女性ドライバーへのセクハラを許さない!

10 12月 by gungoroso

女性ドライバーへのセクハラを許さない!

(イメージ写真)

 群馬県内の青果市場で生鮮品を配送する30代の女性ドライバーAさんからセクハラを受けて許せないと相談があった。

 セクハラを行っていたのは、同じ業務に当たる協力会社の男性ドライバーBだ。

 2年余りの間に胸やお尻をさわるなどのセクハラ行為を5回に渡って続けた。

 Aさんの同僚がセクハラ現場を目撃して強く注意しても「あの女は大丈夫だから。怒らないから。」などと言っていたと言う。

 Aさんが出産して赤ちゃんを背負いながら仕事している時にもセクハラ行為が行われた。

 青果市場の仕事は朝早い。早朝からあずけられる保育園もなく、Aさんは赤ちゃんをおんぶしながら市場で仕事を始める。以前から改善してほしいと言っていたことが直っておらず、Bに注意をした。すると、Bは逆に、まったく関係もなく、正当性もないことでAさんに罵声をあびせてきた。これまで仕事を失ったら生きていけないと、がまんしてきた怒りに火が付いた。これまでのセクハラ、もう許せない、裁判で訴えてやると言った。

 するとBは笑みを浮かべて、【謝ったら訴えないでくれる?】【訴えたきゃ訴えれば】【土下座すれば訴えない?】などと言った。へらへらして、Aさんを見下し、バカにした態度だった。

 Aさんはこれにショックを受けて翌日から出勤できなくなった。

 Bを雇用する会社は、このような事態を知らないままでいて、耐えかねたAさんが自分の会社の社長に訴え、一週間後にBとBを雇用する協力会社の社長との話し合いがもたれた。

 段取りをしたのはAさんの会社の方というありえない話。その場で、Bを雇用する会社の社長もヘラヘラと雑談を始めたり、まったく反省の様子が見られない。示談で円満に解決したいという話しか聞けなかった。

 納得できなかったが、Aさんを雇用する会社はAさんが出勤できない事で、いくつかの仕事を失い、重大な損害を被っていた。この日からAさんは出勤を再開せざるをえなかった。

 Aさんは再度の話し合いを求めた。2度目の話し合いが行われることになったが、直前にBは連絡が取れない状況になり逃げようとした。Bを雇用する社長もBをかばう。結局、和解をほのめかしてBを出席させた。謝罪はしたものの、そのような対応に不信感は募るばかりだ。

 AさんはBを裁判に訴えた。セクハラによる慰謝料請求等の損害賠償請求裁判である。

 裁判が近くなった日には、BからAさんの代理人弁護士に「示談にしてほしい、裁判所には行きたくない」などと電話があった。しかし、AさんはBを許せない。金ではない。裁判で判決を出してもらいたいと示談を拒否した。

 Aさんは今も青果市場でBと顔を会わせざるをえない状態で仕事を続けている。これほど理不尽な話はない。悔しい思いをしていた。

 そこへ、個人加盟ユニオンの話を聞いて、相談してみようと思ったのである。

 そしてネットで調べて、群馬合同労組に電話をしたのだという。

 Bを雇用する協力会社の対応に問題がある。群馬合同労組として、厳正な処分と、AさんがBと接触することのないようにBの勤務の変更を申入れることにした。

 Aさんは、こんなセクハラがまかり通る職場・社会を何とかしたいと言う。群馬合同労組もそう思う。ともに声を上げて納得のいく解決を実現したい。セクハラもパワハラもユニオンとともにぶっとばそう。

関東・甲信越の相談窓口 群馬合同労働組合

090-9016-0272

東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城・長野・山梨・静岡・愛知・新潟・福島・宮城…

4 Comments

  1. 私も組合員です 以前会社とトラブルがあり大変お世話になり今は、バリバリ会社でお仕事をしています。私は、Aサンに何もしてあげられないけど Aサンは、正しい自分が納得いくまで頑張って下さい。

      1. 女性を見下してと言うか 会社のトップの考え方次第だと思います。ちなみに私は、正社員じゃなくフルタイムパートです。

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