「5年ルール」適用逃れで雇止め!? 闘う労働組合の力で非正規職を撤廃しよう!

1 1月 by gungoroso

「5年ルール」適用逃れで雇止め!? 闘う労働組合の力で非正規職を撤廃しよう!

あけましておめでとうございます。

非正規職をめぐる決戦の年、2018年。

群馬合同労組は闘う労働組合の復権をかけてみなさんとともに闘います。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

群馬合同労組 執行委員長 清水彰二

 

 

「5年ルール」適用逃れで雇止め!?

闘う労働組合の力で非正規職を撤廃しよう!

 

「5年ルール」で
有期雇用は無期雇用に!

「5年ルール」をご存じでしょうか?
2013年4月に労働契約法が改正されて、5年継続して有期雇用を続けてきた非正規雇用労働者に「無期転換申込権」が発生することになりました。つまり契約期間が1年とか○ヶ月とかの有期雇用契約を5年以上くり返してきた労働者を、会社・雇用主は、本人の申込があれば、期間の定めのない雇用=無期雇用に転換しなければなりません。2018年4月1日で、この法の施行からちょうど5年になり、この「無期転換権」が発生します。これに当てはまる労働者は、みなさんの職場にも多くいるのではないでしょうか?

適用逃れに走る企業

本来ならば労働者にとって歓迎すべきこのルール。しかしこれまで有期雇用労働者を、安く、使い捨てができる労働者として都合よく使ってきた会社・資本は、この都合の悪いルールが適用される前に、長年働いてきた労働者を大量に解雇・「雇止め」で使い捨てにしようとしています。あるいは会社の雇用システムに逃げ道をつくって、これからも使い捨てのきく労働者として都合よく使えるようにしようとしています。
その先頭に立ってきたのが、東京大学などの国公立大学、トヨタをはじめ経済界をリードする自動車会社などです。日本をリードする大学や企業が率先して、脱法行為をはたらく…他の業界や中小企業がそれを見習う…日本全体がブラック化するわけです。

まともな闘う労働組合が必要!

問題は、このような非正規労働者に「死ね」というに等しい企業の横暴に対して、労働組合が闘わないということです。労働組合が企業と癒着して、正社員、それも一部の役員仲間のことしか守らなくなった結果です。
私たち群馬合同労働組合は、地域を拠点に、非正規労働者であっても、一人であっても加入できる労働組合です。1987年の国鉄分割・民営化以降、労働組合がストライキも闘いも忘れる中でも、筋を通してきたJRの国鉄千葉動力車労働組合・動労連帯高崎など動労総連合の仲間とともに、地域に労働者の命と権利を守るよりどころとなるべく闘ってきました。非正規労働者の大量首切りを許さず、「5年ルール」適用を堂々と要求して、非正規職を撤廃させるべく、みなさんとともに闘います。

非正規労働者の問題は
労働者全体の問題

今や非正規労働者は、賃金労働者の4割に達しています。1990年には2割でした。このままではすぐに5割をこえるでしょう。
企業は、「賃金の節約」を一番の目的として、この非正規雇用を拡大してきました。そして正社員に対しても、非正規雇用労働者の大量導入を突きつけ、賃金の削減と奴隷のような労働強化を強制してきました。電通の高橋まつりさんのような過労自殺も、このような非正規化の進行とそれによる職場の荒廃なしには起きなかったに違いありません。
非正規職撤廃をかかげて、労働者が、正社員と非正規社員の分断を乗りこえて、闘う労働組合に団結してスクラムを組む、それこそが、未来を切りひらく唯一の道です。群馬合同労働組合に入ってともに闘いましょう!

 

ブラック企業がのさばるのは私たちがだまっているから
闘えば勝てる!ブラック企業をぶっとばそう!【2017年の闘い】

中央タクシー分会

藤岡市に群馬営業所のある中央タクシー(株)は、長野市に本社をおき、成田・羽田への空港送迎の乗合タクシーを運行しています。テレビの「カンブリア宮殿」にも取り上げられ、いい会社だと絶賛されました。ところが実態は、固定残業代で「定額働かせ放題」。過酷な勤務が続く中、運転業務中に脳血管障害で運転手が死亡する事故もおこしました。
このままでは殺されると、3人の運転手が群馬合同労組に入って闘いを始めました。会社は、組合つぶしで対抗。分会長を運転業務からはずし、仕事をさせない(千羽鶴折りを命じる…)、パートの時給にする、長野に配転するなどの脅しをかけました。ほかの二人には固定残業代を8万円減額するという兵糧攻め。
こうした組合つぶしに対して、群馬合同労組は3回のストライキを先頭に職場の闘いで勝利してきました。そして2017年3月、ついに群馬県労働委員会で不当労働行為救済命令を勝ちとりました。すべての組合員への差別的扱いを「なかったものとして」扱い、手当や賞与の減額分を支払わせ、分会長を運転に戻させることができました。現在、固定残業代制度のインチキをあばいて、残業代請求の裁判を闘っています。
運輸業界の安全無視は、目をおおうほどであり、労働組合の安全闘争で労働者と客の命を守るために闘っています。

群馬バス分会

群馬バスでは運転手を含む従業員を、一年契約の有期雇用で雇用してきました。2015年夏に会社は、ユニオンショップ協定を結ぶ群馬バス労働組合と労使協定を結び、賃金減額を条件とする正社員化を従業員になかば強制しました。この賃金減額の生活破壊と会社のやり方、群馬バス労働組合の会社との癒着に怒り、3名の仲間が群馬合同労組に加入して、闘いをはじめました。
しかし群馬バスは、群馬合同労組の要求に対して、不誠実で差別的な対応を行いました。分会長が出勤時のアルコールチェックで引っかかったとき、わずかの数値であるにも関わらず、一発で解雇しました。また他の組合員に対してはちょっとしたミスで7日間の停職処分など、兵糧攻めで組合つぶしを行っています。
群馬合同労組は、これらすべての組合つぶしを許さない決意で、群馬県労働委員会に不当労働行為救済命令を求めて闘っています。中央タクシー分会のように、必ず奪われたものを取り返します。そのために、分会の仲間は、団結を固めながら、日々闘っています。
長時間拘束で低賃金、会社の労働者を使い捨てにするやり方に多くの労働者が職場を去って行きます。労働組合の闘いで職場をかえない限り、労働者の希望はありません。運輸労働者のみなさん、ともにたち上がりましょう!

 

 

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