12 7月 by gungoroso

第16回定期大会を開催

 群馬合同労働組合は2021年7月11日、第16回定期大会を開催しました。

 青年、女性の結集が増えています。

 大会は、参加者全員からの発言を受けて、一人一人の闘いを全体で共有し、とても元気の出る、希望に満ちた大会となりました。

執行部も女性が増えた
動労千葉OB会長・永田雅章さんがかけつけて来賓あいさつ
コンビニ関連ユニオン・河野委員長からの来賓あいさつ

第1議案 総括

(1)はじめに

 昨年7月の第15回定期大会は、新型コロナの世界的パンデミックの中で迎えました。それから一年、コロナは収束せず、労働者は相変わらず厳しい状況におかれています。

 群馬合同労組は、この間、100人の組合員達成を当面の目標にしてきました。

 この一年で、相談と加入は継続的に続いていますが、どのように労働組合の拠点建設に転じるのか、が問われています。

 岩波新書から今年3月に『労働組合とは何か』という本を出した木下武男さんは、「未組織労働者の組織化」はアメリカでは「回転ドア」と言われるほど(入ってもすぐ出ていってしまう)大変なことだと指摘しました。

 新自由主義によって、労働者の雇用が破壊され、非正規雇用が当たり前になり、労働組合が力を失い、簡単に企業が労働者を解雇できるようになり、パワハラやいじめが職場に横行するようになっています。追い詰められた労働者が個人加盟ユニオンに救済を求める機運は高まっています。

 しかし、この労働者が助けを求めてくることに対して、私たちは、労働組合の建設をしっかりと目標に定めて、一つ一つの取組みをしていかなければなりません。多くの労働者にともにこの事業を担ってもらうこと、ここに生きる希望と喜びがあることを知ってもらうことです。

 いかにしてそれを達成するのか。

 この一年の取組みの中で、私たちは重要なヒントを与えられました。それは、業種別ユニオン運動という視点です。地域合同労組の枠・利害・考え方をこえて、業種・職種ごとに職業的な闘争課題を設定して、地域を超えて労働者の団結を目指すのです。それは、企業の内の利害・論理で物事を考えてきた日本の労働組合のあり方、新自由主義によって分断されてしまった職場の状況をこえて、労働運動の再生を実現する道です。

(2)新聞配達ユニオン=読売新聞足利西部店の闘い

 業種別ユニオンの展望を確信させたのが、新聞配達労働者N組合員の闘いです。

 N組合員は、2020年初頭、読売新聞足利小俣店の経営権を買い取った株式会社辰巳によって、新聞配達部数を大幅に増やすとともに賃金を下げるという通告を受けて、組合に相談・加入しました。一方的な切り下げの強行に対して、ストライキで闘い、団体交渉を闘い、謝罪を勝ち取り、労働条件については、今後誠実な協議を通して決めるという条件で復職しました。

 雇用契約書もなく(当初は会社名もわからず)、就業規則も賃金規定もない。有給休暇も取れない。こんな職場を少しづつ変えていく闘いが前進しました。労働条件については、時給で、適正な労働時間を設定させる闘いを進めました。

 N組合員は、昨年8月初めて有給休暇を取得してヒロシマ大行動に参加しました。するとほかの従業員も帰省のための長期休暇を取得するなど影響が広がりました。

 そんな中、N組合員が休みが変則になったことを忘れて無断欠勤してしまったことを口実にして、会社の攻撃が強まります。そしてついに8月末、会社の無理な業務強化が原因である不着や遅配、無断欠勤を理由としてN組合員を解雇しました。会社は、他の従業員と同じ「月給制」で合意すれば解雇しないと妥協を迫りましたが、N組合員と組合は拒否して、解雇撤回闘争の道を選びました。現在群馬県労働委員会で救済=解雇撤回を求めて闘っています。

