象期間である『4月1日~9月30日』(6ヶ月)のうち」、川谷内・柴崎・都丸の各人が「時間外労働を行った」月分を冬期賞与金額として支払った、と主張する(被申立人準備書面(5)15頁4行目~16頁15行目)。
     しかしながら、これらには理由がない。(※14 証言速記録第4冊25頁1~19行目)

※14 証言速記録第4冊25頁1~19行目

清水   賞与については、月平均にして1日8時間以上の残業をしていない月は支払わないということなんですか。
宇都宮  まあ、あの一。ちょっともう一回お願いします、すみません。
清水   賞与については、月平均にして1日8時間以上の残業をしていない月は支払わないという決まりがあるんですか。
宇都宮  1日8時間以上の残業を…
清水   いや、だから組合員の賞与を減額したのは、残業しない月の分は出さないよといって削ったわけですよね。
宇都宮  言い方はあれにしろ、そういう部分ですね。
清水   そういう決まりなんですか。
宇都宮  そういう決まり、ですから、責任に応じてということでありますので、責任とか役割、能力、いろんなものを含めてでありますので、その中で稼働手当というもの、稼働手当というか、そういう、どれぐらいの時間携わるかというのは、一つの責任を負うという部分にも等しくあると思いますから、そういう意味でございます。
清水   いろいろ責任があるわけですよね。残業するというのはその中の一つですよね。残業しないという一つのことでゼロにするわけですか。そういう決まりがどっから出てくるんですか。
宇都宮  基本的に賞与は会社の判断で行うものだというふうに認識しています。

2    また、被申立人は、「賞与はもともと必ず支払いが保証されているものではない」「乗務員の勤務成績や出勤率等も基準として決定される」(被申立人準備書面(5)14頁21行目~15頁3行目)、「賞与支給時に、乗務員については、サービス、事故違反、勤務態度、勤務状況、車両管理、生産性の向上等の項目を査定し、賞与の支給額を決定している」(被申立人準備書面(6)4頁2~5行目)と主張するが、理由がない。(※15 証言速記録第4冊37頁14~26行目)

※15 証言速記録第4冊37頁14~26行目

新井   賞与について聞きますけどね、賞与の算定基準は何かあるんですか。
宇都宮  …はい。
新井   どういうものなんでしょう。
宇都宮  ですから、責任の度合いにという部分ですね。
新井   会社によるけれども、ポイント制でやったりとかね、ABCとかつけてやることがあるんですけど、そういうことをやっているんですか。
宇都宮  一人一人にこう勤務態度、何段階評価みたいな、そういったものはあります。
新井   していたの、どういう項目でチェックしていますか。
宇都宮  勤務態度ですとか。
新井   勤務態度といってもいろいろあるじゃない。勤務態度1つだけでABCだけ。
宇都宮  勤務態度とか、例えば車両の洗車がどんなかとか。
新井   ほかに項目を挙げてください。幾つか。
宇都宮  ちょっとすみません、今すぐ記憶…

(3) まとめ

 被申立人においては年2回、毎回一律178,000円の賞与支給の労使慣行が成立していた。被申立人による申立人組合員・川谷内政樹、柴崎貴博、都丸富美男の3名に対する、2015年12月18日支給の一時金減額は、理由がなく、申立人組合員であることの故に行った差別的不利益取扱いである。
のみならず、被申立人は、一方で「乗務員については、サービス、事故違反、勤務態度、勤務状況、車両管理、生産性の向上等の項目を査定し、賞与の支給額を決定している」と言いながら、申立人組合員については「時間外労働を行った」月の分だけしか賞与を支払わなかったと言明している。すなわち、被申立人は賞与の支給基準に関して申立人組合員に対しては差別的に支給基準をでっちあげて減額し、さらに2016年夏期賞与に関しては不支給としたのである。これは被申立人の不当労働行為意思を証明するものである。

4  請求する救済内容

(1) 被申立人は、2015年6月13日の申立人組合員川谷内政樹の空港送迎便乗務の停止をなかったものとして扱い、同人を原職に戻さなければならない。

(2) 被申立人は、申立人組合員、柴崎貴博ならびに都丸富美男に対して、2015年9月分(10月9日支給)以降、「稼働手当」減額分、それぞれ月あたり79,600円を支払わなければならない。また上記金額に対する次の各日から支払い済みまで年6パーセントの割合による遅延損害金を支払わなければならない。

    給与 遅延損害金の起算日
2015年(平成27年)
9月分給与 2015年(平成27年)
10月10日
2015年(平成27年)
10月分給与 2015年(平成27年)
11月11日
2015年(平成27年)
11月分給与 2015年(平成27年)
12月11日
2015年(平成27年)
12月分給与 2015年(平成27年)
1月9日
2016年(平成28年)
1月分給与 2016年(平成28年)
2月11日
2016年(平成28年)
2月分給与 2016年(平成28年)
3月11日
2016年(平成28年)
3月分以降の給与 支給日の翌日

(3) 被申立人は、申立人組合員、川谷内政樹、柴崎貴博、都丸富美男の3名に対して、2015年12月18日支給の「賞与」を適正に支払わなければならない。川谷内に対して88,900円、柴崎、都丸に対してそれぞれ59,300円、ならびに上記金額に対する2015年12月19日から支払い済みまで年6パーセントの割合による金員を支払わなければならない。

(4) 被申立人会社は、本命令書受領後14日以内に、下記内容の文書を申立人労働組合に交付するとともに、同一内容の文書を55センチメートル×80センチメートル(新聞紙2頁大)の白紙に、楷書で明瞭に記載して、被申立人本社、同群馬営業所、同新潟営業所の各正面玄関の見やすい場所に、30日間以上掲示しなければならない。


    
当社の以下の行為は、群馬県労働委員会において労働組合法第7条に違反する不当労働行為であると認定されました。

1. 貴組合員・川谷内政樹に対して、「健康問題」を理由にして空港便乗務をさせなかったこと
2. 貴組合員、柴崎貴博、都丸富美男の2名に対して2015年9月分給与以降「稼働手当」を毎月79,600円減額したこと
3. 川谷内政樹、柴崎貴博、都丸富美男の3名に対して、2015年冬期「賞与」を減額したこと

当社は、この不当労働行為について深く陳謝し、命令に従って川谷内政樹を本来の運転業務にもどすとともに、柴崎貴博、都丸富美男、川谷内政樹に対して、本来受け取るはずであった賃金相当額および遅延損害金を支払います。
今後このような行為が二度と行われないようにすることを誓約いたします。

  ○○年○○月○○日
      群馬合同労働組合 執行委員長 清水彰二 様

               中央タクシー株式会社
                 代表取締役  宇都宮司
                 代表取締役  宇都宮恒久
以上
(注:年月日は文書を交付または掲示した日を記載すること。)
      
(5) 被申立人会社は、第4項を履行したときは、速やかに当委員会に文書で報告しなければならない。
との命令を求める。

以上

中央タクシー労働委員会、都丸分会書記長証人尋問速記録

2015年10月3日に行われた群馬県労働委員会第1回審問での群馬合同労組中央タクシー分会都丸分会書記長の証人尋問速記録を全文公開します。
12月12日10時から群馬県庁26階で第3回審問が開かれ、結審し、来年3月に命令が出る予定です。同じ12月12日13時10分から前橋地方裁判所にて中央タクシーを被告とした割増賃金等請求裁判の第1回裁判も開かれます。ぜひ傍聴に来てください。

