県労委が群馬バスの不当労働行為認める

 M分会長の解雇撤回は認めず!

 2年前、群馬バス分会M分会長が解雇されてから始まった群馬県労働委員会。6月18日、その命令書が組合と群馬バスに届きました。
 組合が訴えたのは7件。そのうち4件は組合が勝ち、3件は負けました。いちばん大きな問題であったM分会長の解雇撤回は負けました。それからO副分会長の停職処分も不当労働行為とは認められませんでした。いずれも、処分に該当する事実があるので、組合差別で処分したとは言えないという労働委員会の判断でした。処分の重さもこれまでの群馬バスの歴史の中でも特に差別しているとは言えないと判断されました。
 しかしながら、群馬県労働委員会は、(株)群馬バスは、他の4件については、群馬合同労働組合を違法に差別したとして、労働組合法違反で有罪の判断を下しました。

 休日出勤差別に支払命令!

 O副分会長に対して、法定外の休日出勤を突然やらせないようにして毎月25000円もの給与の減額をまねいたことについて、県労働委員会は「経済的不利益を与え、組合の活動を牽制しようとすることにあったと認めざるを得ない」と断言して、その日数分を働いたものとして扱い、給与を支払うように命じました。

 「過激派」は解雇とした雇用契
 約書は無効、謝罪文の掲示を命令

 群馬合同労組の分会ができた次年度から、雇用契約書に、「過激派」に入ったり、付き合ったりしません、という新しい誓約事項が付け加えられました。そして職場では、群馬バス労働組合の役員が、群馬合同労組の組合員と付き合うと解雇されると言いふらしました。これを群馬バスは、テロ対策だと言いつのりましたが、県労働委員会は「会社が新たに雇用される従業員が組合に加入することを躊躇させ、本件組合の組織拡大を阻止し、現時点における組合の影響力を削ごうとする意図を持って、あるいは、少なくともこのような効果を視野に入れて敢えて追加したと推認される」として無効と判断し、謝罪文をすべての事業所に10日間貼り出すように命令しました(写真)。

 「不誠実」として文書の交付を命令

 群馬バスは、群馬合同労組がコピーをくれと要求した就業規則・賃金規定・36協定などを、一度は出すと言いながら、言いがかりをつけて拒否し続けてきました。県労働委員会はこれを労働組合法違反としました。
 それだけではありません。ダイヤグラム及びそれぞれのダイヤグラムのハンドル時間・中休時間を記した書類も群馬合同労組に提出すべしと命令しました。これはとても重要です。
 これまで、群馬バスのドライバーは自分の長時間の労働が、なぜこの賃金になるのか、計算することは不可能でした。なぜなら、ダイヤごとの単価表を機密文書だとして運転手には隠してきたからです。
 これに対して県労働委員会の命令書は「団体交渉は、原則として、労働条件に関する合意形成を目指して行われるものであるが…組合が…組合員の労働条件が法令等に照らして適正に規律されているか否か、また、実際に業務を遂行する過程において法令及び就業規則等に定められた基準が遵守されているか否か検証する場であるともいえる」として、賃金がどのように計算されているのか、ちゃんと基準となるものを出して、組合が検証できるようにしろという命令を出しました。

 団体交渉拒否を不当労働行為と認定

 さらにO副分会長の休日出勤差別が行われる中で群馬バスは、群馬合同労組の団体交渉開催の要求を、必要がない、文書の回答で足りるとして、拒否しました。これについても県労働委員会は、労働組合法違反の不当労働行為であると断罪しました。

  群馬バスの組合つぶしを打ち破る

 M分会長の解雇撤回はかないませんでした。しかしながら、解雇されたM分会長、2人の現場の組合員が、このような激しい組合つぶしに負けずに、闘い抜いてきたことこそが勝利であると総括しています。結成間もない分会に、次々と不当な攻撃が襲いかかりました。会社とユニオンショップ協定を結ぶ群馬バス労働組合も、群馬合同労組の組合員に対して、話をするな、あいさつもするな、と会社といっしょになって組合つぶしを行いました。これらの攻撃に対して、負けずに、労働委員会をも闘いの軸に位置づけてがんばってきました。この労働委員会の申立をして闘わなければ、今分会はなくなっていたかもしれません。
 現在バス業界は、人手不足なのに、労働条件は最悪、こんなに働いて、なぜこんなに給料が安いのか、その理由もわからず、公共交通だといって奉仕を強いられます。私たちは、労働者が、社会を動かしている当事者であり、労働者が団結して、人間らしく生きられる社会を目指します。今回の群馬県労働委員会の救済命令は、そういう意味で大きな力になります。群馬合同労働組合は、今後も、群馬バスの職場、交通運輸労働者の労働条件の改善、労働組合運動の前進のために団結して闘います。ご支援・ご理解のほどをよろしくお願いいたします。