 N組合員の闘いは、新聞配達に関わる労働者の重要な闘いになっています。記事をブログに出すとすぐに2件の相談・加入がありました。全国に同じような問題が広がっているのは間違いありません。

新聞業界の危機が進行しています。インターネットの普及、情報のデジタル化などの社会的変化に伴って、新聞購読の減少、広告媒体のネットへの移行などが進んでいます。そこにコロナ禍が襲いました。大手新聞資本は、生き残りに必死になっています。その中で新聞販売店の再編が進んでいます。旧来の販売店の経営危機に乗じて、辰巳のような悪質な会社が経営を拡大しています。

N組合員の闘いは、労働組合に結集して、ストライキで闘い、労働基準法を守れと当たり前の要求で職場を変える闘いでした。解雇撤回の闘いはその闘いを全国の新聞配達労働者の闘いと団結に拡大する闘いです。そして大手新聞資本との闘いに押し上げてはじめて、労働組合の力が発揮されるでしょう。

(3)運輸労働者の闘い

 群馬合同労組は、これまでいくつもの運輸労働者の闘いを進めてきました。これも今や業種別のドライバーユニオンを展望して、闘いを強化しなければなりません。

 中央タクシー分会。

 中央タクシー分会は、2015年以来、過労死が出る極限的な状況、文句を言う労働者にはパワハラや差別配車が横行する職場で、闘いを開始しました。3人の組合員が、組合つぶしの運転外し、賃金カットによる生活破壊を受けながら、組合と一体となって闘い勝利してきました。困難を乗り越えて、ストや順法闘争、労働委員会などあらゆる闘いで職場を変えました。

固定残業代を悪用した残業代不払いに対して裁判で闘いました。待機時間が労働時間なのか、休憩時間なのか、徹底的に争って、すべて労働時間だという重要な勝利判決を勝ち取りました。固定残業代に関しては、2020年3月の国際自動車の画期的な最高裁判決に踏まえていないなど不満は残りますが、闘って勝ち取った重要な判決です。

ところがここでもコロナ禍が業界を襲い、これを理由に全員解雇を受けます。組合員も先行きが見えず、生活も困難な中で、解雇撤回を求めて闘うことは断念せざるをえませんでした。T組合員は定年再雇用をめぐる不当労働行為救済を求めて、群馬県労働委員会で闘いを継続してきました。2021年7月中にも命令が出ます。

分会の闘いが多数派組合結成に発展するや、分会長に対する襲撃事件が起こり、組合が瓦解するなど、闘いは困難の連続でした。しかしだからこそ、ここに誇りや希望があることを組合はつかんできました。この経験こそが業種別ユニオンの大事な核になります。

群馬バス分会。

同じように大変な組合つぶし攻撃を受けながら、闘いを開始した群馬バス分会。会社は、当時のМ分会長をわずかな基準値以下のアルコール検知を理由に不当解雇しました。労働委員会で組合つぶしの不当労働行為であると争いました。重要な部分で勝利して、会社との力関係を変えましたが、懲戒処分の撤回はできませんでした。その後、分会方針をめぐってМ組合員、О組合員が脱退するなどの困難がありましたが、М元組合員はプレカリアートユニオンに加入して解雇撤回の裁判を闘い、今年3月解雇撤回で勝利和解したとの知らせがありました。これを機にО組合員が群馬合同労組に復帰加入しました。2名で分会で闘います。

バス業界も、このコロナ禍で大変な危機に直面しています。事故と隣り合わせの長時間労働・低賃金はひどくなる一方です。

そもそもが新自由主義の地方切り捨て政策とバブルの崩壊によって、地方のバス輸送は経営破綻から始まります。地方自治体の補助金なしには成り立たない状況です。会社は、労働者の労働条件切下げで乗り切ってきたのです。群馬バスではそれまで一年の嘱託契約を繰り返すやり方を、2015年に正社員化しました。しかしこれとセットで賃下げを強制したのです。ユニオンショップの労働組合が何もできませんでした。