清水申立人  では、申立人の清水から質問いたします。最初に、甲147号証を示します。表題が陳述書とあります。都丸富美男と記名がされています。判こが押してありますね。これは都丸さんが作成したものに間違いはないですか。
都丸富美男証人 はい、間違いありません。
清水   ここに書かれていることも間違いはないですか。
都丸   はい、間違いありません。
清水   では、改めてお聞きします。都丸さん、群馬合同労働組合に加入したのは何年何月ですか。
都丸   平成27年7月です。
清水   組合に加入した理由は安全問題でしょうか。
都丸   はい、そうです。
清水   特に拘束時間が長いときはどのくらいでしたか。
都丸   月300時間を超えていました。
清水   休日はちゃんととれていましたか。
都丸   とれていませんでした。
清水   それまでは稼働手当は幾らでしたか。
都丸   11万4,600円でした。
清水   それはずっと同じ金額ですね。
都丸   はい、ずっと同じです。
清水   残業時間が増えても稼働手当が増えないことをおかしいと思ったことはありますか。
都丸   あります。
清水   会社から残業代や稼働手当について説明を受けた記憶がありますか。
都丸   ありません。
清水   これ入社のときにもないですか。
都丸   はい、ありません。
清水   群馬合同労組に入る前に、就業規則や賃金規定を見たことがありましたか。
都丸   ありません。
清水   ほかの人の稼働手当が幾らかということを聞いたことがありますか。
都丸   ありません。
清水   三六協定について、中央タクシーの群馬営業所で働き出してから聞いたことがありましたか。
都丸   ありません。
清水   協定書を見たことがありましたか。
都丸   ありません。
清水   従業員代表が誰かということを聞いたことがありましたか。
都丸   ありません。
清水   2015年7月16日に第1回団体交渉がありましたが、このときは、都丸さんはまだ組合員ではなかったですね。
都丸   はい、そうです。
清水   そのときに、河野総務部長が三六協定の労働者代表を岩崎清隆さんという方に、河野部長が指名をしてお願いしたと答えたことは聞いていましたか。
都丸   はい、聞いていました。
清水   8月12日に第2回団体交渉がありましたが、都丸さんは参加しましたか。
都丸   はい、参加しました。
清水   第2回団体交渉で要求した項目に、三六協定の違法なでっち上げにっいて謝罪し、今後適正に行うことを誓約することという項目があったことを覚えていますか。
都丸   はい、覚えています。
清水   それについて、第2回団体交渉で何か回答がありましたか。
都丸   ありませんでした。
清水   第2回団体交渉の後で、川谷内さん、柴崎さんが群馬営業所に申入れに行きましたが、都丸さんは一緒に行きましたか。
都丸   行きません。
清水   これからは残業は一切しないと会社に言ったことはありますか。
都丸   ありません。
清水   その後、会社が労働者代表の選出のようなことを行いましたか。
都丸   私は、一切それについてかかわっていないし、聞いてもいないし、そういう状況です。
清水   労働者代表を、これ承認する人は名前を書けとかというのを見たこともない。
都丸   はい。
清水   じゃ、何の説明も受けていないということですね。
都丸   はい、そうです。
清水   会社は、2015年8月26日に、去年の8月26日に群馬営業所副所長の篠原さんが都丸さんに対して、三六協定について、それから稼働手当の減額について説明をしたというふうに主張していますが、思い当たることがありますか。
都丸   はい。それは、僕が仕事から帰ってきて、いろいろ帰りの準備をして動いているときに、独り言のように篠原管理者が、うちは変形労働時間制だからどうのこうのと言って、月単位が百七十何時間、これ違ったとか、独り言のように言っていて、本人もよくそのことについて理解していないようで、そんなような状況でした。
清水   何を言っているんだろうなという感じで聞き流していたということですか。
都丸   はい、そうです。
清水   では、三六協定とか稼働手当について説明をされたという認識は全然ないわけですね。
都丸   はい、ありません。
清水   稼働手当を3万5,000円とした労働条件通知書を見たことがありますか。
都丸   はい、あります。
清水   誰から見せられましたか。
都丸   山本所長からです。
清水   説明をされましたか。
都丸   説明はされていません。
清水   受け取りましたか。
都丸   一旦受け取りましたが、すぐ返しました。
清水   それ以外に稼働手当の減額についての説明を受けたことがありますか。
都丸   ありません。
清水   稼働手当が3万5,000円に減額して支払われるようになったのはいつからですか。
都丸   平成27年9月10日支給分からです。
清水   柴崎さんと都丸さん以外に稼働手当が11万4,600円から減額された人のことを聞いたことがありますか。
都丸   ありません。
清水   2015年8月分については、労働基準監督署から是正勧告が出て、減額分が支払われましたね。
都丸   はい。
清水   9月分以降について、是正勧告が出なかったのはなぜだと理解しましたか。
都丸   これは、労働契約に当たるんで、労働基準監督署は関与できないと理解しています。
清水   それで、藤岡の簡易裁判所に対して少額訴訟という形で提訴をしたわけですね。
都丸   はい。
清水   少額訴訟で、稼働手当がどのような手当であるということが分かりましたか。
都丸   これは、固定残業制で、この金額を払えばもう無制限に人を働かすこと、やると、そういうものだと理解しました。
清水   固定の残業代であるということですね。
都丸   はい。
清水   少額訴訟の中で、会社は2015年9月以降、都丸さんが残業が減っていて、時間外、深夜の割増賃金の合計は3万5,000円を下回っていると主張しましたね。
都丸   はい。
清水   都丸さんは、それに対して2015年9月の残業時間、深夜時間を示して時間外、深夜の割増賃金の合計が3万5,000円を上回っているということを証明しましたか。
都丸   はい。
清水   時間外が大体どのくらいあったでしょう。
都丸   大体時聞外が16時間で、深夜労働時間が75時間で、金額にして約3万7,000円です。
清水   これは、会社はそれに対して明確な反論証拠の提出ができましたか。
都丸   できませんでした。
清水   会社は、その月の都丸さんの拘束時間、労働時間、時間外労働時間、深夜労働時間、休憩時間を示しましたか。
都丸   多分、示していないと思います。
清水   会社は、変形労働時間制を採用していると主張していますけれども、この点についてはどう思いますか。
都丸   これは、全くの勉強不足で、この話にならないと思いました、この変形労働時間制を主張する根拠も何もないし、当労働委員会にも出していないし、全然理解していないと思います。
清水   もうちょっと詳しく言ってください。
都丸   例えば変形労働時間制というのは、2カ月単位、さっき柴崎さんのほうが言われたように、2カ月先まできちんと示さなくちゃいけないし、そういうのは、この日は4時間、この日は8時間、この日は2時間とか、そういう会社に当てはまるものなんで、1日もう15時間前後は働かせると、そういうのは変形労働時間制を採用する意味も何もないし、それは口だけの方便だと思います。
清水   そもそも、じゃ、変形労働時間制が成り立っていないという認識ですね。
都丸   そうです。
清水   その上で、1日8時間以上は一切やらないどころではなくて、実際にかなりの時間外、深夜労働を行っていたということですね。
都丸   はい、そうです。
清水   残業代の問題、時間外の問題に関しては、改めて割増賃金等の請求訴訟の提訴を準備しているということでよろしいでしょうか。
都丸   はい、そうです。
清水   稼働手当を減額された理由で労働組合に入ったこと以外に、ほかに思い当たることがありますか。
都丸   ありません。
清水   2015年8月12日に会社から支給された一時金は幾らだったか覚えていますか。
都丸   はい、12万円ぐらいだと思います。
清水   みんな同じ額ですかね、去年の8月。
都丸   いや、それは、ほかの人は別に僕は聞いていないんで、ちょっとわかんないです。
清水   2015年12月18日、去年の冬の賞与ですね、これ会社から支給された一時金は幾らでしたか。
都丸   約9万6,000円だったと思います。
清水   幾らぐらい減額されていたか分かりますか。
都丸   ほかの人の給料はよく分かりませんので、ちょっと分かりません。
清水   乗務員以外のジャンボ部門乗務員は組合員以外は幾らだったかは分からない。
都丸   はい、分かりません。
清水   実際は、だから組合員だけ減額されているということでよろしいですか。
都丸   はい、そうだと思います。
清水   何か理由に心当たりがありますか。
都丸   別にありません。
清水   組合に入ったことが理由だというふうにお考えですか。
都丸   はい、そう思っております。
清水   2016年夏期賞与は支給されましたか。
都丸   支給されておりません。
清水   支給されなかった人で、組合員以外に知っている人がいますか。
都丸   いや、聞いておりません。
清水   不支給の理由の説明を受けましたか。
都丸   受けておりません。
清水   約8万円の稼働手当減額をされて、現在どのようにして生活を維持していますか。
都丸   大分金が少ないんで、直すところも直さないで、水のシャワーを浴びて体を鍛えております。
清水   ほかに会社から嫌がらせを受けることがありますか。
都丸   はい、あります。
清水   例えば。
都丸   やっぱり差別です。
清水   どういう点で。
都丸   ある人が退社いたしました。でも、私たち組合員3人だけには、そのことを一切なく、その人とも何の別れのあいさつもなく、去っていきました。それは、人が去るときはきちんと言ってほしいと、私は山本所長に、それが人間の道じゃないかと強くそのことについては私は言っておりました。
清水   組合員だけ知らせなかったと。
都丸   だと思います。
清水   ほかに会社に対して、最後言いたいことがあれば。
都丸   不当な長時間労働、それは安全面ができないんで、僕は抗議いたしました。そうしたところ、会社は給料を3分の1カット、果てはボ一ナスもゼロにしました。果たしてこういうことが世の中に認められることでしょうか。是非これからはブラック企業と言われることじゃなくて、真っ白なホワイト企業と言われるようなきちんとした労務管理、そういうものをやっていっていただきたいと思います。特に長野県におきましては、女工哀史、あるいは島崎藤村の破戒、過酷な労働条件、差別、非常に根深いものがあります。是非そういうものを宇都宮司代表取締役は自ら克服して、差別のない会社をつくろうと、これは当たり前のことだと思うんですけど、やっていっていただきたいと思います。それと、経営側と労働が一体となってやらなければ、安全は保てないし、日本的経営のすばらしさは、その労使一体となったところに、違う意見の考えをきちんと聞く、そういう度量の広さ、そういうのも持っていただきたいと思います。以上です。
清水   これで清水のほうからは終わります。
新井審査委員長 どうぞ。
宇都宮  被申立人宇都宮司でございます。
平成27年8月12日、第2回の団体交渉が開催されました。その後、都丸さんは、いらっしゃらなかったですが、川谷内さんと柴崎さんで都丸さんの翌日の勤務のことについて触れていたということは御存じでしょうか。
都丸   いや、僕は帰って、次の日がもう午前1時ごろかな、出社の予定なんで、すぐ寝ましたんで、知りませんでした。
宇都宮  知らない。翌日の勤務はどんな状態になっていましたか。
都丸   それは、僕が寝ていたら、楠埼玉営業所所長が電話かかってきて、勤務はもっと遅くなっていいよと、そういうことを言われました。
宇都宮  そのことは、柴崎さんと川谷内さんが楠さんに話をしたということとの因果関係は御存じないということでよろしいですか。
都丸   だから、僕は寝てて、電話がかかってきたんで、言われたんで、はい、分かりましたと。それでそういう準備をしただけで、そんなことまで余裕はなかったです。
宇都宮  分かりました。平成27年8月20日、岩崎さんが従業員過半数を代表するものと言えるかどうか再確認するための投票ですかね、署名だったのでしょうか、確認があったということですが、この8月20日の段階で、以降、再確認されたという意味では、岩崎さんが代表であるという認識でよろしいでしょうか。
都丸   いや、私は投票用紙も渡されておりませんし、話も聞いておりませんし、一切かかわっておりませんので、それは分かりません。
宇都宮  今も分からないということですか。
都丸   今もよくそれは、そういううわさには聞いていますけど、私も一応社員なもんで、そういうものを渡されていない、話もされていない、これはどういうことでしょうか。
宇都宮  今は従業員代表はどなたという認識でいらっしゃるんでしょうか。
都丸   これは三六協定の従業員代表ですか。
宇都宮  そうですね。
都丸   いや、僕はよく存じておりません。
宇都宮  今も御存じないということですね、分かりました。ということですので、ということなんですね。存じ上げていない、今、誰が従業員代表かも知らないで、今そこに座っていらっしゃるということで。
都丸   はい、そうです。
宇都宮  ということは、今も三六協定は有効ではないということですね。
都丸   いや、僕は全然そういうことについては知りません。
宇都宮  三六協定が今、有効かどうかも都丸さんは存じ上げていないということ、分からないということで、分かりました。平成27年8月25日、篠原さんから都丸さんに三六協定が有効である、ということをお伝えしています。そして、その上で9時間ですか、休憩時間含めて9時間以上の仕事をしないと主張するのであれば、稼働手当は相応の金額となるということをお伝えしておりますが、よろしいでしょうか。
都丸   それについてもさっき証言しましたけども、私が帰ってきて仕事をしながら、動いているときに、独り言のようにそういうふうに言っている。きちんと書面で提示することもなく、こう面と向かって話すことでもなく、僕も帰り急いでいますから、また本人も、さっきちょっと申し上げましたけど、変形労働時間制について理解がよくしていないようで、何を言っているんか、正直いってわかんないのが正直なところです。
宇都宮  ありがとうございます。
平成27年9月9日、山本所長から都丸さんに稼働手当3万5,000円とした、同年8月1日付けの労働条件通知書を提示し同意を求めましたが、お持ち帰りになって署名をしないで返却したということでよろしかったでしょうか。
都丸   そうです。
宇都宮  労働基準監督署から平成27年10月9日、その是正勧告を受けまして、8月分の稼働手当7万9,600円をお支払いさせていただいておりますが、間違いないですか。
都丸   はい、間違いありません。
宇都宮  都丸さんは、裁判のときでしょうか、ご自身は残業をさせるなという主張は私はしていないということを言っておりましたが、今もそのとおりでよろしいんですか。
都丸   はい、そのとおりです。
宇都宮  分かりました。川谷内さんが主張されていたということは御存じですか。
都丸   主張って、どういう主張をされたということですか。
宇都宮  残業をすることはならないということを会社に主張されたということは御存じですか。
都丸   よく分かりません。
宇都宮  分からない。
都丸   はい。
宇都宮  なるほど。川谷内さんが三六協定が無効だから残業はできないんだということを主張したということを都丸さんは知らないということですね。
都丸   知らない、その当時は意味がよく分かんなかったということです。
宇都宮  今はどうですか。
都丸   今は分かります。
宇都宮  いつ知ったんですか。
都丸   いつということじゃなくて、それは後日ですね。
宇都宮  裁判のときにおきましても第4号事件において、都丸さんはご自分でつくられた労働時間の表を出されておりましたね。
都丸   はい。
宇都宮  先ほども300時間を超えているとおっしゃっておりましたけども、現在はどれぐらいになっておるんでしょうか。
都丸   いや、現在は、正確には計算しておりませんので、分かりません。
宇都宮  では、増えたか減ったか分かりますか。
都丸   それは減ったと思います。
宇都宮  なるほど、減ったということは分かるけども、どれぐらい減ったかは興味がないということでしょうか。
都丸   それは計算していないということです。僕はこういう人間なもんで、几帳面な人間なもんで。
宇都宮  把握されていないということですね。減っているということは間違いないということですね。
都丸   それは、一言でいえば五十歩百歩じゃないでしょうか。
宇都宮  五十歩百歩。
都丸   はい。
宇都宮  なるほど。といいますと、大体どれぐらいな感じなんでしょう、イメージがあるようですが。五十歩百歩を少し具体的にしてもらえますか。
都丸   だから、大体変わんないということです。深夜労働も夜勤も結構多くなりましたし。
宇都宮  裁判のときに主張されていたときは、300時間を超えていた、それが五十歩百歩で現在もほとんど変わっていないという証言でよろしいでしょうか。
都丸   それは五十歩百歩という意味を正しく理解していないことだと思います。
宇都宮  余り変わっていないということで理解しました。
都丸   そうですね。
宇都宮  そういう認識でよろしいですね。
都丸   だから、減ったということを僕は証言しているじゃないですか。でも、正確に時間をとっていないんで、何時間とか何%とか、そういうのは出せないということですよ。
宇都宮  余り変わられていないということですよね。
都丸   減ったことは間違いないけれども、深夜も多くなりましたし……
宇都宮  余り変わられていないということですね。
都丸   そういうことですね、はい。
宇都宮  減ったことは間違いない。
都丸   はい。
宇都宮  分かりました。都丸さんには、篠原さんから入社前の会社説明会のときに諸手当の説明を申し上げておりますが、それをもとにいるということでよろしいですか。
都丸   たしか入社説明会のときに、その2階の会場に篠原さんはいらっしゃらなかったと思います。説明したのは、今は退職されました古畑総務課長。この古畑課長が年間365万円ぐらいで、1日1万円ぐらいになるんだなと、そういうことを大ざっぱに説明した記憶はあります。
宇都宮  ありがとうございます。
そして、労働契約書にサインをされたということでよろしいでしょうか、入社が決定してからですね。
都丸   だと思います。
宇都宮  賞与はもともと必ず支払をする保障されているものではないということは御存じでありますか。
都丸   それは、たしか賞与は年2回出ますと、そのときに説明を受けた記憶があります。
宇都宮  必ず支払が保障されるものではないということは御存じですか。
都丸   必ず、いや、でも中にはそういうときもあるんじゃないんかなと、そう言われれば思います。その程度です。
宇都宮  就業規則、乗務員賃金規定におきまして、賞与は、乗務員の勤務成績や出勤率等を基準として決定されるものであるというように記載されていることは御存じでしょうか。
都丸   最近見ました。
宇都宮  最近というのはいつごろでしょうか。
都丸   いつごろと言ったって、そこまで一々、最近というのは普通、どういうふうに理解するんでしょうね。ここ1カ月ぐらいのうちだと思います。
宇都宮  ここ1カ月くらいのうち。はい。現在、都丸さんの勤務がほかの乗務員さんに比べて乗務時間が異なるということは認識されていますでしょうか。
都丸   それも五十歩百歩で、3分の1給料をカットされているんですから、労働時間が3分の1減、これが普通だと思うんですけど、そうではありません。大体五十歩百歩です。
宇都宮  分かりました。ありがとうございます。
松井参与委員 参与委員の松井と申します。先ほど柴崎さんのお話の中に、川谷内さんの病気について大変心配されている様子が証言されましたが、あなたはいかがですか。
都丸   はい、実を申しますと、僕も一番恐れたのが、川谷内さん、結構たばこが好きだったんで、もしかしたら肺がん、肺がんだと非常に厳しい状況になるんで、本当にそれだけ僕は、その当時は心配していました。
松井   そのとき会社が内勤にしましたけども、それについて妥当だと思いますか、不当だと思いますか。
都丸   当初はそれでよいかもしれないけれども、治ったんならちゃんと乗務に戻して、しなければ、これは、さっきもちょっと僕が申しましたけれども、僕自身も大っ嫌いなんですけど、この差別、島崎藤村の破戒ではないけれども、差別は僕はもう人間として許せないんで、そういうのはちょっとやめてほしいと思います。
松井   その病気がですね、治ったというふうにあなたは見ていて分かりました。
都丸   いや、こうに付き合っていて別に支障ないんで、大丈夫だと思います。
松井   当時、川谷内さんは運転を日常的にやっておられましたか。
都丸   当時というと。
松井   その治ったと言われたころ。
都丸   通勤にも車を使っていましたし、あと、会社の旅客運送事業に使う車も運転されていましたし、別に問題なくやっていました。
松井   以上です。
新井審査委員長 じゃ、私のほうから。ちょっと柴崎さんに聞いたのと重複するんですけど、1つは、問題が起きる前の就労時間について、先ほど柴崎さんは月300時間ということがあったという話をされていますが、都丸さんの記憶だとどうですか。
都丸   それは、きちんと僕も労働時間どのくらいあったのか調べました。やっぱり300時間超えていまして、こんなに働いていたのかなと思いました。
新井   それで、甲128号証を示してください。(3)、先ほど柴崎さんにも見てもらいましたけど、去年の8月13日時点で組合から会社に対して、この三六協定が締結されていないと。したがって、時間外労働の業務命令は拒否をするということが書いてありますけど、当時、都丸さんもそういうご意見だったでしょうか。
都丸   当時は、理論で三六協定というのは知っていました。でも、実際これがどういうものなのか、日々、本当に寝るだけで精いっぱいだったんで、そんな考える余裕もなかった。というのは、それと当時の記憶がノートを見ないと余り、抜け落ちて、ないんです。
新井   じゃ、1点だけね、思い出せるかどうか。要は、この内容は違法な残業命令には応じないということが書いてあるわけですけどね、会社に対して、違法な命令
を出しても私は応じませんよということを、そういう意思を持ったことは記憶していますか。
都丸   はい。僕もその当時、ちょっといろいろその辺勉強していまして、やっぱりこういう違法だったら働いちゃいけないんかなと、三六協定がきちんとできていないと残業しちゃいけないと、そういうことを知るに至りました。
新井   この後ですけどね、実際に数字だけを見ると、就労する時間は減ったわけですかね、月単位でいうと。
都丸   はい、そうです。
新井   おおよそ何時間という表現ではできますか。
都丸   月、でももちろん残業していますけども、深夜も結構ありますし、実際のところそれ以後計算していないんで。
新井   300時間の計算したときは、メモか何かで自分で書いていたのかな。
都丸   はい。
新井   あ、いいです、いいです。
都丸   そこに日誌があるんで。
新井   最近は書いていない。
都丸   最近も書いております。
新井   それを今計算していないからわかんないということね。
都丸   そうです。
新井   先ほど柴崎さんはね、その以降は月200時間ぐらいだろうという話をしていましたけど、あなたの認識だとどうですか、そんなもんですか、もうちょっと違うかな。
都丸   大体大ざっぱな数字で、そのくらいでいいんじゃないかなという気もします。
新井   事件が起きる前のほかの人との比較ではね、どうだったでしょう。ほかの人もたくさん働いていたんでしょうか。
都丸   ほかの人も働いていましたけど、実際ほかの人が何時間働いているか、そんな考える、自分がもう帰って寝ると、それで精いっぱいで分かりませんね。
新井   印象としてね、自分以外の人は自分より全然働いていないとか、そういうことを感じたことはないんでしょう。
都丸   はい。
新井   去年の8月13目以降は、あなたと柴崎さん以外の人はどうですか。ほかの人はまだ従前どおり忙しく働いているんでしょうか。
都丸   多少は減っているような感じもするんですけど、それほど変化はないんかななんていう気もします。
新井   ということは、あなたと柴崎さんとほかの社員の人を比べると、相当差がっいちゃっているのかな、時間でいうとね。
都丸   いや、ほかの人も相当減っている時間もあるんで、それをよく調べてみないと、その辺のところは分かりません。
新井   それから、先ほど証言されていましたけど、昨年9月9日に稼働手当が3万5,000円になるという話があったと、そういうことでいいかな。
都丸   はい、そうです。
新井   それを聞いたんですね。
都丸   はい。
新井   それ以前にそういった話を聞いたことはありますか。
都丸   いや、全然ありません。
新井   会社以外のね、ほかの社員から聞いたこともないですか。
都丸   はい、ありません。
新井   それで、3万5,000円というのは、今も変わりはなしですか、稼働手当。
都丸   はい、そうです。
新井   以上ですが、何かありますか。
川谷内補佐人 はい。すみません。
新井   どうぞ。
川谷内  変形労働時間制についてなんですけども、変形する労働日をあらかじめ指定しなければならないという形で了解しておりますが、我々の勤務は何日前に大体の労働時間が把握できますか。
都丸   3日前の夕方6時前後ですか。
川谷内  あと、労働条件通知書なんですが、日付が8月1日になっていますけども、先ほどの話の中では13日以降、労働時間が減ったという話ですが、8月1日時点では労働時間は他の従業員と比べてどうでしたか。
都丸   いや、全然同じで、僕のほうは非常に多かったような気もします。
川谷内  以上です。
新井審査委員長 被申立人はいいですか。
宇都宮  いいです。
新井   じゃ、終わりました。ご苦労さまでした。

中央タクシー労働委員会、柴崎副分会長証人尋問速記録

2015年10月3日に行われた群馬県労働委員会第1回審問での群馬合同労組中央タクシー分会・柴崎副分会長の証人尋問速記録を全文公開します。
12月12日10時から群馬県庁26階で第3回審問が開かれ、結審し、来年3月に命令が出る予定です。同じ12月12日13時10分から前橋地方裁判所にて中央タクシーを被告とした割増賃金等請求裁判の第1回裁判も開かれます。ぜひ傍聴に来てください。

