暁工業は日系外国人派遣労働者の不当解雇を撤回せよ!
3月10日、群馬合同労組の日系外国人A組合員の不当解雇撤回を要求して暁工業との第1回団体交渉を行った。A組合員は通訳翻訳業務を行う派遣労働者としてSUBARUの工場で3年働いてきたが、上司から「クビにしてやる」と言われ、理不尽に雇止め解雇された。Aさんの相談加入を受け、群馬合同労組は不当なパワハラ解雇を撤回せよと要求書を出した。すると暁工業はメンタル疾患を発症して休職中のA組合員に対して「求職活動をしていることが判明した」「詐病(さびょう。利益を得るために病気であるとうそをつくこと)だ」「休職を取り消す」「詐病で5日間の出勤停止を命じる」と証明郵便で通告した。とんでもないパワハラである。
群馬合同労組は外国人労働者に対してこんなパワハラを行う会社は絶対に許さない決意をした。そして派遣先のSUBARUに対しても責任を取れ、直接雇用せよと要求して交渉を行ってきた。SUBARUは派遣先に直接雇用の義務はない、問題があるとすれば派遣元の暁工業であるとの立場を繰り返した。しかし、暁工業の問題性があらためて明らかになり、あらためて暁工業に対して解雇を撤回せよ、補償せよと要求書を提出しての団体交渉である。
暁工業は今度は団体交渉には応じるが、第3者機関の判断を求めると言って、債務不存在の確認を求めて労働審判を申し立てた。休職中の外国人労働者を相手に会社から労働審判で訴える!まったく外国人労働者を何だと思っているのか。労働者は代理人として弁護士に依頼するために高いお金を用意しなくてはならない。A組合員と組合は怒りに燃えて徹底的に闘おう、地位確認を求めて本訴で闘おうと決めた。そういう中での第1回団体交渉である。
団体交渉には、代表取締役社長の押田征之、代理人弁護士の小川昌幸(せせらぎ法律事務所)の2名が出席。組合は当該先頭に6名が出席。暁工業の雇止め解雇のでたらめ、懲戒処分・出勤停止のでたらめ、パワハラの悪質さについて徹底的に追及した。
トランプの自動車関税を2.5%から25パーセントに引き上げるという経済戦争が始まり、SUBARUの大規模な減産は避けられない。外国人はじめ派遣労働者・非正規労働者の雇止め・解雇が始まろうとしている。A組合員の闘いは外国人労働者を有無を言わせず路頭に放り出す現状を許さず、労働組合の力で生活と雇用を守る闘いである。群馬合同労組は暁工業の不当解雇を絶対に許さない。