群馬バスに春闘要求書提出へ!

時給810円!?

 2月7日、群馬合同労組は、群馬バスに対して春闘要求書を提出した。

 要求項目は①基本給一律5万円の賃上げ、②嘱託雇用の運転手の時給810円を1400円に上げること、③現在半分に計算される待機時間(中休・ちゅうきゅう)の取扱を改め、全額支払うこと、④通勤手当を「各人の必要額を基に」支給すること、⑤有給休暇の残日数を給与明細に明記すること、などの8項目。

 いまだにバスの運転手は高い給料をもらっているという誤解をする人がいる。だいたいの人が「時給800円」と聞いてビックリする。ウソではない。写真を見てほしい。群馬バスの嘱託運転手の時給が810円に上がったのは去年の9月。これは去年の秋から群馬県の最低賃金が809円に改定されたことにともなう。

時給1400円に賃上げを!

 今回春闘要求として、群馬合同労組は、この時給を1400円に値上げしろと要求した。1400円というのは群馬県内のある工場での非正規労働者の時給を参考にした。決してムチャな要求ではない。

待機時間も労働時間だ!

 さらに驚くのが、待機時間の扱い。これは群馬バスだけではないが、バス会社は、乗務と乗務の間の待機時間を原則休憩時間だとして、労働時間として扱わない。しかしこれは無理があるので、二分の一として計算して支払う扱いを行っている。時給405円ということ。これがバス運転手、いや運輸労働者の長時間拘束の大きな原因になっている。長時間拘束、低賃金、労働者の健康破壊の諸悪の根源だ。この待機時間を労働時間として扱え、全額支払え、というのは重要な、当然の要求である。

交通費くらい払え!

 通勤手当。払うのは当然ですね?ところが群馬バスでは「生活関連手当」として扶養家族のいる従業員に一律1万円が支給されていて、これに「交通費を含む」とされている。これはおかしいでしょ?ちゃんと実費をもとに各人に払いなさい、という当たり前の要求。

正規職化と引きかえに賃下げ!

 基本給5万円アップの要求は、一見、とっぴょうしもないように聞こえる。しかし、今や社会問題となっているバス労働者の長時間・低賃金の労働条件を抜本的に改善するためには、全然おかしくない要求だ。

 しかも群馬バスは、2015年夏に一年の有期契約を無期の正社員にする条件として賃金の引き下げを行った。この額は群馬合同労組分会組合員の平均賃金としてはおよそ25,000円。これを群馬バス労働組合との合意をてこに、全労働者に賃下げを容認させた。その分を返せ、ということでもある。

賃金計算の透明化を!

 運輸労働者は、長時間・低賃金の長年の労働で、健康上の問題を抱えざるをえなくなっている。賃金と労働時間・拘束時間の、公明正大な管理が欠かせない。ところが、群馬バスでは群馬合同労組の、賃金計算の元になるダイヤごとの賃金単価表の開示・写しの交付を拒否している。これでは中休の計算方法も含めて自分の賃金の計算が不可能になる。

 また就業規則では週休2日をうたいながら、実際には法定外休日は勤務しないと生活できないので、ほぼ例外なく週休1日。たまに休みを取るときに振り替えなのか、有休なのか、はっきりしなくなる。このどんぶり勘定も自分の労働条件が見えなくなる原因のひとつだ。だからいったい有休があと何日残っているのか、ちゃんと給与明細に記載しろ、というのがもうひとつの要求。とてもささいな要求だが。

組合つぶしを打ち破ろう!

 群馬合同労組群馬バス分会が職場で声をあげて闘いはじめて、2年半。今回の春闘要求は、最初に要求したことに基本的に重なる。しかし群馬バスは、それ以降、組合つぶしにやっきになった。分会長の不当解雇、組合員への処分と兵糧攻め、不誠実団体交渉、雇用契約書にあらたな文言を付け加えて群馬合同労組への加入をけん制することまでやった。これらはすべて、群馬県労働委員会に不当労働行為救済申立を行い、闘ってきた。県労働委員会はこの2月に結審して、5月までには命令が出る。群馬合同労組群馬バス分会はこれまでの勝利的地平にたって、再度攻勢に出たい。

 バス労働者の怒りはいまや爆発寸前だと思う。絶望して辞める労働者、人員不足でますます過酷になる労働条件、一方で自動運転の試験走行をやってみたり、資本の合理化と人員削減の狙いも明らかだ。労働者の団結と闘いがすべての答えだ。闘わない御用組合をぶっとばして、労働組合を取り戻そう。ストライキ、ゼネラルストライキが労働条件を変える唯一の力だ。国鉄分割民営化と総評解散・連合結成から始まった新自由主義の30年を、闘う労働組合・群馬合同労組への結集でぶっとばそう!春闘をともに闘おう!

