暴行事件はでっちあげ!介護労働者Aさんの不当解雇を撤回しろ!

26 9月 by gungoroso

暴行事件はでっちあげ!介護労働者Aさんの不当解雇を撤回しろ!

 群馬県安中市にある高齢者介護施設○〇○において、不当に解雇を通告されたと介護労働者Aさんから相談を受けた。不当解雇と判断し、同じ職場の仲間とともに組合加入してもらい、経営者に解雇の撤回を要求して団体交渉を申し入れた。残業代の不払い、休憩時間が取れない、有休も取れないなどの労働基準法違反事項の是正も合わせて要求した。

 解雇の理由について。9月に高齢の利用者さんが入浴後の処置を嫌がり暴れた。女性二人ではどうにもならずAさんが応援で呼ばれた。Aさんが手を押さえる役をしたところ、利用者さんが手と顔に出血をしてしまった。この事故の責任が直接の理由である。さらに8月にも同じような状況で、この利用者さんが興奮により鼻血を出したことが問題にされた。それに利用者さんの呼び方が不適切だということが付け加えられ、虐待だと決めつけられた。この利用者さんに関しては、これまでも何度も類似した事故が起きており、経営者自身も事故を起こしている。にも関わらず、今回の事故だけが突然「暴行」だと決めつけられたのである。まったくのでっちあげである。

 事故や不適切な呼び方の問題についてはAさんも反省している。謝罪もしている。どうしても懲戒にしたのであれば、就業規則にのっとり戒告が妥当である。解雇を合理化することなどできない。

 出血事故を2回繰り返したことはAさんの責任ではない。そもそもこの利用者さんは認知症があり、興奮時の職員への暴行が何度も問題になってきた。力も強く、噛みつく・殴る・蹴っ飛ばす・唾を吐くなど深刻であり、職員に対する暴言やセクハラが繰り返されてきたことは、職員は誰もが知っている。経営者自ら介助にあたって、出血させるという事故もあった。それをほおかむりして、経営者の気に入らない職員を追い出そうというのである。

 事故を「暴行事件」に仕立て上げ、気に入らない職員を解雇するのであれば、〇〇〇経営陣の悪質性は社会的に弾劾されなければならない。代表者は「即日解雇しなかっただけでも感謝してもらいたい」と言い放った。

 群馬合同労働組合はこのような経営陣のでたらめ・不当な解雇を絶対に許さない。これまでも多くの労働者が追い出され、悔しい思いをしながら、泣き寝入りさせられてきた。違法不当なこの経営陣の施設運営を許さない。

 群馬合同労組は、9月30日を期限として団体交渉の開催を申入れ、Aさんの解雇撤回を要求している。組合の加入通告と要求に対して、経営陣は翌日にはAさんの事情聴取を行い、組合加入を非難・恫喝し、不当な配転、仕事外し、不当な監視を行っている。労働組合法違反の不当労働行為である。誠実に期限内に団体交渉を開催しない場合には、群馬合同労働組合は速やかに群馬県労働委員会に不当労働行為救済の申し立てを行う。また組合のホームページ・SNSにて、施設名と事態を明らかにして、社会と地域に〇〇〇経営陣の施設運営の問題を広く訴えるつもりである。

 労働者と労働組合の力で職場を変えること、それが利用者さんにも人間らしく生きる場を作ることになる。不当な解雇を絶対に許さない。介護労働者はいっしょに力を合わせましょう!まずは群馬合同労組に相談・加入を!

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