群馬バス労働委員会救済命令についての声明

群馬県労働委員会群馬バス不当労働行為救済申立併合事件の救済命令についての声明

2019年6月19日

群馬合同労働組合

 昨日、私たち群馬合同労働組合の群馬バス分会が、株式会社群馬バスを相手に争ってきた群馬県労働委員会での不当労働行為救済申立事件の「命令書」(救済命令)が交付されました(群労委平成29年(不)第1号・同29年(不)第2号・同29年(不)第4号株式会社群馬バス不当労働行為救済申立併合事件)。群馬バス分会は、解雇された分会長を入れて3人のドライバーで組織しています。2016年夏に分会結成し、以来分会つぶしの不当労働行為を受けてきました。今回、あわせて7件の申立に対して、4件について、会社の不当労働行為を認定して救済するように命令が出されました。基本的には、団結権の擁護という立場に立って、株式会社群馬バスの不当労働行為を認定して、重要な救済を命令してくれました。しかしながら、M分会長の解雇をはじめ、O副分会長の停職処分など3件については不当労働行為を認定しませんでした。これは組合つぶしと現場で必死に闘ってきた組合の立場としてとうてい納得できません。今日の司法状況の限界を痛感します。しかしこれにくじけることなく、現場の組合運動を軸として、労働組合運動の発展のために今後も活動していく決意です。以下、命令の内容に関する群馬合同労働組合の立場を明らかにします。

M分会長の解雇について

命令書は、2019年3月15日付解雇を不当労働行為ではないと結論付けました。私たちは、M分会長の解雇こそ、最大の不当労働行為であるという立場で闘ってきました。この結論には大きな怒りと失望を禁じえません。

命令書も書いている通り「本件のMの行為は…現実に事故を発生させるおそれはない。また、…検出されたアルコールの量も必ずしも多いとはいえず…解雇という制裁措置で臨むことは社会的相当性の観点からの疑義を否定できない」ものでした。

また本件事件の7件の申立中4件で不当労働行為が認定されていることからも、会社の不当労働行為意思は明白に認定されました。にもかかわらず、M分会長の解雇撤回がなされなかったことはとうてい納得がいきません。

組合としては、「勤務時間前8時間以内」に飲酒した場合、呼気中アルコール濃度が「酒気帯び」基準の0.15mg/lに満たなくとも「懲戒解雇または諭旨解雇」とするという会社規定は、M分会長も他の組合員も知らず、無効であると主張しました。知らないから事情聴取で自分で申告した時間で解雇される羽目になったのです。また以前の最終飲酒時間に関するアンケート調査で、8時間以内に飲酒したと回答しても大きな問題とされなかった事例も明らかになりました。ところが、群馬県労働委員会の命令は「(規定が)周知がされているならば、個々の従業員がそれを知っていたかどうかはその効果に影響を及ぼすものではない」と断じました。

しかし判例でこうだから、という理由では、労働者の団結権は守れません。実際にこの規定を読んでも、ほとんどの労働者が理解できないような条文なのです。この人手不足の中、群馬合同労組の組合員でなければ、会社が事前にこの規定のことを教えて、解雇には至らなかったのではないかと思わざるをえません。M分会長はだまし討ちのようなやり方で解雇されたのです。団結権とは、実際には、このような形で侵害されているのです。

私たちは、この不当な命令に対しては、M分会長先頭に、現場での組織拡大と、あらゆる職場に団結を拡大する闘いで応えます。決して群馬バスのM分会長不当解雇を許すことはありません。

O副分会長に対する休日出勤差別について

群馬バスはM分会長を解雇して間もない、2017年5月から一方的にO副分会長を法定外休日労働をさせないという暴挙を行いました。それにともなう給与の減額は月25,000円近くになりました。命令書は「会社がOを休日勤務指定の対象から除いた目的は、会社と激しい対立関係にあった組合の分会副分会長であるOに対し経済的不利益を与え、組合の活動を牽制しようとすることにあったと認めざるを得ない」と判断しました。そして減額された給与相当額を支払うように命じました。適切な判断と受け止めます。

O副分会長に対する停職処分について

2017年6月9日にO副分会長が経路間違いを行い、ミスに気づいて踏切停車中に運行管理者に携帯電話で報告したところ、踏切が開いて、携帯電話で通話しながらバスを出発させてしまいました。この件に関して、群馬バスは7日の停職処分を行いました。組合は不当に重い処分であり、不当労働行為であると救済を申し立てました。

命令書は「就業規則に該当するものとして、同規則に基づいて行われた処分であると認められ、不当な根拠に基づく処分であったとは認められない」「会社が組合に対し嫌悪感を有していたとしても、これが本件停職処分の決定的動機であるとは認められない」と判断しました。

M分会長の解雇同様、この携帯電話の運転中の使用も、ドライブレコーダーのチェックでまるであら探しのように見つけ出して処分しました。最初から最後まで、O副分会長に対する見せしめのようなやり方が行われ、経済的に大きな打撃になりました。この命令も納得ができません。二度とこのようなことを許しません。

会社が2017年4月以降に従業員と締結した雇用契約書に「日本国憲法施行の日以後において、日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他団体」云々の誓約事項を追加したことに関して

命令書は以下の通り、不当労働行為と認定しました。良識ある判断です。

「本件誓約事項は、会社が新たに雇用される従業員が組合に加入することを躊躇させ、本件組合の組織拡大を阻止し、現時点における組合の影響力を削ごうとする意図を持って、あるいは、少なくともこのような効果を視野に入れて敢えて追加したと推認されることから、会社が雇用契約書に本件誓約事項を追加したことは、組合の運営に対する支配介入であって、労組法第7条第3号の不当労働行為に該当する」