清水申立人  では、申立人の清水から質問をします。最初に、甲146号証を示します。陳述書とありますね。
柴崎貴博証人 はい。
清水   柴崎貴博と記名がありますね。
柴崎   はい。
清水   判こが押してありますね。
柴崎   はい。
清水   これは柴崎さんが書いたもので問違いないですね。
柴崎   間違いないです。
清水   この中で、書いてあることにも間違いはないでしょうか。
柴崎   間違いないです。
清水   では、改めてお聞きします。柴崎さんが群馬合同労働組合に加入したのはいつでしたか。
柴崎   27年7月です。
清水   群馬合同労働組合に入るまで、給与明細を細かく、例えば稼働手当が幾らだとか、細かく見ていましたか。
柴崎   見ておりませんでした。
清水   組合に入ってからは、稼働手当の額も注意するようになりましたか。
柴崎   はい。
清水   組合に加入するまでは、稼働手当は毎月幾らだったんでしょうか。
柴崎   11万4,600円です。
清水   毎月決まった額でしたか。
柴崎   はい、毎月同じ額でした。
清水   残業代について、会社から何か説明をされたことがありますか。
柴崎   残業代については、説明はされておりません。ただ、こちらから聞いたことはありました。山本所長とか篠原管理者にですね、残業代はどうなっているんですかと、余り長いときもあったもんですから、どうなっているんですか。そうしたら返ってきた言葉が、うちは固定残業制だと。残業代を払っているよと、そういう形で、やってもやらなくても、長くても短くても払っているよと、そういう形であいまいなことを言われました。
清水   群馬合同労働組合に加入する以前に就業規則や賃金規定を目にしたことがありますか。
柴崎   ありませんでした。
清水   ほかの人の稼働手当がどうなっているか聞いたことがありますか。
柴崎   見たことは、給料明細ですから、余り見せることはないと思うんですけど、聞いたことはあるんですけれども、皆さんやっぱり変わらないと、やってもやらなくても給料は毎月一緒だと言っておりました。
清水   川谷内さんが運転業務をしていないことに気付いたのはいつごろでしたか。
柴崎   6月、27年ですか。
清水   去年のね。
柴崎   そうです。去年の27年の6月ごろです。
清水   その件について、最初に誰から話を聞きましたか。
柴崎   いきなり乗務をおろして内勤になっていたものですから、不思議に自分も思い、楠副所長にですね、あれ、川谷内さんは何で現場をおりて内勤になったんですかと聞いたら、何か具合が悪いから内勤になったんだよ、具合がよくなればまた乗務に戻るよと言っておりました。
清水   その後、群馬営業所長の山本さんから何か聞きましたか。
柴崎   そうですね。所長、山本と乗務員で話をしているのが聞こえまして、その内容がですね、川谷内には裏切られたよなと、新潟からずっと面倒を見てきたのに弱ったやつだと。そういうふうに言っていたものですから、あれ、体調が悪いからじゃないんですかと山本所長に聞いたところ、いや、そうじゃないよと。労働組合に入って会社と戦うつもりなんだよ、川谷内はと。それで、社長、宇都宮司にですね、乗務をおろされたんだよと言っておりました。
清水   はっきりと、労働組合に入ったから社長から運転を外すように指示されたというふうに所長は言ったということですね。
柴崎   はい、はっきり言っておりました。
清水   それが川谷内さんが群馬合同労働組合に加入したことを知った最初ですか。
柴崎   そうです。
清水   その後、川谷内さんから話を聞きましたでしょうか。
柴崎   そうですね、自分のほうから、労働組合というものに多少興味があったものですから、戦わない労働組合というのが昔自分が加入していたものですから、そんなところに入って大丈夫と、そういう形で川谷内さんにこちらから声をかけました。そうしたら、しっかりとした労働組合だよと、そういう話を聞いたものですから。
清水   柴崎さんは、それまで残業を月何時間ぐらいしていましたか。残業というか、トータルで何時間ぐらい。
柴崎   トータルですと、そうですね。やっぱり誤差は多少ありますけれども、300時間以上のときもありました、月に。
清水   休日はちゃんととれていましたか。
柴崎   とれていません。朝5時、6時とかに終わって、遅いときは朝8時とか終わって、その日の22時、23時、日付かわって零時、それぐらいの出勤だったので、そうですね、17時間から20時間ぐらいしか空かない状態が延々と続いておりました。
清水   休日もそんな感じなのですか。
柴崎   そうです。
清水   パワハラのようなこともありましたか。
柴崎   そうですね、篠原管理者のほうから、ダブル休があるんですけれど、そこのところの1日出てくれと言われたときに、気持ちよくこっちは承諾したんですが、その次の日ですね、例えば土日ダブル休だったときに日曜日出てくれと。月曜日、勝手に休みをそのかわり入れられちゃったんですね。それで、自分は家族と予定があったんですけど、仕事優先だということで気持ちよく承諾したんですが、月曜日休みを入れられたものですから。休み入れるときは、せっかくのダブルの休みですから、次の休みのときに前後にするとか、そういうふうに休みを入れるときは確認してくださいと言ったところ、俺のやることに文句があるのかと、そういう形でかなりパワハラを受けました。こちらも負けずに言いましたけど。そういうんで、所長、山本にも相談しましたが、仲よくやれよ、そういうような形で終わっちゃいました。
清水   それまで三六協定のことを知っていましたか。
柴崎   知りませんでした。
清水   三六協定や労働者代表のことで、何か説明を会社から受けたことがありますか。
柴崎   一切ありません。
清水   柴崎さんが群馬合同労働組合に加入する前ですけれども、第1回の団体交渉で河野部長が三六協定は違法な手続だと認めたということを聞いていましたか。
柴崎   はい、川谷内さんから聞きました。
清水   8月12目に第2回団体交渉がありましたけれども、柴崎さんは参加しましたか。
柴崎   はい、参加しました。
清水   第2回団体交渉で要求した項目に、三六協定や労働時間管理に関することがありましたか。
柴崎   ありました。
清水   それについて、会社は納得いく回答をしたでしょうか。
柴崎   一切しておりません。
清水   団体交渉の後、川谷内さんと会社に申入れに行きましたでしょうか。
柴崎   はい、行きました。
清水   それは何のために行きましたか。
柴崎   団体交渉で、そういう交渉の場である場所でも一切答えてくれなかったものですから、それでも延々と長時間労働をされていたものですから、何で残業させるんだと。三六協定が違法な状態で残業はできないだろうと、そういうことで川谷内さんと話し合い、事務所に行き、おかしいだろうと、やっていることがと、そういう形で行きました。
清水   そのときに対応したのはどなたですか。
柴崎   楠副所長です。篠原運行管理者もおりました。
清水   三六協定については、先ほど言ったように、きちんと締結していないのに残業させるなということで抗議をしたということでよろしいですか。
柴崎   はい、そのとおりです。
清水   会社はそのときどういうふうに、何か言いましたか。
柴崎   そうですね、余り、団体交渉、楠副所長は出ていなかったものですから、内容が余り分かっていなかったもので、こちらの言われるまま、配車を組み替えておりました。
清水   そのときに、これからは残業は一切しないということを言いましたか。
柴崎   言っておりません。
清水   そのとき以外に、会社と残業するしないというやり取りがありましたか。
柴崎   ありません。
清水   それらのときにも残業は一切しないということは言っていないということですよね。
柴崎   言っておりません。
清水   群馬合同労働組合が組合として、三六協定が違法なので、きちんとした手続が行われるまで残業を拒否すると何度か通告していますが、それと同じことしか言っていないということですか。
柴崎   そのとおりです。
清水   そもそも中央タクシーの群馬営業所にはタイムカードがありますか。
柴崎   ありません。
清水   会社は労働時間の管理をしていますか。
柴崎   一切しておりません。
清水   会社は変形労働時間制を採用していると主張していますね。
柴崎   はい。
清水   労働時間を管理していないのに労働時間制にするのはおかしいというふうに思っているということでよろしいでしょうか。
柴崎   はい、そのとおりです。
清水   組合としてタイムカードを設置しろ、労働時間管理をちゃんとしろという要求をしましたか。
柴崎   しました。
清水   会社の対応はどうでした。
柴崎   そんなものはつける必要はないと、所長、山本が言っておりました。
清水   それに対して組合は、じゃ、自分たちで労働時間をちゃんと記録するよということで対応しましたか。
柴崎   はい。アルコール検知器というものがありまして、そこで出社と退社のときに吹くんですが、その紙を自分でとっておいたんですよ。それを今度、出なくしました、会社は。要は時間管理をさせないように紙を出さなくしました、いまだにそうです。
清水   アルコールチェックの時間が一番労働時間の管理には、実態に近いということで、そういう対応を組合がしたということでよろしいですかね。
柴崎   そのとおりです。
清水   普通、会社は正確なですね、労働時間の管理をすべきだと思うんですけれども。
柴崎   はい。
清水   おかしいなと思いましたか。
柴崎   おかしいことだらけです。
清水   会社はですね、柴崎さんが8時間以上残業は一切やらないと強硬に主張したと言っていますが、今8時間以上の業務をしていますか。
柴崎   はい、毎日しております。
清水   去年の8月以降ずっとそうですか。
柴崎   はい。たまにはですよ、仕事が暇で短いときもありますが、最近なんか特に9時間から10時間。金も払っていないのにかかわらずやらされております。
清水   会社は、柴崎さんが強硬に8時間以上はやらないと、言うことをきかないということを理由にして稼働手当を8万円減額したわけですけれども、実際には8時間以上の仕事をやれと言われていますね。
柴崎   言われております。
清水   実際にやっていますね。
柴崎   やっています。
清水   それに対しておかしいじゃないかということで、話をすることはあるということですよね。
柴崎   それはもちろんあります。だから、お金を払ってくださいと、8万円毎月カットしているでしょうと。それどころか残業代も払っていないでしょうと。そういう状態でまだ長時間労働させるのですかと。おかしいでしょう、あなたたちのやっていることはと、そういうことは言ったことあります。
清水   去年ですね、それで組合が三六協定のことを問題にした後にですね、会社が三六協定の締結のための労働者代表の確認をするようなことがありましたか。
柴崎   すみません、もう1回お願いします。
清水   三六協定が無効だと、組合が言ったことに対して、会社がとったことは何ですか。労働者代表をもう1回確認するようなことがありましたか。信任投票みたいなこと。
柴崎   ありました、そうですね。名前を全社員に書かせまして、組合員の3人は書かなかったんですが、それで三六協定を結んだようでした。
清水   それは何月ごろだったか覚えていますか。
柴崎   9月の終わりごろだと思いました。
清水   その選出の結果をちゃんと聞いたことがありましたか。
柴崎   聞いたことありません。
清水   会社から何か説明がありましたか。
柴崎   所長、山本がですね、もうこれで三六協定は多数決で結んだからと、そんなようなことは言っておりました。
清水   そのときには結んだと言ったわけですか。
柴崎   そうですね、まあ、うん、言っておりましたね。
清水   稼働手当についてですけれども、会社は、2015年8月27日に宇都宮司社長が電話で残業を拒否すれば処分する、残業しないのであれば稼働手当を下げると伝えたと主張していますが、記憶にありますか。
柴崎   ありません。
清水   稼働手当を3万5,000円とした労働条件通知書を見たことがありますか。
柴崎   9月9日ですか、10目が給料日なんですけれども、9月9日に所長、山本にですね、密室に閉じ込められて監禁状態ですね、篠原管理者もいましたけど、一緒に。監禁状態で、これにサインしろと強要してきました、強制ですね、書けと、無理やり書けと。そういうことは言われました。ただ、一切書きませんでした。
清水   それ以外に同様の説明を受けたことがありますか。
柴崎   ありません。
清水   同意もしていませんね。
柴崎   同意しておりません。
清水   稼働手当が3万5,000円に減額して支払われるようになったのはいっからですか。
柴崎   先ほどの9月9日の説明の、その強要された次の日の10日からいきなり給料から減らされておりました。
清水   8月分ということですね。
柴崎   そうですね。
清水   最初の8月分については、労働基準監督署の是正勧告が出ましたね。
柴崎   はい。
清水   9A分以降は、労働基準監督署から是正勧告にはなりませんでしたが、なぜだというふうに思っていますか。
柴崎   そうですね、部署が違うといいますか、またちょっと違うんでしょうね。そういう…
清水   労働基準法の問題ではないということでよろしいですか。
柴崎   労働基準法の問題じゃないということなんでしょうね。
清水   柴崎さんと都丸さん以外に稼働手当が11万4,600円から減額された人がいるということを聞いたことがありますか。
柴崎   聞いたことありません。
清水   山本所長から、その件について説明を受けた記憶がありますか。
柴崎   ありません。
清水   会社は、柴崎さんが強硬に一切残業しないと言ったと繰り返していますが、そういうことを言ったことがありますか。
柴崎   言ったことありません。
清水   稼働手当を減額される理由はほかにはありますか。
柴崎   ほかにはありません。
清水   労働組合に加入したことに関係していると思いますか。
柴崎   はい、そのとおりです。
清水   2015年8月12日に会社から支給された一時金は幾らだったか覚えていますか。
柴崎   9万幾らだったと思いました。
清水   2015年12月18日に会社から支給された一時金は幾らでしたか。去年の冬。
柴崎   去年の冬ですね、ちょっと待ってください。8月が9万か10万で、やっぱり冬もそれぐらいだと思いました、9万幾らだと思いました。
清水   減額されているということですよね。
柴崎   そうですね。
清水   組合員以外のジャンボ部門乗務員は幾らだったか知っていますか。
柴崎   やっぱり見せて、皆さん見せてくれないものですから。ただ、満額もらったとは言っておりました。
清水   分かりました。減額されたのは組合員だけですか。
柴崎   そのとおりです。
清水   ほかに、組合に入っているということ以外に減額された理由に心当たりがありますか。
柴崎   一切ありません。
清水   2016年の夏期賞与は支給されましたか、今年の夏の賞与ですね。
柴崎   ゼロでした。
清水   支給されなかったのはほかにどなたですか。
柴崎   自分と都丸さんと川谷内さん、組合員3人だけでした。
清水   2016年9月21日、今年の9月21日に第6回団体交渉が開かれましたね。
柴崎   はい。
清水   そのときに、この件について説明をするように要求を出しましたか。
柴崎   はい、出しました。
清水   会社は回答しましたか。
柴崎   回答しないで、15分で逃げました。
清水   約8万円の賃金減額で、柴崎さんは生活していけますか。
柴崎   生活できません。
清水   現在どのようにして生活を維持していますか。
柴崎   去年の8月からですか。その引かれた月から群馬合同労組のほうで8万円借り入れさせていただいていますので、何とか生活ができております。
清水   会社からほかに嫌がらせを受けることがありますか。
柴崎   そうですね、やっぱり毎日の配車でも何でも、そうですね、嫌がらせとしか思えないですね。
清水   会社に対して最後に言いたいことがあれば簡潔に。
柴崎   この1年以上生活破壊されて、かなり悔しい思いをしております。絶対に許しません、社長、宇都宮司を。この気持ちでいっぱいです。
清水   ありがとうございました。じゃ、私からは以上です。
新井審査委員長 よろしいですか。じゃ、被申立人から。
宇都宮被申立人 はい。中央タクシー宇都宮と申します。まず初めに、シバザキさんが組合に加入されまして…
柴崎   シバサキです。
宇都宮  失礼しました。柴崎さんが組合に加入されまして、2回目の、第2回団体交渉を8月11、平成27年開催されたときにご出席されたと思いますが、その後、その日ですね、同日の午後、川谷内さんと一緒に群馬の営業所に突然訪問されたということでよろしかったでしょうか。
柴崎   はい。
宇都宮  そのときに川谷内さんと柴崎さんで、組合として、組合員は休憩時間を含む9時間以上の乗務は行わないと宣言した、よろしかったでしょうか。
柴崎   そんなことは言っておりません。
宇都宮  何とおっしゃったんでしょうか。
柴崎   そんなことは一切言っておりません。
宇都宮  では、何、言っていないということですね。
柴崎   はい。
宇都宮  9時間以上は乗務しないとは言っていないと。
柴崎   はい。
宇都宮  組合の要求を飲まなければ、毎日このような状態になると、かなり大きな声をあららげて、かなり荒い言葉を発しながら、営業所で暴言を吐かれていたように思いますが……
柴崎   暴言は一切吐いておりません。
宇都宮  暴言は吐いていない。
柴崎   はい。
宇都宮  144ですかね、甲の144号証のところに、柴崎さんが声を出されていた、記録してありますけども、チキン野郎ですとか、かなりちょっと私も言葉を申し上げるのがきついぐらいな内容で記録されていますが、この言葉は柴崎さんが発した言葉で間違いないですね。
柴崎   それはですね、内容がありまして…
宇都宮  間違いないかお答えください。
柴崎   それはですね。
宇都宮  イエスかノーかで。
柴崎   ネットで自分の悪口を書く人間に対してチキン野郎と言ったわけであって、事務所にいる人間に対して言ったわけじゃありません。
新井   審査委員長ちょっと待って。甲144を示してもらえますか。
宇都宮  はい。
新井   こちらでいい。これは申立人のほうから提出された会話の記録ですが、この中身は御存じですかね。
柴崎   この辺ですか。この書かれている内容のとおりでございます。
新井   結構です。これでいいですね。
宇都宮  はい。そして、帰り際に、翌日の都丸さんの勤務に関しても、9時間以内にするように言及をされたということは間違いないでしょうか。
柴崎   ん。
宇都宮  都丸さんの時間、明日自覚しておいてねというふうに川谷内さんと楠副所長に言葉したことは間違いないですか。
柴崎   9時間とは一切言っておりません。
宇都宮  では、短くするようにと言ったことは間違いないですか。
柴崎   三六協定が無効ですからね、はい。
宇都宮  間違いないですか。
柴崎   三六協定が無効だから、残業させることはできないでしょう、そういう形で言いました。
宇都宮  残業はできないから、しないようにというふうに言ったということで分かりました。27年8月20日、岩崎さんが過半数、三六協定の従業員代表として過半数を代表しているということの再確認を行ってまいりました、行っていただいております。そのことは、先ほどありましたけど、御存じですね。
柴崎   誰から聞いたまでは覚えていないですけど、結んだということは聞きました。