そしてコロナ禍です。昨年秋に群馬バスは賃金の10パーセントカットを提案しました。これに対して、所属組合をこえて、反対の声が高まり、賃下げ提案を撤回させました。しかし、貸切部門に対する実質的な賃下げが行われています。

求められているのは大規模なゼネストです。現状をよしとしているバス労働者は一人もいません。船橋二和病院の医療労働者のストライキが大きな共感を呼んだように、労働者の生きるための団結したストライキが社会を動かすことができます。少数であっても火をつける闘いが必要です。現場で闘い、全国のバス労働者に闘いと連帯を呼びかけていきましょう。

小泉分会。

株式会社小泉は、東京都杉並区に本社をおく住宅設備機器総合商社で、高崎営業所の建築現場に住宅設備を配達する運輸労働者2名で分会を結成しました。昼休みも取れない忙しさ、コンビニおにぎりをかじりながら配達を続けていましたが、このままでは事故を起こすと分会を結成して、要求書を出して、状況を改善させました。サービス残業が強制されていたことについても改善させました。

コンビニ配送、宅配便、様々な配送労働者が同じような状況にあります。事故を起こしても自己責任にされてしまいます。労働組合は絶対に必要だし、声をあげる勇気があれば、必ず職場を変えることができることを証明しました。

大石運輸分会

大石運輸は、埼玉県さいたま市にあり、重機や大型資材の運送を業務としています。K組合員は、2007年に全日本建設交運一般労働組合(建交労)の分会として、組合結成に関わり、現在は一人で分会を守り、2020年に群馬合同労組に組織移行しました。

多くの運送会社がそうであるように、大石運輸も、就業規則も賃金規定もあってないような状態でした。賃金は社長が決めます。労働者は社長の顔色をうかがいます。

運輸労働者は、事故と隣り合わせの長時間労働です。しかし待機時間が休憩時間とされてしまったり、あいまいな固定残業代制度で残業代がごまかされたりということがまかり通っています。これから運輸労働者は、自らの生活と健康を守るために、団結して闘わなければなりません。大石運輸分会は、多くの勝利を勝ち取っています。運輸労働者の団結の軸になるような闘いを実現しましょう。

(4)介護労働者の闘い

 この1年は、滉洋会(高崎市)、メディカル・ケア・プランニング、圓会(太田市)など介護労働者の加入と闘いが続きました。

 いずれもパワハラがらみです。実にパワハラが多い業界です。経営者や責任者がワンマンな場合が多く、職場も当たり前なことが当たり前に通らず、すさんでしまいます。利用者を大事にしたい、誇りをもって仕事をしたいという労働者の思いを踏みにじる現実があります。

 多くの場合職場を変えることに絶望してしまう、職場を去るしか選択肢がない状態ですが、職場から声をあげることで、横につながり、支えあいながら、介護労働者の団結と闘いの機運を作ることは可能です。

そういう意味では、他の業種も同じであり、社会を変える大きな展望を示す闘いになります。全国の介護労働者の闘いにも学びながら、がんばりましょう。

(5)関西生コン支部への弾圧が教えたこと

 2018年8月、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部の武建一委員長をはじめ、組合員が次から次へと不当逮捕され、戦後最大の労働組合弾圧が始まりました。正当なストや労働組合活動を、恐喝・強要・威力業務妨害とでっち上げたのです。延べ89人が逮捕、71名が起訴、80歳に近い武委員長の勾留は641日に及び、2021年7月13日に判決を待つ裁判で、検察は武委員長に懲役8年を求刑しています。労働組合をつぶして、戦争のできる国をつくろうと、安倍晋三が国家権力と資本・レイシストとつるんで行った大陰謀です。

 しかしこの弾圧は、今日本の労働者階級がおかれている状況をあいまいさなく映し出してくれました。

関西生コン支部が勝ち取ってきた労働条件は以下の通りです。

 今の日本で驚くような水準です。関西生コン支部が、産業別(業種別)交渉=集団取引を関西地域の業界団体と確立して、合意した労働条件を労働協約としてすべての企業に守らせてきたからです。