「被申立人は、本命令書受領の日以降、従業員との間で『日本国憲法施行の日以後において、日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他団体を結成し、又はこれに加入いたしません。』及び『日本国憲法施行の日以後において、日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他団体の傘下、下部組織又は影響下にある組織に加入いたしません。またそれら組織の構成員又は支持者と契約行為はもとより、関与、接触いたしません。』という内容を含む雇用契約を締結してはならない。また、被申立人は、既に従業員との間で締結した雇用契約について、当該規定をなかったものとして扱わなければならない。」

「被申立人は本命令書受領の日から1週間以内に、下記内容(※前文と同じ内容)の文書を55センチメートル×80センチメートルの白紙に楷書で明瞭に記載し、会社の全ての事業場の従業員が見やすい場所に、10日間掲示しなければならない。」

会社が就業規則等を組合に交付しないことについて

命令書は以下の通り、不当労働行為と認定しました。良識ある判断です。

「被申立人は、申立人から申立人組合員の労働条件又は未払賃金の確認をするための団体交渉の申入れがあったときは、就業規則、三六協定等の当該団体交渉に必要な資料を交付するなどした上で、これに誠実に応じなければならない。」

「一般的に、労働組合等において、自らに所属する組合員の労働条件に関する事項について法令違反その他取扱い上の不備がないかどうかを調査点検し、団体交渉を通じてその是正改良を求めることは、日本国憲法第28条の団体交渉権に含まれ、正当な組合活動であると解するのが相当である。特に、結成間もない労働組合がこのような活動を行う場合においては、その必要性が高いことから、原則として会社には、誠実交渉義務の観点から上記活動に対して一定の協力をする義務が生じるというべきである。そして、当該活動に必要な資料について、労働組合からの提供要求に応じることができない正当な理由がある場合には、当該労働組合に対し、その正当な理由を充分に説明することが必要となる。」

「ダイヤグラム及びそれぞれのダイヤグラムのハンドル時間・中休時間を記した書類の性質をみると、組合員の日々の勤務の状況を確認するために必要な文書であるといえる。そうすると、これらの文書は、組合員の労働時間及びそれに基づく賃金計算が実際に上記の就業規則及び三六協定に照らし適正であるかを確認し、未払賃金が存在しているか否かを確かめるために、組合にとって不可欠な資料であるといえる。したがって、ダイヤグラム及びそれぞれのダイヤグラムのハンドル時間・中休時間を記した書類は、第3回団体交渉の際に、組合の要求に応じて会社が提供すべき資料であったといえる」

「団体交渉は、原則として、労働条件に関する合意形成を目指して行われるものであるが…組合が…組合員の労働条件が法令等に照らして適正に規律されているか否か、また、実際に業務を遂行する過程において法令及び就業規則等に定められた基準が遵守されているか否か検証する場であるともいえる」

会社がOに対する不利益取扱いを議題とした団体交渉を拒否していることについて

命令書は以下の通り、不当労働行為と認定しました。良識ある判断です。

「時機の観点からも、団体交渉の必要性の観点かちも、直近の団体交渉で確認された事項につき直ちに改めて団体交渉を行う必要はないとする会社の主張は、採用できない」

「団体交渉は、その制度の趣旨からみて、労使が直接話し合う方式によるのが原則というべきであり、書面の交換による方法によって誠実交渉義務の履行があったということができるのは、直接話し合う方式をとることが困難であるなど特段の事情があるときに限るべきである(最高裁判所第三小法廷5年4月6日判決。清和電器産業事件)。よって、そのような特段の事情が認められず、書面による回答のみを行っていた本件においては、事実関係を回答すれば足りる事項につき団体交渉を行う必要がないとの会社の主張も採用できない」

会社が、組合からの2017年9月28日付け要求書に対して、回答していないとされることに関して

命令書は、不当労働行為と認定しませんでした。

「団体交渉を行うに当たっては、労使双方とも誠実な態度で臨むべきであることは当然であるが、要求書が団体交渉の開催と直接関係するものでない以上、当該要求書への回答を行わないことをのみをもって団体交渉を拒否したということはできない。」

分会つぶしに勝利!

以上、見てきたように、本件命令書は、最大争点であるM分会長の解雇を不当労働行為と認定しなかった点において、許せないものです。7件の申立の内、4件を不当労働行為として認定していることからも、株式会社群馬バスの群馬合同労働組合に対する組合破壊の不当労働行為意思は明確でした。であるにもかかわらず、解雇撤回は認めないというのは納得ができません。

 しかしながら、私たち群馬合同労働組合は、解雇されたM分会長、2人の現場の組合員が、このような激しい組合つぶしに負けずに、団結して闘い抜いてきたことこそが勝利であると総括しています。結成間もない分会に、次々と不当な攻撃が襲いかかりました。会社とユニオンショップ協定を結ぶ群馬バス労働組合も、群馬合同労組の組合員に対して、話をするな、あいさつもするな、と会社といっしょになって組合つぶしを行いました。これらの攻撃に対して、負けずに、労働委員会をも闘いの軸に位置づけてがんばってきました。この労働委員会の申立をして闘わなければ、今分会はなくなっていたかもしれません。