群馬県労働委員会が2月5日に勝利的に結審。5月までに命令が出されることになった。

群馬バスの労働委員会が勝利的に結審!

労働委員会の審問を終え、記念の写真撮影

群馬バスを相手に闘ってきた群馬県労働委員会が本日(2019年2月5日)結審した。

最初のM分会長の不当解雇からもうすぐ2年になる。それを組合差別の不当労働行為だと最初の救済を申し立ててから、組合員に対する懲戒処分や兵糧攻め、団体交渉拒否・不誠実団交など第2次、第3次と救済申立を続けた。救済を申し立てた項目は7件、それ自体が群馬バスの組合つぶしがひどかったことを物語っている。

 群馬バスは代理人として弁護士を3人つけた。組合は弁護士なしで渡り合った。大変だったが、基本的には会社の不当労働行為を証明することができたと思っている。真実は強し、だ。

 5月には命令が出る。

 バスの運転手の低賃金、長時間労働のひどさはかなり社会問題化してきた。明日2月6日にはちば合同労組の京成バスの組合員がストライキに入る。SNSでもかなりの注目度だ。

 どこのバス会社も労働条件の悪さは同じ。問題はそれを労働組合が闘いもせずに許していること。京成バスの仲間に続いて、群馬からも、労働委員会での勝利の希望をもってバス労働者の闘いに入りたい。  群馬バスの労働委員会での勝利を、バス労働者の総決起の号砲に転化したい。すべてのバス労働者、運輸労働者のみなさん、群馬合同労組・合同一般労働組合全国協議会に加入してともに闘いましょう!

https://www.chiba-goudou.org/

10月24日(水)14時群馬バス労働委員会審問開始!

群馬バスに対する不当労働行為救済申立事件は、いよいよ大詰めを迎える。10月24日(水)14時から群馬県庁26階審問室にて、M分会長、O副分会長に対する証人尋問が行われる。群馬合同労組は、M分会長に対するアルコールを理由とする解雇、O副分会長に対する度重なる不当労働行為、団体交渉誠実団交応諾義務違反、雇用契約書に書き込んだ不当労働行為の文言の削除を求めて闘ってきた。組合は余すところなく、群馬バスの不当労働行為意思を明らかにしてきたつもりだ。これに対して、群馬バスは会社側の証人を立てることさえできなかった。

 

群馬合同労組は、たとえ少数であろうとも、不当な組合つぶしには勝利できることを証明するつもりだ。審問は誰でも傍聴ができる。ぜひ、みなさんの傍聴をお願いしたい。

群馬バス榛名営業所と貸切バスセンターに組合掲示板を設置

貸切バスセンター群馬合同労組群馬バス分会掲示板

 

榛名営業所群馬合同労組群馬バス分会掲示板

 

2018年2月13日付で要求した群馬合同労働組合群馬バス分会の組合掲示板設置が、ついに実現しました。

小さな前進ではありますが、2016年夏に結成・通告して以来、度重なる組合員に対する、さまざまな嫌がらせや孤立化、不当な処分の連続に対して、一人一人の組合員が負けずに闘い、不当労働行為で会社を訴えて、力関係を引っ繰り返してきた勝利の地平です。もはや分会つぶしは完全に破綻しました。

群馬バスの不当労働行為を争う群馬県労働委員会も次回8月10日で調査もほぼ終わり、いよいよ審問(証人尋問)に入ります。群馬バスは、2001年に東急資本が撤退、「従業員らが出資した(ウィキペディア)」新会社「株式会社群馬バス」となりました。その時には、私鉄総連群馬バス労働組合に対する会社の組合つぶしがあり、群馬バス労働組合は群馬県労働委員会に不当労働行為救済申立を行いました。これは途中で和解が成立し、会社と群馬バス労働組合はユニオンショップ協定を結ぶ関係になります。こうした状況に対して怒った労働者は国労高崎地本がつくった合同労組・交通ユニオンの分会を結成しました。これに対しても組合つぶしが始まります。それで交通ユニオンが群馬県労働委員会に不当労働行為救済申立を行いました。結局これも和解で解決し、ほとんどの労働者は解決金をもらって会社を去りました。残っている組合員は一人。