労働組合が、自分の会社しか目に入らなくなると、労働者の雇用や労働条件を守るためには、会社の業績をよくしなければならないとなってしまいます。労働組合が、企業間の競争に飲み込まれ、会社のパートナーになってしまうのです。会社の業績をよくするためには、ライバル企業と競って、合理化や非正規職化に協力します。その結果は労働組合の腐敗と、労働者の離反です。労働組合が、最も労働組合を必要とする弱い労働者、非正規労働者を排除して、団結を破壊するのです。そのことによって、労働組合はますます闘う力を失います。行き着く果ては、戦争にも協力する産業報国会です。すでに現在の連合傘下の多くの労働組合がその転落を深めています。

関生型の業種別ユニオン運動は違います。一つの企業で勝ち取った成果を業界のスタンダードに押し上げて、すべての企業にその水準を守らせます。そうすることで、労働者の安売り競争を規制し、労働者が企業をこえて団結する条件を作り出すことができます。あらゆる弱い立場の労働者を組織化の対象とすることもできます。結果として、企業間の競争を規制することもできます。こうして業界の民主化を労働組合の力で実現することにもなるのです。関生支部は100年耐久するセメントの品質保証を提唱しています。

今、求められているのはまさにこのような労働組合運動です。そしてそのような業種別ユニオンを展望した時に、群馬合同労組の一つ一つの闘いが大きな可能性を秘めていることが明らかになるのです。

私たちは、関西生コン支部と連帯し、団結して、ともに日本の労働組合運動の再生を実現しなければなりません。

(6)国鉄闘争を闘う意味

 このように見てきたとき、私たちが動労千葉(国鉄千葉動力車労働組合)の分割・民営化反対闘争を頂点とする国鉄闘争に連帯してともに闘ってきた意義が明白になります。

 動労千葉こそ、鉄道の運転士の職業的な団結を土台として、団結の前進と発展をすべての基準として労働運動を推し進めてきました。そして反合理化・運転保安闘争路線という日本の戦後労働運動の限界を乗り越える労働運動の路線を示しました。

日本の国家権力・資本家階級が、中曽根康弘政権の下で、戦後の日本社会の土台であった終身雇用や年功制を破壊して、改憲と戦争、労働者の無権利化にかじを切った時に、闘う労働組合の解体がその攻撃の核心にありました。国家が自ら国鉄を分割・民営化して、公務員である国鉄労働者を全員解雇するという社会的な見せしめをやったのです。さらに解雇された3人のうちの2人だけを選別して再雇用するという国家的な不当労働行為・組合つぶしをやったのです。この大攻撃を前に、団結をかけて命がけの闘いを挑んだのは動労千葉だけでした。なぜ動労千葉のような小さな労働組合がこのような闘いができたのか、その秘密が反合理化・運転保安闘争という路線にあります。

 分割民営化は強行され、JRが発足しました。労働組合もナショナルセンターの総評が解散に追い込まれ、連合が発足しました。社会党が崩れ、55年体制が崩壊します。同時に派遣法ができ、社会福祉や医療制度や女性保護規制も解体され、競争や自己責任だといって、「人権」まで解体されました。以来、雇用の非正規化、不安定化は30年悪化を続けています。もはや労働組合が団結して闘う姿もストライキも見たことがない労働者が圧倒的多数になってしまいました。

 現在の日本の労働者を取り巻く現実、奴隷状態は、このような歴史に根拠を持ちます。個々の労働者を取り巻く力関係を変えるためには、このような歴史の流れを見定めて、資本家階級と労働者階級の力関係を引っくり返す労働組合の闘いを構築する以外にありません。