 現在バス業界は、人手不足なのに、労働条件は最悪、こんなに働いて、なぜこんなに給料が安いのか、その理由もわからず、公共交通だといって奉仕を強いられます。私たちは、労働者が、社会を動かしている当事者であり、労働者が団結して、人間らしく生きられる社会を目指します。今回の群馬県労働委員会の救済命令は、そういう意味で大きな力になります。群馬合同労働組合は、今後も、群馬バスの職場、交通運輸労働者の労働条件の改善、労働組合運動の前進のために団結して闘います。ご支援・ご理解のほどをよろしくお願いいたします。

全国バスゼネスト切り開く群馬バス分会の春闘スト!

月刊『労働運動』5月号に寄稿しました。

全国バスゼネスト切り開く群馬バス分会の春闘スト!

                群馬合同労組 執行委員長 清水彰二

 群馬合同労組群馬バス分会は、3月16日に結成以来はじめての24時間ストに立ち上がった。同時に群馬合同労組は群馬春闘行動2019を一日行動として闘い抜いた。

 群馬合同労組群馬バス分会の大幅賃上げ中心とした春闘要求に対して、群馬バスは団交を3月29日に指定してきた。年度最終日だ。ユニオンショップの私鉄総連群馬バス労組とは3月半ばに団体交渉を行っている。全く許しがたい不当労働行為。ストはこれに対する抗議と春闘要求貫徹の闘いとして設定された。公益事業なので労働関係調整法に従い10日前に県知事と県労働委員会に争議行為の予告を行う。

当日朝結集した組合員は、まず貸切バスセンターに移動して、T組合員のスト突入通告と門前宣伝行動をともに闘った。その後榛名営業所に移動して、O組合員のスト突入通告を行った。榛名営業所は、ちょうど2年前にM分会長の不当解雇を行い、所長先頭に分会つぶしの先頭に立ってきた営業所だ。今回のストライキに対しても事前にO組合員のダイヤをはずして予備に入れてしまった。許しがたいスト破壊だ。スト通告を所長に対して行い、この件について抗議する。群馬バス労組の組合員が「営業妨害はやめろ」と文句を言ってくるが冗談ではない。O組合員が断固として「ストに入る」と通告する。M分会長も必ず職場に戻る決意を叩きつける。最後は箕郷総合バスセンターへの抗議宣伝行動。これまでの抗議集会では、必ず警察を呼んで、敷地に入るなと、弾圧してきたが、今回は何も介入がなく、拍子抜けする。組合員が「ストライキ決行中」の横断幕を見えやすい敷地内で掲げると、しぶしぶ管理職が出てきて、「敷地の中は困る」と注意しただけだ。分会の組合員は、日頃の怒りをここぞとばかりにマイクに込める。多くの運転手がストに入った組合員に「がんばれ!」と声援を送った。

 破綻する路線バス

 4月9日にNHKクローズアップ現代+が「ドル箱路線が次々と 都市の路線バス減便の衝撃」という特集番組を組んだ。表題の通り、都市部のドル箱路線さえも、運転手不足で減便が続き、都市生活に深刻な影響を及ぼしている。取材した会社では社長自らも運転せざるをえない状況だ。登場した元路線バス運転手(高速バス運転手に転職)は「1か月でおよそ220時間働いても、給与は手取りで23万円」「『ここまでやったのに、これだけ?』みたいな感じ。」「給料も安いし、それなりの拘束時間で割に合わない。高速バスでズバーンと行ってしまった方が、止まったり降ろしたりというストレス的なものが、本当にない。精神面でも体力面でも、すごい楽になった。」などと語る。

爆発寸前の群馬バス労働者の怒り

今春闘では、ユニオンショップを結ぶ私鉄総連の群馬バス労働組合の中からも怒りの声があがった。貸切営業所に掲示された「春闘趣旨説明」という文書には次のような言葉が並ぶ。

「現在は貸切のみ100キロから2円のキロ手当が付いているが、他のバス会社では0キロから7円付いている。他社を上回らないと乗務員は集まらないのではないか?」「前回の秋闘では『バス部門が安定軌道に乗るまでは導入できない』という回答だったが、そのように悠長に構えていては乗務員がどんどん辞めていってしまう。」「どの中小企業でも通勤費の支給は当たり前だ。」「泊まりの業務になると、翌日の業務をひかえて、ずっと拘束されているのと同等の状況にある。他の会社では3,000円出ている。」…

全国の路線バス労働者のゼネストが必要だ

もはや全国のバス労働者の怒りは爆発寸前だ。問題は闘う労働組合と職場の団結を取り戻すことである。

群馬合同労組群馬バス分会に結集する3名の組合員は、2016年8月に分会を結成して、会社と御用組合による職場支配に対して闘いの火柱をあげた。しかし会社は、それ以降、組合つぶしにやっきになった。分会長の不当解雇、組合員への処分と兵糧攻め、不誠実団体交渉などかさにかかって襲いかかった。榛名営業所では、群馬バス労働組合が会社と一体となって、いまだにO組合員とは話も挨拶もするなという、組織的パワハラを繰り返している。

