コンビニ関連ユニオン結成される!

2019年6月9日、コンビニ関連ユニオン結成大会が開かれた。コンビニの本部社員、オーナー、店舗従業員、派遣社員、地域合同一般ユニオン、取材のマスコミ関係者などが出席して、会場は床に座り込む人であふれた。

群馬合同労働組合の組合員でセブンイレブンオーナーの永尾潤さんが副委員長、清水彰二委員長が書記次長に就任した。

群馬合同労組は、コンビニ関連ユニオンと一体となって、労働者の団結で、働く者が人間らしく生きられる社会の建設の先頭に立つ決意だ。コンビニオーナー、本部社員、店舗従業員、配送ドライバー、デリカ工場労働者など、コンビニに関連するすべての労働者はコンビニ関連ユニオンに加入してともに声をあげよう!

コンビニ関連ユニオン ホームページ・ブログはこちら。

コンビニ関連ユニオン河野正史代表(千曲ユニオン副委員長)の不当逮捕に対する声明

河野代表逮捕翌朝の5月27日、ちくまユニオンとコンビニ関連ユニオンは長野県庁・長野県警本部前で抗議宣伝行動に立つ。ビラの受け取りはとてもよかった。アピールを聞いていたという青年がビラを2枚欲しいと声をかけてきたり、いっしょにビラまきを手伝ってくれる人も現れた。


5月28日に、完全黙秘・非転向の闘いに勝利して奪還された河野代表のガッツポーズ!

5月23日セブンイレブン株主総会後の記者会見での河野代表(NHKニュースウォッチ9)

コンビニ関連ユニオン結成のニュースはこちら。コンビニ関連ユニオンHP

2019年5月28日 合同一般労働組合全国協議会

 2019年5月27日、コンビニ関連ユニオン代表で千曲ユニオン副委員長の河野正史さんが不当逮捕された。コンビニ関連ユニオン結成をつぶそうという露骨な弾圧だ。しかし河野さんの完全黙秘・非転向の闘いと長野・千曲ユニオンの同志たちの即座の反撃の中で、翌28日、逮捕からの2日目にして、河野さんの釈放を勝ち取った。この勢いで、6月9日コンビニ関連ユニオン結成大会、7月11日全国一斉時短ストライキの大成功を実現する。

 これほどわかりやすい弾圧があるだろうか?そもそも一般市民も自由に敷地に入れる信州大学で、なぜ「不法侵入」での逮捕なのか?弾圧は最初からでたらめで、起訴はおろか勾留さえつけられないものだった。しかし長野県警はセブンイレブン株主総会でのコンビニ関連ユニオンの登場が大手メディアによって全国に衝撃をもって報道される中、ただちに河野代表の逮捕に走ったのである。「中核派」「過激派」のレッテルを貼ることで、コンビニオーナーとコンビニ労働者のユニオンへの結集にくさびを打ち込もうとしたのである。

 河野代表がセブンイレブンに入社したのは2001年。しかしそこは毎年400人採用してもほとんどは5年も保たないというひどい職場だった。毎週全国の社員が本社会議室に集められて、成績下位の5人が立たされてさらし者にされた。

 全体会議で立たされてさらし者にされる恐怖。これによってたくさんの本社社員が莫大な「自爆営業」の末に病気になり、死に追いやられた。経済的に余裕のある家族や友人をもつ社員ばかりが成績を上げ出世する。追いつめられた多くの本社社員はオーナーに過度な要求を押し付け、オーナーはまた契約更新拒否やドミナントの恐怖で「自爆営業」や店舗従業員への過度な要求をする。セブンイレブンの莫大な利潤を生み出す根底に上から下までの、こうしたパワハラ支配がある。本社社員を本部の忠実な兵士に仕立て上げることが、その要をなしてきた。

 河野代表が昨年3月セブンイレブン本部を相手に一歩も引かず、労働委員会で勝利したというニュースは、セブンイレブンとの命がけの闘いを闘ってきたオーナーに衝撃と歓呼の声で迎えられた。その結合の中からコンビニ関連ユニオン結成が歴史的な事業として要請されることになった。

 セブンイレブン本部、安倍と国家権力は、河野代表の闘いの意味、コンビニ関連ユニオン結成の意味を、よく理解していた。それは新自由主義に踏みにじられてきた労働者の怒りと力が爆発する突破口が、ここにあるということに他ならない。

 私たちは今回の河野代表の不当逮捕という弾圧が、この歴史的事業を打ち砕こうとするものであったことを疑わない。しかし、たくさんの支援と協力を得る中で、2日目にして釈放を勝ち取る大勝利を得た。私たち合同一般労働組合全国協議会は、河野代表はじめ、コンビニ関連ユニオンの仲間と団結して、コンビニオーナー、本部社員、店舗従業員、配送ドライバーや工場労働者など関連労働者の怒りを大きく呼び起こし、結集して、6・9コンビニ関連ユニオン結成大会、そして7・11全国一斉時短ストの爆発をともに勝ち取る決意である。すべてのみなさん、ともに立ち上がろう!

※コンビニ関連ユニオン結成大会
  日時 6月9日(日曜日) 午前10:00から12:00まで
  場所 東上野区民館201会議室
     (東京都台東区東上野3丁目24-6 JR上野駅から徒歩5分)

 会場が狭いです。参加希望の方はご連絡ください。

 鎌倉  電話  090-5572-9108

     メール musasino0314@yahoo.co.jp

5月28日毎日新聞(長野版)朝刊の記事。信州大学教育学部の担当者は、一般市民の入構は自由なので、門が閉鎖されていない限り、「不法侵入」というのはあたらない、どういう罪になるかはわからないが、禁止の貼り紙を出してもなくならない、迷惑だということで警察に相談し、警察の指導で被害届を出した、 被害届は2018年12月20日にサークル棟の掲示板に無断で掲示物があった件だけであるなど と話してくれた。
河野代表逮捕の容疑で不法に「侵入」したとされる信州大学教育学部の正門。ごらんの通り、一般市民は自由に立ち入りが許されている。長野県警本部(長野県庁9階10階)も近く、県警の上層部もここを通り抜けて通勤している人がいるはずで、一般市民の入構が自由であることは知らないはずはない。もちろん裁判官、検察官も。
信州大学教育学部図書館の一般入構者向けの掲示物。もちろん図書館の利用もOK。
2019年12月20日に無断掲示物が確認されたという掲示板。学生のサークル棟にある。容疑はこの1枚の掲示。何が掲示されていたか、大学の関係者も、全部警察に提出してしまってわからないとのこと。
奥の肌色の建物が無断掲示があったサークル棟。その奥に自由に出入りできる裏門
無断での掲示やビラ配布、署名活動を禁止する貼り紙。管理強化が進んでいるのは間違いないが、「法政大などみたいにひどくない」「特定の党派だけが問題なのではない」、とは大学担当者の弁。
監視カメラが設置されていた。建物は夜間は施錠される。それ以外は出入りは自由。

セブン&アイ・ホールディングス社外取締役・米村敏朗。元警視総監、公安部長。今回の逮捕劇、知らないとは言わせない!

組合員でセブンイレブンオーナーの永尾さんがテレビ東京WBSに

群馬合同労働組合組合員でセブンイレブンオーナーの永尾さんが、5月23日に開かれたセブン-イレブン・ジャパン(セブン&アイ・ホールディングス)の株主総会に出席して、セブンイレブンの姿勢をただしました。

コンビニ関連ユニオン(準)、千曲ユニオン、群馬合同労組、合同一般労働組合全国協議会は、セブンイレブンの株主総会に対して抗議宣伝行動を行い、終了後、主婦会館にて記者会見を行って、永尾さんからの株主総会の報告と何が問題なのかの提起を受け、今後のコンビニ関連ユニオン結成と7・11セブンイレブンの日に全国一斉時短ストライキを呼びかけるという方針を明らかにしました。

一連の行動は、マスコミからも注目を集め、テレビ東京ワールドビジネスサテライト(WBS)取材班は、株主総会前日から永尾さんの店舗に取材に入り、当日も密着取材して、当日の23時の放映で特集を組みました。解説者は、セイコーマートの例を引き合いに出して、直営で営業すれば、セブンイレブンは24時間営業はしないだろう、ドミナントもしないだろうと指摘しました。まさにその通りです。セブンイレブンのビジネスモデルは、オーナーからの不当で詐欺的な収奪です。

テレビ東京「ワールドビジネスサテライト(WBS)」2019年5月23日放送「24時間営業の行方は?」

https://www.dailymotion.com/video/x799zcs

コンビニ関連ユニオン(準)は、6月9日(日)10時から 東上野区民館201会議室(東京都台東区東上野3丁目24-6 JR上野駅から徒歩5分)にて結成大会を開き、オーナー、本部社員、店舗従業員、配送ドライバーや工場労働者などのコンビニ関連労働者が、ひとつに団結して闘う道を切りひらきます。当面、7・11全国一斉時短ストライキの実現に全力あげたいと思います。ぜひとも、みなさんの結集と加入をお願いします。

この記者会見の模様は、セブンイレブン株主総会の当日夜のNHKニュース9が、詳しく報じてくれました。

NHK「ニュース9」2019年5月23日放送

https://www.dailymotion.com/video/x799x9r

セブンイレブン株主総会で7・11時短スト、コンビニ関連ユニオン結成を呼びかけ!

