鈴木治作株式会社と第1回団体交渉ひらかれる

28 1月 by gungoroso

鈴木治作株式会社と第1回団体交渉ひらかれる

 1月25日高崎市内で鈴木治作株式会社との第1回団体交渉が開かれた。鈴木治作株式会社は東京都内に本社をおき、バルブなど配管機材の製造・販売を行う。群馬合同労組では、同業の株式会社小泉との団体交渉を行って労働条件の改善を勝ち取った実績がある。(https://gungoroso.org/?p=1918

 当該のB組合員は、60歳を過ぎてハローワークの1年契約の配達ドライバーの求人募集を見て応募、北関東営業所に採用された。60歳を過ぎた有期雇用なのでおとなしく働くつもりでいた。しかしフォークやクレーンも扱うし、決して楽ではない。時給は1050円。交通費も実費とあるが足りてない。ペアで同じ仕事をしているのは正社員。同じ仕事でこの賃金・労働条件の違いに納得できない。

 そしてがまんならないのがC営業所長の対応だった。配達からの帰りが遅ければ遅いと言い、早ければ遊んでいるんじゃないと言う。

 ある時C所長が、Bさんに対して、出勤後と退社前に仕事をせずにおしゃべりばかりしている。本社からの指示で、こういう状態ならば就業時間を前後30分短くすると言った。

 営業所には防犯カメラが設置されていて、これで本社が監視しているらしいというのはBさんも聞いていた。しかし仕事をさぼっているわけでもないのに、雇用契約もあるのに1時間も労働時間を削られるのはたまったものではない。生活にも響くし、雇用だってどうなるかわからない。Bさんは大きな不安におびえる中で群馬合同労組に相談をした。

 そしてパワハラをやめよ、謝罪せよと要求書提出、団体交渉となった。

 実は要求書を提出すると本社からの調査が入り、C営業所長の態度はかなり変わって改善されていた。団体交渉を行うまでもないとも考えたが、賃上げ・労働条件改善、安全問題の要求も追加して行い、今回の団体交渉となった。

 団体交渉において、鈴木治作株式会社は、調査したがパワハラはなかった、と回答した。しかし話を聞いて驚く。会社は、問題のC所長の発言の場面を防犯カメラの録画を再生して確認したが、パワハラは確認できなかったと言う。組合が、発言内容はどういうものだったのかと質問した。すると防犯カメラは画像録画だけで音声は録音されていないので確認できなかったというのである。え?音声含めて本社がチェック・監視できるのではなかったのか?音声機能はなかったのだ。

 じゃあ「本社からの指示で」、とC所長が言ったのは?B組合員も信じてはいないが、そもそも防犯カメラに音声機能がないとは…。所長がそれを知っていて、「本社からの指示で」といつも所員を脅していたのだとすると、相当悪質ではないか?おまけに、労働契約の見直し・切り下げまで言及した。これはやはりパワハラではないのか?組合はさらなる事実関係の調査を申し入れた。あいまいにはできない。

 安全問題については、フォークやリフトの無資格運転、車両やクレーンの点検整備が不十分であることを指摘した。会社は対応と是正を約束した。賃金・労働条件については、次回の契約更新時での対応を申し入れた。同一労働同一賃金ということも使って、B組合員の引き上げを申し入れたが、同一の労働ではなく、責任も違うと結論付けるために、会社が持ち出す話がいちいちB組合員の怒りに触れる。非正規なんだから仕方ないという、ありきたりの話なのだが、そんなものはのぞんだものでも何でもない。理由を都合のいいように取ってつけて、納得しろというのはおかしい。

 今回、SUBARUの正社員のE組合員が団交に参加した。同じようにSUBARUの上司の言動によって、休職を強いられている。同じような話で驚く。おかしなことがまかり通る職場を変えよう。

 労働者は団結しよう。まずは群馬合同労組に相談を。

関東・甲信越の相談窓口 群馬合同労働組合

電話 090-9016-0272

メール gungoroso@ybb.ne.jp

東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城・長野・山梨・静岡・愛知・新潟・福島・宮城…

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