過去の2回は会社はまんまと労働組合を和解に持ち込んで、「解決」してしまいましたが、労働組合が会社と闘わなくなるとどうなるでしょうか?そう、職場は、またしても末端の労働者が苦しむ状況になってしまったのです。

群馬バスに群馬合同労働組合の分会ができたことは、こうした歴史に労働者・労働組合の側から、終わりを告げることに他なりません。群馬合同労組は、不当労働行為を許しません。分会長の解雇撤回・職場復帰を始め、すべての不当労働行為に勝利して、会社の謝罪を勝ち取る決意です。群馬バスの労働者のみなさん、すべての労働者のみなさん、群馬合同労組に入って、団結して、ともに闘いましょう!

 

群馬バス第4回団体交渉で闘い前進

5月30日、群馬バスとの第4回団体交渉がビエント高崎で開催された。群馬バスからは代理人弁護士3人、会社から7人の計10名、組合からは群馬バス分会3名先頭に7名の出席だった。

 

そもそも要求書は2月13日付。3月いっぱいで契約更新のなるT組合員の雇用条件を巡る問題など、遅くとも3月いっぱいには団体交渉を開催するように再三申し入れたが、会社は引き延ばした。おまけに5月2日付のファックスでは、一方的に要求項目の除外を提案し、その条件を承諾することが団体交渉の条件だと通告してきた。

目に余る群馬バスの誠実交渉義務違反に対して、群馬合同労組は昨2017年12月26日付で群馬県労働委員会に追加で労働組合法第7条2号誠実団交応諾義務違反で救済申立を訴えてきた。会社の団交引き延ばしは、それを証明するようなものだった。もちろん、この経緯は証拠として労働委員会に提出して訴えを補強してきた。

 

結果として群馬バスは、今回、大きくは二つの点で、これまでのほとんどゼロ回答一辺倒の対応をあらためた。

ひとつは、団交の前日の夕方だが、事前に回答をファクスにて組合に送付したこと。

もうひとつは、組合員のいる職場に組合掲示板の設置を認めたこと。これについては労使協定の内容をめぐってまだ詰めの交渉が残るが、ほぼ確定した。

 

労働委員会をめぐる闘いも、委員調査もあと1~2回で終了して、いよいよ審問(証人尋問)に入る。労働委員会に勝利して、群馬バスの組合つぶしの不当労働行為をただしたい。何より組織拡大から日本の運輸労働者の総決起につながるような闘いを目標にする。群馬バスの労働者の皆さん、運輸労働者の皆さんの加入をお願いしたい。

 

群馬バス事件、群馬県労働委員会に準備書面提出

群馬バスの不当労働行為救済申立を行っている群馬県労働委員会の調査は、いよいよ大詰めを迎えようとしている。この間の調査では、組合の主張や、労働委員会の求釈明への対応で、新たな証拠が会社から提出され、群馬バスの不当労働行為はますます明らかになっている。3月29日付で提出した群馬合同労組の準備書面(6)から何点か紹介したい。

 

O組合員の2017年6月23日付懲戒処分(停職7日)が不当労働行為であることの補強

 

  • 被申立人は、「携帯電話の使用について」(乙23号証9頁)という2016年(平成28年)11月27日付通達において、「大渋滞等が発生し、折り返し時間等、業務上の連絡をする場合」として、非常時の業務上の携帯電話の使用の仕方について、マニュアルとも言える指示を出した。そこで指示された内容は、「道路脇等に停車し、乗客へ業務連絡のため、携帯を使用する旨、車内アナウンスを行う事」である。

 

  • Oが2017年6月9日に実際にとった行動は、「ドライブレコーダ精査結果について」(乙23号証14頁)によれば、踏切遮断中につき停車した際に、「はい すみません。ちょっと連絡させていただきます。携帯使います」と車内アナウンスをした上で、携帯電話を取りだし、操作を開始したものである。予想よりも踏切が早くあがってしまったので、結果として通話をしながら発進してしまう形になってしまい、その点の問題はあるが、基本的には②の非常時の業務連絡の会社のマニュアル・指示通りに行動したと言える。この点、②の通達においては「道路脇等に停車し」とあるが、「等」について具体的に指示をしているものではなく、Oがこの時、時間的に余裕があると判断して踏み切り停車中に架電をしたとしても、それは判断のミスであり、マニュアルから逸脱した行動とは言えない。

