県労働委員会で審問、岡本工作機械製作所の不当労働行為は明らか!

 岡本工作機械製作所が、群馬合同労組岡本工作機械製作所分会組合員で、大黒運輸に雇用された請負労働者・Oさんに「セクハラ・ストーカー」のレッテルを貼って、「出入り禁止」として追い出したのは2019年6月の終わりだった。Oさんはメンタルをやられ、退職を余儀なくされた。しかし、名誉のためにも絶対に許せないと労働委員会で闘っている。10月29日、11月30日の2回にわたって審問が開かれ、O組合員、S製造部長、O総務部長の証人尋問が行われた。

 この事件、岡本工作機械の総務部長が部下の女子社員から、ちょっと怖いことがあったので、大黒運輸の請負労働者と顔を合わせる可能性がある業務の担当を変えてほしいと相談を受けたことから始まった。「怖いこと」というのは、明らかに誤解であり、ちゃんと当事者のO組合員から話を聞けばすぐに誤解は解けたはずのものであった。

 ところが、相談を受けたO総務部長は、群馬合同労組との団体交渉の責任者であり、相手がO組合員だとわかると、「慎重な対応」として、事実調査と処分を下請けの大黒運輸にさせるという卑劣なやり方を行った。

 岡本工作機械製作所は調査と処分を要請しただけであり、「出入り禁止」を決め、通告したのは下請けの大黒運輸、だから岡本工作機械製作所には責任がないというわけである。

 その理屈で団体交渉も拒否した。

 それで長期化し、O組合員はメンタルをやられて、退職せざるを得なくなった。名誉棄損でもある。

 驚いたのは、女子社員が「ハラスメント行為」としていたものを、岡本工作機械は「セクハラ(ストーカー行為)」と規定して、請負会社に「厳正な処分」を要求していながら、担当者は「セクハラ」「ストーカー」の法律上の定義も調べていないというのだ。

 請負会社は、親会社から、「セクハラだ」「ストーカーだ」「事実を調査して厳正に処分せよ」「出入り禁止にせよ」と文書での通知を受けて、ランチ時でごった返すファミリーレストランでO組合員から30分ほど話を聞いて、「概ね認めた」などと言って、岡本工作機械がこういうのだからもう安中工場では働けない、川崎に異動してくれと対応せざるをえなかった。

 ここでポイントになるのは、親会社の下請け会社に対する横暴だ。この事件のポイントは、親会社が下請け会社にデタラメや横暴を押し付けておいて、対等な契約だとして、すべて責任を請負会社に押し付けようとしたということだ。そもそもが偽装請負。大黒運輸の従業員は実質的には派遣労働者で、業務の指示は岡本の社員が行っていた。最初から大黒運輸の人員不足で仕方がなかったと平然と言う。2人分の委託料金で大黒運輸は3人雇って仕事を回していた。完全な赤字。適切な契約料金でなかったのは、請負料金の改定を申し出なかった大黒の問題だとして平然としている岡本。岡本の社員から下請けの社員がセクハラを受けていても問題にすらならない。訴え出ることもできずに仲間が必死に守るしかなかった。下請けの社員が問題をおこそうものなら「出入り禁止」。そんなことがあっても報告もされず、なかったこと扱い。岡本工作機械はそういう現実には目をつむって、業務委託は「対等な契約」と繰り返す。

 岡本工作機械がO組合員を工場から追い出したい「理由」は存在している。岡本工作機械が大黒運輸や運送会社に押し付けた道路交通法違反の数々。最初は団交でしらを切ったが、O組合員が証拠写真を示すと逃げられなかった。岡本工作機械は取締役会で、偽装請負の是正を決めざるをえなくなった。証人尋問で、岡本は上場企業、コンプライアンス違反をなくすのは当然というが、証人尋問でO組合員からさらにコンプライアンス違反行為を次々と暴露されて、認めざるをえない。O組合員がいたら上場企業の地位すらおぼつかないことが明らかになった。

 また営業職の分会長は、組合通告と同時に残業代の請求を行い、残業代を支払わせた。ところが、その後、分会長には仕事上の差別が継続され、2年近くにわたって、一切残業の指示がされなかった。要するに会社に、上司に文句を言うな、という会社であり、文句を言うような奴はいられなくなる、という空気が会社を支配していると言わざるをえないのだ。

 群馬合同労組は岡本工作機械製作所分会の組合員、O組合員と団結して、O組合員に対するセクハラ・ストーカーの汚名を晴らす。組合つぶしの「出入り禁止」指示文書を撤回させる。

 岡本工作機械製作所の労働者のみなさん、すべての労働者のみなさん。群馬合同労組・合同一般労働組合全国協議会に結集してともに闘いましょう。

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