 この時に、私たちが見なければいけないのは、動労千葉の組合員が示した、労働者魂と団結の力です。義理と人情だと動労千葉の永田OB会長は言います。動労千葉は、分割・民営化反対のストライキに立ちあがり「飛んで火にいる夏の虫」「全員解雇だ」と言われましたが、つぶされませんでした。今も解雇者を守り、団結を守りながら、JRでストライキで闘っています。問題は労働者ではなく、労働組合の路線であることを証明したと言えます。労働者というのは団結の先頭に立つ労働者があらゆる苦難を乗り越えて進む時には、団結を崩さずに闘うことができるのです。いわば動労千葉の労働者は、日本の労働者階級の先頭で闘い抜いて、日本の労働者階級の団結の背骨になっているのです。

 群馬合同労組中央タクシー分会長が、職場で孤立し、仕事を外されて、千羽鶴折りをやらされて見せしめにされた時、動労千葉の「敵よりも一日長く」という言葉を知り、動労千葉に励まされて、闘う意欲を取り戻してがんばることができました。

 労働者は、絶えず資本や権力から分断の攻撃を受けています。いい思いがしたければ、会社や上司、国に逆らうもんじゃない、と常に圧力をかけられ、不安をあおられます。しかし分断こそ支配の常套手段です。これを乗り越える労働者の団結をつくらなければなりません。それは、自分だけよければいい、という気持ちを、みんなと一緒に勇気を出して闘おうという気持ちで乗り越えた時に本物になります。そういう力を育むのが労働組合であり、職場闘争です。動労千葉は明るく朗らかにその道を示してくれます。私たちはこういう仲間が存在していることをもっともっと大事にして、大いに連帯していきましょう。

(7)国際連帯の意味

 もうひとつ、私たちは、団結の形成にとって、国際連帯の重要な意味を確認しなければなりません。

 私たちが労働者の団結、階級的団結という時、日本人という民族や国籍を超えることが必要です。日本の社会は、長い歴史の中で民族的な差別・抑圧を空気のように当たり前にしてしまっています。これを意識化する中で、私たちは真に労働者階級としての団結を自らのものとすることができます。

 その点で、動労千葉をがこの20年来の努力によって切り開いてきた国際連帯闘争が重要です。

 群馬合同労組も韓国の旭非正規職支会の闘いに感動して、支援共闘会議の中心で闘ってきました。それが、組合運動の前進にとって、大きな力となってきました。とりわけ、旭非正規職支会の闘いは、非正規職労働者のみじめな奴隷状態を突き出し、労働組合と団結こそが生きる希望であると教えています。労働組合を作り、一ヵ月で全員解雇攻撃を受け、それでも不法派遣をやったAGC旭硝子を弾劾して、正規職として職場に戻る闘いが前進しています。7月13日に当時の日本人社長を被告にした判決が出ます。監獄に送って、不法派遣を根絶しなければなりません。旭非正規職支会支援共闘会議も7月16日に本社抗議行動とデモを行います。また韓国の労働者の団結が今度はサンケン労組支援を通じて日本の労働運動の連帯をも作り出しつつあります。この流れを本物にしなければなりません。

 また日本で働き生活する外国人がたくさんいます。入管法改悪は阻止されましたが、外国人に対する日本の国・企業の扱いは許しがたいものがあります。コロナ禍で多くの相談と加入がありました。さらに団結と連帯のためにともに闘いましょう。

(8)連帯・団結・闘争する労働組合をつくろう

 労働者には矛盾がつきまといます。自分だけよければいいという気持ちは多かれ少なかれ誰もが持っています。またみんなのために自分を犠牲にしてもがんばりたいという気持ちも誰もがどこかに持っています。労働者は団結しなければ奴隷になるだけだとわかるのです。

 職場ごとに組織する労働組合と違って、個人加盟の地域合同労働組合の場合、仲間の姿が見えづらくなりがちです。しかし地域合同労組は助け合いの労働組合です。助け合いの力や気持ちを育てていかなければなりません。日本のように個人加盟労働組合の団結権が法律で守られている国はありません。これを活かして、日本の労働運動の再生を目指すことが必要です。

