ベイシアが全店舗で労働者代表選出の告示、団交で賃上げへ前向き回答
2023年2月16日、株式会社ベイシアとの第1回団体交渉が開かれた。ベイシアからは人事・法務事業部などの管理職と吾妻店店長、合計6名、群馬合同労組はK組合員先頭に8名が団交にのぞんだ。(要求書は既報 https://gungoroso.org/?p=2801 )
団体交渉の前に、ベイシアは従業員向けに、労働者代表の選出方法が今年は変わったことと、立候補の受付をすることとを告知した。立候補の締め切りが2月15日。あたふたと手続きが進められている。
群馬合同労組はこの点に関して、会社の是正の意思はわかったが、これまでの不正な決め方で労働者代表を決めて、36協定書を締結してきた経緯について、反省が必要ではないのか、従業員向けの告知には事実経過や反省の弁が見られないとただした。会社は、シフトで回しているのでなかなか従業員が集まるということが難しいなど、言い訳をしたが、最終的には非を認めて反省と謝罪を口にした。
賃上げの問題に関しては、今春は本部主導で進めて、努力している、結果を待ってほしいという。
組合として、まずパート社員賃金規程に毎年4月の昇給は原則として明記されていること、重い懲戒の一つとして「昇給停止」があること、ところが労働契約書には「昇給」は「毎年4月に考慮することがある」という書き方に変わってしまっていること、K組合員はこの何年も昇給がないことを指摘した。最低賃金が上がるときに、引っかかってしまう従業員だけあわてて賃上げするような対応は、賃金規程の定期昇給をおろそかにしてきたことの当然の結果であると指摘した。
そして今回、なぜK組合員が要求書を出すことを決断したか、K組合員がしっかりと語った。店のオープン以来22年惣菜部門の「ロングパート従業員」として働いて来たK組合員が、どれだけ会社と職場が好きなのか、店をよくするために献身的に黙ってがんばってきたか、しかし低賃金と人員不足で職場が限界に来ていること…
K組合員は繁忙期にバイトとして自分の娘にトリプルジョブで手伝いに入ってもらった。移動手段を持たない娘を片道2時間の送り迎えを毎日やりながら職場を回してきた。今回の団交には娘も組合員として参加した。いかに会社のやっていることがだめなのか、彼女の話がまた会社の団交出席者をうならせる。
会社の出席者は、会社と職場をいいものにしたいという思いは、みなK組合員と同じだと口々にいう。嘘ではないと思う。悩み、苦労しているのも伝わる。組合出席者も、団交相手で、こんなまともな会社もあるんだなと口にするほどだ(このところ、怒鳴り合いが続いていたこともある)。
しかし、声をあげた組合員に対して、会社がどれだけ具体的に誠意を示すのかが問題だ。いっしょに職場を変えるために動くのであれば、協力することもできる。しかし変わることを期待できなくなれば、徹底的に闘うしかない、と組合ははっきりと伝えた。
いずれにしても、労働者が職場を回すのだ。職場に団結と連帯をいかに形にするかだ。労働者代表の選出の機会も奪うのは、労働者の自覚を眠り込ませることであり、許してはいけない。K組合員も職場で労働者代表に立候補した。他にも数名の立候補が出たという。いいことだ。これははじまり。みなさん、いっしょに闘おう。
Kさん頑張ってください、応援しています。世間のほとんどの会社は36協定の従業員代表を会社が勝手に決めて書類を作っています。労使対等の原則を踏みにじるとんでもない愚行です。法に基づいた原則により労働者の権利を守り抜きましょう。
頑張りましょう。自分なんか最近、3時間半残業したのに、退勤の打刻打ち忘れたってだけで、勝手に定時打刻で入れられてましたよ。社員に問い詰めると、僕のミスです、って。しかも、その残業は全社で取り組んでる改革の説明会でしたからね。。会社に説明受けろ、と言われ、残業付けないとか中々の所ですよ。改革はいいのですが、こっちも非正規雇用ですがやってることは社員以上。あちこちやれだの。この会社には同一労働同一賃金は無縁でしょうね