 

  • この「携帯電話の使用について」(乙23号証9頁)については、第3回団体交渉の中でも、被申立人・M代表取締役が、以下のように発言して、むしろ本件懲戒処分の根拠にしている。

「いまやっちゃいけないものっていうのが、アルコールを飲んで運転すること、あと携帯電話っていうのに関して、この二つに関してはすごくうるさいわけですね、そういう中においてとくに携帯電話をしながら運転したっていうことにおいていろいろテレビでもさわがれているわけですよ、そういう中において、携帯電話に関してもいろいろと注意するようにということでいろいろと文書等も行政官庁からも来ていますのでね。そういう中においてうちでも電話携帯の使用についてということでちゃんとこういうようなやつをやっているわけですよ。どういうふうにやるかっていうことで。これはM所長の方でやった資料ですね」「これは携帯電話の使用についてっていうことで、室田の方で所長がちゃんとこういうふうに出してますよね」「回覧というかはんこまでいただいてますよ」

 

  • 被申立人は内部文書によって、Oの非常時対応が必ずしもマニュアル・指示を逸脱したものではないことを承知していたにもかかわらず、その事実を申立人には開示せず、本件懲戒処分を正当化し続けてきた。

 

  • よって、Oの「携帯電話を使用した状態でバスを運転した」理由による、7日の停職の懲戒処分は申立人組合員に対する不当労働行為である。

Mの解雇が不当労働行為であることの補強

 

  • 被申立人は、第5準備書面、第1の2において「安全管理部は、同月(※2017年3月)14日、上記弁明及び陳述書(※甲28号証)の内容を検討するにあたり、被申立人が導入しているアルコール検知機器による試験データ(乙19)で、飲用直後はアルコール反応が検知されたとしても飲用後1分程度で反応が検知されないことを再確認した。」と主張した。また同第1の4において「被申立人は、申立人が今後本件解雇につき争うであろうことを想定し、トップカイザー3000なる栄養ドリンクの飲用によりアルコール反応が検知された旨のM氏の供述が事実と反することを確認するため、同月22日、総合バスセンターにおいて、総合バスセンター所長A氏を被測定者として、トップカイザー3000の飲用後におけるアルコール反応の検知経緯を確認した。(乙20)」と主張した。

 

  • 被申立人のMの「陳述書」(甲28号証)に対する評価に関連して、被申立人は第4準備書面において「M氏は、飲酒時から最も近接したM氏にとって記憶が最も鮮明な時期に、飲酒終了時刻を午後11時と明確に認め、栄養ドリンクに関する言及を全く行っていなかったのである」(2頁22行目)と疑問を投げかけながら、トップカイザー3000のアルコール反応については「陳述書」が提出された翌日には、わざわざ被験者をたてて確認作業を行った。この際、飲用直後にはアルコール反応が出ている。

 

さらに、M解雇後の2017年3月22日には、被申立人は「申立人が今後本件解雇につき争うであろうことを想定し」、「総合バスセンター所長A氏を被測定者として、トップカイザー3000の飲用後におけるアルコール反応の検知経緯を確認した。」

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群馬バス分会が職場闘争と労働委員会を軸に会社を追い詰める!

月刊労働運動2018年3月号投稿記事

 

群馬バス分会、職場と労働委員会軸に会社をおいつめる

 

群馬バスは2015年に、それまで1年契約の有期雇用だった運転手・従業員を正社員化した。しかしそれは勤続年数の長い多くの労働者の賃下げをともなった。今からすると、これは2018年問題、すなわち「5年ルール」の適用を見すえたものだったといえる。ほとんど詐欺のようなやり口だ。

 