 群馬合同労組はまだまだ力がありません。しかし、インターネットなども活用しながら、広く労働者と結びつこうと努力してきました。数も多くはありませんが、相談を受け、様々な会社や法人などに要求を出し、団体交渉を行ってきました。

 助けてもらいたいと相談してくる労働者に、あなたの闘いが何なのか、しっかりと提起をして、労働者にとって労働組合と団結を取り戻すことがとても大事なことなのだと、伝えることが重要です。そこに労働者の団結の拡大の核心部分があります。国鉄闘争のこと、新自由主義のこと、労働組合や団結について、熱く語らなければ人の心は動かず、闘う勇気も湧きません。

 様々な場で、様々な人々に対して、労働組合の立場で、団結と連帯を求めて行動し働きかけていくことです。すでに私たちは、そのような方向でがんばって前進してきました。業種別ユニオン運動という方向性をえて、力強く前進していきましょう。

 この1年、組合員の献身的で自己解放的な闘いが、組合活動の全体を支えてくれました。

 執行委員会を、組合員に開かれた組合会議として設定して、一人の職場での闘いをできるだけ多くの組合員で共有して、いっしょに闘うことを目指してきました。コロナ禍で参加したくてもできない組合員も参加できるように、オンライン(ZOOM)も導入しました。

 執行委員会は、2020年から隔週を基本として、祝祭日昼1日とウィークデーの夜を交互に開催してきました。毎回執行委員の3分の2の出席という成立要件を満たすことも大変ですが、執行委員のみなさん、組合員のみなさんの協力で、毎回重要な共有と議論を重ねて前進できたことが重要でした。

 この一年、女性組合員が献身的に組合活動を担ってくれたことはとても大きな前進でした。労働者階級の団結のためには、女性労働者がおかれている困難を、組合として学び共有・連帯・団結していくことが重要です。

 さらに地域で、全国で、労働者の権利のための行動、戦争・戦争につながる動きに反対する行動、核や原発に反対する行動、差別や排外主義に反対する行動、国家権力の不法・横暴と闘う人々と連帯する行動、地域の様々な人々と連帯・団結するための行動などを闘いました。仕事だけで大変ですが、広く連帯を広げることが団結を強めます。さらにこれらの取組みを強めましょう。

第2議案 情勢

(1)はじめに

 政府は7月8日夕、新型コロナウイルス感染症対策本部(本部長・菅義偉首相)の会合を開き、東京都に4回目となる緊急事態宣言の発令を決めた。同時に宣言下で東京五輪(7月23日~8月8日)を首都圏1都3県無観客で開催することが決まった。

 緊急事態宣言の再発令で苦境に立つ店や労働者は数知れない。医療労働者も苦しい状況が続く。一方熱海の土石流災害で行方不明者の捜索が必死に続いている。

 こんな時にいったい何のためのオリンピック開催なのか?どうかしている!

 誰もが感じ、怒りが広がっている。

(2)オリンピックを中止に!

 いったいオリンピックは何のために行われるのか?

 一部の関係者や業界の金もうけのためというのは事実であるがそれだけではない。

 そもそもは安倍晋三が、震災からの復興を世界にアピールするなどと招致運動を展開した。新型コロナパンデミックが広がると「人類が新型コロナウイルス感染症に打ち勝った証しとして、完全な形で」「遅くとも2021年の夏まで」に行うと安倍晋三は豪語した。これは完全に破綻した。

 6月14日に行われたG7(カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国の「主要7か国首脳会議」)ではオリンピック開催支持(非常事態宣言下でも行う)を確認すると同時に台湾海峡の平和と安定の重要性に初めて言及した。G7は世界は一つだなどとは考えていない。いかに中国を封じ込め、自分たちの世界支配を維持するかしか考えていない。オリンピックは「平和の祭典」などではないのである。

 スポーツを利用して、自らの国家主義的支配を強化する。労働者民衆を動員し、がんじがらめに支配を強化する。そのためには労働者民衆の命などどうでもいいのである。

 6月の国会では国民投票法改正案が可決成立した。改憲と戦争ができる国への国家改造は激しく進んでいる。

 しかし一方で、野党の屈服にもかかわらず、6月の国会では入管法改悪を阻止して廃案に追い込んだ。人の命に寄り添う人たちが勇気をもって声をあげ、世の中の流れを変え始めている。

 オリンピックを中止しろ!の声をあげるのは遅くはない。国家主義に反対し、戦争に反対し、人の命に寄り添おうという人たちの連帯の力でオリンピックを中止させよう。

(3)資本主義の終わり

 新型コロナの感染拡大は、新自由主義とグローバリズムの矛盾を暴き出すこととなった。人々は、命の問題に向き合わざるをえなくなった。

 7月3日に熱海市で土石流が発生して、現在も行方不明者の捜索が続いている。映像を見て誰もが東日本大震災の津波を思い出した。この数年、7月初旬に毎年日本のどこかで大規模豪雨災害が起こっている。今回も3日間にわたって記録的な量の降雨があったことが大きい。地球温暖化による環境の激変が毎年大きな災害をもたらしている。人間の命をも脅かすような環境の激変を作り出しているのは、資本主義、それも世界中を飲み込んで地球を破壊するほどに狂暴化するに至った新自由主義である。

 資本主義は、資本が利潤を追求する経済体制である。労働者民衆にとって、お金は生活するために必要である。お金がなければ食べるものも、住むところも、手に入れることができない。しかし、資本家にとっては、お金はお金を増やすためのものである。生きていくことには困らない。お金は金庫にしまっておくべきものではない。儲かることに金をつぎ込み、さらにお金を増やすのである。資本主義で生産されるものは基本的にはすべてそうやって生産されている。社会のすべての生産と分配が資本の利潤追求を目的として回っている。労働は、材料や道具といっしょにして、お金を増やしていく動力源だ。

 しかし無限にふくらみ続けなければならない雪だるまはもう限界にきている。もう雪がないのだ。ふくらむためには競争相手を飲み込み、世界中で儲け口を探さなくてはならない。世界を支配して、地球を破壊しなければならない。制御不能なのである。やがてそれは破滅的な戦争に行き着く。

 いったい私たち労働者民衆の生活にとって、地球中の石油を掘り出し、燃やして、森林を伐採して、農地にする意味があるのだろうか?それは全く私たちの生活には関係がなく、資本がお金を増やすため、競争相手を打ち負かすために行われているのである。

 こんな資本主義は、社会のあり方として間違っているのではないか?世界中で労働者民衆がこう感じ始めている。そもそも人間は、持続する生活をしてきたのである。なぜ、「持続可能」な道を探さなければならなくなってしまったというのだろうか。資本主義をどのように終わりにするのかが、問題になっている。

 労働者が労働することは、資本主義の生産活動の動力源であるけれど、それは資本に命令されなければできないことではない。資本主義では、生産手段を資本家階級が私的に独占しているから、利潤・儲けのために生産活動が行われるけれど、生産手段を社会の共有に置き換えれば、資本主義の全運動がストップする。制御できない死の行進は止められる。それは資本主義の動力源である労働者階級が、生産手段を資本家階級の私的独占から、社会に取り戻すことで可能になる。

 労働者が、労働組合に結集して団結するのは、さしあたり資本の横暴から身を守るためである。あるいは生活のためである。しかし、関西生コン支部がコンクリートの100年品質保証を提唱しているように、労働組合が力をつけて、業界に影響力を行使できるようになれば、「儲けがすべて」の資本の運動を制御することもできる。それは資本に対抗する社会の力を作り出していくことができるし、労働者が生産と社会の主人公になっていく道でもある。

