外国人労働者をなめるのもいい加減にしろ
新しく相談を受けた日系ブラジル人の派遣労働者二人。
どう考えても派遣会社が悪い。
Aさんはフォークの仕事をしたいと派遣会社のC社と雇用契約を結んだ。残業もしたいという話もしていた。ところがフォークの仕事はないし、残業もない。派遣先もC社の対応に不信感を募らせ、C社との契約を2月いっぱいで打ち切ることになった。二人は2月末での雇止めを通告された。
ところが、契約期間が切れるのは1月末。2月の契約更新をしなければならない。
民主党政権時代に短期派遣を制限する法改正が行われ、30日以下の短期間の派遣は禁止された。2月は28日しかない。C社が行ったことは、2月1日から3月31日までの2カ月の労働条件通知書を作り、二人には2月28日で仕事は終わりと通告して、ごまかそうとしたのである。これでごまかせると思うのが、外国人をなめている証拠である。
それで頭にきたAさんから群馬合同労組に相談があり、加入してもらった。日本語があまりわからない同じ日系ブラジル人のBさんもいっしょにきて、いっしょに加入して、いっしょに要求書を出すことになった。
結果としては、会社は弁護士を代理人に立てて、3月分については、休業補償を支払うという和解案を提示してきた。早期解決の観点で、組合も和解に応じる方向である。
しかしいずれにしても、C社の対応は外国人に対する、差別・軽視であると思わざるを得ない。こんなことをしたら群馬合同労組が黙ってはいない、ということを群馬の派遣会社にはわからせないといけない。それはそんなに難しいことではないという確信を持ちつつある。
北海道エア・ウォーター・アグリを提訴
北海道AWアグリ(AW十勝食品) わらべや日洋HD ヒューマン・アイを提訴 パワハラ・労災裁判 民事損害賠償請求
一審 長野地裁 佐久支部 判決 2024.2.13
https://kowarabeya.livedoor.blog/archives/24837391.html
原告は、令和元年10月1日人材派遣業を営む訴外株式会社ソシアリンク(以下「訴外ソシアリンク」という。)から、食品加工工場を運営する 訴外 北海道エア・ウォーター・アグリ株式会社 (以下「訴外AWA」という。) に工場作業員として派遣された。
本件は、原告が、派遣先である訴外 北海道エア・ウォーター・アグリ株式会社(AWA) の安全配慮義務違反により工場勤務中に怪我をしたり、同社の従業員等からパワーハラスメントを受けたりする被害を被ったなどと主張し、訴外 北海道エア・ウォーター・アグリ株式会社 (AWA) に加えて、訴外ソシアリンクの親会社である被告わらべや日洋や、疎外ソシアリンクから事業譲渡を受けた被告ヒューマンアイらに対して、不法行為ないし、安全配慮義務違反に基ずく損害賠償請求として、休業損害及び慰謝料の合計200万円の支払いを求める事案である。
ソシアリンク経営破綻における親会社わらべや日洋HDの法的責任
https://kowarabeya.livedoor.blog/archives/21564591.html#more
セブン11とわらべや日洋HD
https://kowarabeya.livedoor.blog/archives/21587974.html