速報

 5月23日、午前10時から東京・四谷にあるセブン&アイ・ホールディングス本社ビルにおいて、セブン&アイ・ホールディングス第14回定時株主総会が開催されました。コンビニ関連ユニオン(準)は本部OFCの河野代表先頭に、準備会に参加している群馬県のセブンイレブン永尾オーナー、セブンイレブン店舗への派遣で働く労働者、店舗従業員・アルバイト従業員、各地域の個人加盟ユニオン組合員の結集で、宣伝行動と記者会見を行いました。

 10年前から24時間営業の強制や見切り販売の禁止などと裁判などで闘い続けてきた永尾オーナー、そして本部の不当な降格と労働委員会で闘って勝利し、4月1日にはセブンイレブン東日本橋店オーナーに対する本部の仕打ちに抗議してストライキを闘ったOFC河野代表が先頭に立ちました。 株主として株主総会に出席した永尾オーナーは、本部のデタラメなオーナーヘルプ制度などについて、怒りの質問をぶつけました。

 外では参加した労働者が、次々に「経営陣は責任を取れ!」「24時間押しつけやめろ!」「本部の責任で店舗従業員を社会保険に加入させろ!」「オーナーも、本部社員も、店舗従業員も、関連労働者も、コンビニ関連ユニオンに加入して団結して闘おう!」「7・11全国全店一斉時短ストにともにたち上がろう!」と呼びかけました。

 ビラはとても受け取りがよく、ほとんどの人が受け取ってくれました。用意した1,000枚が1時間あまりでなくなりました。

 

 12時からは四谷駅前の主婦会館9階で記者会見を行いました。会見場にはテレビカメラが列をなし、16社が参加しました。この株主総会宣伝行動と記者会見の様子は夜のNHKニュース9をはじめ、大きく報道されました。

 私たちは、コンビニめぐる状況を一変させた東大阪市のセブンイレブン松本オーナーの時短営業突入を、ストライキだと、とらえました。

人の命より大事な契約なんてない!人の命をかえりみない法律など従う必要などない!

 この流れを大きく広げましょう!すべてのコンビニオーナー、本部社員、店舗従業員、配送ドライバー、工場労働者、関連労働者は、6・9コンビニ関連ユニオン結成大会に結集しましょう!7・11、セブンイレブンの日を、コンビニ労働者の一斉ストライキの日に塗りかえて、団結と闘いの出発点を築きましょう!

※コンビニ関連ユニオン結成大会
日時 6月9日(日曜日) 午前10:00から12:00まで
場所 東上野区民館201会議室
  (東京都台東区東上野3丁目24-6 JR上野駅から徒歩5分)

元現経営陣は総退陣せよ!消えた株価1兆円の責任をとれ!

取締役・監査役ぼろ儲け(4号議案=株価報酬交付、5号議案=報酬2億へ倍増)ふざけるな!

過労死、自殺、家族崩壊に追い込んだ責任をとれ

 第14回定時株主総会にご参加の株主の皆さん、オーナーさん、そして本部社員に訴えます。

 セブン本部だけがめちゃめちゃ儲けて、オーナーの大半はワーキングプアなみの年収で長時間労働、休みなしで過労死に追い込まれている現実。本部社員(とりわけ平社員)の年収は、ローソンより低く体育会系の幹部のパワハラに苦しみ、自爆営業を強いられている現実。この現実が2月以来のマスコミ報道で日本社会全体も知るところになりました。この現状をもはや続けることはできません。「近くて便利」というコンビニの良さを守り、持続的成長につなぐためには、根本的な経営方針の見直しは不可欠です。

株価下落は、市場がセブン経営陣を見放している証拠

1月に5133円(1月7日)あった株価が、2月から報道を受けて以降急落し、3756円(5月20日)と2割以上も下落したままなのは「市場」がセブンの経営に「不信感」を抱いている証拠です。

これは、元現経営陣が「24時間営業義務化」がもたらすゼニに目がくらみ、自分の特権的地位と多額の報酬にしがみついて、経営方針を変える決断ができなかったことに原因があります。背任にもあたり、元現経営陣は責任をとって総退陣し経営を立て直すべきです。

第4号議案 取締役の報酬は年額10億円以内としてきましたが、これとは別枠で、7人の取締役に「当社株式および当社株式の換価処分金相当額の金銭」を交付および給付する新制度を導入する。

【 7人とは、井坂隆一、後藤克弘、伊藤順朗、山口公義、 木村成樹、永松文彦】

 ところが 古谷、井坂、永松といった元現経営陣は、何の反省もなく役員に居座って多額の報酬をせしめようとしています。株主総会に提案される議案では、取締役は1名をのぞき再任、これまでの監査役が取締役に横滑り、そのうえ、取締役には10億円の役員報酬とは別枠で株価相当額の「金銭」を分ける、というのです。

第5号議案 監査役の報酬額は年額1億円以内で今日に至っているが、年額2億円以内と変更する

また5号議案では、新たな監査役には報酬を1億円増やす、という典型的な「お手盛り」を提案しています。

新社長永松は「オーナーとコミュニケーションをとる」などと言いながら、東大阪の松本オーナーの面会要求は拒否、経営者の「器」ではありません。ですが自分の特権維持には汲々としています。こんな経営陣に任せていたら、セブンは「終わり」ます。

24時間営業義務化を廃止せよ!オーナーの希望制に

本部負担で、店舗従業員の労働条件の抜本的改善を!社保加入促進を図れ

 2月以後、株価が下落したのは、2月1日から始められた東大阪の松本オーナーの「時短営業」に対し、本部が「1700万円違約金、契約解除」と言って脅したことが社会的批判を浴びたことがあります。

そして問題の背景に、慢性的な人手不足があり、オーナーやその家族が深夜ワンオペで働かなければ維持できない「24時間営業義務」があること、さらには、人手不足解消のために店舗従業員の待遇を改善しようにも、利益は本部が一方的に吸い上げてしまってオーナーの手元には僅かばかりしか残らないために、オーナーが働くしかない問題があることも多くの消費者が知ることになりました。そして世論は、圧倒的に「無理に24時間でなくてもいい」となりました。

ところが、永松新社長就任という異例の交代劇も、世論を裏切るものでした。このガバナンスの悪さが株価下落がとまらない原因です。会見で口では調子のいいことを言っても、現場では、今も「時短やらせてくれ」というオーナーに対し、「契約更新に影響する」とDM、ZMが脅しているのが実情です。「コミュニケーションの目つまり」と言いながら、永松新社長は、「物言う」オーナーが社長面会を求めても会おうとはしません。

【世論を裏切った社長交代劇】

24時間営業は死守したいという本音が“見え見え”。それどころか、注目の新社長自身が、深夜閉店の実験の目的はそのデメリットを明確にすることだと記者会見で認めてしまった――。国内コンビニエンスストア最大手、セブン‐イレブン・ジャパンの突然の社長交代劇は、現状維持に汲々とする同社の姿勢を見せつけた。(2019年4月5日 「セブン、「24時間営業死守」の本音を見せつけた新社長の就任会見」ダイヤモンド編集部 岡田 悟)

労働組合の力でコンビニ・モデルの根本的転換を

本部の横暴に苦しんでいるのは、オーナーや本部社員(とりわけ平社員)だけではありません。関連企業の労働環境は劣悪です。配送ドライバーの勤務は、毎日14時間から16時間労働という「過労死レベル」。弁当やサンドイッチ工場は、外国人労働者の低賃金によって支えられています。コンビニ本部の横暴を許さず、働く者が人間らしく生きられない現実を変えるのは、働く者が力をあわせて立ち上がる以外にありません。すべてのオーナー、本部社員、店舗従業員、関連労働者は、コンビニ関連ユニオンに入って、ともに立ち上がりましょう!

どれだけのオーナーが犠牲に?

【異様に多いセブンの「加盟店共済の弔慰金」】

4、給付保険金内訳(平成16年7月1日~平成17年6月30日)単位:円

内訳 件数 給付額
弔慰金 34 961,013,152

※34人に平均2800万円余りを支払っている計算になる。この弔慰金の原因はオーナーの過労死、過労自殺ではないのか?(セブン‐イレブン加盟店共済会  第25期収支報告書より)

 コンビニ関連ユニオン結成大会


日時 6月9日(日曜日) 午前10:00~12:00
場所 東上野区民館201会議室(東京都台東区東上野3-24-6)

コンビニ関連ユニオン(準)

代表 河野(かわの)正史(まさふみ) セブンイレブンOFC

連絡先 〒387-0007 長野県千曲市屋代2131-3 千曲ユニオン気付

電話 090-5572-9108(千曲ユニオン書記長・鎌倉玲司)

メール musasino0314@yahoo.co.jp          発行 2019年5月23日

5・23セブンイレブン株主総会抗議行動と記者会見のご案内

5・23セブンイレブン株主総会抗議行動と記者会見のご案内

2019年5月20日
コンビニ関連ユニオン(準)、地域合同労組千曲ユニオン、群馬合同労組
(連絡先 090ー5572ー9108 千曲ユニオン書記長・鎌倉玲司)

(1)5・23セブンイレブン株主総会抗議行動
 来る5月23日(木曜日)株式会社セブン&アイ・ホールディングス第14回定時株主総会が、株式会社セブン&アイ・ホールディングス本店会議室(東京都千代田区二番町8番地8)にて、午前10:00(受付開始9:00予定)より開かれます。
 ついては、これまでセブン-イレブン・ジャパンの「24時間営業義務化」とそれにともなう「長時間労働、過労死」を批判してきた私たちコンビニ関連ユニオン他は、株主総会にたいして、株主として総会会場内において、セブン&アイ・ホールディンングスの経営陣の経営判断の誤りを批判・弾劾するとともに、会場外においても労働組合員や支援の仲間、同じ思いの店舗オーナーらとともに、同会社の経営姿勢を弾劾し抗議する活動を展開します。
 総会はおおむね午前中で終わると予想されますので、それまでの抗議行動です。

 ■時間    5月23日午前9:00から12:00頃まで
 ■場所    株式会社セブン&アイ・HD本店前歩道上 および総会会場内
 ■主催    コンビニ関連ユニオン、地域合同労組千曲ユニオン、群馬合同労組
 ■現場責任者 千曲ユニオン書記長・鎌倉玲司(090ー5572ー9108)

(2)株主総会報告とセブン経営陣退陣要求の記者会見
 株主総会会場内のマスコミ取材が可能かどうかはわかりませんが、これまでの例ではマスコミを排除して総会を行っていました。ついては、総会がどのように行われたか、批判の声がどの程度出たかは、総会に参加した株主(店舗オーナー)が、総会終了後、下記の主婦会館において、報告します。また、今後、私たちとして、セブンイレブン経営陣にたいして、株主代表訴訟を行うことも検討していきます。さらに、これまで準備会であったコンビニ関連ユニオンを6月9日正式結成し、7月11日に全国のセブン店舗での「一斉時短スト」をよびかけ、セブンイレブンが正式に「24時間営業義務化の廃止、オーナーの希望性」を認めることを獲得するために闘う方針を同会見において公表します。

 ■時間 5月23日正午12:00から15:00まで
 ■場所 主婦会館プラザエフ9F「スズラン」会議室(東京都千代田区六番町15番地)
     JR四ッ谷駅麹町口徒歩1分。セブン&アイHD本店徒歩2分
     (03ー3265ー8111)
 ■会見者 永尾潤(セブンイレブン○○店(群馬県)オーナー、セブン&アイHD株主)
      河野正史(セブンイレブン本部社員)
 ■会見内容
  1、株主総会に参加しての報告 永尾潤
  2、今後の闘争方針 河野正史 永尾潤
   ア、24時間営業義務化の正式廃止、希望制への転換を実現する
     そのために、すでに始まっている「時短営業」実力実施を拡大し、7月11日に
     全国全店一斉の「時短営業」ストライキの実施をよびかける。
   イ、コンビニ業界の、本部社員、オーナー、店舗従業員、関連企業労働者すべてが入
     れる「コンビニ関連ユニオン」を6月9日午前10:00からの大会におい正式
     結成する。
     
     ※コンビニ関連ユニオン結成大会
      日時 6月9日(日曜日) 午前10:00から12:00まで
      場所 東上野区民館201会議室
        (東京都台東区東上野3丁目24-6 JR上野駅から徒歩5分)
      
   ウ、アを当面の獲得目標としつつ、コンビニというビジネスモデルの根本的転換を要
求して闘う。
a、セブンイレブン元・現経営陣の総退陣を求める。
●経営判断の謝りによりセブンイレブンの株価が暴落し、株主に多大な損害を与えた
●オーナーの多くを過労死や健康悪化、家族崩壊に追いこんだ犯罪行為
●株式会社セブン&アイHDの社会的信用を失墜させ、会社に損害をあたえた
●以上の責任を明らかにさせるため、株主代表訴訟を準備する 
b、店舗従業員の労働条件の改善、とりわけ社会保険加入を本部の負担で行う。
c、本部利益優先の経営体質の抜本的改善、ドミナントの中止
d、苦境にある店舗、オーナーへの経営相談、経営改善をすすめる
e、他
(以上)

10年以上前から、「NHK前橋」が「コンビニ24時間営業問題」を放送していました

2008年10月20日の午後4時50分から、NHKの関東甲信越配信で、上記の番組がありました。製作はNHK前橋放送局。
(各地の放送局によって、放送時間帯が違うところもあるようです)

〈女性アナ〉
 先日、群馬県のコンビニエンスストアーの経営者たちが県に、営業時間の規制を求める要望書を提出しました。こちらが、その要望書です。コンビニエンスストアーの象徴である24時間営業を、条例で規制するよう求めています。経営者たちはなぜ県に規制を求めたのか取材しました。
〈男性アナ〉
 前橋市郊外にあるコンビニエンスストアー。今回、要望書を出した経営者グループの代表・Nさんです。(放送ではフルネームの実名と顔を出しています。ここではNさんとします)
 Nさんは24時間営業を続けるのは多くの経営者にとって限界が来ていると言います。
〈Nさん〉 
「僕なんか、ずっと深夜勤務をやっているわけですけれど、深夜0時から5時までお客さんが10人とか、そういうことがいっぱいあると思いますよね。」「そんなところで、経済的に成り立たないわけですよね。」
〈男性アナ〉
 Nさんの店舗は、コンビニエンスストアー本部との契約で24時間営業が義務づけられています。しかし、深夜に来店する客はあまりいません。
 午前0時から6時までの利益はおよそ7500円。アルバイトを雇うとそれだけで赤字になります。そこでNさんは、自らが勤務することで人件費を抑えています。
 この6年間、一日も休まず、一日14時間の連続勤務をこなしてきました。
〈女性アナ〉
 エエーッ!
〈男性アナ〉
 月の売り上げはおよそ1200万円ですが、そこから仕入れ代金や本部の取り分をのぞくと、手元に残るのは月に30万円ほどです。
 深夜の営業を辞めると、人件費などを圧縮でき、利益を約15万円ほど産み出せると、Nさんは試算します。
 これまでNさんは、「深夜営業を中止して16時間営業に変更したい」と、本部に申し入れてきました。しかし本部は契約を根拠に24時間営業の変更を認めませんでした。
〈Nさん〉 
 独立自営業者と言いながら、営業時間とかを決める権限もない。〈名ばかり経営者〉という表現が適切かと、個人的に思います。
〈男性アナ〉
 自治体の中には、騒音問題などを理由に営業時間の規制をおこなっているところもあります。
 そこでNさんたちは、県に条例での規制を求めました。これに対して群馬県は「民間の事業者同士の契約にかかわることで行政としてコメントは控えたい。」と言います。
 Nさんは24時間営業を負担に感じているほかの店舗のコンビニエンスストアー経営者たちと毎週、インターネットを使った会議を開いています。
 この日は、この自治体にも要請書を出すことについて話し合いました。
〈他の店舗の経営者〉
 Nさんの要請書を参考に(要請書を)作っている最中なんですけれども、要請書は送った方が良いと思いますか?それとも持って行った方が良い?」
〈Nさん〉 
 県のホームページとかあると思いますが、「群馬でこういう事がありますが、こちらでも検討して下さい。」と出してみるとか、紙に書いて知事や市長あてに出しても良いと思います。
〈Nさん〉 
 実際の経営者の声というものをあげていきたいですね。何かしらの力にはなると思います。まず、とにかく、やる。声をあげる。集める。そしてぶつけていくことだと思います。それによって変わるかどうかは先の問題ですけれども。
〈男性アナ〉
 グループでは今後、他の県の経営者たちにも呼びかけて営業時間の規制への働きかけを強めたいとしています。
〈女性アナ〉
 コンビニエンスストアーの営業時間をめぐっては、神奈川県や埼玉県の自治体も、温暖化対策のために、営業時間の自粛を求めることを検討していると言うことです。
 

 Nさんたちの要請書は、この年の12月群馬県議会でもあつかわせましたが、条例実現には至りませんでした。しかしNさんたちがその後も粘り強く闘い続けたことが、今年になっての「セブンイレブン社長辞任」に発展しています。たたかいはこれからです。

ブラック企業セブンイレブンと対決する(河野正史インタビュー記事)

雑誌「序局」第19号(2018年9月)に掲載されたコンビニ関連ユニオン(準)代表で千曲ユニオン副委員長、セブンイレブン本部社員(OFC)の河野正史のインタビュー記事を掲載します。
まだ社会的には24時間営業問題など問題にもならなかった昨年秋の記事ですが、河野代表とコンビニオーナーの長い闘いが切り開いた現在であることがわかります。

東大阪市の時短営業中の松本オーナー(左)と握手する河野正史コンビニ関連ユニオン(準)代表

ブラック企業セブンイレブンと対決する

コンビニオーナーも労働者だ

労働組合のもとに団結しよう

不当労働行為を長野県労働委員会に申し立てた河野正史さん(千曲ユニオン副委員長)

コンビニ業界最大手にして、最も有名なブラック企業であるセブンイレブンから労働者の反乱が始まった。昨年(2017年)2月に降格され年収にして約150万円減給された河野正史(かわのまさふみ)さん(44歳)が所属する地域合同労組・千曲ユニオンは、今年(2018年)3月5日付でセブンーイレブン・ジャパン本部を相手に、長野県労働委員会に不当労働行為救済申し立てを行った。3月30日に長野県庁内で開いた記者会見は、大きな反響を呼んだ。河野さんから、不当労働行為を労働委員会に申し立てた経緯や、コンビニ業界のブラック体質、今後の展望などについて縦横に語っていただいた。(聞き手佐藤路世)

約150社のグループ会社「セブン&アイ・ホールデイングス」の筆頭にあるのが「株式会社セブンーイレブン・ジャパン」です。セブンイレブンは、もともとはイトーヨーカドーの子会社でしたが、フランチャイズ方式のコンビニ経営で、外注化・分社化・非正規職化の先端を走り、今やグループ企業のトップです。

災害時、自衛隊に先導されて金儲け

まず、初めに、どうしても言っておきたいことがあります。

今年7月の西日本豪雨で、被災地が壊滅的打撃を受けて、道路や交通が閉鎖されている時に、警察のパトカーと自衛隊の車に先導されたセブンイレブンのトラックが、泥をかぶっていないセブンイレブンのお店に物資を供給しました。これが被災者への生活支援物資として無料で配られたなら分かりますが、お金を失って買えない人がいる中で、セブンイレブンが生活必需物資を通常営業で売って金儲けをしたわけです。

西日本豪雨水害のあった店舗は、直後に120%売り上げが伸びています。セブンイレブンだけでなくファミリーマートなどコンビニは、政府と自衛隊の力で交通遮断道路を通過して、店舗に物資を供給して売りさばいた。実は、「大規模災害時には自衛隊の要請にこたえる」という協定が結ばれていることが分かりました。官邸や河野太郎のツィートによると、水と食料を被災地に送り、次のニーズにこたえる協定がある、などと書いています。だとしたら、無料が世界の常識、日本では金がなければ生きのびられない。

四国や広島、岡山では、オーナーさんもパートの店員さんも、工場さえも被災しているのに、セブンイレブンなどコンビニ資本は、国家権力と組んで、災害に乗じて強権を発動して独占的に金儲けする、こんなことは許せません。

千曲ユニオンとしては、安倍首相らが酒を飲んでへべれけになっていた7月5日の夜、大水害時に被災地の加盟店に対して千曲ユニオン・アピールを出しました。「セブン本部が営業をし続けるように指示しても、もし、命の危険が迫るような時には、逃げてください、身の安全を守って店を放棄してください」と各店舗に連絡しました。というのは、2018年2月6日から7日にかけての福井大豪雪の時に、「24時間営業義務」の停止を本部に問い合わせたら、「閉店は認めない」と言われて、オーナーさん夫婦が48時間働き続け、倒れた例があったからです。千曲ユニオンの連絡に西日本豪雨の被災地のオーナーさんたちが「本部は何も連絡してこない」と不満をもらし、「うちの従業員はみな無事でした」などとメールで反応してくれました。

ここで千曲ユニオンが言いたいことは、「コンビニオーナーは、労働者なのだ」ということです。コンビニオーナーは、「小企業経営者なのだから、労働者ではない」という言い方で、事実上24時間、365日拘束されています。本部に指揮命令、拘束されて、災害時でも閉店もできず、日頃から長時間労働をして、団交権もないし労基法も適用されないのが実態です。

多くのオーナーの実態は、多額のチャージとして売り上げの半分も本部に持っていかれて、店舗労働者の賃金と賞味期限切れ廃棄分、万引き分など差し引くと、過酷なものがあります。複数店舗を経営しているとそれなりの年収にいくのが普通ですが、店舗従業員は仕事はハードなのに最低賃金レベルですので、定着率は低く、慢性的な人手不足で、そのために、深夜時間帯などはオーナーやその家族が365日入らざるをえないケースが多く、オーナーや家族が過労で倒れたり、過労死する例がまれではありません。自ら廃業していくオーナーが増えているのが最近の実情です。それでも店舗経営者だからと我慢させられています。これでは過労死に追い込まれるまで働かされるし、災害時にも、まるで「滅私奉公」のように店を開けさせられています。オーナーにも生きる権利がある。奴隷じゃない!と言いたい。

千曲ユニオンが「オーナーも労働者だ」と主張するのは、労働者だから、労働力は売っても命までは売っていない1と確信を持ってもらいたいからです。オーナーも労働者だから労働基準法も適用されるし、労働組合を結成する権利もあるし、スト権もある。大災害の時や、オーナーや従業員の生命や健康を守るにはストをやって店を閉める権利もある!ということが言いたいからです。

コンビニ業界に就職して

次に言いたいことは、コンビニ業界の特質としてのブラック体質と、私が千曲ユニオンとともに立ち上がるまでの経過です。

私がセブンイレブンに入社したのは2001年です。その前の3年間は証券会社に勤めました。証券会社に勤めることによって、資本主義の矛盾に気づかされました。株式の売買、信用取引とかデリバティブとか金融システムの矛盾に気づき、転職を決意しました。

転職先を探して、こんなに利益を出している優良企業ならつぶれないだろう、と思ったのと、何より私は農学部出身なので、食品の安全に関われたらいいと思ってセブンイレブンの中途採用試験を受けました。あっさりと「来週から来てくれ」と言われました。後から知ったのですが、新規採用は毎年400人ぐらい、そのうちほとんどは、5年でやめてしまいます。就業規則で「年功序列賃金は30歳まで」と決まっている、そういう職場です。

私は、オペレーション・フィールド・カウンセラー(OFC)という職種で、お店のサポート、本部への不満を聞きとったり、相談に乗ったりする仕事をしていました。OFCという職種には「みなし労働制」が適用され、長時間労働はごく普通のことでした。

セブンイレブンは、全店舗に商品発注のためのストアコンピューターを置いて管理しています。そして「単品管理」という発注方式を洗脳され、多くの発注を入れる仮説をたてます。もちろん賞味期限切れ商品が大量に出ます。異常に多い賞味期限切れ廃棄商品はお店経営の損失になります。「廃棄物をなくすために発注数を減らしたい」とお店は言うのですが、そういった時に相談に乗るのがOFCの仕事です。

ところが、本部は、おにぎり重点販売方針だとなると、200個しか売れないお店に、無理に300個注文させる。発注が増えれば本部は儲かる、お店は損失が増える。OFCとしては会社側につくのか、オーナーさんの苦情に耳を傾けて発注を適正なレベルにするとか、板挟みにされる大変な仕事です。

とりわけクリスマスのケーキや恵方巻きなどの予約競争をさせる時には、本部の至上目標数字がまず「ありき」で、お店は、注文させられて揚げ旬に廃棄する。私の個人的経験でも、予約させられたクリスマスケーキを20個ぐらい廃棄しました。

OFCは、そういう本部と店舗の板挟みに立たされ、多くのOFCは本部の日大アメフト部のような体育会的なパワハラに負けて、儲け至上主義に従い、オーナーさん、地域の人びとを苦しめる側に立たされてしまいます。私は、オーナーも労基法上の労働者だから、過剰な負担は拒否できる、と説得して、お店の味方として仕事をしました。

上司の絶対命令と「自爆営業」

2001年に、入社して初めに「上司の言うことは絶対です」と言われました。例えばこういうことがありました。当時の鈴木敏文会長が「キャベツの浅漬けがおいしい、浅漬けは、各店1日30個ぐらいは売れるはずだ」と発言したため、各店舗に30個置くことになりました。実際には売れないのに注文させられ、その結果、お店に負担をかけられないOFCは自分で買い支えをしました。「自爆営業」ですね。

入社時に次に言われたことが「労働組合は認めない」ということです。本社では、朝礼があって、上司の指示を「すべてを受け入れる」という態度表明として「(分かりま)した!した!」という大声を上げなければならないのです。「奉仕の精神をもって仕事をします」という「誓いの言葉」を大声で読まされます。まるで宗教団体のようです。セブンイレブンは、そういうやり方で働く人を強権支配しています。

私は、千葉の茂原市にある直営店で1年間は店員として、2年間は店長として働きました。セブンイレブンは、全国2万店舗あるのですが、500店舗ごとに10店舗くらいの割合で本社直営店になっていて、直営店で新入社員教育をしています。直営店は本社の言う通りを実行しますから、利益はゼロかマイナスで、店長らの過重労働で成り立っています。私が直営店で働いた当時は、自宅よりも店にいる時間の方が多かったです。深夜勤務予定のパートさんが欠勤した時など、朝7時に店に出て、深夜の1時、2時まで立ち通しで働き、ようやく帰宅する。家に帰ると玄関で倒れてしまうという生活でした。

そこに管理者(DM)が見回りにきて、相談に乗るのではなく「ゴミが捨ててない、お店のわきに雑草が生えている、商品の並べ方が間違っている」などと毎日言われました。少しでも反論すると「ふざけるな、言う通りにやれ」と脅され、暴力も振るわれました。

今回、降格処分への反論のために陳述書を書いたのですが、当時の苦しさ、口惜しさが思い出され、気分が悪くなってしまいました。

一日の客数が500人しかいない店に到底売れるはずのない数のクリスマスケーキを予約注文させられる。「前年より必ずプラスにせよ」という上からの命令で、お店は「自爆営業」を強制されます。「自爆営業」は、「自己買い」というれっきとした会社の制度・方針になっているのです。

動労千葉の労働学校で学ぶ

私の場合、茂原の店長時代に、動労千葉に出入りするようになって、パート店員さんたちに、労働基準法で有給休暇が取れるはず、と知らせて、皆に有給休暇をとってもらいました。動労千葉の労働学校に行き始めると、学校仲間が皆で私の体調を心配してくれて、動労千葉の組合員の方がわざわざ店を訪ねてきて「働き過ぎて体を壊すなよ」と声をかけてくれました。

国鉄分割・民営化後もJRと不屈に闘い続ける動労千葉の存在を知って、セブンイレブンの周りの労働者は苦しい中で皆辞めてしまうのだけど、自分は辞めずになんとか職場生産点で闘おうと考えました。動労千葉前委員長の中野洋さんの『甦る労働組合』を読んで感動し、中野さんから本に「セブンイレブンをにぎれ、天下国家を!」という一筆を書いてもらいました。動労千葉労働学校生徒の皆さん、中野さんの言葉は、今も私の支えになっています。

店長をしていると、すべてのシステムが本部の儲けのためだけにあること、そして今やコンビニは過剰資本になっていると、矛盾を実感します。セブンイレブンは、全国で約2万店舗になっているけど、これからはどんどんつぶれるだろうと思います。大量発注・大量廃棄のシステムは、私が直営店をやった経験では「利益がでない」仕組みです。その当時、私自身は、正社員としての賃金があったので店長をやれましたが、この仕組みでは「店舗オーナーは生活できない」と実感しました。セブンイレブンは、オーナーと店員、それに関連労働者の強搾取で成り立っている構造です。オーナーさんも入れる労働組合が絶対に必要だと感じました。店主は「小規模自営業者で、労基法で言う労働者でない」とよく言われますが、コンビニオーナーの実態は本部の指揮命令の下にあって働く労働者だと思います。

私自身は、いろいろ我慢して辞めず、誇りを持って働けるように努力し、直営店での研修後、最初は千葉地区のOFCになりました。OFCになって8店舗を担当し、店舗オーナーの悩みや苦情、売り上げを増やすための相談に乗りました。ほとんど休日なしの仕事でしたが、自分は誇りを持って働いていました。休日は週1日あるのですが、当時始まった「ナナコカード」「公共料金」「インターネット受付」など、店に分からないことがあると急に呼ばれるのです。

その上、OFCの仕事は、毎週火曜日(今は隔週)に東京の本部で北海道から九州、全国から参加する会議があります。会長の「ありがたい講話」を聴かされて、その後、個別会議の中で、予約注文など、成績の悪い人は立たされて、「何で販売数が伸びないんだ!」など大声で罵倒されます。立たされて罵倒されるのがいやなために、数字上の過剰な注文を増やすなどします。例えば、鈴木会長が「キャベツの浅漬けは各店30いくな」と発言したら、ゾーンマネージャーが各店に「会長の言うとおりにせよ」と指示します。数字上では、現場が「自爆買い」をしているのに、「会長の言う通りに並べたら売れました」ということになる。鈴木会長の「仮説と検証」という理論で、結論ありきの店舗への強制発注と成果発表が「自爆買い」を強制しているのです。

一人でも入れる労働組合に加盟

私の千葉時代は、店舗オーナーの側に寄り添い過ぎると、会議のたびに管理者から立たされて、あれやこれやと批判されました。私は、2005年8月2日に、当時は少なかった一人でも入れる労組、東京西部ユニオンに加盟しました。

そうこうするうち2006年3月7日に長野県飯田市に配転になりました。飯田市というのは東京から北海道よりも遠い所と言われています。名古屋まで新幹線で移動して、その後は自動車で中央自動車道を北上します。

2006年から3年間飯田市にいたのですが、この時にOFCとしてつきあった飯田の店舗オーナーさんたちとは、仕事を通じた信頼関係が強くあります。ちょうど、天皇の孫の誕生祝いの写真ポスターを店内に張れという話をめぐって、オーナーさんの中には、戦争体験者の方もいて、8店舗中、6店舗は写真をお店に張らないことになりました。この人たちが、私を支えてくれました。飯田時代は、残業代がでなくても日々の仕事が楽しく、やりがいがありました。

飯田時代の終わり頃、スピード違反で運転免許の3カ月停止処分を受けました。その直後に長野に移動になりました。長野に来た時は、3年以上経験のあるベテランOFCとして、後輩の相談に乗る指導・教育の仕事をしました。若いOFCの将来への不安やたくさんの相談に乗りました。長野に来て千曲ユニオンに加入しました。