宇都宮  ですから、27年8月20日時点で三六協定が結ばれていることが改めて確認されたということの認識は相違ないということでよろしいですね。
柴崎   そのとおりです。9月ですよね、たしか。
宇都宮  8月20日に締結、締結というか、再確認ですね。岩崎さんが信任されていることを再確認した。
柴崎   それは違うと思いますね、分かりません。
宇都宮  分かりません。はい。岩崎さんが従業員の過半数の代表ではないと組合の方が主張されておられますが、その根拠はどのようなものでしょうか。
柴崎   自分で言ったわけじゃないから分かりません。
宇都宮  そのことは知らないでいらっしゃったんですね。
柴崎   分かりません。
宇都宮  分からない、知らないということで、はい、かしこまりました。なぜ岩崎さんが代表でないかは知らないということですね。9月8日付けの要求書におきまして、団体交渉の場において、三六協定は違法なでっち上げであると謝罪しなさい、今後適正に行うことを誓約することと団体交渉の中での項目で挙げておられますが、これは間違いないでしょうか。
柴崎   はい、間違いないです。
宇都宮  平成27年8月26日、篠原副所長が、これはごめんなさい、すみません、訂正します。平成28年8月27日、私のほうから柴崎さんに三六協定は有効であると、残業しないのは職務放棄に当たる。また、9時間、8時間、1時間の休憩を含めてというか、含めて9時間以上の仕事をしないと言っているが、変形労働時間制を採用、仮に残業しないといっても、月の合計時間で算出すると。日々の業務が8時間あって残業とはならず、業務命令を断れば職務放棄となると。処分を与えなければならないことになるよ、三六協定有効だから残業しないのであれば、ほかの乗務員と同様に稼働手当を払うことができなくなる。それ相応の手当になるので、あらかじめ承知してください、その旨をお伝えしましたが、間違いないでしようか。
柴崎   そんなことは聞いておりません。ただ、電話はいただきましたね。あなた勝手なことしていると解雇されますよと、そういう脅しみたいな電話はいただきましたが、そういう内容は言われておりません。
宇都宮  あっ、私が、柴崎さんが勝手なことをすると解雇になる、そう言ったということですか。
柴崎   処分せざるを得ないから気をつけてくださいね、そういう脅しの電話があったのは覚えております。
宇都宮  解雇というふうに言いましたか。
柴崎   だから、そういうニュアンスで言っていました。
宇都宮  ニュアンスで。
柴崎   はい。
宇都宮  ニュアンスですね。
柴崎   脅しですね。
新井   審査委員長今のは28年と言いましたけど、27年で。
宇都宮  失礼、27年、失礼しました。27年です。27年9月9日、山本所長が都丸さん、柴崎さんに対して稼働手当3万5,000円とした。同年8月1日付け、27年8月1日付け、労働条件通知書を提示して押印を求めました。柴崎さんは、持ち帰ると言って署名いたしませんでした。間違いないでしょうか。
柴崎   いや、それ間違いです。8月1日と言っていますが、それを渡された、その労働契約書を渡されたのが9月9日です。そこで、9月9日の日に渡されて、強制して書けと言われたんですけれど、書きませんと断ったんです。
宇都宮  9月9日に、8月1日付けの通知書を渡して押印を求めたけども、書けませんと言って…
柴崎   いや、8月1日とは書かれておりませんでした。
宇都宮  書いていなかった。
柴崎   はい。
宇都宮  そうですか。はい。分かりました。それでは、27年12月9日、当社は、労基署ですね、藤岡の労働基準監督署から8月分の稼働手当分7万9,600円を支払うように是正勧告を受けました。それをですね、10月9日お支払いしたということであります。間違いないでしょうか。
柴崎   日付までは、もう大分前のことですから、覚えていないんですけど、支払われました。河野部長から電話があり、1カ月後に振り込むと言われたものですから、遅れているんだから、早く、早急に振り込んでくださいと、そういうお願いはして、早まったのは覚えております。
宇都宮  都丸さん、柴崎さんが平成27年8月以降、乗務時間が大幅に減ったということで、都丸さんの裁判における証言、証拠提出でも明らかにされておりましたが、27年8月以降、乗務時間が大幅に減ったということは間違いないでしょうか。
柴崎   減っていないと思います。
宇都宮  減ってない。
柴崎   長いときもあるし、短いときもあると。そんな形ですかね。
宇都宮  都丸さんは減ったけど、柴崎さんは減っていないということですか。
柴崎   都丸さん、減ったんですか。
宇都宮  減ったというふうに裁判では証拠を提出されておられますが。
柴崎   自分の裁判じゃないので分からないですね。それは分かりません。
宇都宮  柴崎さんも1回裁判に上げていると思うんですけども、そのときはどういう見解だったんでしょうか。
柴崎   覚えておりません。
宇都宮  ご自身の裁判の内容は覚えていらっしゃらない。
柴崎   取り下げたので覚えておりません。そんな前の話は。
宇都宮  取り下げてしまったので忘れたということですか。
柴崎   そういうことです。
宇都宮  じゃ、何について裁判を起こしたかということは覚えていらっしゃいますか。
柴崎   何となく覚えています。
宇都宮  何となくで結構なので、教えていただけますか。
柴崎   分かりません。
宇都宮  分かりません、分かりました。裁判のことは覚えていないということですね篠原副所長が柴崎さん入社のときに…
柴崎   ちょっとよろしいですか。篠原さんはいつから副所長になったんですか。自分は運行管理者と聞いているんですけど。
宇都宮  分かりました。じゃ、ここでは余り関係性がないので、篠原さんと言わせていただきます。
柴崎   はい。
宇都宮  篠原さんが柴崎さんに対して、面接のときに、ですね、諸手当を説明していると。それを同意して入社しているということで、労働契約書のほうにもサインをされておりますが、間違いないでしょうか。
柴崎   いや、説明してもらっておりません。
宇都宮  説明をしていない。
柴崎   はい。
宇都宮  労働契約書のほうにはサインされておりますね。
柴崎   もう強制でしたからね、はい、サインしました。
宇都宮  誰が誰に強制したでしょうか。
柴崎   いや、書いてくださいと言われたから書いただけです。
宇都宮  どなたに強制されたか教えてもらえますか。
柴崎   前のことで覚えておりません。
宇都宮  覚えてはいないけど、強制されたことは覚えていると。
柴崎   はい。
宇都宮  どこででしょうか。
柴崎   どこで。
宇都宮  その強制された場所です。
柴崎   いや、覚えておりません。
宇都宮  じゃ、強制されたことは覚えている。
柴崎   はい。それを書かないと、だって入社させてくれないわけですよね。
宇都宮  場所、名前、状況は覚えていないけど、強制されたことは覚えているということでよろしいですか。
柴崎   はい。
宇都宮  組合のほうで平成27年6月以降、ほとんど時間外、ごめんなさい、これは結構です。失礼しました。賞与に関してですが、賞与はもともと必ず支払う、保障するものではないということは御存じでありましょうか。
柴崎   知りません。
宇都宮  当社の乗務員賃金規定の中に、賞与は、乗務員の勤務成績や出勤等を基準にして、基準として決定されるものでありますという文章がありますが、御存じでしょうか。
柴崎   はい。
宇都宮  御存じで。
柴崎   社長、そのことでちょっとよろしいですか。
新井審査委員長 いや、質問が終わってからで。
柴崎   はい。
宇都宮  柴崎さんが現在ほかの乗務員の方々と乗務時間が大きく時間に違いがあるという認識はあるということでよろしいですか。
柴崎   8万円カットされていますからね。ほかの乗務員よりも、と同じぐらい働かせるとおかしいですよね。
宇都宮  あっ、なるほど。
柴崎   はい。
宇都宮  賃金が違うから乗務時間は違ってしかるべきということですね。
柴崎   そうですね。やっぱり8時間以上になれば残業代というのが発生するわけですよ。それも残業代どころか8万円カットされているわけですからね。長時間働かせる根拠が知りたいですね。
宇都宮  ああ、なるほど。
柴崎   はい。
宇都宮  8万円の金額の違いがあるから、当然乗務時間が少ないのは当たり前だということでよろしいですか。
柴崎   そうですね、はい。
宇都宮  以上です。
新井   審査委員長じゃ、私のほうから幾つか聞きます。話題の出てきた藤岡の労働基準監督署の是正勧告がありましたよね。これはあれでしょうか、柴崎さんとかが被害の届出をしたとか、申告したとか、そういうことがあるんでしょうか。
柴崎   是正勧告ですか。
新井   7万9,600円を払えという命令が会社にいったでしょう。
柴崎   はい。
新井   それは、そのきっかけになったのは御存じですかね。
柴崎   はい。
新井   どういうことだったんでしょう。
柴崎   川谷内さんと都丸さんと3人で話し合って。
新井   相談に行ったのかな。
柴崎   そうです、相談に行ったんですよ。
新井   それから、時間外の就労時間について伺いたいんですけれど、先ほど、今回の紛争の前は月300時間もあったという証言でしたよね。それは、あなただけなのかな、それとも周りの人全員だったんでしょうか。
柴崎   そうですね、全体的にやっぱり多かったですけど、特に多かったのが、300時間を超えるのは自分と都丸さんだけでした。それ以外に300時間を超えている人は聞いたことないです。
新井   大きく違うんじゃなくて、ほかの人もかなり就労時間長かったけども、あなたが特に長かったと、そういうことですか。
柴崎   そうですね、はい。
新井   それは何か理由があるんでしょうかね。
柴崎   それも、この戦いの発端になった篠原管理者ですか、その方の半嫌がらせの配車というんですかね、言うと、長いんじゃないですかと言うと、余計長い配車をつける方でしたので。
新井   それと、紛争が生じた後のことですよね。
柴崎   はい。
新井   就労時間が、特に時間外の就労時間というものが短くなった、あるいはしなくなったということがあるんですかね。
柴崎   しなくなったことはありません。
新井   甲128を示してください。これを見ると、これ組合が会社に送ったものですけど、下の(3)かな、これを見ると、三六協定の締結がされていないので、時間外労働の業務命令は拒否をするという記載がありますよね。
柴崎   はい。
新井   あなたのご意見としてもそういう意見だったんでしょうかね、これは去年の8月13目の日付です…
柴崎   そうですね、このときは、だから、三六協定が無効の状態でしたので、法律違反はしませんよと、残業はしませんよと、そういうことは言いました。
新井   同じく甲144。1ページ、下から6行目で、柴崎さんの会話があって、自分の勤務は9時間で設定してくださいとありまして、それは続きますけど、こういうお話をされた記憶はありますかね。
柴崎   はい、これはあります。
新井   これは、要するに正規の就労時間の8時間と休憩時間を合わせて9時間ということですね。
柴崎   はい。
新井   会社に対して、自分は違法な勤務はしないということを伝えたわけでしょうか。
柴崎   はい、そのとおりです。
新井   実際この後にですね、会社のほうから、違法な残業の命令があって、あなたがそれを拒否したということはあるんですか。
柴崎   拒否はありません。
新井   ただ、実際に配てんされるものが、あなたの希望に応じて少なくなったということはあるんですかね。
柴崎   少なく。
新井   従前、月300時間の時間外があったでしょう。
柴崎   はい。
新井   この8月13日以降は、そういうことはなくなったのかどうなのかということですよ。
柴崎   そのころ、300時間もやっていたところに比べれば、やっぱり少なくなりました。
新井   そうすると、数字ではどうでしょう、大体どのくらいと。
柴崎   数字ですか。そうですね。
新井   例えば半分以下になったとかね、それとも10時間、20時間程度のものなのか。
柴崎   数字だとちょっとあれですね。短くなったことは短くなりましたが、それでもまだ残業はしていたと思います、していました。
新井   300時間の計算方法ですけど、タイムカードがないでしょう。
柴崎   はい。
新井   どうやって計算したんですか。
柴崎   まず会社に出勤したときに、自分のメモ帳に、手帳にですね、出勤時間を書きまして、退社のときに、点呼できないときが多いんですけど、帰るときにまた同じように。
新井   手控えでね。
柴崎   そうです。
新井   今もしているのかな。
柴崎   しております。ずっとしています。
新井   それによって計算できませんか、今時点では月何時間ぐらい就労しているか。
柴崎   200時間弱だと思います。
新井   時間外が200時間。
柴崎   いえいえ。
新井   就労時間が。
柴崎   全体的だと思うんですけど。
新井   200時間というと、1日8時間平均ぐらいですよね、大体ね。
柴崎   そうですね、はい。
新井   その状態は、去年の8月以降、ずっとそんな感じですか。月々200時間の就労と…
柴崎   長いときもあるんですよ。例えば飛行機が遅れたとかで、10時間になったとか12時間になったとか。そういうときを会社は通らない変形労働制を武器に4時間とかの配車を行為的につけるんですよ、3時間、4時間とか。そういう仕事をつけたりするから、確かに1カ月トータルすると、やっぱり伸びませんよ。
新井   伸びませんというのは。
柴崎   時間が、だからいかないわけですね。長いときもあるんですよ、12時間とか。そういうときもあるんですけど、そこを行為的にわざと4時間の配車、3時間の配車を組むものですから、だから1カ月トータルすると、確かに時間は伸びないときが多いです。
新井   べ一スで月200時間前後というのは大体一定していて、ただ、ある日集中して非常に長かったり短かったりするとか、そういうこと。
柴崎   そういうことです。社長が何か命令したみたいですね、山本所長とか篠原管理者にですかね、短くしろと、残業させるなと言ったみたいです。
新井   それから、もう一度戻って、紛争前の時間外の仕事ですけど、あなたと都丸さんがやや多かったと。ただ、ほかの人も随分やっていたということでしたけど、季節によって変わるようなこともあるんですか、何月が忙しいとか。
柴崎   そうですね、やっぱりこういうお客商売ですから、やっぱり、水商売と一緒ですからね、繁忙期もあります。
新井   大体何月が忙しいとか。
柴崎   そうですね。やっぱり12月、1月というのは多少、11、12とか忙しいし、3月、4月ごろも多少動くし、5月、6月、で、やっぱりお盆時期ですかね。そういう形で、繁忙期が必ず忙しいですね。
新井   いわゆるレジャーシーズンが忙しいと。
柴崎   そういうことです。
新井   それから、話違いますけど、稼働手当が3万5,000円になったのが、あなたが聞いたのが27年の9月9日、聞きましたよね。
柴崎   はい。
新井   それ以前にはそういった話はないんですね。
柴崎   一切ありません。
新井   それ以降の稼働手当の支払金額ですけど、先ほどちょっと私分かりづらかったんですけど、8月分は監督署から命令があって支払を受けたと。
柴崎   はい。
新井   9月分以降は、支払われた金額は3万5,000円、ずっと3万5,000円なんですか。
柴崎   そのとおりなんです。
新井   今も3万5,000円ということで。
柴崎   もちろんです。だから、7万9,600円、ずっと足らない状態というんですかね、はい。
新井   甲146を示してください。146の中ほどに6月から始まる文書がありますよね。
柴崎   はい。
新井   これ見ると、川谷内さんは体調が悪いからしばらく内勤になったというお話、記載がありますけど、こういうことを聞いたんですね。
柴崎   はい。
新井   時期とすると、川谷内さんが内勤になった直後のことでしょうか。
柴崎   そうですね、事務所に、休みもありますから、例えばですよ、極端な話、おろされたその日に分かるかといえば、そんなことないんですよ。やっぱりおろされてから事務所にいて、2日、3日たってからですかね。
新井   なるほど。
柴崎   はい。
新井   柴崎さんが見た印象としても、ちょっと調子が悪そうだということだったんですね。
柴崎   やっぱり、まあ、楠副所長にですね、何でおりたんだと。先ほども言いましたけど、言ったところ、体調が悪いからおりたんだよという形で言っていたものですから、それがもう頭の中に入っているもんで、実際、川谷内さんの顔を見ると、もう病気かなこの人というような、もう思い詰めて、倒れちゃうんじゃないんかなと、そういう顔をしていたから、本当に病気なんだなと思いました。
新井   川谷内さんご本人から、どこの体調が悪いという話を聞いたことはないのかな。
柴崎   それは、だから世間話で、たばことかを、外で喫煙所があるわけですよ。そこで吸いながら、川谷内さん、体調大丈夫ですかと。いや、体調が悪いわけじゃないんですよと。そういう世間話をしました。
新井   今のはしばらくたってからの話になるわけですね。
柴崎   そうですね。それはその後ですね。
新井   ほかに何かありますか。いいですか、会社側もいいですかね。よろしい。
清水   ちょっといいですか。申立人の清水です。川谷内さんの顔色がすぐれなかったということですけども。
柴崎   はい。
清水   見た目の顔色がすぐれなかったという感じですか。
柴崎   見た目の顔って、まあ、自分、医者じゃないですから、そこまでは分からないんですが、ただ、もう思い詰めて、顔色はもう、顔色がおかしかったというわけでもないですね。もう精神的に何か追い詰められて、もう挙動不審というか。まあ、そういうのって部屋の空気で何となくわかって、ほかの乗務員も何か川谷内さんおかしいよねと。何でおりたんだろうね。そういうような、何とも言えないような空気というんですかね。それで…
清水   それは、だから、川谷内さんがみんなからもね、どうしたんだろうというね。本当なら運転していなくちゃいけないのに、人手も足りなくてね、みんな困っている状況で、何やってんだかね、仕事もやらずにふらふらしているという。それでみんなからこうね、変な目で見られるだとか、そういう状況だったということでしょうかね。
柴崎   そのとおりです。
清水   話をしたら、会社との紛争でね、大変なんだということを話していたということですか。
柴崎   そうですね。川谷内さんと話をする前に、さっき委員長に言ったように、山本所長とほかの乗務員が、川谷内さんが乗務をおりて多分3日ぐらいだと思うんですけど、話をしているのが聞こえたわけですよ。要は、川谷内には裏切られた、新潟から面倒をずっと俺は見てきてやったのに、それを聞いて、そこで初めて川谷内さんが乗務をおろされた理由を初めて知ったわけですね。で山本所長に言ったわけですよ。どういうことですか、所長それはと。そうしたら、労働組合に入って会社と戦う気なんだよ、川谷内はと。だから、社長、宇都宮司に乗務をおろされたんだと言っておりました。
清水   そういう緊張感というか、孤立感というか、そういう感じだったということで
よろしいんですか。
柴崎   そうですね、もう誰も、だから、そういう形ですから、みんな会社に逆らえない人たちばっかりでしたからね、今もそうですけど。だから、川谷内さんにも余りしゃべりかける人もいないし。1人で、孤独で悔しかったんじゃないんかなと思いますね。
清水   清水、終わります。
新井審査委員長 よろしいでしょうか。それでは、以上で柴崎さんに対する尋問を終わります。ご苦労様でした。