 群馬合同労組は、そのような労働運動を目指したい。日本の労働組合が、闘いを忘れてしまって、最も労働組合や団結を求めている労働者が孤立して苦しんでいる状況を変える力になりたい。非常に困難な道ではあるけれど、たった一人でも勇気を出して立ち上がった労働者をみんなで支えながら、地域に労働組合と団結を作り出し、そこから業界や社会を変える団結の力を作り出したい。資本主義の終わりの時代に、一人一人の闘いから希望を作り出していこう。

第3議案 方針

  1. 仲間の闘いをみんなで支えよう。
  2. 非正規労働者・未組織労働者の中に労働組合を作り出そう。
  3. 外国人労働者を守ろう。仲間を増やそう。
  4. 女性労働者の闘いを広げ、守ろう。
  5. N組合員の解雇撤回・労働委員会闘争に勝利しよう。新聞配達労働者がまともな労働条件で働けるように闘いを広げよう。
  6. 中央タクシー労働委員会闘争に勝利しよう。
  7. 群馬バスの拠点建設の前進を勝ち取ろう。
  8. 運輸労働者の闘いを結集して、ドライバーユニオン結成を目指そう。
  9. 介護・福祉労働者の闘いと連帯を広げよう。
  10. コロナで苦境に立つ労働者を支援し、団結をつくろう。
  11. 合同一般労働組合全国協議会の仲間と団結して、業種別・職種別ユニオン運動の前進を勝ち取ろう。
  12. 全国労働組合交流センターの仲間と団結して、あらゆる産別から闘う労働者のネットワークを強化しよう。
  13. 国鉄闘争勝利へともに闘おう。群馬でJR関連労働者の組織化を前進させよう。
  14. コンビニ関連労働者の闘いを支援しよう。コンビニ関連ユニオンと団結して、組合員の闘いに連帯しよう。配送労働者をはじめ関連労働者の組織化を。
  15. セブン-イレブン東大阪南上小阪店松本美敏オーナーの裁判を支援しよう。
  16. 関西生コン支部に対する弾圧を許さず、ともに闘おう。7・13武建一委員長に対する有罪判決を許さない取組みをやろう。
  17. 関西生コン労働組合の弾圧を許さない東京の会に結集しともに闘おう。
  18. 群馬で映画『棘2』の上映会を実現しよう。
  19. あらゆる労働組合弾圧に反対しよう。弾圧には完全黙秘で闘おう。
  20. 動労千葉の闘いから学び、ともに闘おう。
  21. 動労千葉物販を支え、広げよう。
  22. 11月労働者集会を全力で取り組もう。
  23. 旭非正規職支会の闘いを支援し、連帯しよう。7・16AGC旭硝子本社抗議行動・デモに参加しよう。
  24. 韓国サンケン労組の解雇撤回の闘いを支援し、連帯しよう。サンケン電気本社行動に参加しよう。
  25. 原発をなくそう。再稼働反対。福島との連帯を。高崎金曜日行動をともに闘おう。
  26. オリンピックを中止に!7・23渋谷デモに参加しよう。
  27. 三里塚芝山連合空港反対同盟の空港反対・農地死守の闘いに連帯しよう。市東さんの農地を守ろう。市東さんの裁判を支援しよう。労農同盟に学び連帯しよう。
  28. ヒロシマ、ナガサキ、フクシマの闘いに連帯しよう。8・6ヒロシマ大行動に参加しよう。
  29. 沖縄の基地撤去の闘い、辺野古の闘いに連帯しよう。
  30. 無実の星野文昭さんの獄死を許さず、国家賠償請求訴訟を支援しよう。
  31. 群馬の森朝鮮人追悼碑裁判を支援しよう。ヘイトを許さない。
  32. 戦争と改憲に反対する集会に参加しよう。8・15集会に参加しよう。
  33. 強固な組合財政を作り出そう。専従費が出せる組合財政を目指そう。闘争基金を確立しよう。

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