2013年、会社側が8000人いる本部社員の36協定を締結する労働者代表を公募していることをメールで知って、応募して代表になりました。2013年4月に私が代表としてハンコを押しました。今回、セブン本部との団交に際して、36協定の資料を請求したところ、2013年に私が選ばれたはずなのに労基署への届出文書には別の人の名前が記載されていました。また、昨年あらためて36協定代表に名乗りを上げたら、「二度出ることはできない」と断られました。団体交渉で事実を明らかにして「おかしいじゃないか1」と抗議しています。36協定にしてもあまりにいい加減で、ただ形式を整えているだけです。闘う本物の労働組合が必要です。

「ブラック大賞」受賞と青年の自死

2015年にセブンイレブンは「ブラック企業大賞」を受賞しました。その時、私は情けない、と思いました。闘う労働組合があれば、ブラック大賞などとらなかったはずです。どれだけ多くの人が退職しなくて済んだか、自殺しなくて済んだか、と思います。

実は、2013年に飯田市のOFCをしていたT君という青年労働者が、地区マネージャーから激しいパワハラを受けて、急にいなくなり、亡くなったと知りました。その情報が入り、私は人事部を相手に「仲間が知らないうちにいなくなり、亡くなりましたと聞く、こんな職場でいいのか」と激しく抗議しました。弔い合戦をしなければ!と心に誓ったのです。

私は、仲間の自殺に、ここで立ち上がらなかったら労働組合員として意味があるのかと悩み、2013年10月、今度は私自身が過労うつ病になってしまいました。医者に行くと、「即刻すぐに休め」と指示されました。5カ月間仕事を休むことによって、この何年もの間、24時間、365日、仕事のことを考え続けた自分が、辛くも死なないで生きていたなと気づきました。

*ブラック企業大賞労働相談に取り組んでいる弁護士や市民団体、ジャーナリストなどで作られた実行委員会が毎年選ぶ。最も労働条件の悪い企業を選定する。

予約注文合戦と降格処分

私への不当労働行為、減給攻撃について話します。

私は、お店のオーナーとともに本部の間違ったやり方には抗議の声を上げてきました。予約注文合戦のことですが、飯田の管理者が「おせちの注文を早めにとれ」「予約初日が勝負だ」と言い出しました。私は長野の仲間と一緒に「おせちはおせちの時期が来たら普通に頑張ろう」と話し合いました。飯田の管理者が管轄している店は、初めのうちこそ一番でしたが、真っ当なやり方をした私たちの長野地区が、最後は逆転勝利しました。このことを会議で報告し「ウサギとカメの競争では、真っ当な努力をしたカメが勝つ、お店とお客様のタイミングに合わせた、あたりまえのやり方をすれば、それが結果としての数字を出す」と発言しました。そうしたら、会議主催者に、露骨にマイクの音量を下げられ、発言を妨害されました。

それぞれのお店の都合、工場の繁忙期との関係、物流運転ドライバーの仕事の関係など無視した無理な、早期予約の数字競争が、矛盾を生んでいるのです。セブンイレブンは、ドライバーのストライキに備えて、物流を多数の会社に外注しています。物流トラックのドライバーは、バラバラにされています。商品搬送車は、セブンイレブンのマークは同じでも、みな違う会社です。しかもコンビニ物流ドライバーは、基本一人乗務です。そのために二人乗務なら助かったのに、雪の中で倒れていて、運転手の命が助からなかった事件が新聞で報道されています。

このように店舗オーナーさんと一緒になって本部の管理者を弾劾したためでしょうか、労働組合運動をしている河野の存在が「うるさい」ということになったようです。2017年の2月、私の体調が悪い時に、本部から「OFCの仕事から外れてアシスタント役のAFCになってくれ」と言われました。明らかな降格です。「16年10月頃体調悪かった」「17年1月と2月に欠勤があった」というのが理由です。

私は、長野の主治医のカを借りて、自己努力の結果、心身のバランスをとるようにして仕事に迷惑はかけていません。主治医も産業医も「異動の必要性」を認めていないのに、上司が勝手に「健康のため」を口実にした降格異動は認められません。

会社は「降格」とは言わず「OFCから外れてみよ」という言い方をしました。結果は、降格と賃金引き下げです。生活できない賃下げで、私が退職することを狙う攻撃です。私は「納得いかない!」ということで17年3月から異動の撤回を求めて会社本部と団交を重ねてきました。

そして、今年3月、長野県労働委員会に救済申し立てをしました。救済申し立てをめぐる記者会見の後、いろいろな人から声をかけられ、反響の大きさに驚いています。「正社員の中から立ち上がってくれて本当にうれしい」とか、すでにセブンイレブンを辞めた人が「とうとう立ち上がった人に感謝したい」と声をかけられ、また多くの手紙を受け取りました。

店舗オーナーの人たちも、本部の強権支配の中で立ち上がることの困難を分かっているので、記者会見で知って、喜んでくれています。今年のメーデーの時のビラの受け取りはすごかったです。信濃毎日新聞に3月の記者会見の写真が出たので、長野の街を歩いていると「セブンイレブンの人ですね、新聞で見ました」と声をかけられます。

千曲ユニオンニュースをこれまでにNo.11まで出してきました。これを担当地域にビラ入れしています。ビラを入れるとお店の様子がよく分かります。千曲ユニオン労組員がビラをおいて話し込んでいます。地域合同労組は垣根を越えて団結し闘える労働組合です。私は、人がいない時、倒れられた時、冠婚葬祭の時、オーナーの頼りになる仕事をしてきました。セブンイレブン闘争を軸にして仲問の団結が広がっています。全国どこでも同じことをやれば合同・一般労働組合全国協議会のビラが全国のお店や工場に伝わります。

「店舗オーナーも労働者だ」という立場に立って「資本」と闘う、このことをはっきりさせることだと思っています。

コンビニ関連ユニオンをつくろう

これからの闘いについて話します。

私たち千曲ユニオンは、三大要求を掲げて本部と団体交渉をしています。三大要求、その第一が、コンビニの24時間営業強制を廃止すること、第二に、本部責任で、パートやアルバイト、店舗従業員の社会保険を全員加入させよ、そして第三が、いわゆる自爆営業(自己買い)の根絶!という要求です。

第一と第二は、店舗との契約事項であって、千曲ユニオンとの団体交渉事項ではないと会社側は逃げていますが、実質的には団交になっています。それは、私たち本部社員の労働条件は24時間営業や店舗の労基法違反、社会保険にも入れない最低賃金労働と表裏一体だからです。千曲ユニオンの団体交渉でかなり押し込めると思っています。この本部との団体交渉に、全国1万4000人の店舗オーナーさんが入ってくれれば、壁を突破できる可能性があります。

コンビニは非正規・低賃金の職場

アメリカのハーバード大ビジネス校は、日本のトヨタ自動車のカンバン方式と、セブンイレブンのフランチャイズ経営の二つを教材として教育、研究しているそうです。セブンイレブンは、大型スーパーマーケットであるイトーヨーカドーの子会社として出発して、独自の発注システムや商品管理、強搾取の低賃金で利益を上げて逆転し、今や小売業界のトップに躍り出ています。しかし、その先頭に立った鈴木会長が、創業者一族との抗争に敗れて16年4月に失脚しました。そして今は株式の4割以上を創業者伊藤財閥が支配しています。それは、新自由主義の時代の「1%対99%」の対立の構図そのものです。セブンイレブン資本を倒さないと、フランチャイズ方式で高額のチャージを搾取し、本部統制で詐欺的な営業をするやり方が大手を振ってまかり通り、広がってしまいます。

今では、本来公的な役所の窓口の役割、銀行窓口の役割、警察・消防の窓ロの役割などもコンビニがやっています。セブンイレブンが開発したコンビニ方式が全国に広がった、その方式をとる同業他社ファミリーマートなどと比べても明らかに低賃金なのが、セブンイレブンです。セブンイレブンこそが、社会保険さえない非正規職・低賃金労働を拡大し、「民営化・規制緩和・団結破壊」「外注化・分社化」を広めた、と思っています。セブンイレブンは、正社員でさえ30歳で定期昇給ストップ、いやなら辞めてくれ、という雇い方で、労働組合をつくらせない。だが今、全国のセブンイレブン労働者は、地方ごとバラバラだけれど、各地の地域合同労組に加盟し始めています。

