鈴木治作株式会社との第2回団体交渉開かれる

24 3月 by gungoroso

鈴木治作株式会社との第2回団体交渉開かれる

 2023年3月17日、鈴木治作株式会社との第2回団体交渉が高崎市内で開催された。すでに営業所長によるパワハラ問題では、組合の要求書提出と第1回団体交渉を通じて劇的に改善が勝ち取られていた。ことあるごとにA組合員にストレスを与える言動を行っていた所長はめっきりおとなしくなった。

https://gungoroso.org/?p=2798

 第2回団体交渉では、賃上げ=春闘要求を掲げて、交渉を行った。一年契約の更新をもうすぐ迎える。結果としては時給1050円から1080円への賃上げ回答、それに物価上昇に対応する意味も含めて会社設立100周年祝金として3万円を支給するとのこと。時給としては3%に届かない。非常に不満であるが、ひとりの闘いで賃上げというのは生易しくはない。A組合員がおつれあいから「非正規で30円も上がったんだからすごい」とねぎらわれたのが救いだ。

 仕事をさぼってる、雇用契約を1時間短くすると脅され、組合加入して撤回させた。職場環境も改善させた。無資格での作業などもなくさせ、安全対策もやるように改善させた。監視ではないと言いながら、監視してるだろうと思わざるをえない「防犯カメラ」を、本社が全営業所に設置している。それこそが、不健全でハラスメント的な労務管理を引き起こしている。防犯と安全の目的以外には使用しないと全営業所に周知させるように組合は要求し会社は同意した。

 一人の60歳を超えた労働者でも勇気をもって立ち上がれば職場を変えることができることを示してみせた。A組合員の闘いは同じ境遇の労働者の希望の光だ。

 A組合員は60歳を過ぎてハローワークの求人募集をみて鈴木治作株式会社北関東営業所の配送の仕事に就職した。1.5トントラックでパイプ、バルブ、継手等の配送を行う。フォークリフト・クレーン・玉掛の資格も必要だ。ハローワークの求人募集は「フルタイムパート」、雇用契約書には「アルバイト」とある。

 仕事は正社員と同じ仕事だ。60歳を過ぎても仕事を探すのは仕事が好きだからではない。食っていけないからだ。労働者はみなそういう状況なのに、60歳定年制の現実は変わらない。

 だいたい「フルタイム」で「パート」というのがおかしい。「フルタイム」であって「パート」ではない。「アルバイト」というのもおかしい。アルバイトというのは、夕方や土日祝や繁忙期・夜間など人手不足解消を目的とした短時間労働の意味が強い。A組合員は生活のため、専業で毎日働くが、正社員になれないから「パート」「アルバイト」という名称に甘んじている。というより勝手に呼ばれているだけだ。労働者は60歳を過ぎると正社員と同じ仕事をしていても、一段低い労働者として、不安定な身分でいいように使われる。結果、まともな人としての扱われ方もしなくなる。

 本来、労働者はひとつである。そのことを職場や業種の中で会社・経営と闘い、労働者の団結・連帯を作り出すことで、現実のものにしなければならない。高齢労働者のみなさん、A組合員に続こう。ともに闘おう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください