全国バスゼネスト切り開く群馬バス分会の春闘スト!

月刊『労働運動』5月号に寄稿しました。

全国バスゼネスト切り開く群馬バス分会の春闘スト!

                群馬合同労組 執行委員長 清水彰二

 群馬合同労組群馬バス分会は、3月16日に結成以来はじめての24時間ストに立ち上がった。同時に群馬合同労組は群馬春闘行動2019を一日行動として闘い抜いた。

 群馬合同労組群馬バス分会の大幅賃上げ中心とした春闘要求に対して、群馬バスは団交を3月29日に指定してきた。年度最終日だ。ユニオンショップの私鉄総連群馬バス労組とは3月半ばに団体交渉を行っている。全く許しがたい不当労働行為。ストはこれに対する抗議と春闘要求貫徹の闘いとして設定された。公益事業なので労働関係調整法に従い10日前に県知事と県労働委員会に争議行為の予告を行う。

当日朝結集した組合員は、まず貸切バスセンターに移動して、T組合員のスト突入通告と門前宣伝行動をともに闘った。その後榛名営業所に移動して、O組合員のスト突入通告を行った。榛名営業所は、ちょうど2年前にM分会長の不当解雇を行い、所長先頭に分会つぶしの先頭に立ってきた営業所だ。今回のストライキに対しても事前にO組合員のダイヤをはずして予備に入れてしまった。許しがたいスト破壊だ。スト通告を所長に対して行い、この件について抗議する。群馬バス労組の組合員が「営業妨害はやめろ」と文句を言ってくるが冗談ではない。O組合員が断固として「ストに入る」と通告する。M分会長も必ず職場に戻る決意を叩きつける。最後は箕郷総合バスセンターへの抗議宣伝行動。これまでの抗議集会では、必ず警察を呼んで、敷地に入るなと、弾圧してきたが、今回は何も介入がなく、拍子抜けする。組合員が「ストライキ決行中」の横断幕を見えやすい敷地内で掲げると、しぶしぶ管理職が出てきて、「敷地の中は困る」と注意しただけだ。分会の組合員は、日頃の怒りをここぞとばかりにマイクに込める。多くの運転手がストに入った組合員に「がんばれ!」と声援を送った。

 破綻する路線バス

 4月9日にNHKクローズアップ現代+が「ドル箱路線が次々と 都市の路線バス減便の衝撃」という特集番組を組んだ。表題の通り、都市部のドル箱路線さえも、運転手不足で減便が続き、都市生活に深刻な影響を及ぼしている。取材した会社では社長自らも運転せざるをえない状況だ。登場した元路線バス運転手(高速バス運転手に転職)は「1か月でおよそ220時間働いても、給与は手取りで23万円」「『ここまでやったのに、これだけ?』みたいな感じ。」「給料も安いし、それなりの拘束時間で割に合わない。高速バスでズバーンと行ってしまった方が、止まったり降ろしたりというストレス的なものが、本当にない。精神面でも体力面でも、すごい楽になった。」などと語る。

爆発寸前の群馬バス労働者の怒り

今春闘では、ユニオンショップを結ぶ私鉄総連の群馬バス労働組合の中からも怒りの声があがった。貸切営業所に掲示された「春闘趣旨説明」という文書には次のような言葉が並ぶ。

「現在は貸切のみ100キロから2円のキロ手当が付いているが、他のバス会社では0キロから7円付いている。他社を上回らないと乗務員は集まらないのではないか?」「前回の秋闘では『バス部門が安定軌道に乗るまでは導入できない』という回答だったが、そのように悠長に構えていては乗務員がどんどん辞めていってしまう。」「どの中小企業でも通勤費の支給は当たり前だ。」「泊まりの業務になると、翌日の業務をひかえて、ずっと拘束されているのと同等の状況にある。他の会社では3,000円出ている。」…

全国の路線バス労働者のゼネストが必要だ

もはや全国のバス労働者の怒りは爆発寸前だ。問題は闘う労働組合と職場の団結を取り戻すことである。

群馬合同労組群馬バス分会に結集する3名の組合員は、2016年8月に分会を結成して、会社と御用組合による職場支配に対して闘いの火柱をあげた。しかし会社は、それ以降、組合つぶしにやっきになった。分会長の不当解雇、組合員への処分と兵糧攻め、不誠実団体交渉などかさにかかって襲いかかった。榛名営業所では、群馬バス労働組合が会社と一体となって、いまだにO組合員とは話も挨拶もするなという、組織的パワハラを繰り返している。

極めつけは、会社と御用組合一体となって、群馬合同労組は過激派というキャンペーンを組織して、「日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他団体」またはその「下部組織又は影響下にある組織」の「加入」はもとより、「関与」「接触」も禁ずるという誓約事項を、雇用契約書に書き加えたのである。

しかし、分会の組合員は、幾多の試練を乗りこえて、団結と分会を守り抜いてきた。そしていよいよストライキを闘い、5月にはこれらすべてを粉砕する労働委員会の命令を勝ち取って、全国バス労働者ゼネストの先頭に立とうとしている。

今こそブラック企業と新自由主義をぶっとばす全国の闘いを!

新自由主義によって、資本そのものがつぶれる危機に立ち至っている。この時こそ、労働者が闘って勝利する決定的なチャンスの到来だ。労働者が、自分の職場的・職業的な狭さを、闘いと団結の中で打ち破り、新しい社会を建設する主人公として躍り出ることで、すべてが動き出していく。

群馬合同労組は、動労千葉の闘いに学び、ここに労働者階級の勝利の道があると確信をもって闘ってきた。中央タクシー分会の闘いは、分会長の襲撃事件という衝撃の中で、ブラック企業との現場の闘いが、単なるブラック企業との闘いには終わらないこと、新自由主義との、やるかやられるかの闘いであることを突き出した。闘えば壁にぶち当たる、このくり返しを、しかし群馬合同労組は団結の力で打ち破って前進している。

千曲ユニオン河野副委員長を先頭とするコンビニ関連ユニオンの闘いは、決定的だ。群馬合同労組にはセブンイレブンのオーナーが結集して、新自由主義を打ち倒す力強い闘いも始まった。今こそ勝負の時だ。全国の仲間のみなさん、労働者のみなさん。ともに立ち上がろう!

群馬バス分会、3・16ストを貫徹!群馬春闘行動2019に大きな反響!

 群馬合同労組は、3月16日に群馬バス分会の24時間ストを軸に群馬春闘行動2019を一日行動として闘い抜いた。

 群馬合同労組の大幅賃上げ中心とした要求に対して、群馬バスは団交を3月29日に指定してきた。年度最終日だ。ユニオンショップの私鉄総連群馬バス労組とは3月半ばに団体交渉を行っている。全く許しがたい不当労働行為だ。ストはこれに対する抗議と春闘要求貫徹の闘いだ。

 分会は結成以来、2年半、度重なる組合つぶしと闘ってきた。不当解雇(分会長)、不当処分や差別的兵糧攻め…職場では群馬バス労働組合はあいさつもしないというパワハラを続けている。これに対してついに3人の組合員が団結してストに立ち上がったのだ。5月に労働委員会の命令も出る。反撃の開始だ。

 群馬合同労組は貸切バスセンター、榛名営業所、箕郷総合バスセンターと次々にスト突入の通告を行い、門前でスト突入集会を勝ち取った。多くの運転手がストに入った組合員に「がんばれ!」と声援を送った。低賃金に長時間拘束、バス労働者の怒りは爆発寸前だ。

 午後から、高崎市労使会館で、群馬春闘行動2019春闘集会が20名が結集して開かれた。千葉から動労千葉OB会長永田雅章さん、動労千葉を支援する会事務局長で国際連帯委員会の山本弘行さんが激励に駆けつけてくれた。参加者全員が発言、職場での怒りと闘いを報告し、団結を深めた。昨年11月に何者かによって襲撃を受け、後遺症のPTSDと闘う中央タクシー分会川谷内分会長も元気に決意表明を行った。

 集会後、「群馬バス分会スト決行中!」の横断幕先頭に、高崎駅を一周するデモに出発。熱い激励の声が飛んだ。

 この日はJR東のダイヤ改正日。JR労働者に闘いを呼びかけるとともに、動労連帯高崎副委員長に雇止め解雇通告を行ったJR高崎鉄道サービス本社に対しても怒りの抗議を叩きつけた(翌週解雇撤回勝ちとる)。

以下、写真報告

群馬バス貸切バスセンターで組合員が24時間ストライキ突入を通告し、スト突入集会を勝ち取る
貸切バスセンター前でスト突入集会
群馬バス榛名営業所にて組合員が24時間ストライキの通告。所長は組合のスト予告を受けて、事前に配車の段階で組合員を予備ダイヤに入れ替えるというストつぶしを行った。これに対する抗議を申し入れる。これに対して群馬バス労働組合の組合員が 「営業妨害をやめろ」と言ってきた が、「冗談じゃない。営業妨害じゃない。スト通告だ」と抗議して、スト突入集会を勝ち取る。
榛名営業所にてスト突入集会
群馬バス箕郷総合バスセンターにてスト突入集会
「昨日で解雇から2年。不当解雇を撤回しろ!」と分会長。箕郷総合バスセンター。
仲間に手を振る組合員。箕郷総合バスセンター。
箕郷総合バスセンター前。
箕郷総合バスセンターでシュプレヒコール
群馬春闘行動2019。高崎市労使会館での集会で発言する群馬バス分会
中央タクシー分会から断固たる決意表明。
千葉からかけつけてくれた動労千葉OB会長永田さん。1985年の国鉄分割民営化に最大拠点・千葉運転区支部を率いてストライキで闘い不当解雇された。群馬合同労組の「最高顧問」
国際連帯闘争を背負って奔走する動労千葉国際連帯委員会代表の山本弘行さん。動労千葉を支援する会の代表でもある。ついに群馬にまで来てくれた。
群馬合同労組支援共闘会議共同代表の石川まさお玉村町議会議員。熱い連帯のあいさつ。
集会のまとめを行う須永副委員長
集会後高崎駅を一周するデモ。高崎駅西口ではバスの運転手にともにストで闘おう、と呼びかけた。運輸労働者の団結こそが求められている。
この日はJR東のダイヤ改正日。もうけ優先、合理化と地方切り捨て、組合つぶし・団結破壊のダイヤ改正に対して、闘う労働組合に結集して闘おうと、JR労働者に呼びかけた。
高崎駅東口

動画 3・16群馬春闘行動2019デモでJR高崎鉄道サービスに抗議!

群馬合同労働組合は2019年3月16日、群馬バス分会の春闘ストライキを中心とした群馬春闘行動2019を闘い、午後から高崎市労使会館から高崎駅西口から東口まで一周するデモを行った。共闘する動労連帯高崎の鈴木副委員長が雇止め解雇の通告を受け、解雇撤回の要求をして闘う中、この日は解雇を通告したJR高崎鉄道サービス本社への抗議行動としてもデモを貫徹した。3月18日に開催された団体交渉で、JR高崎鉄道サービスは動労連帯高崎に対して鈴木副委員長の解雇を撤回する勝利を勝ち取った!3

3・16群馬バス分会ストライキを決定!

 群馬合同労働組合は群馬バス分会の3月16日(土)の24時間ストライキを決定しました。

 これに先立ち、群馬合同労組は、群馬バスに対して、以下の通り、通告書を送付していました。

        通告書(2019年2月27日付)

 …当労働組合は、同年2月7日付で「春闘要求書」を提出し、同月28日までに団体交渉を開催し、文書にて回答することを要求しました。

 また、2017年12月26日付で、貴社の誠実団交応諾義務違反を群馬県労働委員会に救済を求めて申立を行い、命令を待っているところです。

 かかる状況の中で、貴社は、上記「FAX送信の件」において、団交期限の2日前になって「現在、株式会社群馬バスは、貴組合のご要望に応じることが困難な状況にあります。つきましては、平成31年3月29日午後3時から、団体交渉を行うことを提案させていただきます」との回答を行いました。

 当労働組合はこのような不誠実で、侮辱的な対応を許すことはできません。春闘要求であるにもかかわらず実質的に年度最終日を団交日に指定する悪意、そのような回答を団交期限の2日前になって通知するという悪意。不当な組合差別に基づくこのような対応に断固抗議するものです。 当労働組合は再度2019年3月5日までに団体交渉を開催することを要求します。この要求が受け入れられない場合は、抗議のストライキに入ることを通告します。

 そして群馬バスは最終的にこの3月5日までの団交開催の要求を拒否してきました。

 群馬合同労組は断固として3・16ストライキに入ります。群馬バスは今は群馬合同労組をなめています。しかしそれに対する回答がこのストライキです。ストライキこそ、労働者が、資本・会社との力関係を引っ繰りかえす道であると信じます。セブンイレブンの24時間営業止めた東大阪市のオーナーを見てください。たった一人でも不退転の闘いが始まったときに大きく状況が動き出す…それほど、生きさせろ!の底深い怒りが労働者に社会に満ちあふれています。

 みなさんのご支援、ともに立ち上がるという勇気が、勝負を決めます。ぜひご支援をお願いします。群馬バスのストライキをともに闘う「群馬春闘行動2019」の集会とデモに集まってください!

群馬バスに春闘要求書提出へ!

時給810円!?

 2月7日、群馬合同労組は、群馬バスに対して春闘要求書を提出した。

 要求項目は①基本給一律5万円の賃上げ、②嘱託雇用の運転手の時給810円を1400円に上げること、③現在半分に計算される待機時間(中休・ちゅうきゅう)の取扱を改め、全額支払うこと、④通勤手当を「各人の必要額を基に」支給すること、⑤有給休暇の残日数を給与明細に明記すること、などの8項目。

 いまだにバスの運転手は高い給料をもらっているという誤解をする人がいる。だいたいの人が「時給800円」と聞いてビックリする。ウソではない。写真を見てほしい。群馬バスの嘱託運転手の時給が810円に上がったのは去年の9月。これは去年の秋から群馬県の最低賃金が809円に改定されたことにともなう。

時給1400円に賃上げを!

 今回春闘要求として、群馬合同労組は、この時給を1400円に値上げしろと要求した。1400円というのは群馬県内のある工場での非正規労働者の時給を参考にした。決してムチャな要求ではない。

待機時間も労働時間だ!

 さらに驚くのが、待機時間の扱い。これは群馬バスだけではないが、バス会社は、乗務と乗務の間の待機時間を原則休憩時間だとして、労働時間として扱わない。しかしこれは無理があるので、二分の一として計算して支払う扱いを行っている。時給405円ということ。これがバス運転手、いや運輸労働者の長時間拘束の大きな原因になっている。長時間拘束、低賃金、労働者の健康破壊の諸悪の根源だ。この待機時間を労働時間として扱え、全額支払え、というのは重要な、当然の要求である。

交通費くらい払え!

 通勤手当。払うのは当然ですね?ところが群馬バスでは「生活関連手当」として扶養家族のいる従業員に一律1万円が支給されていて、これに「交通費を含む」とされている。これはおかしいでしょ?ちゃんと実費をもとに各人に払いなさい、という当たり前の要求。

正規職化と引きかえに賃下げ!

 基本給5万円アップの要求は、一見、とっぴょうしもないように聞こえる。しかし、今や社会問題となっているバス労働者の長時間・低賃金の労働条件を抜本的に改善するためには、全然おかしくない要求だ。

 しかも群馬バスは、2015年夏に一年の有期契約を無期の正社員にする条件として賃金の引き下げを行った。この額は群馬合同労組分会組合員の平均賃金としてはおよそ25,000円。これを群馬バス労働組合との合意をてこに、全労働者に賃下げを容認させた。その分を返せ、ということでもある。

賃金計算の透明化を!

 運輸労働者は、長時間・低賃金の長年の労働で、健康上の問題を抱えざるをえなくなっている。賃金と労働時間・拘束時間の、公明正大な管理が欠かせない。ところが、群馬バスでは群馬合同労組の、賃金計算の元になるダイヤごとの賃金単価表の開示・写しの交付を拒否している。これでは中休の計算方法も含めて自分の賃金の計算が不可能になる。

 また就業規則では週休2日をうたいながら、実際には法定外休日は勤務しないと生活できないので、ほぼ例外なく週休1日。たまに休みを取るときに振り替えなのか、有休なのか、はっきりしなくなる。このどんぶり勘定も自分の労働条件が見えなくなる原因のひとつだ。だからいったい有休があと何日残っているのか、ちゃんと給与明細に記載しろ、というのがもうひとつの要求。とてもささいな要求だが。

組合つぶしを打ち破ろう!

 群馬合同労組群馬バス分会が職場で声をあげて闘いはじめて、2年半。今回の春闘要求は、最初に要求したことに基本的に重なる。しかし群馬バスは、それ以降、組合つぶしにやっきになった。分会長の不当解雇、組合員への処分と兵糧攻め、不誠実団体交渉、雇用契約書にあらたな文言を付け加えて群馬合同労組への加入をけん制することまでやった。これらはすべて、群馬県労働委員会に不当労働行為救済申立を行い、闘ってきた。県労働委員会はこの2月に結審して、5月までには命令が出る。群馬合同労組群馬バス分会はこれまでの勝利的地平にたって、再度攻勢に出たい。

 バス労働者の怒りはいまや爆発寸前だと思う。絶望して辞める労働者、人員不足でますます過酷になる労働条件、一方で自動運転の試験走行をやってみたり、資本の合理化と人員削減の狙いも明らかだ。労働者の団結と闘いがすべての答えだ。闘わない御用組合をぶっとばして、労働組合を取り戻そう。ストライキ、ゼネラルストライキが労働条件を変える唯一の力だ。国鉄分割民営化と総評解散・連合結成から始まった新自由主義の30年を、闘う労働組合・群馬合同労組への結集でぶっとばそう!春闘をともに闘おう!

群馬県労働委員会が2月5日に勝利的に結審。5月までに命令が出されることになった。

群馬バスの労働委員会が勝利的に結審!

労働委員会の審問を終え、記念の写真撮影

群馬バスを相手に闘ってきた群馬県労働委員会が本日(2019年2月5日)結審した。

最初のM分会長の不当解雇からもうすぐ2年になる。それを組合差別の不当労働行為だと最初の救済を申し立ててから、組合員に対する懲戒処分や兵糧攻め、団体交渉拒否・不誠実団交など第2次、第3次と救済申立を続けた。救済を申し立てた項目は7件、それ自体が群馬バスの組合つぶしがひどかったことを物語っている。

 群馬バスは代理人として弁護士を3人つけた。組合は弁護士なしで渡り合った。大変だったが、基本的には会社の不当労働行為を証明することができたと思っている。真実は強し、だ。

 5月には命令が出る。

 バスの運転手の低賃金、長時間労働のひどさはかなり社会問題化してきた。明日2月6日にはちば合同労組の京成バスの組合員がストライキに入る。SNSでもかなりの注目度だ。

 どこのバス会社も労働条件の悪さは同じ。問題はそれを労働組合が闘いもせずに許していること。京成バスの仲間に続いて、群馬からも、労働委員会での勝利の希望をもってバス労働者の闘いに入りたい。  群馬バスの労働委員会での勝利を、バス労働者の総決起の号砲に転化したい。すべてのバス労働者、運輸労働者のみなさん、群馬合同労組・合同一般労働組合全国協議会に加入してともに闘いましょう!

https://www.chiba-goudou.org/

10月24日(水)14時群馬バス労働委員会審問開始!

群馬バスに対する不当労働行為救済申立事件は、いよいよ大詰めを迎える。10月24日(水)14時から群馬県庁26階審問室にて、M分会長、O副分会長に対する証人尋問が行われる。群馬合同労組は、M分会長に対するアルコールを理由とする解雇、O副分会長に対する度重なる不当労働行為、団体交渉誠実団交応諾義務違反、雇用契約書に書き込んだ不当労働行為の文言の削除を求めて闘ってきた。組合は余すところなく、群馬バスの不当労働行為意思を明らかにしてきたつもりだ。これに対して、群馬バスは会社側の証人を立てることさえできなかった。

 

群馬合同労組は、たとえ少数であろうとも、不当な組合つぶしには勝利できることを証明するつもりだ。審問は誰でも傍聴ができる。ぜひ、みなさんの傍聴をお願いしたい。

群馬バス榛名営業所と貸切バスセンターに組合掲示板を設置

貸切バスセンター群馬合同労組群馬バス分会掲示板

 

榛名営業所群馬合同労組群馬バス分会掲示板

 

2018年2月13日付で要求した群馬合同労働組合群馬バス分会の組合掲示板設置が、ついに実現しました。

小さな前進ではありますが、2016年夏に結成・通告して以来、度重なる組合員に対する、さまざまな嫌がらせや孤立化、不当な処分の連続に対して、一人一人の組合員が負けずに闘い、不当労働行為で会社を訴えて、力関係を引っ繰り返してきた勝利の地平です。もはや分会つぶしは完全に破綻しました。

群馬バスの不当労働行為を争う群馬県労働委員会も次回8月10日で調査もほぼ終わり、いよいよ審問(証人尋問)に入ります。群馬バスは、2001年に東急資本が撤退、「従業員らが出資した(ウィキペディア)」新会社「株式会社群馬バス」となりました。その時には、私鉄総連群馬バス労働組合に対する会社の組合つぶしがあり、群馬バス労働組合は群馬県労働委員会に不当労働行為救済申立を行いました。これは途中で和解が成立し、会社と群馬バス労働組合はユニオンショップ協定を結ぶ関係になります。こうした状況に対して怒った労働者は国労高崎地本がつくった合同労組・交通ユニオンの分会を結成しました。これに対しても組合つぶしが始まります。それで交通ユニオンが群馬県労働委員会に不当労働行為救済申立を行いました。結局これも和解で解決し、ほとんどの労働者は解決金をもらって会社を去りました。残っている組合員は一人。

過去の2回は会社はまんまと労働組合を和解に持ち込んで、「解決」してしまいましたが、労働組合が会社と闘わなくなるとどうなるでしょうか?そう、職場は、またしても末端の労働者が苦しむ状況になってしまったのです。

群馬バスに群馬合同労働組合の分会ができたことは、こうした歴史に労働者・労働組合の側から、終わりを告げることに他なりません。群馬合同労組は、不当労働行為を許しません。分会長の解雇撤回・職場復帰を始め、すべての不当労働行為に勝利して、会社の謝罪を勝ち取る決意です。群馬バスの労働者のみなさん、すべての労働者のみなさん、群馬合同労組に入って、団結して、ともに闘いましょう!

 

群馬バス第4回団体交渉で闘い前進

5月30日、群馬バスとの第4回団体交渉がビエント高崎で開催された。群馬バスからは代理人弁護士3人、会社から7人の計10名、組合からは群馬バス分会3名先頭に7名の出席だった。

 

そもそも要求書は2月13日付。3月いっぱいで契約更新のなるT組合員の雇用条件を巡る問題など、遅くとも3月いっぱいには団体交渉を開催するように再三申し入れたが、会社は引き延ばした。おまけに5月2日付のファックスでは、一方的に要求項目の除外を提案し、その条件を承諾することが団体交渉の条件だと通告してきた。

目に余る群馬バスの誠実交渉義務違反に対して、群馬合同労組は昨2017年12月26日付で群馬県労働委員会に追加で労働組合法第7条2号誠実団交応諾義務違反で救済申立を訴えてきた。会社の団交引き延ばしは、それを証明するようなものだった。もちろん、この経緯は証拠として労働委員会に提出して訴えを補強してきた。

 

結果として群馬バスは、今回、大きくは二つの点で、これまでのほとんどゼロ回答一辺倒の対応をあらためた。

ひとつは、団交の前日の夕方だが、事前に回答をファクスにて組合に送付したこと。

もうひとつは、組合員のいる職場に組合掲示板の設置を認めたこと。これについては労使協定の内容をめぐってまだ詰めの交渉が残るが、ほぼ確定した。

 

労働委員会をめぐる闘いも、委員調査もあと1~2回で終了して、いよいよ審問(証人尋問)に入る。労働委員会に勝利して、群馬バスの組合つぶしの不当労働行為をただしたい。何より組織拡大から日本の運輸労働者の総決起につながるような闘いを目標にする。群馬バスの労働者の皆さん、運輸労働者の皆さんの加入をお願いしたい。

 

群馬バス事件、群馬県労働委員会に準備書面提出

群馬バスの不当労働行為救済申立を行っている群馬県労働委員会の調査は、いよいよ大詰めを迎えようとしている。この間の調査では、組合の主張や、労働委員会の求釈明への対応で、新たな証拠が会社から提出され、群馬バスの不当労働行為はますます明らかになっている。3月29日付で提出した群馬合同労組の準備書面(6)から何点か紹介したい。

 

O組合員の2017年6月23日付懲戒処分(停職7日)が不当労働行為であることの補強

 

  • 被申立人は、「携帯電話の使用について」(乙23号証9頁)という2016年(平成28年)11月27日付通達において、「大渋滞等が発生し、折り返し時間等、業務上の連絡をする場合」として、非常時の業務上の携帯電話の使用の仕方について、マニュアルとも言える指示を出した。そこで指示された内容は、「道路脇等に停車し、乗客へ業務連絡のため、携帯を使用する旨、車内アナウンスを行う事」である。

 

  • Oが2017年6月9日に実際にとった行動は、「ドライブレコーダ精査結果について」(乙23号証14頁)によれば、踏切遮断中につき停車した際に、「はい すみません。ちょっと連絡させていただきます。携帯使います」と車内アナウンスをした上で、携帯電話を取りだし、操作を開始したものである。予想よりも踏切が早くあがってしまったので、結果として通話をしながら発進してしまう形になってしまい、その点の問題はあるが、基本的には②の非常時の業務連絡の会社のマニュアル・指示通りに行動したと言える。この点、②の通達においては「道路脇等に停車し」とあるが、「等」について具体的に指示をしているものではなく、Oがこの時、時間的に余裕があると判断して踏み切り停車中に架電をしたとしても、それは判断のミスであり、マニュアルから逸脱した行動とは言えない。

 

  • この「携帯電話の使用について」(乙23号証9頁)については、第3回団体交渉の中でも、被申立人・M代表取締役が、以下のように発言して、むしろ本件懲戒処分の根拠にしている。

「いまやっちゃいけないものっていうのが、アルコールを飲んで運転すること、あと携帯電話っていうのに関して、この二つに関してはすごくうるさいわけですね、そういう中においてとくに携帯電話をしながら運転したっていうことにおいていろいろテレビでもさわがれているわけですよ、そういう中において、携帯電話に関してもいろいろと注意するようにということでいろいろと文書等も行政官庁からも来ていますのでね。そういう中においてうちでも電話携帯の使用についてということでちゃんとこういうようなやつをやっているわけですよ。どういうふうにやるかっていうことで。これはM所長の方でやった資料ですね」「これは携帯電話の使用についてっていうことで、室田の方で所長がちゃんとこういうふうに出してますよね」「回覧というかはんこまでいただいてますよ」

 

  • 被申立人は内部文書によって、Oの非常時対応が必ずしもマニュアル・指示を逸脱したものではないことを承知していたにもかかわらず、その事実を申立人には開示せず、本件懲戒処分を正当化し続けてきた。

 

  • よって、Oの「携帯電話を使用した状態でバスを運転した」理由による、7日の停職の懲戒処分は申立人組合員に対する不当労働行為である。

Mの解雇が不当労働行為であることの補強

 

  • 被申立人は、第5準備書面、第1の2において「安全管理部は、同月(※2017年3月)14日、上記弁明及び陳述書(※甲28号証)の内容を検討するにあたり、被申立人が導入しているアルコール検知機器による試験データ(乙19)で、飲用直後はアルコール反応が検知されたとしても飲用後1分程度で反応が検知されないことを再確認した。」と主張した。また同第1の4において「被申立人は、申立人が今後本件解雇につき争うであろうことを想定し、トップカイザー3000なる栄養ドリンクの飲用によりアルコール反応が検知された旨のM氏の供述が事実と反することを確認するため、同月22日、総合バスセンターにおいて、総合バスセンター所長A氏を被測定者として、トップカイザー3000の飲用後におけるアルコール反応の検知経緯を確認した。(乙20)」と主張した。

 

  • 被申立人のMの「陳述書」(甲28号証)に対する評価に関連して、被申立人は第4準備書面において「M氏は、飲酒時から最も近接したM氏にとって記憶が最も鮮明な時期に、飲酒終了時刻を午後11時と明確に認め、栄養ドリンクに関する言及を全く行っていなかったのである」(2頁22行目)と疑問を投げかけながら、トップカイザー3000のアルコール反応については「陳述書」が提出された翌日には、わざわざ被験者をたてて確認作業を行った。この際、飲用直後にはアルコール反応が出ている。

 

さらに、M解雇後の2017年3月22日には、被申立人は「申立人が今後本件解雇につき争うであろうことを想定し」、「総合バスセンター所長A氏を被測定者として、トップカイザー3000の飲用後におけるアルコール反応の検知経緯を確認した。」

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群馬バス分会が職場闘争と労働委員会を軸に会社を追い詰める!

月刊労働運動2018年3月号投稿記事

 

群馬バス分会、職場と労働委員会軸に会社をおいつめる

 

群馬バスは2015年に、それまで1年契約の有期雇用だった運転手・従業員を正社員化した。しかしそれは勤続年数の長い多くの労働者の賃下げをともなった。今からすると、これは2018年問題、すなわち「5年ルール」の適用を見すえたものだったといえる。ほとんど詐欺のようなやり口だ。

 

群馬バスは2016年の群馬合同労組分会の登場に対して、徹底的な分会破壊攻撃で一気に分会解体をやろうとおそいかかった。

  • 2016年12月には2017年4月以降の雇用契約書に「テロ行動等を行う過激組織を想定した」雇用契約書の新たな誓約事項を加えることを決定。加入・接触を禁じるというもの。
  • 書き込みサイト「爆サイ」を使った分会に対する誹謗中傷や職場での「仲間外れ」
  • 2017年3月のアルコール呼気検査を理由とするM分会長の解雇
  • O副分会長に対して原則的に出勤だった法定外休日を差別的一方的に休日にして兵糧攻め(平均毎月25000円の減収)
  • O副分会長に対する停職7日の懲戒処分
  • 不誠実団交
  • 団交拒否

 

群馬合同労組は、分会の不退転の闘いを軸にしながら、門前抗議行動、市内デモ、毎週の高崎駅金曜日行動での運転手へのビラ配布行動などを闘い、負けなかった。

何より、現場の闘いと一体となり、現場の反撃を組織する闘いとして、これらすべての攻撃を不当労働行為として、群馬県労働委員会で救済命令を求めて、3次にわたる救済の申し立てを行った。