全国のセブンイレブン始めコンビニ業界で働く労働者の団結をつくり出し、千曲ユニオンがその拠点となるという展望をもって闘っています。

そして、私が結論として一番言いたいことは、今年9月のUAゼンセン大会に合同・一般全国協として、戦争と改憲をめぐる階級的対決構造をつくりだしたいということです。本社社員、コンビニオーナー、パート店員、外注化された工場労働者や物流を担うドライバーたちなど、すべてのコンビニ関連労働者の団結体を全国規模でつくって、合同労組として立ち上げ、UAゼンセンをぶっかくような闘いを全国化したいと決意しています。

店舗オーナーさんや店員さん、工場労働者や物流ドライバーさんの過重労働、不当な犠牲が押し付けられていると思います。

労働委員会に提出する準備書面をつくっていて、店舗オーナーさんの証言が重要でした。店舗オーナーは、「経営者になりましょう」と甘い声をかけられていますが、実は本部の指揮命令下の労働者であること、労基法を無視した長時間労働で初めて成り立つのがコンビニ経営であること、現場の労働者は、過酷なまでの低賃金労働で、そのため東京の店でレジを打っているのはほとんど外国人労働者、というのが現実です。外国人労働者を含めて、コンビニ関連で働くすべての人が、職種や職場を越えて団結する労働組合を何としてもつくりたいと決意しています。

コンビニの労働者の闘いは全国に広がるし、それをやるのはわれわれです。正規と非正規の団結、オーナーさんも実は労働者だという階級的見方が勝利のカギです。社会を動かしているのは自分たち労働者だということです。

安倍倒し改憲阻止!大行進の運動を

今年9月のUAゼンセン大会は、9条2項をなくすという改憲方針を審議します。安倍政権の改憲攻撃の先頭に立つUAゼンセン大会執行部に対する対抗軸となる存在をめざして千曲ユニオンは頑張ろうと思っています。

安倍の「改憲と働き方改革」攻撃と真っ向から闘う労働組合があれば、たとえ、働き方改革法が法律として国会を通っても、職場で抵抗し、反対できる。社会を動かしているのは労働者だから、誇りを取り戻し団結すれば労働者の力は大きい。団結すれば生きられるという確信を広めたい。過労死で亡くなった労働者のご遺族、お母さんが国会前で発言され、記者会見で語っておられます。亡くなった伸間のことを忘れず、過労死をなくすために闘います。

千曲ユニオンの記者会見が新聞で報道され、昔担当したオーナーさんから手紙をもらい、「河野さんと一緒に働いた時代は楽しかった」「勇気づけられた」と聞いたり、声をかけられたり、闘ってよかったと実感しています。現場で働く人の判断の方が、会社の指令より重いし、正しい。

地域のお客さんの声、みんなの気持ちは、資本家には絶対に分からない。本部社員は資本の側につくか、みんなの側に立つかの間にいる。資本の利益のためではなく、工場やお店やトラックや事務所など、すべての働く人びと、多くの人びとと一緒に考え、問題を解決し、生活が成り立つ社会をめざして、闘い続けたいと思っています。

NHKニュースウォッチ9のコンビニ特集

2019年4月17日(水)、NHKニュースウォッチ9がコンビニオーナーの特集をした。

取材でうかびあがったのは、想像を絶する家族の犠牲で成り立ってきた

コンビニの24時間営業の痛ましい現実。

ここに内容を紹介させてもらいたい

コンビニオーナーの苦境を取材し、情報を発信してきた「弁護士ドットコム」編集部

コンビニ経営の家族

投稿相次ぐ

100件以上

オーナーの子どもより

60歳を超える両親がオーナーと店長をやっています。

常に人手不足で母は朝から深夜まで働き

父は夜10時から朝8時まで働いています

20代女性より

娘の私自身も働いており

5か月に一度しか休みがありません

恋愛も遊びも全くできません

やめたいけれどやめられない現実に絶望しています

人手不足のコンビニ

オーナー家族の苦悩

本部担当者に契約解除相談

“最低400万円の違約金”

契約解除 諦める

家族が楽しく幸せになるために

仕事を頑張る やれるって目的があるのに

こんなに家族がばらばらになって

精神壊して いろんな人に迷惑をかけて

目的がないし楽しみがないし

ただ時間をあの店ですごしているってだけ

夫婦の勤務

夫 21時~9時

妻 9時~21時

4か月連続

休みなし

目に見えてお客様の来店数が減っているのが分かるので

そうなると利益もとれないし

利益とれなければ人件費かけることできない

私たちも24時間営業みたいなもんですよ

妻 2年前

不眠・食欲減退

長時間労働など原因

うつ病診断

(痛々しいリストカットの跡)

今日もやってしまって

東大阪市松本オーナーの場合

今年2月にはオーナー自らの判断で深夜営業を短縮したセブンイレブンのオーナーの松本さん。

その決断には家族の存在があった。

共に店を支えてきた妻は去年5月に膵臓がんで亡くなった。

ともこさんは人手不足を補うために抗がん剤を打ちながら亡くなるひと月前まで店で働いていた。

絶対つらいって言わなかった人なので

“大丈夫やから私出るから”と言って

(店に)出てきてくれた

僕もそれに甘えてしまって

抗がん剤をうちながら亡くなるひと月前まで店で働く

亡くなる直前 病院内の喫茶店で撮った写真です

久しぶりにすごした 夫婦ふたりだけの時間

ともこさんがもらした言葉を 今も忘れられません

コーヒー飲んでモーニング食べてたんです

(妻が)“こんなんできるなんて夢みたい”って言ったので

後悔ですね

東日本橋一丁目店の斎藤 オーナーの場合

コンビニを続けるために息子を追い詰めてしまったと後悔している母親の齋藤政代さんは5年前、当時19歳の長男栄治さんを亡くした。

都心でコンビニを開業すればうまくいくと考えていた齋藤さん。厳しい現実に直面した。アルバイトはなかなか店に定着せず、突然シフトに穴が空くことも多かった。

斎藤さんは頼ることが出来たのは家族だけ。

長男栄治さんはよる10時から朝9時までの深夜帯を3ヶ月間カバーしていた。次第にやせ細り、言葉を少なくなっていった。

夜勤を終えた後自ら命を絶った。

コンビニを始める前、斎藤さんは家族の写真を撮影してきた。最後に撮影したのは栄治さんが中学生の時。

コンビニを始めてから家族の写真は一枚も残っていない。

夜勤を終えた後自ら命を絶った 長男のえいじさんの遺影


“アルバイトなかなか定着せず

突然シフトに穴が空くことも”

頼れたのは家族だけ

(毎日のシフト表  「えいじ 22時~9時」と記載)

その日はちょっと遅れて

(店に)朝7時半くらいに行ったんですけど

子どもの顔が真っ白だった

“どっか痛いの?”って言ったんですけど

逃げるようにいなくなっちゃった

(息子を)止めたかった

でもレジが止まらないんですよ

私の代わりに(レジに)入ってくれる人もいないし

すべては私のせいです

私が悪い

最後に撮った写真はえいじさんが中学生のとき

コンビニを始めてから家族の写真は1枚も残っていません

セブン古屋前社長の大嘘の証拠

  セブンイレブンの24時間営業問題をめぐって退陣を余儀なくされた古屋一樹前社長。

 「セブンイレブンとして、24時間営業は絶対的に続けるべきと考えています」「社内で見直しを議論したことはありませんし、加盟店からもそんな声は全く出ていないですね」

 こう発言したのは2017年秋のこと。

https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00002/022700125/

 ところが、これがとんでもない大嘘だったという証拠が手に入った。

 この書類は、あるセブンイレブンのオーナーが、平成29年、すなわち、まさに2017年の秋に、内容証明で、古屋社長宛に時短営業を申し出た証拠の書類である。まさに健康と命の危険に直面するオーナーの切実な申出である。

 古屋タヌキ前社長は、これを意図的に抹殺しておいて、同じ場でこう語った。

「私の経営手法って『加盟店ファースト』なんですよね。加盟店オーナーさんが『セブンに加盟してよかった』と感じていただけない限りは、本部だけが収益を上げて良しとするビジネスでは絶対ありませんから」