中央タクシー宇都宮司社長の証人尋問の速記録

群馬県労働委員会事務局から10月31日の中央タクシー宇都宮司社長の証人尋問の速記録が本日ようやく届いた。さてはおいて、反対尋問以降をいっきょ公開。

2015年10月31日 群馬県労働委員会での中央タクシー(株)宇都宮司代表取締役の証人尋問(反対尋問以降)

清水申立人  では、申立人の清水から質問をします。今の主尋問の中で、医師の診断についてですね、事業者として、医師の判断を確認することが必要だと、面談することが必要最小限だということをおっしゃいましたか。
宇都宮  そうですね、はい。
清水   医師の意見を聴取するということはありますよね、それは当然ですよね。
宇都宮  はい。
清水   しかし、医師の面談を、一緒に面談をするというのはどこに書いてあったんですか。
宇都宮  どこに書いてあるかというよりは、国交省の趣旨におきまして、その社員の方の健康状態を会社がしっかりと把握するようにという趣旨でありますので、その診断が、医師と社員さんとのやり取りがきちんと伝わっているのかということを確認することは極めて重要なことだと思います。
清水   何が大事だって。何が大事なんですか、医師と。
宇都宮  医師の判断がどのようなものであるかですよね。ですから、医師と社員の、川谷内さんとのやり取りがどのような経緯において医師が判断されたのかということを確認するということです。
清水   そんなこと分かるんですか。医者でもないあなたがね、医師と川谷内さんの間でやり取りされたことを、それが正しいか間違っているかなんて、あなたに判断する力があるんですか。
宇都宮  私は、その病状に関しての判断ではなくて、例えば川谷内さんがどんな業務に携わっているのかとか、そういった前提の事実に関してきちんとした情報交換が医師と川谷内さんの間で交わされているのかという確認です。
清水   それは、業務は運転業務だということを理解しているかということですか。
宇都宮  例えばそういうことですとか、あるいは川谷内さんが6月4日に、大量に薬を飲まれた経緯ですとか、そういった事情をきちんと確認した上での診断書なのかという意味でございます。
清水   いやその、その薬を飲んだことについて、自殺未遂をしたんだということを医者が分かっているかどうかを確認しなくちゃいけないということなんですか。
宇都宮  例えばそういうことです。
清水   いや、通常業務は可能だって医師は診断しているわけですから、それは運転をしてるっていうことは分かっていますよね。
宇都宮  いや、それも通常業務というものが運転なのかどうかということも、医師と川谷内さんの間で交わされたかどうかという事実は、診断書からだけでは読み取ることができないと思います。
清水   あのね、そんなことまでね、国土交通省が確認するね、責任がね、義務がね、事業者にあるんだなんていうこと、どこに書いてあるんですかと聞いているわけですよ。そんなこと書いてないでしょう。
宇都宮  ちょっとそこに書いてある文章の細かいところまで今頭の中にはありませんが、趣旨として、きちんと、社員のドライバーの方が適性があるかということを会社側としてもしっかり医師、お医者さんとも事情聴取を一つの手段としてとりなさいということだというふうに認識しています。方法はともかく、趣旨として。
清水   医師の意見を聞きなさいと。そのために診断書があるんでしょ。
宇都宮  ですから、その診断書の内容を見て、その診断書がすべての乗務できるできないという答えではないという前提を申し上げた上ですが、その診断書の内容がきちんと社員さんと、川谷内さんとお医者さんがきちんとした事実前提の情報を交換した上での診断書なのかということを確認する義務は、義務というか役割は、会社にはあるというふうに私は認識しております。
清水   少なくとも必要最小限の義務だとは言えないですもんね。絶対それやらなくちゃいけないことだということは、そういう必要最小限だということはどこにも書いていないですよね。
宇都宮  そうです、書いてあるかないかは別ですが、最終的に…
清水   あなたの考えだということでいいですよ、ちょっと長くなるんで。それから、あと、この川谷内さんの健康状態がどうかということについて、労働委員会でも、じゃ、どういうふうにね、今の状態で業務の復帰が可能かどうか、その手続についてね、医者の面談も含めて労働委員会の場でやり取りしながら、暫定的でもいいから解決していこうということで話を進めてきましたよね。その後どうなっているんですか。その後何の話も出てこないじゃないですか。何かそういう努力をしているんですか。
宇都宮  努力といいますか、私どもとすれば、乗務が厳しいというふうに判断している。それに対して第三者機関として労働委員会の方々にご協力いただいて、この場がある。その判断を、今こうしているのもそのことの一環であると思います。
清水   あとですね、団体交渉で三六協定について、会社から何度も三六協定にっいて違法な状態であると、謝罪しなさいだとか、是正しなさいだとかいう要求は出ていますよね、毎回ね。
宇都宮  組合側からですね。
清水   はい。
宇都宮  はい。
清水   今までね、会社から文書できちんとした回答が一度も行われていないんですよ、そうですよね。それについて、こう言った、言わないだとかね、確認が、組合から確認されていない、組合は何回も確認していますよ。文書でね、こうだと、こうしてくださいと回答すれば、すぐ済む話じゃないんですか。それが会社の責任じゃないんですか。
宇都宮  特に書面で示さなければならないということはないというふうに考えております。
清水   だからこういうふうになっているわけでしょう、ね。
宇都宮  だからかどうかは…
清水   組合からね、組合は、矛盾していると。最初、違法な状態であると、三六協定は違法だと。それがね、手続とられたんで、残業させうというふうに変わったと、矛盾していると言いましたよね。
宇都宮  はい。
清水   それはね、会社から1回も正式な説明を受けてないからこうなっているわけでしょう。会社がそれについてね、いや、こうですよと説明すれば済む話でしょう。
宇都宮  それは、見解の相違かと思いますけれども、柴崎さんの陳述書にも書いてありましたが、6月20日をもって改まったというふうに明記されておりましたけれども、つまり組合側とすれば、6月20日をもってですね、三六協定は、あ、ごめんなさい、6月20日をもってというか、6月20日の時点で三六協定は有効であったということを認識されていると。その以前がどうかというのは見解に相違があるようですが、少なくとも組合側としては、20日をもって三六協定が有効であるという認識は変わらないというふうに私も認識しておりますので、書面どうこうという話ございましたけども、その部分においては、私どもも組合においても、同じ見解を抱いているというふうに思っておりますが、3回目の交渉におきまして、変わらずでっち上げ改めよというような文言がありましたので、少し戸惑っているところであります。
清水   あのね、2回目でも3回目でもいいですよ。組合の言っていることおかしいよと、会社の立場はこうだよと、こういうふうにちゃんと手続をやって直ったんだよと、文書で出せば済む話だと思いませんか、今。
宇都宮  それは特にそういうことは思っておりません。
清水   思っておりません。
宇都宮  はい。
清水   あと、監督署の見解について、去年の9月分以降について、減給はないということですけれども、減額についてね。それは、労働契約の中身だから、労働基準監督署の管轄外だということではないんですか。
宇都宮  そこがなぜかという話は特にお聞きしておりません。
清水   あなたはいつから代表取締役になりましたか。
宇都宮  2008年4月です。
清水   答弁書や準備書面はあなたの名前での作成となっていますけども、自分でつくっているんですか。
宇都宮  私や第三者の方のお力を借りて書いております。
清水   第三者というのは。
宇都宮  弁護士の方です。¶
清水   弁護士ですね。弁護士、代理人にしないんですか。
宇都宮  特にしておりません。
清水   書いてもらっているのにしないんですか。
宇都宮  はい、そうです。書いているというか、そうですね、はい、そうです。
清水   何で代理人にしないんですか。
宇都宮  特に大きな意味はありません。
清水   川谷内さんを乗務から外す判断は最終的にあなたが行ったんですか。
宇都宮  最終的に、そうですね。最終的に私が直接群馬に行って、川谷内さんにお話し
清水   いや、判断は。
宇都宮  判断は私です。
清水   その判断の根拠として、あなたは川谷内さんが運転に自信がないと言ったということを挙げていますけども、それはいつのことを言っているんですか。
宇都宮  運転に自信がないということに関しましては2っあると思いますが、1つは、6月の7日ですかね、金沢へ高速バスで行かれたときに、運転に自信がないんだというふうに、面談した12日の日に言っていたということと、それから、あれは留保のことを、12日ですかね、山本のほうから申し上げた後に、マイカーで来ずに歩いて、1時間ほどかけて会社に来たということの2っだと思います。
清水   それは川谷内さんが運転に自信がないと自分から言ったわけじゃないですよね。
宇都宮  2っ目においては、言ったかどうかは存じ上げませんが、金沢の件に関しましては、直接私もその話を聞いております。
清水   じゃ、その金沢の件ですけれども、話の発端は何でしたかね。川谷内さんの車がなくて、ほかの従業員の方が心配したということでしたよね。
宇都宮  そうです。話の発端、12日の日ですか、面談…
清水   違う、違う、違う、7日。
宇都宮  7日ですか。それは、楠さんが川谷内さんのお家に車があったのに部屋の電気がっいていないだったか、だったかな、それで…
清水   ちょっと待って、自分で書いたこと忘れちゃったんですか。車がなくて心配したということでしょう。
宇都宮  車がなくて。
清水   いや、そうですよ。通りかかったら川谷内さんの車がなくて、大丈夫かね、どこ行っちゃったんかねという中で。
宇都宮  なるほど、ああ、そうですね、はい。
清水   自分で書いているんでしょう、これ。
宇都宮  もう一度すみません。
清水   いや、そもそもは、川谷内さん、退院してから3日目ですよね。たまたま従業員の方が通りかかったら川谷内さんの車がなかったと、心配したわけですよね。それまでは、ほら、ちょこちょこ見にいって、電気がついている、車がある、大丈夫だという確認をしていたわけでしょう。
宇都宮  はい。
清水   それが車がなかったと。それで心配して、どうしたんかな、大丈夫かなと心配していた。
宇都宮  確かそうだったと思います。
清水   そうでしょう。うん。それで、この6月7日というのは退院して3日目ですかね。
宇都宮  はい。
清水   12日の面談のときに、川谷内さん、7日に金沢にお母さんのお見舞い行ったんだという話になって、車はちょっと大変なんで、バスで行きましたよという話をしたということですよね。
宇都宮  はい。
清水   殊更にね、運転に自信がないなんていう話はしていないですよね。
宇都宮  いや、…ちょっと記憶があれですけども、12日の面談の会話のやり取りを組合側のほうで証拠として提出されていらっしゃらなかったでしたっけ。
清水   していますよ。
宇都宮  その中に、運転が自信がないということが明記されていたようなこと、記憶にあり…
清水   だから、それは、ね、退院してまだ3日目で、金沢までお見舞いに行くのに、日帰りで行って帰ってこなくちゃいけないから、ちょっと運転はきついということで言っているだけじゃないですか。
宇都宮  はい。ですから、体調がすぐれないんだなということが本人の口からおっしゃっていたので。
清水   あのね、あなたは、6月の13日に川谷内さんが1時間かけて歩いてきたと。それを自家用車も乗る自信がないんだと、それを乗務をおろす理由として言っているわけですよ。
宇都宮  理由の一つですね。すべてではないです。
清水   一つ。今、さっき言いましたよね、そういうふうに。
宇都宮  そういうふうには言っていないです。
清水   言いましたよ。自分は今さっき証言したでしょう。自家用車に乗る自信もない、13日の件でね。
宇都宮  車に乗る自信がないということに関してのお話しだったものですから、それはどのことを言っているんですかというご質問だったので、その2つのことを申し上げたわけであって…
清水   違う、違う。主尋問の中で、13日の1時間かけて歩いてきたということについて、自家用車に乗る自信もないんだと判断したというふうにあなた、主尋問で言ったでしょう。
宇都宮  主尋問、主尋問というのは。
清水   主尋問というのは河野さんが質問したとき。
宇都宮  あ一、はい。その理由の一つとしてですね、すべてではないですけど。
清水   いや、だから、自家用車に乗る自信もなかったということを言ったわけですよ。
宇都宮  そうですね、はい。
清水   だから、おかしいんじゃないですかと言っているわけよ。7日はね、自家用車がないから、川谷内さん乗っていったから、金沢に行ったんだということが分かったわけですよ。自家用車に乗って出かけてんのに、車に乗る自信がなかったんだと言っているのはおかしいでしょうと言っているわけ。
宇都宮  いやいや、これは推測になってしまいますが、高速バスですから、高速バス乗り場までは自家用車で行かれたんじゃないかというふうに思いました。
清水   だから、自家用車に乗れたわけですよね。
宇都宮  そうですね、短距離ではあると思いますが。
清水   だから、車に乗ることに自信がなかったわけじゃないわけですよね。
宇都宮  それは本人に聞いてみないと分かりませんが、その自家用車がないということは、楠さんの見解でありますので、楠さんが、あれ自家用車がないそと、どうしたんだろうと心配したわけであって、楠さんの見解と私の見解の話はちょっと別ですので、ちょっと混在されているのかと思いますが。
清水  見解じゃないですよ、事実なんですよ。自動車に乗って出かけていたのは。
宇都宮  事実は、それはそうですよ。
清水   だから、自動車に乗れていたわけ。それは最初の話の前提なのに、バスで、高速バスで金沢へ行ったということをもって、川谷内さんは自家用車に乗る自信もなかったんだとあなたは言うわけですよ。それがね、乗務をおろした理由になっているわけですよ。おかしいでしょと言っているわけ。
宇都宮  自家用車がなかったということではなくて、金沢まで自分の車で行ったんではなくて、バスで行ったんだ。なぜならば、車の運転に自信がなかったからとご本人がおっしゃったということを言っているんであって、楠さんが自家用車があるとかないとかという話は、特に大きな問題ではないです。
清水   いや、大きな問題でしょう。だから、自信、車に乗ること自体がね、自信がないという問題なのか、それがね、それが判断の基準になっているわけでしょう。
宇都宮  乗るというのは、距離の問題もございますので、川谷内さんのお家から高速バス乗り場までがどれぐらいの距離か認識しておりませんが、そんなに遠くはないというふうに思いますよ。
清水   ま、いいですよ。だけど、7日は、退院して3日目ですよ。まだ体調も万全じゃない。日帰りで金沢まで車で行って帰ってくる、これは大変だと思うのは別に不思議じゃないですよね。
宇都宮  不思議じゃないですね。
清水   はい、いいです。それからですね、あなたが群馬合同労働組合の6月8日付けの要求書を確認し
たのはいつでしたか。
宇都宮  6月8日付け、到着したその日、ちょっと日付は、8日付けですから9日になるんでしょうかね。
清水   群馬合同労働組合について聞いたことがありましたか。
宇都宮  いや、初めてです。
清水   インターネットで調べたりしましたかね。
宇都宮  いや、特にすぐに調べるということはなかったです。
清水   していないですか。
宇都宮  はい。
清水   何か感想をお持ちでしたか。
宇都宮  いや、特に。
清水   6月9日の20時ごろに山本群馬営業所長から川谷内さんに電話があって、この要求書について話がありました。これはあなたの指示ですよね、どういうことか聞いてくれということをあなたは山本所長に指示をしましたよね。
宇都宮  ちょっとはっきり覚えていないです。
清水   覚えていないんですか。
宇都宮  はい。
清水   6月11日の夜、山本営業所長を介して、あなたは川谷内さんと会いたいと連絡をしましたね。
宇都宮  はい。
清水   それは何時ごろだか覚えていますか。
宇都宮  6月11日の夜に、私からですか。
清水   そうです。
宇都宮  直接言ったんでしたか、私は…
清水   ん、というか、11日、川谷内さんは乗務をしていたわけですよね。
宇都宮  はい。
清水   10時ごろに山本所長から電話がかかってきて、明日の朝8時にガストに来てくれと、社長が会いたいと言っているというふうに連絡をもらって、川谷内さんは、それはできないと断ったという経緯ですよ。
宇都宮  はい。
清水   それは、山本所長にそういうふうに頼んくれというのは社長が、あなたが山本所長に依頼したことですよね。
宇都宮  そうですね、はい。
清水   このときに既に山本営業所長は、川谷内さんに、もう既に弁護士もつけているというふうに伝えていますけれども、それは事実ですよね。
宇都宮  そうですね、はい。
清水   弁護士に相談したのはいつですか。
宇都宮  ちょっとはっきり覚えていないです。
清水   そのあった日ですか、というか、連絡をした日か、その前の日。
宇都宮  ちょっとはっきり覚えていないです。
清水   覚えていない。
宇都宮  はい。
清水   弁護士とはどういう話をしたんですかね。
宇都宮  弁護士さん、組合の方とのやり取りというのは私も不慣れでしたので、またそういうお話合いがあるときは、ご協力をお願いいたしますというふうに話したんだと思います。ちょっとはっきりは覚えてはいないです。
清水   6月l1日の、夜は川谷内さんにね、明日の朝会いたいんだということで、藤岡市内のガストを指定しましたけども、覚えていますか。
宇都宮  はい。
清水   じゃ、何でわざわざガストに指定したんですか。
宇都宮  特に深い意味はないですが、よく食事、社員さんともしたりしますので。
清水   ガストで。
宇都宮  ガストというわけじゃないですが、長野でもそうですけども、よく食事しながらドライバーさんと話したり、社員の方と話したりしますので、食事しながらというのは、リラックスした雰囲気でいろいろ話せますので、そういう意味合いもありますし、仕事明けですし、食事でもしながらと思いました。
清水   ガストは藤岡でたまに利用することがあったんですか。
宇都宮  したこともあったようなないような。
清水   川谷内さんは、この面談については断りましたよね。
宇都宮  …はい。
清水   それなのに翌朝、あなたは群馬の営業所に立ち寄っていたわけですよね。
宇都宮  断ったのは後で知りましたけども、行きました。
清水   後で知ったんですか。
宇都宮  後で知ったと思います。
清水   この立ち寄ったのは、川谷内さんとちょっと話がしたいということでよろしいですか。
宇都宮  はい。
清水   川谷内さんの健康状態を確認する必要と、胸の内を知りたいというふうに陳述書のほうには書いてありましたけども、そういうことでよろしいですか。
宇都宮  そうですね、健康状態というのは体と心ということですから、それをそのように表現したと思います。
清水   先ほどの主尋問でもあったんですけども、川谷内さんの母親がメニエール病でね、精神的に負担がかかるとパニックになりみたいな、自分もそういう傾向があると話していましたと陳述書に書いてあるんですけれども、こういうの何ていうんですか、その傾向があるというのは、先ほどの主尋問では、メニエール病の傾向があるというふうにおっしゃいましたよね。
宇都宮  はい、そう言ったかもしれません。
清水   そういう理解でいいんですか。
宇都宮  というふうに川谷内さんが面談のときにおっしゃっていたというふうに記憶しています。
清水   パニックだとかそういうことじゃなくてということですよね。
宇都宮  メニエール病とはという話とはちょっと別ですね。ご本人がメニエール病の気があるということをおっしゃっていたということです。
清水   この日の川谷内さんの健康状態、顔色はどうでしたか。
宇都宮  余りよくなかったです。
清水   よくなかった。
宇都宮  はい。
清水   話をして、メンタル面で不安に思うようなことはあったんですか。
宇都宮  そこに書いて余りいない部分かもしれませんが、ちょっと目ですかね、目が非常に強い形相をされているときが、面談中にもたまに表情が変わるとき、そういった部分がある、そういったことを営業所の方からも話で聞いておりましたので、余り精神状態は、少しいい状態ではないのかなというふうには感じておりました。そういう話もあったのと、実際にお会いしてそのことを感じました。
清水   これはね、組合通告して直後で、社長からそうやって会いたいとかいう話が来たり、そういう緊張状態があったということは思いませんか。
宇都宮  それもあったと思うんですが、明記していないかもしれませんが、例えば裁判のときでも、傍聴席に川谷内さんいらっしゃいましたけども、突然大声で叫ばれたことがありまして、裁判官に注意されて、隣の席の方にもおさめられてという、例えばそういう経緯がありましたけれども、もちろん4日の後、問もないという状況もあったと思いますが、今申し上げたような話も含めまして、持続的にちょっと安定とはいえない状態があるのかなというふうには感じております。
清水   それは、裁判のときに大声出したりとかというのは、会社の対応が頭に来るからでしょう。しかも後の話ですよね。
宇都宮  理由はどうであれ、少し通常では余りないような状態の、状態を強く感じましたので、私たちの仕事もお客様商売ですので、非常にやっぱり感情がうごめくときが非常に多うございますので、少し心配かなという、少しというか大分心配かなというのは正直感じております。
清水   要求書は、もうそのとき見ていたと思うんですけども、違法な長時間労働の実態を解消することを要求されていましたよね。
宇都宮  はい。
清水   相当長時間労働が体に応えているんだろうなということは思いましたか。
宇都宮  長時間という部分の尺度は別にしまして、ご自身がそのように感じておられるという主張は確認いたしました。
清水   そういう心配はしなかったんですかね。疲れがたまっているんだろうなと、過重労働になっているんだろうなという心配はしなかったんですか。
宇都宮  疲れといいますか、疲れとか精神的な部分というのは、人それぞれ感じ方も違いますので、川谷内さんはそのように感じていらっしゃるのかもしれないというふうには思いました。
清水   組合員の証人尋問で都丸さんの証人尋問のときに、まあちょっと顔色が悪くて、悪い病気じゃないか、がんじゃないかというぐらいの話も出ましたけれども、そういう何ていうんですかね、心臓疾患だとか血管障害だとかがんだとか、そういう心配はしなかったんですか。
宇都宮  そういう心配がないとは言えませんが、健康診断は定期的に受診していただいていますし、過去に健康診断で早期発見で命取りとめた社員の方も何人もいらっしゃいますので、そういった定期的なものは行っているという前提がありましたので、急にそのことを心配するというまでは至りませんでした。
清水   そういうね、心配をするような発言というのは、あの中でなかったですよね、12日のやり取りでね。
宇都宮  心配、言葉はどうだったか分かりませんが、川谷内さんの言葉の中から、大丈夫かなという心配はしておりました。
清水   6月10日と6月11日に、川谷内さんが退院してから2回乗務をしましたね。
宇都宮  はい。
清水   最初に復帰した6月10日、何時から何時までだったか分かりますか。
宇都宮  ちょっとはっきりあれですが、5時半ぐらいから……10、う一ん、5時にです
から……ちょっとはっきり覚えていないですが。
清水   朝までですかね。
宇都宮  そうだと思います。
清水   一応、8時までというふうになっていますよね。
宇都宮  ちょっとはっきりすみません、記憶にはないです。
清水   14時間30分の拘束時間ですよ。薬を飲んで病院へ運ばれて、病み上がりで。これがですよ、健康状態をね、心配しているね、会社のね、やる、ことですか。
宇都宮  ですから、それに関しましては、猛省しておりまして、その2日間の乗務も本来ならするべきではなかったというふうに今は考えております。
清水   胸の内を聞きたいという件に関してですけども、メンタルの問題を聞きたかったということですか。
宇都宮  要するに先ほど申し上げたように、健康というのは体と心両面で確認したかったということであります。
清水   そこには当然、要求書で出した問題も入っているわけですよね。
宇都宮  といいますと。
清水   だから、過重労働を何とかしろと要求書が出ているわけで、それについてね。
宇都宮  いや、それは特に、申し訳ないんですが、頭にはなくて、とにかく6月4日の出来事の後に2日間乗務をお願いしてしまったということもありましたし、その面談の後もですね、乗務予定になっていましたし。そのこと自体は非常によろしくないことだというふうに感じておりますが、その12日行ったときに関しましては、とにかく体と心がどのような状態かということを知りたいということで、感じたいということで、お伺いしました。
清水   面談の中で、あなたは、会社にとって空港便が生命線だと、長野、新潟から空港便のドライバーの走行距離を短くするために群馬営業所をつくったんだという話をされましたよね。
宇都宮  はい。
清水   甲15号証を示します。これは、6月11日のあなたと川谷内さんの会話を録音した記録です。
宇都宮  12ですかね。
清水   ごめんなさい、12日、間違っているんですね、12日のね。それは間違いないですね。
宇都宮  はい。
清水   ここは、日付が間違えて、これ後で直したんですけど、すみません、これ直っていないですね。
新井審査委員長  今のを整理すると、甲15号を示して、日付が6月11日になっているけども、12日に訂正するということですね。
清水   はい。これの12ページですね。12ページの2行目、ここのところに、第一段階をクリアするのにはあと3年ぐらいかかりますよ、これは上里までね、上里までで、上里から群馬が引き受けるということでいいですかね。
宇都宮  そうですね、はい。
清水   それをいきなり、がしゃ一んとやったら、もう会社は倒産ですよとあなたはしゃべりましたよね。
宇都宮  はい。
清水   これいきなりがしゃ一んとやったらというのはどういうことなんですか。
宇都宮  ……それは、いきなり全部乗り継ぎをしたらということだと思います。
清水   乗り継ぎをしたら倒産。ま、いいです。あと、下から9行目、川谷内さん、中でけんかしている場合じゃないんですよ、正直言って。そんなことをしていたらもう終わりですよね、もう会社は。この中でけんかしている場合じゃないんですよというのはどういうこと、何を言っているんですか。
宇都宮  ……ちょっと大分前の話なんで、どういうニュアンスで言ったかはちょっとよく今分からないです。
清水   そのちょっと前に、川谷内さんも私も求めているのは一緒だと思っているんですよ、あとはそれをどうやっていってるのかってね、ところがちょっと違いがあるのかもしれないけども、行きたい方向は一緒なんですよね、それを知っていただきたくてねと。その中で、その次に、中でけんかしている場合じゃないんですよ、正直言って。
宇都宮  その川谷内さんが組合に入られた一つの理由で、社員さんが辞めてしまった方がいて、そういう中で、人間関係の部分もあるというようなことを言っていましたので、そういった部分のことだと思います。
清水   13ページですね、6行目。あなたは、今日は大丈夫と川谷内さんに聞いていますね。
宇都宮  はい。
清水   川谷内さんが、全然大丈夫です、ちょっとその後、頭がみたいなことがあるんですけど。それで、川谷内さん、そういうふうに答えてですね、15ページの9行目かな。ここであなたが、ね、明日もあれですねというふうに聞いて、川谷内さんが5時、6時ですねと。あなたは、そうですね、うん、分かりました、分かりましたと。これは明日も運転ですよねということの確認ですよね。
宇都宮  そうです。
清水   このときは、あなたは、だから乗務について問題ないと、川谷内さんの乗務について、思っていたということですよね。
宇都宮  先ほど申し上げたように、今考えれば、非常によろしくない判断だというふうに思っておりますが、そのときはそのように考えていたということだと思います。
清水   6月13日に山本営業所長から、今後の勤務はしばらく内勤、あなたの体の心配とお客様への配慮ですと、川谷内さんに通知されたのは間違いないですか。
宇都宮  そのように聞いています。
清水   しばらく川谷内さんの乗務を留保すると判断し指示をしたのはあなたですか。
宇都宮  事前に所長と連絡をとって、そのように判断したというふうに思います。その報告を伝えましたということで、所長から聞いたような記憶です。
清水   あなたの判断じゃないんですか、あなたが指示をしたんじゃないんですか。
宇都宮  直接お伝えしたのは山本でありますが、事前に山本と話していたような、と思います。
清水   山本さんの意見を聞いて決めたということですか。
宇都宮  どっちの意見というよりは、お互いに情報交換しながらということだと思います。
清水   山本さんは、だけど、団体交渉で社長に指示をされたというふうに言っていましたよ。
宇都宮  だとすれば、山本はそういうふうに判断していると思いますが、お互いに会話しながら、営業所離れていますので、事実をどんな状況かという対話しながら、最終的にはそのように決めたということだと思います。
清水   最終的にはあなたの判断ということでよろしいですね。
宇都宮  いいと思います。
清水   乙の25号証の陳述書をちょっと示します。5ページの、これはあなたの陳述書ですよね。
新井審査委員長  22ですか。
清水   25、陳述書。5ページの9行目、先ほども主尋問で証言されている中身ですけれども、そのね、乗務をしばらく留保するという理由について、1つは12日、連絡もなく出社せず、電話連絡すると体調がすぐれないので休ませてほしいと言ったこと。これが1つ。自らも自家用車で通勤せず、徒歩で1時間かけて通勤してきたこと、これが2つ。3つ目に、しかも自らの運転に自信がないと話していたこと、を挙げていますよね。
宇都宮  はい。
清水   この後に等というのがくっついているんですけども、これは等というのは何ですか。
宇都宮  等というのは、例えば面談したときに教えていただいたメニエール病のことですとか、あるいは新潟と違って小刻みな運行が多い中でプレッシャーを感じているということとか、そういったことを含めてということです。
清水   このときにあなたは川谷内さんのアパートがどこにあるか知っていましたか。
宇都宮  アパートはどこにあるかは、しっかりした場所は知りませんが、車で二、三分でしょうか、非常に近いということは聞いております。
清水   それは聞いていたんですね。
宇都宮  いつ聞いたかはちょっと明確に覚えていませんが、存じ上げております。
清水   いや、この時点で1時間もかけて歩いてきたということを聞いて、それはどこか寄ってきたんだろうと普通は思いますよね、あの距離で。
宇都宮  コンビニ等々寄られたかもしれませんが、時間が何時間かということを申し上げておりますけども、お伝えしたいことは、車ではなくて歩いていらっしゃったということをお伝えしたいということです。お伝えしたいというか、把握していたということです。
清水   先ほども聞きましたけれども、自ら運転に自信がないと話したのは6月7日の話ですよね。
宇都宮  6月、はい。
清水   それと、じゃ、もう川谷内さんの出社は午前8時くらいだったわけですけれども、もうその前には、留保するというのは決まっていたわけですよね。今日から乗せないでくれということを、乗せないようにという指示をしたのは、少なくとも8時よりは前ですよね。
宇都宮  その話の中で明確に私が山本にそのように言ったのかは、ちょっと、記憶に、範疇にございませんが、山本からそのように申し伝えたということを後に聞いて確認しております。
清水   え、そのね、大事なところなんですよ。6月10日、11日、14時間半の勤務をやっていて、あなたは今日から乗らないでくださいと言ったわけですよ。その決定は、山本所長もあなたから指示を受けて川谷内さんに伝えたんだと言っているわけですよ。
宇都宮  その指示がどのような指示だったかとか、私がどのように申し上げたかというのは、はっきり覚えていませんが…
清水   だけど、少なくとも川谷内さんが出勤する前に、今日の出勤してきたら乗務をさせな、あの一、留保するからねということを伝えてくださいという指示をしたのは間違いないですよね。
宇都宮  というか、山本のほうで、あなた乗務しないということを伝えたという報告を受けて、分かりました、じゃ、そのようにしてくださいということであります。
清水   え、あなたの判断じゃないわけ。山本所長がそう決めたっていうことなの。
宇都宮  ですから、その歩いて来られる日までに山本とはそのような話を大体しておりましたけれども、そこで大体の流れはありましたけど、最終的に山本が川谷内さんに申し伝えて、歩いて来たこともありましたというような話も含めて、山本からの報告を受けて、いいですよ、そのようにしましょうということでお伝えしました。
清水   誰にお伝えしたんですか。
宇都宮  山本さんです。
清水   その、じゃ、8時に出勤してきた時点で相談したということですか。
宇都宮  いや、相談したというか、事後報告になる、基本、山本が所長でありますので、そこでそのように決定しても特に問題があるわけではありませんので、もし、いや、そうじゃない、乗ってもらったほうがいいよということであれば、留保ですから、やっぱり乗ってもらおうということで、私がお伝えすればいいわけでありますので。
清水   留保するというのは、だから、あなたが決定したことじゃないんですかと聞いているわけ。
宇都宮  先ほども申し上げたように、対話の中での流れです。
清水   山本所長は、団体交渉で明確にあなたから指示をされたんでそう伝えましたと言っているわけですよ。どっちが決めたんだか分かんないということになると、この不当労働行為が分かんなくなっちゃうわけですよ。
宇都宮  不当労働行為だとは思っておりません。
清水   だから、この日にだから、乗務をさせないという決定をしたのは誰ですかと聞いているの。
宇都宮  ですから、そこの川谷内さんに伝えたのは山本であります。
清水   伝えたのは山本さんだっていうのは、それは最初から知っていますよ。
宇都宮  それまでに、私も山本からいろんな情報を聞いていて、そこで、じゃ、どのようにあの、して…
清水   じゃ、いいです。山本さんには、いつから乗務させるなと言ったんですか。そのタイミングはあなたが決めていいよと言ったんですか。
宇都宮  そういう具体的な決めていいよとかという話をしたかはちょっと記憶にないんですけれども、そのやり取りの中で、今、川谷内さんどんな状況だろうとか、そんなような話を恐らくした中で、じゃ、ちょっと乗務は厳しいかなというような話をしてきたとは思います。ただ、最終的に川谷内さん歩いてきたとか、そういった部分を含めて、山本がこれはもうやっぱり留保だなというふうにして判断して話したというふうに認識しています。
清水   じゃ、13日の乗務をさせなかったというのは、山本所長の判断ということですね、あなたの認識は。
新井審査委員長  ちょっとね、ぶれているんで、私のほうで整理して聞くと、あなたは13日で乗務させないという山本さんが下したことについて、あなたの意に反していないのね。
宇都宮  はい。
新井   その事後に聞いた話はいいけども、事前にね、山本さんとそういう話をしたことがあるんでしょう。
宇都宮  はい。
新井   その話の中にはね、こういう状況だから乗務させるのはうまくないんじゃないかという意見の交換もあったんでしょう。
宇都宮  はい。
新井   それは、どっちが声が大きいかは別として、あなたの意に従って山本さんがそういうことを伝えたということでいいんじゃない。
宇都宮  はい、間違いないです。
新井   そうですよね、そういうことでいいんでしょう、清水さん。
清水   だから、13日の前に、もうその13日から乗務をさせないということは、社長の指示としてあったという…
新井   一旦そうだと言いましたね。
宇都宮  ああ、分かりました。
清水   そうするとですよ、この乗務をさせないという理由の中に、13日の朝、1時間
かけて歩いて出勤したと、これは後から付けたことですよね。
宇都宮  それは、後で、もちろん私のほうで把握していますが、山本が最終的にそのことの事実も含めて伝えたということであります、書き方に語弊があったら申し訳ないんですが。ですから、その前の面談のやり取り、それからその後の川谷内さんの容体の状態を受けての判断でございます。
清水   ま、いいですよ。一般的にですよ、群馬営業所では、遅刻だとか寝坊だとか、体調が悪くて当日になって休むということは、月に一、二回はあるということではないですか。
宇都宮  あるかもしれないです。
清水   知らないですか。
宇都宮  事細かに全部知っているわけではありませんが、そういうときもあるかもしれないですが、ただ、はい、いいです。
清水   そういうことを理由にして乗務を外したとか、そういうことはありますか。
宇都宮  それが直接、たったそれだけでということはないですね。
清水   ドライバーを内勤に業務変更した前例があるということですけども、それは1件だけですか。
宇都宮  私の記憶では1件ですが、過去にもあったような、うろ覚えですが。
清水   少なくともあなたは2008年の4月ですか、代表取締役になって、記憶しているのはその1件ぐらいだということでよろしいですかね。
宇都宮  まあ、そうかもしれないですね。
清水   それは、飲酒運転で免許取消しになったという人ですよね。
宇都宮  え一、そうです。
清水   あなたはね、これ適性の問題として、運転から内勤に配置転換することはこれまでにもあったことで、特別な差別的扱いではないということを言うためにこの前例を挙げているわけですけれども、免許取消しになった従業員以外でドライバーを内勤に配置転換したという事例がありますか。
宇都宮  ……まあ。ありますね。
清水   あるの。
宇都宮  やっぱり、体の具合が悪くてとか、そういうことはあります。
清水   だって、1件しかないとさっき言ったじゃない。
宇都宮  ですから、うろ覚えでしたけど、今ご質問を受けて思い出した中で、ございます。
清水   免許取消しになった従業員は元に戻りましたよね、免許を取り直してね。
宇都宮  そうです。
清水   賞与については、月平均にして1日8時間以上の残業をしていない月は支払わないということなんですか。
宇都宮  まあ、あの一。ちょっともう一回お願いします、すみません。
清水   賞与については、月平均にして1日8時間以上の残業をしていない月は支払わないという決まりがあるんですか。
宇都宮  1日8時間以上の残業を…
清水   いや、だから組合員の賞与を減額したのは、残業しない月の分は出さないよといって削ったわけですよね。
宇都宮  言い方はあれにしろ、そういう部分ですね。
清水   そういう決まりなんですか。
宇都宮  そういう決まり、ですから、責任に応じてということでありますので、責任とか役割、能力、いろんなものを含めてでありますので、その中で稼働手当というもの、稼働手当というか、そういう、どれぐらいの時間携わるかというのは、一つの責任を負うという部分にも等しくあると思いますから、そういう意味でございます。
清水   いろいろ責任があるわけですよね。残業するというのはその中の一つですよね。残業しないという一つのことでゼロにするわけですか。そういう決まりがどっから出てくるんですか。
宇都宮  基本的に賞与は会社の判断で行うものだというふうに認識しています。
清水   川谷内さんに対して、残業していないのに稼働手当を減額しなかったのはなぜですか。労働委員会に提訴したからですよね。いいです。柴崎さん、都丸さんの稼働手当の減額、それから3人の賞与の減額についても労働委員会の申立てをしていますけれども、その時点で減額をやめなかったのはなぜですか。
宇都宮  ごめんなさい、もう一回お願いします。
清水   川谷内さんに稼働手当を払い続けているのは、これが労働委員会で争いになっているから、結論が出るのを待つというふうに言いましたよね。
宇都宮  はい。
清水   この稼働手当の減額、それから賞与の不支給、減額、これを群馬合同労組は労働委員会に申立てをしました。その時点で払うべきじゃないですか、同じように。
宇都宮  川谷内さんにおきましては、異動に対する妥当性の確認を今ここでさせていただいているということです。柴崎さんと都丸さんにおきましては、特にそういった異動ということではなくて、三六協定の有効性という部分の意見の相違の中で行われているものですので、等しくはないというふうに認識しています。
清水   労働委員会に申立てをしたかどうかは問題じゃないということですね。
宇都宮  …川谷内さんにおきましては、その判断を仰ぐということです。
清水   いいです。それで、千羽鶴を折ることは重要な業務だとおっしゃいましたけども、今年は千羽鶴折りを命じていないんですか。
宇都宮  今のところはないです。
清水   なぜですか。
宇都宮  非常に親身にしてくださっている方がたくさん鶴を弊社に送ってくださいましたので、ストックが今のところ出たからであります。
清水   乙20号の2を示します。これは会社が提出した証拠で、藤岡簡易裁判所、平成27年(小コ)第4号事件の組合が作成した労働時間、時間外、深夜・休日日勤計算書ですよね、日勤じゃないや、出勤計算となっていますね。
宇都宮  組合がつくったんですね。
清水   そうですよね。これによると、去年の9月、都丸さんの労働時間は184時間8分となっていて、184時間8分ね。月の所定労働時間は168時間ですよね。これを引くと16時間08分の残業をしているというふうになっていますね。16時間08分、時間外がね。
宇都宮  2017…
清水   16、あ、ごめん、2015年、去年の9月。
宇都宮  去年の9月。
清水   ちょうど、だから裁判の。だから、稼働手当を減額してその次、9月。
宇都宮  はい。
清水   これはあなたは正しくないと思っているわけですよね。
宇都宮  そうだと思います、はい。
清水   会社の主張は、この月の都丸さんの労働時間はどのぐらいなんですか。
宇都宮  …ちょっと今手元にはないですが、ですから、ほぼ1日9時間以内で仕事をされているという換算だと思います。
清水   いや、だからこれ全部出しているんですよ、開始時間と終了時間と。計算して、分単位で計算してこういうのを出したんですよね。これ裁判にも証拠で出したんですよ。裁判所から、あなたこれについてどうなんだと。会社ではね、こういう計算をしていますというのを出してくださいと言われましたよね、だから、覚えているでしょう。
宇都宮  なんとなく、はい、覚えています。
清水   だから、どのぐらいあったんですかと聞いているわけ。細かい数字はいいです。
宇都宮  その言われたのは覚えていますけど、ちょっと数字的には今はっきり覚えていないです。
清水   残業はありましたか、なかったですか。
宇都宮  多少あったかもしれないです。
清水   多少あったんですね。じゃ、こういうことはですね、会社は残業時間をね、いや、都丸さん、これだけ残業時間ですよということをちゃんと出せばね、そんなごちゃごちゃやらなくていいと思いませんかね。
宇都宮  何とも言えないです。
清水   先ほどの甲25号証の陳述書で、陳述書の中で、賞与を4カ月分として計算したと。8月13日以降、1日平均8時間以上の乗務をしなくなったんだと、都丸さんと柴崎さんはね。これさっき今9月は、去年の9月は、都丸さんの残業が少しはあったと言いましたよね。
宇都宮  1日平均と書いてあるところですので、先ほどのは1日で見た場合の見解でございます。
清水   え、だから、それを聞いているんです、さっきから。
宇都宮  であれば、すみません。間違えました。残業、1日という中では8時間を超えていること、9時間ですか、超えていることもあったかもしれませんが、賞与の部分で私の申し上げているのは1カ月の平均でございます。
清水   平均では8時間を超えていることはないんですか。
宇都宮  はい。
清水   それならば、柴崎さんと都丸さんの残業時間がどれだけだよと、深夜労働時間がどれだけだったよということをちゃんと示して主張すべきじゃないんですか。
宇都宮  それはいろいろ考え方だと思います。
清水   今年の夏期の賞与も川谷内さん、柴崎さん、都丸さんの3名には一切支給されませんでしたよね。
宇都宮  はい。
清水   同じ理由ですか。
宇都宮  そうです。
清水   賞与に関して、組合員3名に他の乗務員と同様の賞与を支払えば、他の乗務員から不満が出るのは必至というふうにありますけれども、あなたの会社では、ほかの従業員が賞与を幾らもらっているとか、賃金幾らもらっているというのは分かるようになっているんですか。
宇都宮  分かりません。
清水   それから、第1回団体交渉で河野総務部長が三六協定について、労働者代表について、私が指名したと言ったんですけれども、これについてあなたはどういうふうに考えていますか。
宇都宮  岩崎さんにお願いしたというのは、岩崎さんに候補者を決めて代表者を選出するように頼むねということであります。
清水   ん。あなたが代表者になってくださいねというふうに言ったわけですよね、河野さんが。
宇都宮  いえ、いえ。1回目の団体交渉におけるやり取りは、私も2回目以降参加しているのでよく分かりますが、非常に何ていうんでしょうかね、何ていうんでしょう、大きな声で大変されますので、まともなやり取りができる状況じゃないというふうに、私1回目のところで判断して、2回目から出るようになったわけでありますが、私どもの、河野が1回目に言った内容の本意は、岩崎さんに頼むということは、つまり候補者を決めて代表者を選出するようにという意味であります。
清水   このときのやり取りもね、所長が、この、指名したいんですどねと言ったら、河野部長がいいえ、私ですと自分から言っているんですよね。別にその、何か強要されてという全然雰囲気じゃない、読んでいると思いますけどもね。まいいです。それから、準備書面の6で調整給についてあなた説明していますけれども、調整給という・名前で手当が支払われていたのはいつごろまでですか。
宇都宮  長野とか新潟でまた少し違ってしまっていた部分があると思います。
清水   群馬の場合は、群馬は最初からですよね。
宇都宮  そうです。
清水   あ、最初からないですよね。
宇都宮  最初、ん、群馬だったかな。ちょっとすみません、はっきり記憶していないです。
清水   調整給が稼働手当に名前が変更になったわけですか。
宇都宮  そうです。
