高崎環境保全社との第3回団体交渉で「敬礼」廃止!
2018年9月12日、18時からビエント高崎にて、高崎環境保全社(一般廃棄物収集運搬業務など)との第3回団体交渉を行った。団交の議題として合意したのは3つ。業務前の朝の神棚への礼拝をやめること、業務出発時の社長の見送りの際「敬礼」をさせる習わしの廃止、収集作業のスタート地点が遠いコースの出発を早めること。
ひとつめ。会社は朝の神棚への礼拝は今後も継続する、「安全祈願」であり、従業員に強制をするものではないので理解していただきたい、と回答した。神棚への「二礼二拍手一拝」、完全な神道の宗教儀礼だ。高崎市が過半の出資をしていて、社長はじめ重要ポストは高崎市からの出向、就業規則にはちゃんと「一党一宗に偏した政治及び宗教活動」を排するとうたっている。8時に業務課長の号令で一斉に礼拝、誰もが強制(業務命令)だと思ってきた。しかもじゃあ同席しなくてもいいのかとの質問に同席は必要、業務命令だという。納得できない。安全祈願の仕方は従業員の意見を集めて、検討する、しかし決めるのは会社という。組合は、様子をみる、市民に広く知らしめると通告した。
ふたつめ。出発時の社長の敬礼は廃止するとの回答。やっとまともな回答があった。高崎環境保全社は経営陣のとんでもない軍国主義で会社を回してきたのだ。廃止は当然。
みっつめ。遠いコースの出発時間の見直しは、作業効率からも認めるとの回答。
7時45分に運行管理からコースの確認を受け、安全運行の確認を受ける。8時に「安全祈願」。その後仕業点検。それからラジオ体操。「安全祈願」というが、そのおかげで仕業点検に時間が取れない。この団交の日にも車のバッテリーが上がっていて使えない車両もあった。そうすると対応で出発が遅れ、作業に余裕がなくなる。社長の敬礼にしても安全のためにやっていると説明するが、A組合員にすると敬礼の仕方で処遇が変わる。安全のためには意識が社長に集中してしまうので百害あって一利なしだ。
安全を口実にするな。労働者にとって、安全は命にかかわる問題。安全のために何がいいのかは、答えは明白。軽々しく安全を口実にする会社と代理人は許しがたい。
議題にしないと会社は伝えてきたが、親睦会について説明を求めた。役員も会計報告もわからない。規約も見たこともない。小林優公代理人は、議題ではない、そちらで調べてください、という。誰に聞いたらいいのか、役員は誰か、規約はどこで見られるのか、それすらわからないのに。誰が会長なのか、再度聞いたら、総務課長が「規約上、総務課長の私です」というので爆笑。規約を掲示しているかもわからない、総会も会計報告もしていない、なのに毎月2000円を強制徴収、使い道もわからない。規約で総務課長が会長と決めている、これで何が別団体なのか?代理人として無責任というしかない。
この日の団交はA組合員が社長からパワハラを受けて適応障害をおこし休職してから、復職後初めての団交だった。会社は要求項目が団交にそぐわない、人数は双方5名以内にしろなど、さまざまな条件をつけて団交を先延ばしにしようとした。団交には社長は出てこず、総務課長、総務庶務係長、それに代理人弁護士3名が出席。組合はとにかく団交を開かせて職場を変えるという方針でのぞんだ。大きな成果だ。これからは職場が軸になる。
2018年9月14日加筆
第3回団体交渉の翌日、A組合員から組合に届いたメールを紹介します。
「ブログ拝見しました。
昨日の今日で迅速なアップありがとうございます。
弁護士、公務員のレベルが低すぎて本当に爆笑でした。
敬礼の件は会社は現場の役職などに全員の意見を聞いてから判断すると通達があったらしいのですが、それを行わず団交で敬礼撤廃を言い出したので現場課長などは保全社の二枚舌に呆れています。
これからは現場の闘いに力を注ぎます。
本日出発の際、いつもはしないのですが私が敬礼をした時に社長は敬礼を返さず唇を震わせていました。滑稽で皆さんにお見せしたかったです。
親睦会の件は引き続き会社に言っていきます。
また執行委員会にはできる限り参加いたしますのでこれからもよろしくお願いします。」