嘘つきイングを許さない!団交開かれるも決裂!

19 1月 by gungoroso

嘘つきイングを許さない!団交開かれるも決裂!


団交後のファイティングポーズ

 2023年1月18日、太田市浜町勤労会館にて、派遣会社ING(太田市藤阿久町914-19 西田孝明代表取締役)との第1回団体交渉が開かれた。組合は、解雇されたペルー人のAさんとBさん、通訳のCさん、清水委員長、須永副委員長、Dさん、Eさんが出席した。会社からは関吉二専務取締役と社労士が出席した。問題の担当者末安フェリペ氏は出席しなかった。

 AさんとBさんは、イングとの雇用契約を結び、太田市にある自動車関連工場Fで働いてきた。Aさんは8カ月、Bさんは1年3ヵ月になる。最後の契約は2022年11月1日から12月31日だったが、契約期間途中の11月7日にイングの担当者・末安フェリペから電話で突然二人はもう来なくていいと通告された。その理由は、11月2日にAさんが他の派遣会社の外国人とけんかをしたこと(Bさんもたまたま居合わせて騒がないように注意した)だとされた。

 納得ができないAさんとBさんは群馬合同労組に相談して、要求を出して闘うことを決心した。要求は、雇用契約期間を働いたものとして賃金を支払えということ、虚偽の理由で二人を解雇したことについて慰謝料50万円を支払えということを要求した。群馬合同労組は個人加盟のユニオンである。日本の労働組合法では個人加盟ユニオンにも団結権が保証されており、団体交渉の拒否は違法である。

 冒頭、関吉二専務は、どちらの要求も支払わないと回答した。はじめから態度がふざけている。

 組合の調査で、F社は生産調整で2名の要員削減をイングに対して行ったこと、それを受けて末安フェリペがAさんとBさんに「もう来なくていい」と通告したことがわかっている。しかし末安フェリペは、生産調整の話などAさんとBさんに対して一つもしていない。F社の派遣が終了になったのは、二人がけんかをしたからだと嘘の説明をした。しかも組合の電話に対しても、同様の回答を行い、相手がけがをしたとまででっち上げた。それを証拠を組合が示さなかったのをいいことに、関吉二専務はそういう事実はありませんと平然と答える。末安フェリペに聞き取りをしたが、そんなことは言っていないというのだ。ならば末安フェリペを団体交渉に連れて来いというものだ。最初から逃げることしか頭にないらしい。

 組合が末安フェリペに電話した時の録音を再生して聞かせた。事実は否定しようがなくなったが、イングの答えは、慰謝料も解決金も払いません、どうぞ訴えてください、である。 

 組合が末安フェリペに電話をして、F社にも調査を行うと、イングはすぐに動いた。翌々日には、関吉二専務が組合に解雇予告手当を支払うと連絡してきた。

 そもそもイングはAさんとBさんを解雇してないと言っている。離職票には「退職勧奨」と書いている。なぜ解雇予告手当を支払ったのかとの質問に関吉二専務は「道義上で払っているだけ。払う必要もないと思っている」と平然と答える。

 イングが組合の要求書を受けてあわてて「解雇予告手当」を支払って追及から逃れようとしたのは明らかだろう。イングはF社から契約不履行の補償としてすでに補償金を受け取っているが、AさんとBさんには生産調整の話は嘘で隠して、けんかしたお前たちが悪い、自分でやめたと言っていたのだから、「解雇予告手当」を払う気など無かったことは明らかだ。末安フェリペは「働かないで稼ごうとするな」と言っている。しかし補償金をイングが懐に入れてしまったことが組合にばれるとそれはただ事ではなくなる。それで苦肉の策で解雇してもいないのに「解雇予告手当」を出したのだ。

 しかし待て。解雇予告手当は30日分だが、契約不履行期間は有休の消化を入れても40~50日あるのだ。筋が通らない。

 今回もクソ会社を相手に、怒鳴り合いもしながら、理を尽くしたが、自分の金はびた一文出したくないイングは、契約不履行期間の補償はしてもいいが(出したのはF社だ)、それには解雇予告手当を含めると言って譲らない。冗談じゃない。

 Bさんが聞いてほしいと、Cさんの通訳を通して発言した。

「私はF社で1年半ほど働きました。検査という作業をしていました。ずっと真面目に仕事をしてきました。このように解雇されたことに納得がいっていません。この会社のために頑張ってきたのにこういう解雇をされては納得がいきません。残業が必要な時はいつでもできるように努力していました。このように解雇されてまったく納得がいきません。会社側からリスペクトをまったくされていない、そう感じます。私がここにいるのは外国人だからといってこういうことがおきないようにしてほしいから。」

 AさんとBさんのような理不尽で不正義な解雇が山ほどある。イングのような会社が平然とウソをつける社会・職場を変えなければならない。

 おりしも「ファミリア」という役所広司主演の日系ブラジル人を描いた映画が上映されている。3年働けば家が建つ、というジャパンドリームにだまされて、差別と貧困で苦しむ日系外国人の現実は、改善されてはいない。

 この現実を変えるために、イングとの闘いは続く。決して許してはならない。外国人のみなさん、群馬合同労働組合に加入していっしょに闘おう!

関東・甲信越の相談窓口 群馬合同労働組合

090-9016-0272 gungoroso@ybb.ne.jp

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