清水   それはいつくらいからですか。明細にそういうふうに書かれるようになったのは。
宇都宮  ですから、ちょっと地域によって違うと思うんですが…
新井審査委員長  清水さん、それはね、乙11の2で、27年8月24日で、改正されているでしょう。それは本人に聞かなくていいの。
清水   はい。ちょっと甲の96号証を示します。甲の96号証、川谷内さんの2013年7月10日に支給された6月分の給与明細です。これは時間外手当が2万501円、深夜手当が8,432円、稼働手当8万5,667円となっていますね。
宇都宮  はい。
清水   このときは時間外手当、深夜手当の額は記載されていますよね。
宇都宮  はい。
清水   これ、だけど時間外労働が何時間何分だったか、深夜労働が何時間何分だったか記載がないですよね。
宇都宮  はい。
清水   これは何で記載がないんですか。
宇都宮  これは、システムを入れ替えたときに、そのような設定になってから、なかったかなと思います。
清水   時間外手当2万501円というのはどうやって計算して出したか分かりますか。
宇都宮  そのシステム会社さんとの連携が余りうまくいっていなかったので、その部分で余り不確定なものが出てしまうんであれば、それは表記しないようにということであります。
清水   計算式、だって、計算があるからこう出ているんじゃないんですか。
宇都宮  システムの中で計算式があったと思います。
清水   システムというレベルじゃないですよね。表示すればいいだけの話ですよね。
宇都宮  ですから、そこの連携が余りうまくいっていなかったのでということです。
清水   賃金台帳はちゃんと労働基準法第108条の規定どおり作成、保存されていますか。
宇都宮  はい。
清水   保存期間何年ですかね。
宇都宮  賃金台帳。
清水   法律で決まった賃金台帳の保存期間は何年ですか。
宇都宮  ちょっとすみません、今はっきりと分からないですが、5年か7年じゃないですか。
清水   賃金台帳には残業時間、休日、深夜労働時間数を記載しなければいけないことを知っていますか。
宇都宮  ちょっとそこははっきり分からないです。
清水   知らないですね。知らなかった。
宇都宮  もう一度いいですか。
清水   労働基準法で賃金台帳にある残業時間、休日、深夜時間数を記載しなければいけないことを知っていましたか。
宇都宮  賃金台帳。ちょっとその辺の部分はよく存じ上げておりません。
清水   知らなかった。甲95号を示します。これは同じく川谷内さんのその次の月、8月9日支給の7月分給与明細です。これ以降、あなたの会社の給与明細から時間外手当と深夜手当の項目の記載がなくなっていますよね。
宇都宮  はい。
清水   これはなぜですか。
宇都宮  ですから、先ほど申し上げたとおりです。
清水   システムの問題。
宇都宮  はい。
清水   そうですか。
宇都宮  はい。
清水   これ以降は、稼働手当では11万4,600円の固定額になりましたよね。
宇都宮  はい。ま、こ…、はい。
清水   これ固定額になってから、賃金台帳の残業時間はどのように記載されているんですかね。
宇都宮  それは総務のほうでやっていると思います。
清水   甲140号……、うん、どこだ……
新井審査委員長  清水さん、これ、140これだよ。
清水   すみません。川谷内さんの2011年の1月から2013年6月までの給与計算ですけども、これね。見えますか。これが稼働手当と時間外手当、深夜手当の合計が、欠勤がなければきれいに11万4,600円になっている。これ知っていましたか。
宇都宮  はい。
清水   それは知っていました。それはいつからですか。
宇都宮  これは、もう、あの、いつから、システムを入れ替えてからではないかと思います。
清水   それはいつですか。
宇都宮  ちょっとはっきり覚えていないです。
清水   あなたが代表取締役になってからですか。
宇都宮  なる前から。
清水   なる前からね。141号証を示します。甲141号証ね。これ川谷内さんの2013年7月から去年の12月までの給与計算ですけども、時間外手当と深夜手当の項目がなくなって、稼働手当の額が定額の11万4,600円になっていますよね。これよろしいですか。
宇都宮  はい。
清水   時間外手当と深夜手当は稼働手当に含まれるようになったということですか。
宇都宮  もう一度お願いします。
清水   時間外手当と深夜手当、それまで払われていた手当は稼働手当に含まれるようになったということですか。
宇都宮  今までも含まれております。
清水   今まで別だったじゃない、さっき見たでしょう。給与明細の別に金額が書いてあったでしょう。
宇都宮  ですから、あれは内訳的な表記だと思いますが、その数字の妥当性は別にして。
清水   え。
新井審査委員長  清水さんね、それこっちが聞く予定になっていることなんで、だから、聞いてね、足らなかったら後で聞いて。もう時間にしてください、その辺で。
清水   はい。変形労働時間についてですけども、変形労働時間というのが労働時間を短縮するためのものでなければならないということをあなたは知っていますか。
宇都宮  もう一度、すみません。
清水   変形労働時間制を採用していますよね。
宇都宮  はい。
清水   変形労働時間制というのは、労働時間を短縮するためのものでなければならないということを知っていますか。
宇都宮  ちょっとそういうほうには、ちょっと分からないです。
清水   知らないと。
宇都宮  短縮するため。
清水   労働時間を短くするためのものに採用する、そういう制度が合理的であればいいよと、そもそもそういう制度ですよね。それは知らないですか。
宇都宮  ちょっとすみません、じゃ、そこはすみません。
清水   変形労働時間制を適用する場合、こういうことを定めなければならないというふうに労働基準法で定められているんです。すなわち労働日及び労働日ごとの労働時間について、シフト表や会社カレンダーなどで対象期間すべての労働日ごとの労働時間をあらかじめ具体的に定める必要があります。その際、対象期間を平均して1週間当たりの労働時間は40時間を超えないよう設定しなければなりません。なお、特定した労働日、または労働日ごとの労働時間を任意に変更することはできません。これをちゃんとやらないと、変形労働時間制はだめですよという法律があるのは知っていますか。
宇都宮  詳細のとこまでは把握していないかもしれません。
清水   詳細じゃない、これ前提ですよ。
宇都宮  はい。
清水   あなたは、シフト表で労働日ごとの労働時間をあらかじめ具体的に決めていないですよね。
宇都宮  勤務表のところに暫定的な時間というかは書いてあると思います。
清水   暫定的な時間、これ、だからずっとまとめて書いてあります。シフトが決まるのは何日前ですか。
宇都宮  3日前です。下の、シフト表の下におおよその、おおよそというかね、予定の時間が書いてありまして、3日前にその詳細を伝えるというふうに認識しております。
清水   とりあえず清水   終わります。
新井審査委員長  再主尋問何かありますか、会社側。何か質問、追加で。
河野   ありません。
新井   何かありますか、いいですか。じゃ、私のほうから、幾つか。大分時間たっていますけど大丈夫ですね、すぐ終わりますからね。まずは、27年6月4日の自殺未遂から仕事を一旦休んで、6月10日にまた働き始めるまでの間は休んでいるんですけど、この休んだというのは、あなたの判断なのかな。
宇都宮  いや、違います。
新井   違う。
宇都宮  はい。
新井   会社の指示じゃない。病気のため自然とそう、ただ休んだだけかな。
宇都宮  ちょっと私の指示ではないんですが、現場の指示なのか。
新井   はっきりしないならはっきりしないと言ってください。
宇都宮  はっきりしないです。
新井   あなた自身は指示していないのね。
宇都宮  はい。
新井   それから6月10日と11日、仕事をしたでしょう。
宇都宮  はい。
新井   それは、あなたは当時は知っていたの。
宇都宮  当時、10日、11日、仕事をしているということは知っていました。
新井   仕事始めに当たってね、あなたのほうでもういいやとかそういう判断をしたのかな。
宇都宮  そこまではしていないです。
新井   そうすると、誰がどういういきさつで働き始めたのかな。
宇都宮  え一と、恐らく現場だと思います。
新井   現場でね。もう一回聞くけど、あなたは10日の前にね、10日から働くということを当時認識していたの。
宇都宮  当時は、う一ん、詳しくは知っていなかったと思います。6月10日……
新井   はっきりしない。
宇都宮  ……そうですね、あの、だったかな。何となく報告は受けていたかもしれませんが、ちょっとうろ覚えで申し訳ないです。
新井   報告というのは事後報告のことを言っているんだね、前もって、今日休ませる、今日勤めさせるというのは、あなたは判断していないのね。
宇都宮  はい、そこは。
新井   知りもしなかったのかな、後で聞いたのかな。
宇都宮  そう、…ですね。
新井   そうすると、6月4日の事件について聞いた話は、先ほど主尋問で聞いているんですがね、病気がどういうものだとかどういう薬を飲んでいるというのは聞いたの。6月4日時点で。
宇都宮  ええ、病気ですか。
新井   何でも、6月4日に聞いた内容を教えてください、特に病気に関して。
宇都宮  病気、6月4日は、とにかく睡眠薬をたくさん投与して命を絶とうとしてしまったということを聞いております。
新井   なるほど。そうすると、睡眠薬というのは常時飲んでいるとかそういうことではなくて、自殺の手段として飲んだと、そういうふうに聞いていたわけね。
宇都宮  そうですね、とにかくそれを飲んだと、たくさん飲んだと、はい。
新井   その自殺以外にね、川谷内さんが睡眠導入剤というものを服用しているという話を聞いたことがあるでしょう、その後。
宇都宮  はい。
新井   いつの時点か覚えているかな。
宇都宮  …ちょっとはっきり覚えていないんですが。
新井   相当たってからかな。
宇都宮  そうですね、面談するぐらいだと思います。
新井   先ほど反対尋問で会話の録音をしたのがあったでしょう。あの中に、ちょっと前から眠らせるような薬をもらっていたんですけどという話が出ているんですけど、そういう会話があったことを覚えているかな。
宇都宮  そうですね、はい。
新井   それが初めて、その前は知らない。
宇都宮  その時点では知らなかったですね。
新井   それから、先ほども大分出ているんですが、整理のために。結局13日に乗務運転をさせないということになりましたよね。
宇都宮  はい。
新井   あなたも事前にそういう話は山本所長にしていたと言いましたよね。
宇都宮  はい。
新井   そういうことね。あなた自身が山本さんとそういう話をした時期はね、いつだかは覚えていない。
宇都宮  この日にすごくしたとかという余り記憶はないです。
新井   それから、あなたの会社と組合との接点ですがね。まずあなたが一番最初に申立人と接触したというのは何だか覚えていますか。
宇都宮  清水さんですか。
新井   清水さんかな。
宇都宮  とは電話ですかね。
新井   日付は覚えているかな。
宇都宮  え一と、じゅう、う一ん、ちょっとはっきり覚えていないですね。
新井   それから、第1回目の団体交渉には、あなたは出席していないのね。
宇都宮  はい。
新井   あなたの代わりに出た所長等は、組合の人と会ったのはそれが初めてですか。
宇都宮  組合の方というのは、川谷内さんも含めて。
新井   そうそう、あっ、川谷内さんは社員だから。
宇都宮  含めないでは初めてだと思います。
新井   2回目はあなたも出席したんですね。
宇都宮  はい。
新井   団交はね。
宇都宮  はい。
新井   あなたが清水さんとか組合の人たちと会ったのはそれが初めてかな。
宇都宮  はい。
新井   で、清水さんから電話をもらったのは2回目の団交よりずっと前でしょう。
宇都宮  そうです。
新井   次に、先ほどから話題になっている、あなたの会社の乗務員、特にジャンボ部門の乗務員について、就労時間の管理というのはどうやっていましたか。
宇都宮  就労時間の管理は、チャート紙とかですね、チャート紙など。
新井   チャート紙ってどういうんですか。
宇都宮  タコグラフとか、あとあれですね、点呼簿とかです。
新井   まず、出社時と帰社時にね、タイムカードを押すというのはしていなかったのね。
宇都宮  はい。
新井   で、今言ったチャート紙というのは、車につけたタコグラフで見るということね。
宇都宮  あの、いや、点呼簿。
新井   いや、タコグラフについては、タコグラフでチェックしたということはあるんですか。
宇都宮  あると思います。
新井   全員についてね、今日何時に運転始めて何時に終わったと毎日チェックしていました。
宇都宮  はい。
新井   していた。
宇都宮  していますね。
新井   そうすると、それをまとめた表か何かあるわけ。
宇都宮  あります。
新井   この人は何時に仕事始めて何時に終わったって。
宇都宮  はい。
新井   川谷内さんのもあるんですね。
宇都宮  川谷内さんですか、あると思います。
新井   乗務中の。
宇都宮  はい。
新井   それから、点呼簿というのはどういうんですか。
宇都宮  点呼簿というのは、始業点呼、行ってきますというですね、始業点呼、終業点呼の、日常点検とかそういったもののチェック表です。
新井   じゃ、何時何分にしたというのが書いてあるわけ。
宇都宮  そうです。
新井   そうすると、出社して初めてそういう点呼を受けて、その文章か何かつくるのかな、何時何分に点呼を受けましたって。
宇都宮  ええ、時間を記入欄に書くという。
新井   そうすると、あなたの会社ではね、ある社員が毎日何時に出社して何時に帰社しているというのは、全部把握しているのね。
宇都宮  はい。
新井   裁判所に、ああ、こういうところに出す気なら出せたわけね。
宇都宮  はい。
新井   全員について。
宇都宮  と思います。
新井   出ていないのはどうしてだろう。出すように求めているんだけど。
宇都宮  う一ん、特に必要性を感じなかったんだと思います。
新井   調整給というのと稼働手当というの、調整手当か、というのがあってね、稼働手当という名前が使われたのはちょっと後のようですけど、昔から稼働手当名目での支払いがあったわけね。
宇都宮  そうです。
新井   それは、実質、時間外手当とその他の要素を加えたものということでいいのかな。
宇都宮  はい。
新井   乙、示さなくていいですけどね、この出されている就業規則、例えば乙13の2の14条というのを見ると、稼働手当は職務内容及び責任の度合いを考慮して、法定労働時間を超えて勤務した時間外手当云々と書いてあるんですが、時間外手当以外に、職務内容と責任の度合いで決めると書いてあるのね。そういう記載があるのを認識している。
宇都宮  はい。
新井   それはどういうふうにして決めるんですか、職務内容を考慮するというのを。
宇都宮  一応出勤、何ていうんですかね、勤務態度とかそういった査定の表があります。
新井   そうすると、稼働手当というのは、この月、例えば10万円時間外手当があったと。だけど、職務内容がいいからプラスにする、あるいはマイナスという作業をしていたわけ。
宇都宮  でも、基本的には時間というものがべ一スにあるというふうに思います。
新井   基本的にというのは、基本的でないほかの要素は何があるんですか。
宇都宮  ですから、そういう勤務態度とかそういったものもあります。
新井   稼働手当で支払われたのが11万幾らでしたっけね。
宇都宮  11万7,600円かな。
新井   7,600円だったかな。これはどうやって計算したんですか。
清水   11万4,600円。
新井   11万4,600円。これは、川谷内さんのでしたっけ。ほかの人も同じなの、違うの。
宇都宮  一緒です。
新井   一緒。
宇都宮  一緒…
新井   どうやって計算したんだろう。
宇都宮  時間外等々がその範囲内にあれば、それを支給するという。
新井   だから、何と何と何を足したわけ。時間外が、例えば11万円で、職能がプラス幾らとかそういう計算をするわけですか。
宇都宮  そうですね。
新井   毎月、時間外手当単体なら幾らという計算はできていたの。
宇都宮  できていると思います。その大きくはみ出るということが余りないと思います。
新井   同じく乙13の2の19条というのを見ると、稼働手当以外に稼働手当を超える時間が発生した場合は、お金を払うという規定があるんですけど、それの適用に従って稼働手当以外に時間外手当を支払ったことはありますか。
宇都宮  ないと思います。
新井   そういう計算していなかったんじゃない。
宇都宮  ちょっとはっきりしないです。
新井   都丸さん等については稼働手当が3万5,000円になりましたよね。
宇都宮  はい。
新井   それはどういう計算ですか。
宇都宮  それは深夜の部分を、あの…
新井   そうすると、深夜の何割増しかを計算して、ちょうど3万5,000円になるように計算して割り振ったということ。
宇都宮  いや、配車された業務を行ったとしたときに深夜が3万5,000円を超えるということはないだろうという計算のもとです。
新井   つまり手当は3万5,000円に固定して、仕事の配車を3万5,000円以下に抑えたと、そういうことを言いたいのね。
宇都宮  まあ、そんなような感じです。
新井   あなたの準備書面を見ると、8なんですがね、柴崎さんとか都丸さんたちに3万5,000円になると、相当残業しないと減るよという連絡をしたという記載があるんですけど、覚えていますかね。
宇都宮  はい。
新井   それに対して、聞いた柴崎さんとかはどういう返答でした。
宇都宮  余り、ちょっとこう言い争いみたいな感じになりましたので、なかなか伝わらないかなというふうに思いました。
新井   賞与について聞きますけどね、賞与の算定基準は何かあるんですか。
宇都宮  …はい。
新井   どういうものなんでしょう。
宇都宮  ですから、責任の度合いにという部分ですね。
新井   会社によるけれども、ポイント制でやったりとかね、ABCとかつけてやることがあるんですけど、そういうことをやっているんですか。
宇都宮  一人一人にこう勤務態度、何段階評価みたいな、そういったものはあります。
新井   していたの、どういう項目でチェックしていますか。
宇都宮  勤務態度ですとか。
新井   勤務態度といってもいろいろあるじゃない。勤務態度1つだけでABCだけ。
宇都宮  勤務態度とか、例えば車両の洗車がどんなかとか。
新井   ほかに項目を挙げてください。幾つか。
宇都宮  ちょっとすみません、今すぐ記憶…
新井   じゃ、文章として会社にあるということ。
宇都宮  はい。
新井   ほかにありますか。
都丸補佐人  はい。
新井   補佐人でしたっけ、どうぞ。名前を言ってください。
都丸   補佐人の都丸富美男です。3点ばかり質問させていただきたいと思います。まず、私がいつどこで誰に、9時間以上働かないと、口頭で、あるいは文章で言いましたか。
宇都宮  直接はおっしゃっていないと思いますが、2回目の団体交渉の後に、組合としてもうやらないんだというふうに柴崎さんと川谷内さんが言いまして、その場ですぐに楠さんに対して、今日の都丸さんの分からだというふうに言って、直接配車を変えるようにというふうに促しておりました。
新井   ちょっと待って。今、都丸さんに対しては個人的に、あなたは今後何時間以上働かないんですねという確認をしていないのね。
宇都宮  都丸さん個人とはしていないですが…
新井   組合が言うこと…
宇都宮  組合が都丸さんも含めてということを明言されていましたので。
新井   どうぞ。
都丸   じゃ、2点目、質問させていただきたいと思います。平成27年8月8日、岩崎さんにて確認されたと、労働者代表。そのときに都丸富美男に連絡いたしましたか。あるいは、都丸富美男が投票いたしましたか。
宇都宮  その詳細までははっきり私は正直存じ上げておりませんが、結果としてお三方の名前がなかったという事実は把握しているのとともに、柴崎さんの陳述書を拝見しましたところ、会社、山本が社員全員に確認をしというふうに記載ございましたので、じゃ、聞かれたのかなというふうにも認識しておりました。
都丸   だから、証人は長野県長野市の本社で働いている、我々は群馬県藤岡市で働いている。それで、その間に山本所長、楠管理者、篠原管理者がいるわけですよ。あなたの証言は、そういう人たちの又聞きでしかないんですよ。私は、信用にかかわってくると思います。なぜそういう人たちをきちんと証人として出さないんですか。全然言っていることとやっていること、作文で開きがあり過ぎるんですよ。どうですか。
新井   それはちょっと、証人誰を呼ぶかは当事者同士で決めることですから、この方に聞いてもしようがない。2番目の質問は、就業規則の代表者選考に関する質問でしたよね。
都丸   はい。
新井   ほかにありますか。
川谷内補佐人  川谷内です。健康状態の問題で、2日目の乗務が終った後、面談が終わった後、6月12日ですね、昨年の。6月12日、面談が終わって12日、翌13日の欠勤したということなんですけど、面談2日後で、2日目の勤務を終わって面談して、その後欠勤したと、体調が悪いと言いましたけども、先ほどお話ししたとおり、当日14時間30分以上で勤務が終わって、その後面談したわけですよね。12時ごろ帰社しているわけですよ。前日の夕方の5時から翌日の12時まで。さらに夕方出勤。これ通常の状態でも体調を壊すと思わなかったですか。
宇都宮  そこに関しての判断は、今思うとよろしくなかったというふうに思っております。ただ、それも含めた上で、川谷内さんの体調はすぐれていないという事実は事実として把握したというところでございます。
川谷内  もう一点、すみません。4月から6月まで欠勤6日間という話で、いまだに体調が悪いというお話をされておりましたけども、それを精神的な問題、うつの状況だと結論づけるような感じを受けましたけども、私、営業所の山本所長に大腸の簡単な疾患のために、ちょっと体調が悪いというお話をしておりましたけども、聞いています。
宇都宮  詳細までは確認していません。
川谷内  ということは、必ずしもうつ状態によって体調を壊したということには、何ら関係ないんじゃないですか。そう思われなかったですか。
宇都宮  ただ、通常の状態、勤務を任せることができるかということにおいて、体調も含めてですけども、欠勤が余りにも多いということは、それはそれとしていかがなものかなという部分も感じております。
川谷内  当社ですね、3日前に有給の申請とかしなければ、病気の休暇制度もありませんよね。風邪で、急におなかが痛いとか、それすべて欠勤扱いですよね。給与減額されますよね。
宇都宮  いや、診断書等々持ってきていただければ対応させていただいているように認識しています。
新井   ちょっと尋問事項がずれてきたような気がするんだけど、今回のとは余り関係なくないですか、今のはね。よろしいかな。会社側もいいかな。
河野補佐人  はい。
清水   都丸さんの信任投票の件は答えていない。労働者代表を都丸さんには…
新井   あなたは、自分では確認したと思っているけど、実際確認していないかもしれないという答えだったかな。
宇都宮  そうです。柴崎さんの陳述書にも全員に確認したというふうに書いてあるのを拝見して、じゃ、全員確認したのかなというふうにも感じておりましたということです。
新井   いいですか。ご苦労さまでした。