 社長交代は当然だが、そのまま会長にとどまるとは、やはりセブンイレブン経営陣全体が、どうしようもないウソつき集団だと言わざるをえない。

内容証明の申出書全文

平成29年9月30日

株式会社セブン-イレブン・ジャパン

代表取締役社長 古屋一樹 様

セブンイレブン〇〇店 オーナー 〇〇

 拝啓時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

 日頃は格別のご愛顧をいたたき誠にありがとうございます。

 さて当店では本年10月に、私に代わり従業員を深夜勤務に配置し、私は昼間勤務に従事することにしました。また、私は医師から、早急に鼠経ヘルニアの手術を受けるよう勧告されています。そのため、近く入院を余儀なくされることになりました。いずれにしても深夜営業時間帯は従業員1名体制を取らざるを得ない状況が避けられなくなりました。つきましては、労働基準法が定める深夜勤務者の休憩時間45分または60分間の確保のため、当該時間は閉店したいと思います。加盟店付属契約第24条②に基づき営業時間を24時間未満とすることについて、早急に文書合意をお願いいたします。

 深夜営業時間帯につき従業員複数勤務にすればとのご意見もあるとは思いますが、現在までの当社の売上、利益では経費を捻出することができず、不可能です。昨年から加盟店基本契約第28条①一(4)の実施もお願いしてきましたが、いまだ実施には至っておりません。

 私自身が過労死基準をはるかに超える労働で何とか16年間持ちこたえてきたのが実態ですので、なにとぞご理解いただけるようお願いいたします。参考までに8月、9月の私のタイムカードのコピーを同封しておきます。こちらをご確認いただければこちらのやむを得ない事情をお分かりいただけると思います。

 本書受領後、1週間以内に営業時間短縮の合意文書を送付頂きたくお願い申し上げます。 敬具

24時間営業強制やめろ!4・1コンビニ関連ユニオン河野代表(千曲ユニオン)ストライキとともにセブン団体交渉勝ちとられる!

 東大阪市の松本オーナーが本部との合意なしに時短営業に突入したのが今年の2月。昨年に奥さんを亡くし24時間営業は限界だと本部に相談したが、本部から「24時間に戻さないと契約を解除する」と通告され、応じない場合、違約金約1700万円を請求の上、強制解約すると脅された。コンビニ関連ユニオン・河野代表のことを知り、2月10日電話をかけ、河野代表とも話をして、時短を続行する決断をした。

東大阪市セブンイレブン南上小阪店・松本オーナー(右)とコンビニ関連ユニオン河野代表(左)

 このニュースは、またたく間にSNSやメディアによって拡散し、松本オーナーへの同情・支持が大きく広がり、セブン-イレブンの情け容赦のないやり方に対する怒りや不信が広がった。

 そして、4月4日、古屋一樹社長の退任、永松文彦副社長の社長就任が発表されるという、社長交代劇に事態は発展した。また4月5日には、世耕経済産業大臣がコンビニ各社の経営トップらと会談し、24時間営業などの問題改善に向けた計画を策定するよう異例の要請を行った。

セブン-イレブン・ジャパンの社長交代を報じる4月5日付東京新聞

 長野でセブン-イレブンの本部OFCとして働く河野正史さん(千曲ユニオン副委員長)を代表として、群馬合同労組を含む合同一般労働組合全国協議会に加盟する全国の合同一般労働組合が「コンビニ関連ユニオン」結成の準備を進めてきた。

 3月22日には、河野代表は、不当な方法による36協定(残業協定)の労働者代表選出に基づき、違法な時間外労働を強制されたとして、セブン-イレブン・ジャパンを労働基準法違反で刑事告訴した。会社といっしょに刑事告訴した3人の役員の中に、古屋前社長も、永松新社長(当時副社長、前人事部長)もちゃんと入っている。


河野代表がセブン-イレブン・ジャパンを刑事告訴したと報告した記者会見の模様を報じたNHK

 そして3月30日には千曲ユニオンとコンビニ関連ユニオン共同で「セブン東日本橋店主失踪事件に関する緊急声明」を発表して、4月1日の河野組合員のストライキ突入を先頭に波状的なストを組織することを明らかにした。

 群馬ではコンビニ関連ユニオン河野代表の存在と闘いを知り、感動したセブン-イレブンのオーナーが「オーナーのために一人であんなに闘っている河野さんの力になりたい」「オーナーが立ち上がらないといけない」と群馬合同労働組合に結集した。

 そして社長交代発表直前の4月1日、コンビニ関連ユニオン河野代表(千曲ユニオン副委員長)は、11時(イレブン)を期して24時間ストライキに突入。そして同日、スト中の河野副委員長を先頭に、千曲ユニオンとセブン-イレブン・ジャパンとの団体交渉が、群馬合同労組のオーナー組合員・委員長をも交渉委員として参加して勝ち取られた。

 この日の団体交渉の主要な議題は、FCの店舗への「指導・相談」業務についてだった。OFCがオーナーに不適切な指導を行っているという情報があり、それについてただした。

 話は、東大阪市の松本オーナーに対して「違約金1700万円支払え」という話がされたという報道に関して、OFCの果たした役割がどうだったのかという問題に入った。組合の立場としては、こういう店舗指導をOFCが独断で行ったのか、上司の指導で行われたのか、がまず問題になる。上司の指導で行われたのであるとするならば、これはオーナーに「死ね」というに等しい指導をOFCが強制されたのであって、会社の安全配慮義務としてゆゆしき事態だ。

 この問題について、セブン-イレブン・ジャパンは、なんら事実関係についての釈明をしていない。あろうことか、口づてで「そんな話はしていない。あれは事実ではない。」などという話がオーナーに伝わっているのが現実だ。実際には、違約金はこのくらいになる、と、OFCが「1700万」と紙に書いて見せたと松本さんは語っている。

 この日の団体交渉でも、会社は、「それは団体交渉事項ではない(回答しない)」の一点張り。何一つ事実を語らない。組合からは、弾劾がたたきつけられる。

 だいたい、1700万円の違約金という数字が出てくること、それが本当かウソかもわからない状況自体が、いったいOFCの業務がどうなのか?ということだ。公明正大に行われるのではなく、恣意的に指導が行われている。

 ここで、群馬合同労組に加入したオーナーから自分が行われた指導の実態を、裁判で提出されたOFCの業務日報を添えて証言した。そこにはこう書いてある。「今後は〇〇ZM(ゾーンマネージャー)のアドバイスどおり、FC(本部)がここまでやっているのに、オーナーはアドバイスをききいれないという事実を常に作り、オーナーの行動次第では本部とのフランチャイズ契約を解消する方向も視野にいれて対応していく」

 OFCは、業務として、常にオーナーをどん底に追い込む危険性、それによって自ら病気になるか人格破壊されるかの危険性を負わされているということだ。だからOFCの業務について、明確にすべきなのだ。

 「自己買い」についても同じ。ちゃんと「自己買い」は禁止、処分に該当する、と会社が明確にすることが重要だった。同じことをやれということ。

 3月19日付の、古屋一樹社長が、オーナーにあてた『「非24時間営業」等の問題について』と題する書面についても問題になった。これについてオーナーから聞かれても、OFCとして責任取れないと河野代表が言う。

 OFCの業務について、オーナーの組合員から、OFCの就業時間について知らされたことがないが、OFCにはいつでも電話をかけていいのか?と質問される。OFCが24時間営業するオーナーからの電話に常に対応しなければいけないというのは、労働時間の問題としてどうなのか?店舗の24時間営業問題はOFCの24時間営業の問題だ。これについても明確にさせるようにあらためて本部に要求した。

 最後に、千曲ユニオンとして、36協定と時間外労働の違法性について労働基準法違反でセブン-イレブン・ジャパンを刑事告訴した件について、報告と説明を行った。また従業員代表選挙の結果についていくつかの釈明を求めた。

 セブン-イレブン・ジャパン永松新社長は、記者会見で、現在進める時短営業の実験があくまで、その“デメリット”を明確にすることが目的なのだと就任早々語っている。社長が代わっても、24時間営業死守のセブン-イレブンの経営姿勢は変わらない。状況を変えることができるのは、本部社員とオーナーの団結、コンビニ関連労働者の大きな団結だけだ。この日の団体交渉は、その展望を大きく切りひらいた。すべてのコンビニ・オーナーのみなさん、本部社員、店舗従業員のみなさん、コンビニ関連労働者のみなさん、コンビニ関連ユニオンに加入しよう!7・11全国一斉時短ストにたち上がろう!