群馬バスは2016年の群馬合同労組分会の登場に対して、徹底的な分会破壊攻撃で一気に分会解体をやろうとおそいかかった。

  • 2016年12月には2017年4月以降の雇用契約書に「テロ行動等を行う過激組織を想定した」雇用契約書の新たな誓約事項を加えることを決定。加入・接触を禁じるというもの。
  • 書き込みサイト「爆サイ」を使った分会に対する誹謗中傷や職場での「仲間外れ」
  • 2017年3月のアルコール呼気検査を理由とするM分会長の解雇
  • O副分会長に対して原則的に出勤だった法定外休日を差別的一方的に休日にして兵糧攻め(平均毎月25000円の減収)
  • O副分会長に対する停職7日の懲戒処分
  • 不誠実団交
  • 団交拒否

 

群馬合同労組は、分会の不退転の闘いを軸にしながら、門前抗議行動、市内デモ、毎週の高崎駅金曜日行動での運転手へのビラ配布行動などを闘い、負けなかった。

何より、現場の闘いと一体となり、現場の反撃を組織する闘いとして、これらすべての攻撃を不当労働行為として、群馬県労働委員会で救済命令を求めて、3次にわたる救済の申し立てを行った。

 

M分会長に対する解雇は、呼気中アルコール濃度0.094という酒気帯びにもならない数値であり、本来なら停職のレベルである。これを規定が周知されていなかった中で、M分会長がうっかり事情聴取で勤務の8時間以内に飲んだと言ってしまったことに会社は飛びつき、M分会長が訂正の陳述書を出したにもかかわらず、「供述の変遷」と、まるで刑法犯のように扱い、一発解雇した。

O副分会長に対する兵糧攻めもひどかった。団体交渉で、群馬バスが、面接時には「週休2日」と言いながら、法定外休日を強制的に出勤日に割り当てていることを組合が問題にし、「法定外休日出勤は任意」と回答させたことをもって、会社は団交でO副分会長には法定外休日出勤させるなと組合が要求したとでっち上げて、法定外休日を強制的一方的に休みにした。それによって月額25000円の減収になった。生活できない。組合はそんなことは要求していない、すぐに差別的な扱いをやめろと要求しても、会社は団交で決めたことだと開きなおって、団交も拒否した。現場で毎回抗議して闘ったが、いっこうに直さないという形で組合員を精神的にも生活的にも追いつめた。減収にも踏ん張ってもらったが、どうしようもなければ組合から貸付を行った。

たたみかけるように群馬バスはO副分会長が系統を間違えて運行したミスを理由に懲戒処分を行った。これまで系統間違いで処分ということはなかったが、ドライブレコーダーであらを探し、ミスに気づき、踏切で停止中に携帯電話で営業所に報告したところ、踏切が開いて、通話しながら発車してしまったことを、ことさら運転中の通話にでっち上げ停職7日にした。

 

書き込みサイト「爆サイ」に群馬バスのスレッドがたち上がってやがて分会に対する悪口ざんまい、「アカだ」「過激派」だ、挙げ句の果てには「臭い」だの子どもの「イジメ」さながらの悪質な書き込みが始まった時期と、群馬バスの分会攻撃が始まる時期が重なる。

 

分会の仲間は、負けずにがんばり、7月には3人目のT組合員の加入を新たに勝ちとった。ここから一気に力関係の逆転が始まる。

 

何より、2015年の正社員化をただ一人拒否して、一年契約更新でがんばってきたT組合員の加入によって、雇用契約書の新たな誓約事項の不当労働行為が明らかになった。この規定はT組合員のような新たな加入を絶対に許さないという会社の意思であったが故に、T組合員の加入、組織拡大が、一切の力関係をひっくり返す重大な出発点になったということだ。

労働委員会にこの動かぬ証拠を出されて、会社はしどろもどろだ。言い逃れを重ねるが、これがまた墓穴を掘る。

O副分会長の休日出勤差別も、労働委員会への救済申立を機に、会社は開きなおることができなくなって、すでに実質的に粉砕してしまった。

M分会長の解雇も、O副分会長の懲戒処分も、これら全体の中で、会社の不当労働行為意思を明らかにすることによって、勝利の展望を手中にした。12月に団交拒否と誠実団交応諾義務違反で労働組合法第7条第2号で救済を新たに申し立てたことによって、会社は今までのような不誠実団交を開き直れなくなっている。

 

2月13日付で組合は、新たに16項目の要求書を出した。ひとつひとつが、この間の力関係の逆転を反映する重要なものだ(群馬合同労組ブログ参照のこと)。労働委員会もいよいよ証人尋問の段階(審問)に入っていく。

 

当初は分会組合員と話をするなと自分の組合員を脅していた群馬バス労働組合(私鉄総連)の委員長が、O副分会長に猫なで声で「そろそろうちに戻ってこないか?」と声をかけてきたそうだ。冗談じゃない。

また「爆サイ」の群馬バススレッドが、いますっかり群馬バス内部からの書き込みがなくなった。群馬バスは2月5日付で社長名の「達示(たっし)」を発出して、基本書き込みを禁止したのだ。何を今さら、これまでこのスレッドで群馬合同労組組合員に対する悪口を書きたい放題だったのを知らなかったとでも言うのだろうか?

O副分会長のミスが原因だと掲示された運輸局の監査が、実は会社が許可を受けずに事業計画を変更したという重大な違反が原因で、施設の使用停止で、バス一台ナンバープレートが外されていることも明らかになった。

群馬バスはどうしようもない会社だ。国鉄闘争を闘う労働組合、全国協でともに闘う労働組合に結集して闘えば、必ず勝利できる。ゼネストめざしともに闘おう。

群馬バスに16項目の要求書。不当労働行為をうち破る勝利へ追撃。

群馬合同労組は、2月13日付で群馬バスに対して要求書を提出した。要求項目は16項目にのぼる。いつも時間切れで終わるので、「最低3時間の十分な時間を確保されたい」と申し入れた。群馬県労働委員会に不誠実団交で救済を申し立てているので、どう回答するか注目している。

 

項目をいくつかピックアップする。

 

  • 貴社従業員で組織する他の二つの労働組合と同様に、群馬合同労働組合の組合掲示板を各事業所に設置すること。

 

群馬バス労働組合にも交通ユニオンにも組合掲示板がある。組合差別の不当労働行為をしないというのなら当然組合掲示板を群馬合同労組にも用意しなければいけない。

 

  • 互助会の強制加入をやめること。脱退の自由を認めること。

 

群馬バスは雇用契約書の誓約事項に「互助会に加入いたします」と書き込んであって、これで雇用契約を結ぶ。そして毎月3,000円が自動的に控除される。会社が同額を負担するが、会費のほとんどは毎年の社内旅行に使われる。北陸に一泊で一人当たり7万円くらいの予算だと思われる。それがどうも不透明。平日でしょ?自分の会社のバスでしょ?慶弔見舞金もあるが、自分で貯金した方が全然得だ。時給800円の賃金しか払ってないんだから脱退の自由を認めろ。

 

  • 待機所から停留所までの移動時間について、中休扱いとしている取扱いを是正されたい。

 

「中休」というのは終点時間と始発時間の間の時間などを指すが、群馬バスはこのいわば待機時間というべき「中休」を原則休憩時間と規定している。要するに賃金を払っていない。さすがに無理があるので、「中休」を2分の1の時間にして労働時間としている。

この待機時間が長いときは、バスは待機所にいったん移動して待機してから、また出発時間に始発の停留所に戻るという運行をする。ここで停留所と待機所との往復移動の時間は明確に実車の時間なのだから、「中休」にするのはおかしい。不払い労働ではないか?

 

  • 安全講習を中休時間、解放時間に受講させる取扱いを、業務時間内に受講させるように是正されたい。

 

当然ですね。

 

  • 関東運輸局のホームページに、貴社に対する行政処分の情報が記載されている。それによると2018年(平成30年)1月30日付で「輸送施設の使用停止 20日車」の処分、概要は「平成29年7月19日、法令違反の疑いがあることを端緒に監査を実施。2件の違反が認められた。(1)事業計画の変更認可違反(道路運送法第15条第1項)、(2)運転基準図の記載事項の不備、運転者への指導義務違反(旅客自動車運送事業運輸規則第27条第1項)」とある。それぞれその内容について説明すること。

 

群馬バスは2018年1月30日付で関東運輸局から行政処分をうけて公示され、関東運輸局のホームページで公表された。主な違反は「事業計画の変更認可違反」というもので許可を受けずに事業計画を変更したという重大な違反だ。

 

 

問題は、このきっかけとなった2017年7月19日の監査。

群馬バスはこのあと7月25日に「夏季の総点検の再確認」なる榛名営業所長名の文書を出し、営業所の運転手に回覧、各々なつ印を求めたのだが、そこには「(群馬合同労組O組合員の)先月の経路間違え、携帯電話使用により、群馬運輸支局の厳しい監査が入り、隅々までチェックされましたので、今後は、いろいろな指導を行わざるを得ません」と、自らの責任をほおかむりして、すべてO組合員のミスの責任にしてさらし者にした。そもそもこのミスさえも停職7日の懲戒処分にするようなものではないことを労働委員会で完全に明らかにしてきた。

群馬バスはすべてを明らかにせよ。不当労働行為の上塗りを許さない。

 

  • 貴社は…「具体的には、今年の6月に高崎アリーナで開催されたバレーボールの「FIVBワールドリーグ2017高崎大会」において、外国チームの輸送業務に携わる状況が生じています」と回答したが、「FIVBワールドリーグ2017高崎大会」の外国チームの輸送業務に携わるにあたって、国から「テロ対策の徹底について」とのことで、「テロ行動等を行う過激組織を想定した」雇用契約書の「新たな規定」を設けるように指示や指導があったのか否か、回答されたい。また国からの指示や指導がなかったならば、「テロ行動等を行う過激組織を想定した」雇用契約書の「新たな規定」を設ける必要性を、誰が、いつ、どこで、どのような理由で、提案したのか、明らかにされたい。
  • …雇用契約書の「テロ行動等を行う過激組織を想定した」雇用契約書の「新たな規定」を設けることを決定した2016年12月頃に、「テロ対策の徹底」のために貴社が行った対応をすべて明らかにされたい。

 

群馬バスは2017年4月以降の雇用契約書すべてに「誓約事項」として「日本国憲法施行の日以後において、日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他団体を結成し、又はこれに加入いたしません。」、「日本国憲法施行の日以後において、日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他団体の傘下、下部組織又は影響下にある組織に加入いたしません。またそれら組織の構成員又は支持者と契約行為はもとより、関与、接触いたしません。」という規定を新たに付け加えた。これは明らかに群馬合同労組分会ができたことに対して「あれは過激派。入ったり付き合ったりしたら会社にいられらくなる」という不当労働行為として行ったのは明白で、現在労働委員会で争っている。追いつめられた群馬バスは、あさはかな言い逃れに必死なのだが、言い逃れは許さない。

 

 

一方群馬合同労組と組合員に対する悪口、誹謗中傷、イジメの書き込みし放題だった「爆サイ」の群馬バススレッドだが、いますっかり群馬バス内部からの書き込みがなくなった。

会社の指示があったと思っていたが、2月5日付で「インターネットトラブルの防止について」という社長名の「達示(たっし)」が掲示されたそうだ。

「無料通話アプリなどでの悪口や仲間外れ等の嫌がらせ行為の禁止」

「インターネット(コミュニティサイト、掲示板及びSNS等)を使用した当社、役職員、顧客及びその他第三者への犯罪行為(誹膀中傷、名誉棄損、信用棄損、脅迫等)及び不法行為の禁止」

「インターネット(コミュニティサイト、掲示板及びSNS等)を使用した当社、役職員、顧客及びその他第三者の情報漏えいの禁止」

…などをあげ、違反した場合は就業規則に則り、「厳格に処分する」とあるそうだ。

これまで、このスレッドで群馬合同労組組合員に対する悪口を書きたい放題だったのを知らなかったとでも言うのだろうか?さんざん書いてきて、それで黙る方も黙る方だが。

群馬バスは労働委員会で立場が危うくなると手のひらを返したように、こうなのだ。返す刀で群馬合同労組への一発逆転を狙っている。組合つぶしを許さず、団結して闘おう。

群馬県労働委員会で闘い前進 群馬バス事件第5回委員調査

1月30日(火)、群馬バス不当労働行為救済申立事件の第5回委員調査が開かれた。群馬合同労組は群馬バス分会、中央タクシー分会が有休をとって今回も全員が出席。総勢10名の組合員が補佐人として結集して闘った。

 

 

群馬バスの準備書面や提出する書証は突っ込みどころ満載で、これは勝てるなという確信が組合員にひろがっている。なぜかというと、会社の不当労働行為意思は事実であるので、隠しようがない。というか、隠そうとすればするほどボロが出る。控え室はまるで新年会でもやってるかのような、にぎやかさ、はなやかさ、大爆笑の連続。

 