極めつけは、会社と御用組合一体となって、群馬合同労組は過激派というキャンペーンを組織して、「日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他団体」またはその「下部組織又は影響下にある組織」の「加入」はもとより、「関与」「接触」も禁ずるという誓約事項を、雇用契約書に書き加えたのである。

しかし、分会の組合員は、幾多の試練を乗りこえて、団結と分会を守り抜いてきた。そしていよいよストライキを闘い、5月にはこれらすべてを粉砕する労働委員会の命令を勝ち取って、全国バス労働者ゼネストの先頭に立とうとしている。

今こそブラック企業と新自由主義をぶっとばす全国の闘いを!

新自由主義によって、資本そのものがつぶれる危機に立ち至っている。この時こそ、労働者が闘って勝利する決定的なチャンスの到来だ。労働者が、自分の職場的・職業的な狭さを、闘いと団結の中で打ち破り、新しい社会を建設する主人公として躍り出ることで、すべてが動き出していく。

群馬合同労組は、動労千葉の闘いに学び、ここに労働者階級の勝利の道があると確信をもって闘ってきた。中央タクシー分会の闘いは、分会長の襲撃事件という衝撃の中で、ブラック企業との現場の闘いが、単なるブラック企業との闘いには終わらないこと、新自由主義との、やるかやられるかの闘いであることを突き出した。闘えば壁にぶち当たる、このくり返しを、しかし群馬合同労組は団結の力で打ち破って前進している。

千曲ユニオン河野副委員長を先頭とするコンビニ関連ユニオンの闘いは、決定的だ。群馬合同労組にはセブンイレブンのオーナーが結集して、新自由主義を打ち倒す力強い闘いも始まった。今こそ勝負の時だ。全国の仲間のみなさん、労働者のみなさん。ともに立ち上がろう!

群馬バス分会、3・16ストを貫徹!群馬春闘行動2019に大きな反響!

 群馬合同労組は、3月16日に群馬バス分会の24時間ストを軸に群馬春闘行動2019を一日行動として闘い抜いた。

 群馬合同労組の大幅賃上げ中心とした要求に対して、群馬バスは団交を3月29日に指定してきた。年度最終日だ。ユニオンショップの私鉄総連群馬バス労組とは3月半ばに団体交渉を行っている。全く許しがたい不当労働行為だ。ストはこれに対する抗議と春闘要求貫徹の闘いだ。

 分会は結成以来、2年半、度重なる組合つぶしと闘ってきた。不当解雇(分会長)、不当処分や差別的兵糧攻め…職場では群馬バス労働組合はあいさつもしないというパワハラを続けている。これに対してついに3人の組合員が団結してストに立ち上がったのだ。5月に労働委員会の命令も出る。反撃の開始だ。

 群馬合同労組は貸切バスセンター、榛名営業所、箕郷総合バスセンターと次々にスト突入の通告を行い、門前でスト突入集会を勝ち取った。多くの運転手がストに入った組合員に「がんばれ!」と声援を送った。低賃金に長時間拘束、バス労働者の怒りは爆発寸前だ。

 午後から、高崎市労使会館で、群馬春闘行動2019春闘集会が20名が結集して開かれた。千葉から動労千葉OB会長永田雅章さん、動労千葉を支援する会事務局長で国際連帯委員会の山本弘行さんが激励に駆けつけてくれた。参加者全員が発言、職場での怒りと闘いを報告し、団結を深めた。昨年11月に何者かによって襲撃を受け、後遺症のPTSDと闘う中央タクシー分会川谷内分会長も元気に決意表明を行った。

 集会後、「群馬バス分会スト決行中!」の横断幕先頭に、高崎駅を一周するデモに出発。熱い激励の声が飛んだ。

 この日はJR東のダイヤ改正日。JR労働者に闘いを呼びかけるとともに、動労連帯高崎副委員長に雇止め解雇通告を行ったJR高崎鉄道サービス本社に対しても怒りの抗議を叩きつけた(翌週解雇撤回勝ちとる)。

以下、写真報告

群馬バス貸切バスセンターで組合員が24時間ストライキ突入を通告し、スト突入集会を勝ち取る
貸切バスセンター前でスト突入集会
群馬バス榛名営業所にて組合員が24時間ストライキの通告。所長は組合のスト予告を受けて、事前に配車の段階で組合員を予備ダイヤに入れ替えるというストつぶしを行った。これに対する抗議を申し入れる。これに対して群馬バス労働組合の組合員が 「営業妨害をやめろ」と言ってきた が、「冗談じゃない。営業妨害じゃない。スト通告だ」と抗議して、スト突入集会を勝ち取る。
榛名営業所にてスト突入集会
群馬バス箕郷総合バスセンターにてスト突入集会
「昨日で解雇から2年。不当解雇を撤回しろ!」と分会長。箕郷総合バスセンター。
仲間に手を振る組合員。箕郷総合バスセンター。
箕郷総合バスセンター前。
箕郷総合バスセンターでシュプレヒコール
群馬春闘行動2019。高崎市労使会館での集会で発言する群馬バス分会
中央タクシー分会から断固たる決意表明。
千葉からかけつけてくれた動労千葉OB会長永田さん。1985年の国鉄分割民営化に最大拠点・千葉運転区支部を率いてストライキで闘い不当解雇された。群馬合同労組の「最高顧問」
国際連帯闘争を背負って奔走する動労千葉国際連帯委員会代表の山本弘行さん。動労千葉を支援する会の代表でもある。ついに群馬にまで来てくれた。
群馬合同労組支援共闘会議共同代表の石川まさお玉村町議会議員。熱い連帯のあいさつ。
集会のまとめを行う須永副委員長
集会後高崎駅を一周するデモ。高崎駅西口ではバスの運転手にともにストで闘おう、と呼びかけた。運輸労働者の団結こそが求められている。
この日はJR東のダイヤ改正日。もうけ優先、合理化と地方切り捨て、組合つぶし・団結破壊のダイヤ改正に対して、闘う労働組合に結集して闘おうと、JR労働者に呼びかけた。
高崎駅東口

動画 3・16群馬春闘行動2019デモでJR高崎鉄道サービスに抗議!

群馬合同労働組合は2019年3月16日、群馬バス分会の春闘ストライキを中心とした群馬春闘行動2019を闘い、午後から高崎市労使会館から高崎駅西口から東口まで一周するデモを行った。共闘する動労連帯高崎の鈴木副委員長が雇止め解雇の通告を受け、解雇撤回の要求をして闘う中、この日は解雇を通告したJR高崎鉄道サービス本社への抗議行動としてもデモを貫徹した。3月18日に開催された団体交渉で、JR高崎鉄道サービスは動労連帯高崎に対して鈴木副委員長の解雇を撤回する勝利を勝ち取った!3

3・16群馬バス分会ストライキを決定!

 群馬合同労働組合は群馬バス分会の3月16日(土)の24時間ストライキを決定しました。

 これに先立ち、群馬合同労組は、群馬バスに対して、以下の通り、通告書を送付していました。

        通告書(2019年2月27日付)

 …当労働組合は、同年2月7日付で「春闘要求書」を提出し、同月28日までに団体交渉を開催し、文書にて回答することを要求しました。

 また、2017年12月26日付で、貴社の誠実団交応諾義務違反を群馬県労働委員会に救済を求めて申立を行い、命令を待っているところです。

 かかる状況の中で、貴社は、上記「FAX送信の件」において、団交期限の2日前になって「現在、株式会社群馬バスは、貴組合のご要望に応じることが困難な状況にあります。つきましては、平成31年3月29日午後3時から、団体交渉を行うことを提案させていただきます」との回答を行いました。

 当労働組合はこのような不誠実で、侮辱的な対応を許すことはできません。春闘要求であるにもかかわらず実質的に年度最終日を団交日に指定する悪意、そのような回答を団交期限の2日前になって通知するという悪意。不当な組合差別に基づくこのような対応に断固抗議するものです。 当労働組合は再度2019年3月5日までに団体交渉を開催することを要求します。この要求が受け入れられない場合は、抗議のストライキに入ることを通告します。

 そして群馬バスは最終的にこの3月5日までの団交開催の要求を拒否してきました。

 群馬合同労組は断固として3・16ストライキに入ります。群馬バスは今は群馬合同労組をなめています。しかしそれに対する回答がこのストライキです。ストライキこそ、労働者が、資本・会社との力関係を引っ繰りかえす道であると信じます。セブンイレブンの24時間営業止めた東大阪市のオーナーを見てください。たった一人でも不退転の闘いが始まったときに大きく状況が動き出す…それほど、生きさせろ!の底深い怒りが労働者に社会に満ちあふれています。

 みなさんのご支援、ともに立ち上がるという勇気が、勝負を決めます。ぜひご支援をお願いします。群馬バスのストライキをともに闘う「群馬春闘行動2019」の集会とデモに集まってください!

群馬バスに春闘要求書提出へ!

時給810円!?

 2月7日、群馬合同労組は、群馬バスに対して春闘要求書を提出した。

 要求項目は①基本給一律5万円の賃上げ、②嘱託雇用の運転手の時給810円を1400円に上げること、③現在半分に計算される待機時間(中休・ちゅうきゅう)の取扱を改め、全額支払うこと、④通勤手当を「各人の必要額を基に」支給すること、⑤有給休暇の残日数を給与明細に明記すること、などの8項目。

 いまだにバスの運転手は高い給料をもらっているという誤解をする人がいる。だいたいの人が「時給800円」と聞いてビックリする。ウソではない。写真を見てほしい。群馬バスの嘱託運転手の時給が810円に上がったのは去年の9月。これは去年の秋から群馬県の最低賃金が809円に改定されたことにともなう。

時給1400円に賃上げを!

 今回春闘要求として、群馬合同労組は、この時給を1400円に値上げしろと要求した。1400円というのは群馬県内のある工場での非正規労働者の時給を参考にした。決してムチャな要求ではない。

待機時間も労働時間だ!