中央タクシー分会、割増賃金等請求裁判を提訴!

10月28日、群馬合同労組中央タクシー分会の3名の組合員は、ブラック企業中央タクシーに対して、不払い残業代等の請求裁判を提訴した。固定残業代制度で過労死するまで労働者をこき使う中央タクシーをゆるさない。群馬県労働委員会の命令は来年3月頃に出る予定であるが、不当労働行為の責任を取らせるだけでは終わらない。闘う労働者の力、闘う労働組合の力でブラック企業を、とことん追いつめる。電通のような会社を絶対にゆるさない。

以下は 訴状

 

訴状

2016年10月28日

前橋地方裁判所 民事部  御中

 

原告ら訴訟代理人弁護士  吉野晶

同弁護士  松井隆司

 

当事者の表示  別紙当事者目録記載のとおり

 

割増賃金等請求事件

訴訟物の価額  金465万0000円

貼用印紙額    金2万9000円

 

第1 請求の趣旨

1 被告は、原告らそれぞれに対し、各金100万円及びこれに対する本訴状送達の日の翌日から支払済みまで年6%の割合による金員を支払え

2 被告は、原告らそれぞれに対し、各金55万円及びこれに対する本訴状送達日から支払済みまで年5%の割合のよる金員を支払え

3 訴訟費用は被告の負担とする

との判決及び仮執行宣言を求める。

 

第2 請求の原因

1 労働契約

原告都丸富美男(以下「原告都丸」という。)は、被告と労働契約を締結し、群馬営業所に勤務している。

原告柴崎青侍(以下「原告柴崎」という。)は、被告と労働契約を締結し、群馬営業所に勤務している。

原告川谷内政樹(以下「原告川谷内」という。旧姓は小林)は、被告と労働契約を締結し、現在は群馬営業所に勤務している。

 

2 不払い割増賃金請求

原告らは、被告の業務命令に従ってタクシー乗務員として、別紙拘束時間一覧記載の通り、労務を提供した。労働基準法37条により制限される労働時間を超過した労働時間は別紙時間計算書記載の通りであり、別紙基礎時給計算書をもとにして算定された割増賃金は別紙割増賃金計算書記載のとおりである。

もっとも、原告らが上記期間中の賃金として被告から支払を受けた金額は、別紙給与明細一覧記載のとおりであって、割増賃金の支払いをまったく受けていなかった。

そうすると、被告による原告らに対する前記期間中の各月における不払い割増賃金額は、別紙不払割増賃金額一覧表記載のとおりであり、原告都丸は229万8828円、原告柴崎は135万8016円及び原告川谷内は117万9541円に及んでいる。

よって、原告らは、被告に対し、それぞれの労働契約に基づき不払割増賃金相当額のうち、各月の不払い割増賃金についての各一部請求の総額として、各内金100万円及びこれに対する本訴状送達日の翌日から支払済みまで商事法定利率年6%の割合による遅延損害金を支払うよう請求する。

 

3 労働組合の結成と不当労働行為による嫌がらせ

原告らは、2015年7月28日、労働組合の結成通知を被告に対して行って公然化し、以後、団体交渉を行うなど労働条件等の改善に向けた労働組合活動を行ってきた。

被告は、原告らの労働組合活動を嫌悪し、原告川谷内に不当配転を命じたうえで千羽鶴を折る業務を命じたほか、原告都丸及び原告柴崎に対しては他の従業員と区別して不当に賃金カットを行うなど、極めて悪質な不当労働行為(差別的取扱いや嫌がらせ)を維持継続している。

原告らの所属する労働組合としての不当労働行為に対する救済命令申立は、すでに群馬県労働委員会に申し立て済みであるが、前記のとおり不当労働行為による不当な差別的取り扱いを受けている原告らを慰籍するには、それぞれ慰謝料50万円をくだらない(弁護士費用はその10%相当額各5万円が相当)。

よって、原告らは、被告に対し、それぞれ、不当労働行為意思に基づく差別的取り扱いや嫌がらせは不法行為(民法709条)に該当するから、不法行為による損害賠償請求として、慰謝料各55万円及びこれに対する本訴状送達日から支払済みまで民法所定の5%の割合による遅延損害金の支払いを求める。

 

附   属   書   類

1 訴状副本                       1通

2 現在事項全部証明書                  1通

3 訴訟委任状                      3通

 

以上

pa230042

中央タクシー宇都宮司社長、証人尋問でノックアウト

中央タクシー宇都宮司社長、証人尋問でノックアウト

14657273_353798294964443_1525316855788282728_n

 

本日10月31日中央タクシーの不当労働行為救済命令を求める群馬県労働委員会の第2回審問が開かれ、たくさんの仲間が傍聴に結集する中、宇都宮司社長の証人尋問が行われた。これに先立ち、10月28日付で前橋地方裁判所に対して、組合員3名を原告とし、中央タクシーを被告とする割増賃金等請求の提訴が行われた。10月23日の3回目のストライキ闘争・デモ、提訴、そして宇都宮社長の嘘をあばき、ギタギタにした証人尋問。次々とブラック企業・中央タクシーに対する怒りの痛打があびせかけられた。もはや宇都宮司社長はノックアウト寸前だ。まだまだこんなものでは終わらない。覚悟してもらう。

10月3日の第一回審問での組合員3名の証人尋問では、堂々と怒りに燃えて、会社のデタラメなウソを暴き、弾劾する証言が勝ちとられた。

その地平を見すえられず、何の修正も、ウソの取りつくろいもできないまま、当初のデタラメな主張を繰り返すことしかできない宇都宮司。最初から小さな声で、眉間にしわを寄せ、目を閉じたまま、覚えてきたことをことばにすることだけに意識を集中している。主尋問は持ち時間の40分にみたさずに終了。

組合からの反対尋問は持ち時間の40分を大きくこえて、70分くらいだっただろうか。それでも時間が足りず、審査委員長の指示をうけて、やむなく急ぎ足で終了。宇都宮社長は最後は下を向いてしどろもどろだった。

結論的にいって、川谷内分会長を乗務から外した理由、柴崎・都丸組合員の「稼働手当」を毎月8万円近く減額した根拠、賞与を減額した根拠、いずれもウソとインチキだということを暴ききった。そもそも矛盾だらけ、間違いだらけなのだから、いかんともしがたい。

中でも社長たる宇都宮司が、変形労働時間制や、労働基準法第108条にかかわる賃金台帳などに関して、驚くべき無知、無理解をさらけ出した。開いた口がふさがらない、という状態だった。

次回は12月12日(月)10時から第3回審問で結審を迎える。今回の証人尋問を経て、群馬合同労組は勝利の確信を手にした。必ずや川谷内さんを乗務に戻し、二人の「稼働手当」、3人の賞与の減額分を支払わせる。その地平を全国に拡大して勝利する。すべてのみなさん、ともに闘おう。11・6日比谷での全国労働者総決起集会に結集しよう。

群馬合同労組中央タクシー分会、24時間ストに突入!

群馬合同労組中央タクシー分会、24時間ストに突入!

kimg3937

kimg3882

 

本日10月23日群馬合同労組中央タクシー分会は、午前8時30分からストライキに突入した。組合員に対する賞与不支給、もうけ優先安全軽視の経営方針、不誠実な団体交渉などに対する断固たる抗議だ。明日の8時30分まで24時間のストを貫徹する。8時から藤岡市にある中央タクシー群馬営業所前にてスト突入集会をおこなった。新たにできた群馬バス分会の2名も有給をとって参加。中央タクシー分会の3名を先頭に11名でスト突入にのぞむ。前回3月の春闘ストの時は、スト通告を受けるや管理者が事務所の鍵を閉めて逃げ出すという事態となり、組合は解放区と化した敷地内で堂々とスト突入集会を行った。さすがにこれはまずいと会社は判断したらしく、今日は組合が8時過ぎに当番の副所長にスト通告を行い、さらに敷地内でスト突入集会を開始するや、山本群馬営業所長がとんできて、敷地の外でやれと文句を言ってくる。いったん組合も敷地外の道路に移動して集会を再開。しかしその後も、山本所長は、車の出入りのじゃまだからあけろだとか、組合員の車を駐車場に止めるな、撮影で敷地に入るなとケチをつけてくる。これには分会の怒りが爆発する。組合員の車を叩く所長に分会組合員がくってかかる。すると山本所長は川谷内分会長を突き飛ばす。猛烈な抗議と弾劾を叩きつけるや、山本所長は川谷内分会長に対して「態度が悪いから乗せねぇよ」と口走る。組合に加入したとたんに会社は川谷内分会長を運転からはずし仕事を奪い、労働委員会で争い一年4ヶ月。こんなことを言うのか!?「そういう顔つきだからダメなんだよな」「性格もコロンと変わってる」「穏やかな川谷内さんがこうなった」と言いつのる。ふざけるな!何でこうなったんだ!徹底的な弾劾が続く。もうケチョンケチョン。困り果てた山本所長は、営業所の窓をあけ、FMラジオのスピーカーをこちらに向けて大音響で流しはじめる。組合員から苦笑がもれる。しばらくすると警察車両が次々と到着。「通行人からもめていると110番通報があった」と。これはブラック企業に対するスト通告、警察は介入するなと申し入れる。山本所長が出てきたので、会社が電話したのかと追及すると、いやしてない、疑うなら携帯の履歴を見せると言う。最後に全体で堂々とシュプレヒコールをあげてスト突入集会を終えた。
午後からは「中央タクシー分会スト支援連帯 ブラック企業ぶっとばせ団結集会デモ」。12時から高崎駅東口でビラまきと宣伝行動を行う。朝のスト突入集会の写真と記事をのせた「原発とめよう群馬 原発事故・現状だより」第254号ができあがり、街頭で配布される。

 

kimg3954

kimg3972
午後1時30分から高崎市労使会館にて集会開始。集会には約40人が参加。最初に朝のスト突入集会のビデオが上映される。たかさき・救現堂の仲間で群馬合同労組支援共闘会議共同代表の一人秋山太一さんが撮影してくれた。緊迫した状況が克明に伝わる。分会の仲間の怒りとともに。
集会では、ストに立った中央タクシー分会の3人の仲間、10月3日の群馬県労働委員会・組合員の証人尋問にもかけつけ、この日も参加してくれた動労千葉OB会長の永田雅章さん、仕事を抜け出して差し入れのパンをもってかけつけてくれた仲間、地域で地に足着けて行動してきた仲間、3回のスト・4回のデモ皆勤賞でビデオ撮影してくれている救現堂の秋山さん、3年間解雇撤回をともに闘ってきた組合員、ブラック企業によってうつ病を発症しながら闘っている若い組合員、一番新しい女性組合員、韓国との国際連帯の先頭に立つ須永副委員長の11・6の訴え、組合員の裁判をともに闘い、中央タクシーの残業代訴訟を準備してくれている吉野弁護士から発言をもらった。最後は韓国民主労総の闘いのビデオ映像を背景に清水委員長からの訴えと提起が行われた。どれもこの間の闘いがどれほど重要な前進と団結を生み出してきたのかを実感させるものだった。団結ガンバローを川谷内書記長の音頭で行い、デモに出る。
デモは高崎市労使会館からJRの高架をくぐり、西口をグルッと一周する。「ブラック企業を許さないぞ!」「ストで闘うぞ!」「闘う労働組合を取り戻そう!」「ともに闘おう!」と力一杯叫んだ。沿道でのビラの受け取りもよかった。まだまだ私たちの数は少ない。しかしともに団結して闘おうという呼びかけは必ず多くの労働者に届くはずだ。労働者は奴隷ではない。
すべてのみなさん、今こそ群馬合同労組とともに声をあげよう。団結しよう。私たちが団結すれば、団結を崩されなければ、必ず勝利する。11・6全国労働者総決起集会にともに結集しよう。

 

◎名 称 国鉄1047名解雇撤回! 闘う労働組合の全国ネットワークを!
東京―ソウル国際共同行動で戦争と労働法制解体攻撃に反撃を!
11・6全国労働者総決起集会

◎日 時 2016年11月6日(日)正午
◎場 所 東京・日比谷野外音楽堂
◎事務局 千葉市中央区要町2―8DC会館 ℡043(222)7207 FAX043(224)7197

 

pa230057