群馬バスのOさんが群馬合同労組に復帰加入
2016年8月に群馬合同労組群馬バス分会を結成した最初の組合員でもある榛名営業所のバス運転手Oさんが群馬合同労組群馬バス分会に復帰加入しました!
群馬バスにはユニオンショップ協定を結ぶ群馬バス労働組合がありますが、Oさんは2016年にパワハラ的な扱いをされたことがきっかけで群馬バス労働組合を脱退して、群馬合同労組群馬バス分会を結成して闘いに立ち上がりました。先立つ2015年に、それまで一年契約の嘱託社員契約であったバス運転手を「正社員」にするという名目で、実際にはかなりの賃下げを強制されるという問題がありました。また賃金の計算がわからない、長時間労働をしてなぜこんなに賃金が安いのかがわからないという問題がありました。
群馬合同労組群馬バス分会として闘いを開始するや、会社の攻撃が始まりました。いっしょに分会を結成したM分会長は、始業前のアルコールチェックで、酒気帯びにはならないわずかなアルコールが検出されたことがきっかけで解雇されました。Oさんにも些細なことで懲戒が重ねられました。分会は不当労働行為の救済申立てを群馬県労働委員会に対して行い、2年間闘いました。残念ながらMさんの解雇やOさんの停職の懲戒については不当労働行為と認めさせることができませんでしたが、7つの申立てのうち4つで救済命令を勝ち取り、会社との力関係を大きく変えることができました。
(https://www.mhlw.go.jp/churoi/meirei_db/mei/m11979.html)
負けた部分を中央労働委員会で争うか、あるいは組合として裁判で争うかをめぐって、Mさんと組合が一致できず、Mさん・Oさんは群馬合同労組を脱退して、プレカリアートユニオンに加入して、裁判を闘うことになりました。
そして、2021年3月、Mさんは、裁判で解雇を撤回させる和解で勝利したとのニュースが届きました。解雇を撤回し、Mさんは合意退職、群馬バスは700万円の和解金を支払うというものです。
https://precariatunion.hateblo.jp/entry/2021/04/19/152116?fbclid=IwAR2zHkD5Lo-3TVl8P1FtTONh2tmYamCly3c3CBwbSyz8hGCwoWcNrE8tbW0
(プレカリアートユニオンブログ 2021-04-19 【当該組合員の解決報告】群馬バスの不当解雇訴訟で和解金700万円の勝利和解!以前加入していた組合での解雇問題 群馬バスの不当解雇訴訟の当該組合員Mさんの解決報告)
この勝利和解解決について、プレカリアートユニオン清水直子委員長から、群馬合同労組清水彰二委員長に丁寧な報告とお礼がありました。群馬合同労組清水彰二委員長からは、自分たちの力不足を謝罪し、お礼とお祝いのメッセージを送りました。
この中で、Oさんから、Mさんの解雇撤回闘争も勝利解決したので、古巣の群馬合同労組に戻っていっしょに闘いたいとの申し出が、群馬合同労組とプレカリアートユニオンの双方にありました。プレカリアートユニオンの清水直子委員長は快く承諾してくれて、群馬合同労組清水彰二委員長に受入れの要請がありました。群馬合同労組は喜んで受入れを決め、今回のOさんの復帰加入となりました。
新型コロナウイルス感染拡大の中で、群馬バスでは、昨秋10パーセントの賃金カット提案がなされましたが、所属組合をこえて反対の声がまきおこり、白紙撤回されました。しかし現在も貸切バス運転手の最低賃金補償が大きく減額され、退職勧奨も行われ、多くの運転手が会社を去らざるをえない状況があります。労働組合の仕事と生活を守る闘いが求められています。群馬合同労組は、新たに復帰加入したO組合員と力を合わせて闘います。
群馬バスのみなさん、いっしょに闘いましょう。群馬合同労組への加入を訴えます!