 

M分会長に対する解雇は、呼気中アルコール濃度0.094という酒気帯びにもならない数値であり、本来なら停職のレベルである。これを規定が周知されていなかった中で、M分会長がうっかり事情聴取で勤務の8時間以内に飲んだと言ってしまったことに会社は飛びつき、M分会長が訂正の陳述書を出したにもかかわらず、「供述の変遷」と、まるで刑法犯のように扱い、一発解雇した。

O副分会長に対する兵糧攻めもひどかった。団体交渉で、群馬バスが、面接時には「週休2日」と言いながら、法定外休日を強制的に出勤日に割り当てていることを組合が問題にし、「法定外休日出勤は任意」と回答させたことをもって、会社は団交でO副分会長には法定外休日出勤させるなと組合が要求したとでっち上げて、法定外休日を強制的一方的に休みにした。それによって月額25000円の減収になった。生活できない。組合はそんなことは要求していない、すぐに差別的な扱いをやめろと要求しても、会社は団交で決めたことだと開きなおって、団交も拒否した。現場で毎回抗議して闘ったが、いっこうに直さないという形で組合員を精神的にも生活的にも追いつめた。減収にも踏ん張ってもらったが、どうしようもなければ組合から貸付を行った。

たたみかけるように群馬バスはO副分会長が系統を間違えて運行したミスを理由に懲戒処分を行った。これまで系統間違いで処分ということはなかったが、ドライブレコーダーであらを探し、ミスに気づき、踏切で停止中に携帯電話で営業所に報告したところ、踏切が開いて、通話しながら発車してしまったことを、ことさら運転中の通話にでっち上げ停職7日にした。

 

書き込みサイト「爆サイ」に群馬バスのスレッドがたち上がってやがて分会に対する悪口ざんまい、「アカだ」「過激派」だ、挙げ句の果てには「臭い」だの子どもの「イジメ」さながらの悪質な書き込みが始まった時期と、群馬バスの分会攻撃が始まる時期が重なる。

 

分会の仲間は、負けずにがんばり、7月には3人目のT組合員の加入を新たに勝ちとった。ここから一気に力関係の逆転が始まる。

 

何より、2015年の正社員化をただ一人拒否して、一年契約更新でがんばってきたT組合員の加入によって、雇用契約書の新たな誓約事項の不当労働行為が明らかになった。この規定はT組合員のような新たな加入を絶対に許さないという会社の意思であったが故に、T組合員の加入、組織拡大が、一切の力関係をひっくり返す重大な出発点になったということだ。

労働委員会にこの動かぬ証拠を出されて、会社はしどろもどろだ。言い逃れを重ねるが、これがまた墓穴を掘る。

O副分会長の休日出勤差別も、労働委員会への救済申立を機に、会社は開きなおることができなくなって、すでに実質的に粉砕してしまった。

M分会長の解雇も、O副分会長の懲戒処分も、これら全体の中で、会社の不当労働行為意思を明らかにすることによって、勝利の展望を手中にした。12月に団交拒否と誠実団交応諾義務違反で労働組合法第7条第2号で救済を新たに申し立てたことによって、会社は今までのような不誠実団交を開き直れなくなっている。

 

2月13日付で組合は、新たに16項目の要求書を出した。ひとつひとつが、この間の力関係の逆転を反映する重要なものだ(群馬合同労組ブログ参照のこと)。労働委員会もいよいよ証人尋問の段階(審問)に入っていく。

 

当初は分会組合員と話をするなと自分の組合員を脅していた群馬バス労働組合(私鉄総連)の委員長が、O副分会長に猫なで声で「そろそろうちに戻ってこないか?」と声をかけてきたそうだ。冗談じゃない。

また「爆サイ」の群馬バススレッドが、いますっかり群馬バス内部からの書き込みがなくなった。群馬バスは2月5日付で社長名の「達示(たっし)」を発出して、基本書き込みを禁止したのだ。何を今さら、これまでこのスレッドで群馬合同労組組合員に対する悪口を書きたい放題だったのを知らなかったとでも言うのだろうか?

O副分会長のミスが原因だと掲示された運輸局の監査が、実は会社が許可を受けずに事業計画を変更したという重大な違反が原因で、施設の使用停止で、バス一台ナンバープレートが外されていることも明らかになった。

群馬バスはどうしようもない会社だ。国鉄闘争を闘う労働組合、全国協でともに闘う労働組合に結集して闘えば、必ず勝利できる。ゼネストめざしともに闘おう。