 さらに驚くのが、待機時間の扱い。これは群馬バスだけではないが、バス会社は、乗務と乗務の間の待機時間を原則休憩時間だとして、労働時間として扱わない。しかしこれは無理があるので、二分の一として計算して支払う扱いを行っている。時給405円ということ。これがバス運転手、いや運輸労働者の長時間拘束の大きな原因になっている。長時間拘束、低賃金、労働者の健康破壊の諸悪の根源だ。この待機時間を労働時間として扱え、全額支払え、というのは重要な、当然の要求である。

交通費くらい払え!

 通勤手当。払うのは当然ですね?ところが群馬バスでは「生活関連手当」として扶養家族のいる従業員に一律1万円が支給されていて、これに「交通費を含む」とされている。これはおかしいでしょ?ちゃんと実費をもとに各人に払いなさい、という当たり前の要求。

正規職化と引きかえに賃下げ!

 基本給5万円アップの要求は、一見、とっぴょうしもないように聞こえる。しかし、今や社会問題となっているバス労働者の長時間・低賃金の労働条件を抜本的に改善するためには、全然おかしくない要求だ。

 しかも群馬バスは、2015年夏に一年の有期契約を無期の正社員にする条件として賃金の引き下げを行った。この額は群馬合同労組分会組合員の平均賃金としてはおよそ25,000円。これを群馬バス労働組合との合意をてこに、全労働者に賃下げを容認させた。その分を返せ、ということでもある。

賃金計算の透明化を!

 運輸労働者は、長時間・低賃金の長年の労働で、健康上の問題を抱えざるをえなくなっている。賃金と労働時間・拘束時間の、公明正大な管理が欠かせない。ところが、群馬バスでは群馬合同労組の、賃金計算の元になるダイヤごとの賃金単価表の開示・写しの交付を拒否している。これでは中休の計算方法も含めて自分の賃金の計算が不可能になる。

 また就業規則では週休2日をうたいながら、実際には法定外休日は勤務しないと生活できないので、ほぼ例外なく週休1日。たまに休みを取るときに振り替えなのか、有休なのか、はっきりしなくなる。このどんぶり勘定も自分の労働条件が見えなくなる原因のひとつだ。だからいったい有休があと何日残っているのか、ちゃんと給与明細に記載しろ、というのがもうひとつの要求。とてもささいな要求だが。

組合つぶしを打ち破ろう!

 群馬合同労組群馬バス分会が職場で声をあげて闘いはじめて、2年半。今回の春闘要求は、最初に要求したことに基本的に重なる。しかし群馬バスは、それ以降、組合つぶしにやっきになった。分会長の不当解雇、組合員への処分と兵糧攻め、不誠実団体交渉、雇用契約書にあらたな文言を付け加えて群馬合同労組への加入をけん制することまでやった。これらはすべて、群馬県労働委員会に不当労働行為救済申立を行い、闘ってきた。県労働委員会はこの2月に結審して、5月までには命令が出る。群馬合同労組群馬バス分会はこれまでの勝利的地平にたって、再度攻勢に出たい。

 バス労働者の怒りはいまや爆発寸前だと思う。絶望して辞める労働者、人員不足でますます過酷になる労働条件、一方で自動運転の試験走行をやってみたり、資本の合理化と人員削減の狙いも明らかだ。労働者の団結と闘いがすべての答えだ。闘わない御用組合をぶっとばして、労働組合を取り戻そう。ストライキ、ゼネラルストライキが労働条件を変える唯一の力だ。国鉄分割民営化と総評解散・連合結成から始まった新自由主義の30年を、闘う労働組合・群馬合同労組への結集でぶっとばそう!春闘をともに闘おう!

群馬県労働委員会が2月5日に勝利的に結審。5月までに命令が出されることになった。

群馬バスの労働委員会が勝利的に結審!

労働委員会の審問を終え、記念の写真撮影

群馬バスを相手に闘ってきた群馬県労働委員会が本日(2019年2月5日)結審した。

最初のM分会長の不当解雇からもうすぐ2年になる。それを組合差別の不当労働行為だと最初の救済を申し立ててから、組合員に対する懲戒処分や兵糧攻め、団体交渉拒否・不誠実団交など第2次、第3次と救済申立を続けた。救済を申し立てた項目は7件、それ自体が群馬バスの組合つぶしがひどかったことを物語っている。

 群馬バスは代理人として弁護士を3人つけた。組合は弁護士なしで渡り合った。大変だったが、基本的には会社の不当労働行為を証明することができたと思っている。真実は強し、だ。

 5月には命令が出る。

 バスの運転手の低賃金、長時間労働のひどさはかなり社会問題化してきた。明日2月6日にはちば合同労組の京成バスの組合員がストライキに入る。SNSでもかなりの注目度だ。

 どこのバス会社も労働条件の悪さは同じ。問題はそれを労働組合が闘いもせずに許していること。京成バスの仲間に続いて、群馬からも、労働委員会での勝利の希望をもってバス労働者の闘いに入りたい。  群馬バスの労働委員会での勝利を、バス労働者の総決起の号砲に転化したい。すべてのバス労働者、運輸労働者のみなさん、群馬合同労組・合同一般労働組合全国協議会に加入してともに闘いましょう!

https://www.chiba-goudou.org/

10月24日(水)14時群馬バス労働委員会審問開始!

