無期転換の申込みを!
今の会社で5年以上続けて働いている非正規雇用の労働者のみなさん。
4月から契約更新になる方も多いと思います。
5年以上になっている人はぜひとも無期転換を会社に申し入れましょう。
むずかしいことはありません。
「5年以上継続して働いているので無期転換を申し込みます。よろしくお願いします。」で大丈夫。何か記録を取っておきましょう。
文書で出した方が確実です。日付と名前を書いてはんこ押してコピーを取って出しましょう。
こんなことを言うのは、この間でたらめな雇い止め解雇を通告されるケースが増えているからです。
某企業(大企業のグループ会社)もそうでした。ある労働組合役員に対して、ささいな口実をつけて3月末での雇い止めの通告をしてきました。ところが彼は1年契約をくり返してすでに5年10ヶ月。5年経過してから2回も無期転換申込みをしましたが、そのたびに「無期転換申込みの期間が決まっているのでその時に」とごまかしてきました。そうしておいて雇い止め解雇を通告してきたのです。
しかしこれはおかしい。労働契約法第18条に書いてあります。5年を経過したらその契約期間の間、いつでも無期転換を申し込むことができるし、会社は拒否はできません。組合は当然にも不当解雇だ、撤回せよと要求書を出しました。そして会社は、団体交渉でこれまでのやり方が間違っていたことを認めました。「今日間違いがわかった」そうです。これまでもこんなやり方で雇い止めされた労働者が何人もいたのではないかと思ってしまいます。しかも雇い止めの理由がまたひどい。
この会社はまだ解雇撤回を正式に認めたわけではありません。しかし労働組合の闘いで不当な雇い止めをぶっとばせることは明らかにできました。
非正規労働者にとってはこの雇い止めこそ、自らの奴隷状態の根源です。最近は求人票と雇用契約に更新は4回までと明記する悪質なケースも増えています。しっかりと権利を行使して、無期転換申込みをしましょう。闘う労働組合に相談することもあわせておすすめします。