頭にきた派遣会社との団体交渉
群馬県内の派遣会社Aとの団体交渉が開かれた。
永住権をもったフィリピン人女性のBさん。日本語は話す・聞くはある程度大丈夫だが少しむずかしい言葉が入るとわからない。Aから派遣される形でC工場に2016年2月から間に3ヶ月の休みをはさんで昨2019年6月まで3年4ヶ月働いた。
最後はC工場がしばらく生産を休止するのにともなって、解雇ないし雇い止めになった。Bさんは雇用保険を受給しながら、次の就職活動をすることにした。
契約期間の途中で生産の休止にともなって解雇ないしは雇い止めになった…当然、会社都合の退職である。実際、いっしょに解雇ないし雇い止めになった他の派遣会社の派遣労働者は、みな会社都合の退職で雇用保険を早く受給できた。
ところが、A社は、Bさんの退職について自己都合であるとハローワークに申告した。会社都合だと信じてハローワークに手続きに行ったBさんにハローワークは、会社から自己都合と申告されていると告げた。A社に訂正の手続きを行ってもらわないと、会社都合の退職の扱いはできない、と。
群馬合同労組に日本人の友人を通じて相談が来たのが、10月。4ヶ月が経過していた。A社がいっこうに動かないと。イライラとストレスで大変だった。
群馬合同労組は11月1日に最初の要求書をA社に送付した。退職理由が違うこと、有給休暇を取らせなかったこと、解雇予告手当未払い、雇用契約書の問題性を指摘して、謝罪と補償を求めた。
しかしA社の回答は、Bさんの「事実誤認」、会社は適正にやっているとするものだった。Bさんに別の派遣先を紹介したのに自分から退職したというのだ。組合は、何度かのやり取りを繰り返して、回答の矛盾を突きながら、会社の保有するすべての「雇用契約書兼就業条件明示書」の写しを交付させた。そもそもBさんの手元には「雇用契約書兼就業条件明示書」の写しはひとつもなかった。給与明細や出勤状況のメモなどはすべて残っているというのに。
以下の表は、会社が提出した「雇用契約書兼就業条件明示書」と「給与明細」の記載内容を一覧表にしたものだ。
オレンジ色の部分は違法派遣にあたる部分。30日以下の違法な日雇い派遣、それから雇用契約なしの違法派遣。真っ赤っか(オレンジ)。ほとんどが違法派遣だ。
途中3ヶ月の空白期間があるが、3年4ヶ月にわたって同じC工場に派遣し続けてきたことがわかる。ところが、Bさんとの契約は、ほぼ一ヶ月の短期契約の繰り返し。日曜日を一日はさんで、「更新」ではなく、新たな一ヶ月の契約を結ぶというもの。なぜこういうことをするかというと、いつでも雇い止めできる、有給休暇をごまかせる、解雇予告手当を出さないで済む…など、継続雇用よりも安上がりだからだ。
新たな契約を結ぶというのなら、雇用契約書にその都度本人の署名となつ印は欠くべからざるものであるのに、それさえもない。その理由をたずねると、「いや、本人に2通を渡して、署名なつ印して一通を送り返して、と、切手を貼った封筒も渡した」と嘘を言うのだ。冗談じゃない!そこまで言うのなら、なぜ雇用契約書が送り返されない状態で何年も働かせ続けたのか!
こういう嘘を平然と言う担当者と会社、そして代理人。頭にきた。
A社は解決案をもってきた。雇用保険については、ちゃんと受給できるようにする。有給休暇、解雇予告手当に相当する日数分の給与。しかし時給950円の派遣労働者、たかがしれている。
いや、そもそも金の問題ではない。こういう違法な派遣、嘘と開き直り、詐欺まがいのやり方。外国人だからだろう!頭にくる。これで合意解決して、どうしてもめでたしめでたし、という気持ちにはなれない。それで、とにかくそれでは合意できない、と席を立った。で、この記事を書いた。
派遣労働者はともに立ち上がろう。ほんとに頭にくる!
共に団交の現場に参加して、派遣会社に対して怒りを共有しました。
具体的に法規にテラスと、違法なことを知りながら、雇用が個別化さているため
、ごまかしてかすめ取るのが、派遣会社の得失だと思う。労働者にとって労働を提供する企業の間に派遣会社を介在指せるのは、何の特もないが、そうしなければ雇用されないから、そこに応募するというのが、現状だ。
容易く、安価な労働を必要な時だけ手に入れ、必要がなくなれば、切り捨てる。この仕組みを規制することが、今すぐ必要だと痛感する。
ブログを見た会社の代理人からさっそく電話がありました。「決裂したわけではないですよね?」と。もちろんです。決裂してたら会社名公表してます。
組合にBさんをお願いし団体交渉にも同席しました。
ハローワークからBさんが自己退社していないと意見書を出し回答書の事実無根の嘘など 全てを、見てきました。団交でも本人を目の前にして、まだ嘘を組織ぐるみで言う姿を見て 怒り?手が震えてしまいました。団交など初体験でした。しかし外国人の女の人に、全てを彼女の嘘だとシナリオが、あったようですが、こちらには何個かの嘘の証拠、証人がありました。
Bさんは、真実を話し、組合には、何度も話を聞いて頂き、準備して頂きました。
組合にBさんが、相談したいと言ったとき
今までに経験したことがないくらい嘘をついてくるからと話すとBさんは、驚いていました。
団交後 やっと安心して とても嬉しそうでした。
経験したことのない苦しみと、経験したことのない力や人の優しい団結を勉強したと 久しぶりに誇らしく話をしてくれました。
この経験から 学びました。
自分も働く側として 勉強したいと…
外国人の問題を以前より 熱くみています。
労働組合の大切さも知りました。