3・20春闘集会基調報告

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群馬合同労働組合 書記長 清水彰二

 

ご参加いただいたみなさん、ご苦労様です。

本日、群馬合同労組中央タクシー分会は春闘ストライキに立ち上がりました。

昨年6月に分会長の川谷内さんが、休みも睡眠も取れない長時間・過酷な労働に耐えかねて、さらにそれに加えてパワハラを受けるに及んで、闘いを決意、群馬合同労働組合に加入して闘いを開始しました。柴崎さん、都丸さんというすごい仲間を加えて、昨年11月8日に満を持して24時間ストライキを決行、藤岡の街をデモで席巻しました。

今回のデモは春闘のストライキとデモです。前回は当日不意打ちでスト通告をした。会社に打撃を与え、労働組合の力を思い知らせた。今回は3日前に通告して堂々とストに入った。春闘だからストライキ、です。こういう闘いは群馬では本当に久しぶり。

本来春闘というのは「賃上げ」闘争です。毎年春に昇級昇格だけではなく、全体の賃金の底上げ=ベースアップを勝ち取る闘争でした。中央タクシーでは、少なくとも川谷内さんが入社して5年、一度も、ベースアップはおろか、昇級も昇格もない。分会が出来たら就業規則も改定して、ご丁寧に「昇級昇格」の項目自体なくしてしまった。

だから今回も賃上げを要求しているけれども、主要なテーマは、川谷内分会長を運転業務に戻せ、二人の「稼働手当」8万円カットをやめろ、つまり不当労働行為を許さないということです。

いわば新自由主義という、弱肉強食のおばけによって、まるごとブラック企業と化してしまった資本主義と個別企業に対して、「生きさせろ!」と拳をあげるストライキです。労働者同士が競争させられ、敵対させられて、金もうけの使い捨ての道具にされてしまっている現実、病気や自殺で人生が奪われる現実に対して、団結して闘おうと、呼びかける崇高な闘いです。

 

労働組合がストライキで闘わなくなったのは国鉄・分割民営化からです。ストライキで闘わない労働組合なんて、腰抜けです。ストライキで闘えない労働組合は自分たちの身を守ることしか考えられなくなります。団結は閉ざされ、分断に手を貸す存在に転落します。

だから、群馬合同労組は、動労千葉、動労水戸、動労連帯高崎の仲間たちが、国鉄分割民営化に屈せず、1047名解雇撤回・外注化阻止・非正規職撤廃の闘いを、不屈に、「敵よりも一日長く」と闘い続けてきたことに、最大の連帯を表明します。そして国鉄闘争、動労連帯高崎の組織拡大を自らの課題として、ともに闘うことを確認しましょう。最高裁での不当労働行為認定の確定をうけて、JRに提出する1047名解雇撤回の新署名を全力で集めましょう。

 

1月15日におきた軽井沢スキーバス事故。亡くなった15名のうち乗客13名は全員が大学生でした。群馬合同労組は1月19日付で、声明を出しました。ドライバーには一切の責任はない、ドライバーは闘う労働組合に入ろう!と。

事故から2ヶ月以上が過ぎましたが、いまだに事故原因は明らかになっていません。当初ブレーキに異常はなかった、運転手のミスが原因などと報道されました。しかしさまざまなネット上の情報から明らかになることがあります。

一つは、運転手はブレーキを踏んで、必死にカーブをハンドルを切って、事故を回避しようとしていたこと。これは監視カメラの映像や現場状況から明らか。

二つは、事故現場は登り坂から下り坂に入った二つ目のカーブであり、ブレーキの加熱から来る不具合の可能性はないこと。

したがってブレーキ異常の可能性が高い。この会社は、車両整備もしっかりやっていなかった。

想像してみてください。満席の大学生を乗せて運転しているバスが、下りの坂道で、ブレーキが効かない状況を。犠牲になった13人の大学生の無念・悔しさは言うに及びませんが、その命を背負って運転していたドライバーの悔しさは、どれだけのものだったでしょうか。

私たち群馬合同労組と中央タクシー分会は、この運転手のことを人ごとだとは思えません。新自由主義、もうけ優先のブラック企業がどのように労働者と乗客の命を無責任にもてあそんでいるのか、決して許すことは出来ません。