群馬バスに対する不当労働行為救済申立事件は、いよいよ大詰めを迎える。10月24日(水)14時から群馬県庁26階審問室にて、M分会長、O副分会長に対する証人尋問が行われる。群馬合同労組は、M分会長に対するアルコールを理由とする解雇、O副分会長に対する度重なる不当労働行為、団体交渉誠実団交応諾義務違反、雇用契約書に書き込んだ不当労働行為の文言の削除を求めて闘ってきた。組合は余すところなく、群馬バスの不当労働行為意思を明らかにしてきたつもりだ。これに対して、群馬バスは会社側の証人を立てることさえできなかった。

 

群馬合同労組は、たとえ少数であろうとも、不当な組合つぶしには勝利できることを証明するつもりだ。審問は誰でも傍聴ができる。ぜひ、みなさんの傍聴をお願いしたい。

群馬バス榛名営業所と貸切バスセンターに組合掲示板を設置

貸切バスセンター群馬合同労組群馬バス分会掲示板

 

榛名営業所群馬合同労組群馬バス分会掲示板

 

2018年2月13日付で要求した群馬合同労働組合群馬バス分会の組合掲示板設置が、ついに実現しました。

小さな前進ではありますが、2016年夏に結成・通告して以来、度重なる組合員に対する、さまざまな嫌がらせや孤立化、不当な処分の連続に対して、一人一人の組合員が負けずに闘い、不当労働行為で会社を訴えて、力関係を引っ繰り返してきた勝利の地平です。もはや分会つぶしは完全に破綻しました。

群馬バスの不当労働行為を争う群馬県労働委員会も次回8月10日で調査もほぼ終わり、いよいよ審問(証人尋問)に入ります。群馬バスは、2001年に東急資本が撤退、「従業員らが出資した(ウィキペディア)」新会社「株式会社群馬バス」となりました。その時には、私鉄総連群馬バス労働組合に対する会社の組合つぶしがあり、群馬バス労働組合は群馬県労働委員会に不当労働行為救済申立を行いました。これは途中で和解が成立し、会社と群馬バス労働組合はユニオンショップ協定を結ぶ関係になります。こうした状況に対して怒った労働者は国労高崎地本がつくった合同労組・交通ユニオンの分会を結成しました。これに対しても組合つぶしが始まります。それで交通ユニオンが群馬県労働委員会に不当労働行為救済申立を行いました。結局これも和解で解決し、ほとんどの労働者は解決金をもらって会社を去りました。残っている組合員は一人。

過去の2回は会社はまんまと労働組合を和解に持ち込んで、「解決」してしまいましたが、労働組合が会社と闘わなくなるとどうなるでしょうか?そう、職場は、またしても末端の労働者が苦しむ状況になってしまったのです。

群馬バスに群馬合同労働組合の分会ができたことは、こうした歴史に労働者・労働組合の側から、終わりを告げることに他なりません。群馬合同労組は、不当労働行為を許しません。分会長の解雇撤回・職場復帰を始め、すべての不当労働行為に勝利して、会社の謝罪を勝ち取る決意です。群馬バスの労働者のみなさん、すべての労働者のみなさん、群馬合同労組に入って、団結して、ともに闘いましょう!

 

群馬バス第4回団体交渉で闘い前進

5月30日、群馬バスとの第4回団体交渉がビエント高崎で開催された。群馬バスからは代理人弁護士3人、会社から7人の計10名、組合からは群馬バス分会3名先頭に7名の出席だった。

 

そもそも要求書は2月13日付。3月いっぱいで契約更新のなるT組合員の雇用条件を巡る問題など、遅くとも3月いっぱいには団体交渉を開催するように再三申し入れたが、会社は引き延ばした。おまけに5月2日付のファックスでは、一方的に要求項目の除外を提案し、その条件を承諾することが団体交渉の条件だと通告してきた。

目に余る群馬バスの誠実交渉義務違反に対して、群馬合同労組は昨2017年12月26日付で群馬県労働委員会に追加で労働組合法第7条2号誠実団交応諾義務違反で救済申立を訴えてきた。会社の団交引き延ばしは、それを証明するようなものだった。もちろん、この経緯は証拠として労働委員会に提出して訴えを補強してきた。

 

結果として群馬バスは、今回、大きくは二つの点で、これまでのほとんどゼロ回答一辺倒の対応をあらためた。

ひとつは、団交の前日の夕方だが、事前に回答をファクスにて組合に送付したこと。

もうひとつは、組合員のいる職場に組合掲示板の設置を認めたこと。これについては労使協定の内容をめぐってまだ詰めの交渉が残るが、ほぼ確定した。

 

労働委員会をめぐる闘いも、委員調査もあと1~2回で終了して、いよいよ審問(証人尋問)に入る。労働委員会に勝利して、群馬バスの組合つぶしの不当労働行為をただしたい。何より組織拡大から日本の運輸労働者の総決起につながるような闘いを目標にする。群馬バスの労働者の皆さん、運輸労働者の皆さんの加入をお願いしたい。