この日に労働委員会から会社に対して出された「救釈明」をひとつ紹介したい。

『「被申立人は、第2回団体交渉において把握したO氏の意向にしたがって、勤務の調整を行っているだけである。」とあるが、「O氏の意向」は第2回団体交渉におけるどの発言を指すか、明らかにされたい。』…

これは存在しないものをあると強弁するからこういう救釈明が出てくる。「ないでしょ?あるというのだったらどこなのか明らかにして?」ということ。組合がさんざん追及しても、いいかげんにしらばっくれていたが、労働委員会ではそうはいかない。出してもらいましょう。

群馬合同労組組合員の悪口・誹謗中傷言いたい放題だった「爆サイ」も労働委員会の証拠に出されて形成が悪くなったら書き込みがピタッと止まった。弁護士に怒られて会社が書き込み禁止を指示したというところだろう。所詮、会社の指示でやってただけだということがよくわかる。

 

群馬合同労組への相談と加入が続いている。2018年は闘う労働組合が、大きく闘争と組織の拡大で、労働者に希望と団結の火をともす年だ。ともにたち上がろう。

群馬バスの誠実団交応諾義務違反を労働委員会に申立

12月26日付で、群馬バスの誠実団交応諾義務違反、労働組合法第7条第2号違反を群馬県労働委員会に不当労働行為救済命令を求めて、新たに申立をしました。平成29年(不)第4号事件として受付されました。(2017年の申立件数は4件で、そのうち3件が群馬合同労組、そのすべてが群馬バスとなりました)

すでに内容的には9月29日に申し立てた平成29年(不)第2号事件で出していたので、今回は、労働委員会の委員調査の中で、あらかじめ言明しておいた労働組合法第7条第2号事件として、別に救済命令を求めたということになります。

しかし会社が受けた打撃は大きく、12月25日には、あわててほったらかしにされていた回答書がファクスで送られてきました。そして回答自体もこれまでとは違って、具体的なものになりました。

とはいえ、その回答そのものが、会社の労務管理のデタラメさを証明するような内容になっています。今までさんざん不当労働行為を行ってきた会社を群馬合同労組は許すわけにはいきません。2018年冒頭からさらに追い打ちをかけます。

先日の高崎金曜日行動で群馬合同労組の「ブログニュース」を待機中の運転手に配っていたところ、「私はいりません。…今日でやめるんです…」という運転手がいました。変わらない会社、変わらない職場に愛想を尽かしてやめていく労働者が後を絶ちません。悔しい思いです。群馬合同労組は、あきらめ、去って行く労働者の団結の軸になる。これが2018年の決意です。みなさん、ともに闘いましょう。

 

今回の申立で請求した救済内容は以下の通り。

 

 

  • 被申立人は、就業規則(賃金支給規程含む)、三六協定(別添協定書含む)、ダイヤグラム及びそれぞれのダイヤグラムのハンドル時間・中休時間を記した書類、「中休時間における賃金の取扱いに関する事項」及び「正社員化に伴う労働条件に関する事項」の群馬バス労働組合との労使協定の写しを申立人組合に交付しなければならない。

 

  • 被申立人は、申立人の要求に対して、誠実に団体交渉に応じなければならない。

 

  • 被申立人会社は、本命令書受領後14日以内に、下記内容の文書を申立人労働組合に交付するとともに、同一内容の文書を55センチメートル×80センチメートル(新聞紙2頁大)の白紙に、楷書で明瞭に墨書して、被申立人本社、榛名営業所、箕郷営業所、貸切バスセンター、本庄営業所の各々見やすい場所に、30日間以上掲示しなければならない。

     記

当社が、群馬合同労働組合の要求書に対して、団体交渉で、開示・交付すべき文書を開示・交付しなかったこと、理由をつけて団体交渉に応じず、また回答を遅延させたことは、誠実団交応諾義務違反の不当労働行為と認定されました。

当社は、この不当労働行為について深く謝罪し、命令に従い、今後このような行為が行われないようにすることを誓約します。

  ○○年○○月○○日

      群馬合同労働組合 執行委員長 清水彰二 様

                   株式会社群馬バス

                   代表取締役  大島義一郎

以上

(注:年月日は文書を交付または掲示した日を記載すること。)

  • 被申立人会社は、(1)(3)項を履行したときは、速やかに当委員会に文書で報告しなければならない。

 

写真は12月18日の群馬県労働委員会群馬バス事件第4回委員調査会場にて。補佐人7名の結集で闘う。