軽井沢バス事故を二度と許してはいけない、それを私たちの労働組合の安全の闘いと組織拡大の前進として、実現していかなければなりません。今日のストライキ、この集会とデモを、そういう決意を固めるものとして行きたいと思います。

このテーマはドライバーだけではありません。原発、とりわけ福島第一原発で事故収束作業にあたる働く労働者、彼らこそ、被曝から自らの命を守らなければならない。

先日、大林組が請け負う慶応大学のキャンパスの工事で、作業員が「アスベストじゃないか」と指摘したにもかかわらず、軽装備での作業が違法に続行されたという記事が東京新聞に掲載された。「氷山の一角」という事情通の弁護士の話も出ていた。本当に団結をして、声をあげなければ自分の命も子供たちの命も守ることは出来ない。

 

昨日も夜遅く、友人から、これ見てよ!とメールが来ました。子供が大学を卒業して4月から晴れて新入社員なんですが、会社が提出を指示した「誓約書」の写真が添えられていました。それが、解雇されても異議申立をいたしません、損害を与えたら賠償の責を負います、親も連帯して賠償しますという誓約書なんです。なんじゃあこれは!と思いました。ほとんど命奪われても文句言いませんという奴隷の「誓約書」ではないか。私はこう返事を送りました。「奴隷になるのが嫌なら、活動家になれ。解雇なんて恐れるな!」

 

群馬合同労組の組合員のみなさんは、すごいんです。誇りある仲間なんです。

集会に向けてビラを作りました。

 

「この一年あまりの間に、前橋の司建設(株)、みどり市の某社会福祉法人、(株)ボートネットワーク(桐生競艇)、藤岡の中央タクシー、ホテルワンシーン、高崎の(株)群成舎、ウベハウス、太田のエスエムジー(株)、M工業、富岡のE社などなどで労働者が声をあげ、闘ってきた。」名前は出していませんけどまだまだあります。昨日も電話で相談があり、加入書を書いてもらうことになっています。

私もあらためて振り返って驚いています。ひとつひとつ、みんな一人でも勇気出して声あげてます。そして、すべて勝利しています。もちろん、納得がいかなかったり、後に続かなかったり、十分な勝利ではないけれども、でも一つも負けてないということは自信があります。

 

やっぱり必要なのは、団結する労働組合です。労働者は一人一人、たいしたものです。すごい悩みながら、でも勇気を出して立ち上がる。立ち上がったら、ものすごい。この労働者のほんものの思いでつながれる労働組合が存在するか否か、です。

 

群馬合同労組組合員、そして仲間のみなさんが、これからも団結して前に進むために何が必要か?やはり、安倍政権の、戦争に向け、闘う労働組合を一掃するという攻撃に対して、断固として、団結を強化しながら、職場・地域から闘いを広げていく闘いが必要です。そのためには、私たちがどんな世の中にあるのか、安倍政権が何をやろうとしているのか、しっかりした時代認識が必要だと思います。

 

  1. 資本主義の終わりの時代。新自由主義。労働者を食わせていくことができない。弱肉強食で、いかに競争に勝つか、労働者からいかに搾り取るか、でしか資本が生きていけなくなっている。世界的に。
  2. 新自由主義は戦争に行き着く。民族排外主義。市場と勢力圏の奪い合い。
  3. アジア・北朝鮮をめぐる戦争情勢。アメリカ帝国主義による戦争挑発。先制攻撃の情勢。
  4. 安倍・日本帝国主義の危機と安保戦争法・改憲、核武装に向けた原発再稼働
  5. 闘う労働組合の解体。総翼賛情勢。
  6. 勝利の地平を切り開いた国鉄闘争。動労総連合を全国に。合同一般労働組合全国協議会の闘いの意義。

 

最後に闘いの方針を。

  1. 中央タクシー分会先頭にすべての分会での勝利を。組織拡大を。
  2. 動労連帯高崎とともに国鉄闘争勝利・外注化阻止へともに闘う。
  3. 戦争・改憲を労働組合の力でとめよう。被曝労働反対、再稼働反対の闘いを。
  4. 非正規職撤廃
  5. 国際連帯

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