ブログ


サイト管理人のブログです。

ブログ一覧

歴史に残る大会勝ち取る

委員長の清水が、『月間労働運動』1月号に合同一般労働組合全国協議会の第11回定期大会の記事を投稿しました。ご一読願えれば幸いです。

歴史に残る大会勝ち取る

全国協幹事 清水彰二(群馬合同労働組合委員長)

 2019年11月23日、合同一般労働組合全国協議会の第11回定期大会が開催された。私は、この大会は歴史に残る意味を持つと確信している。

 何よりも、この1年の闘いは、日本の労働者階級に対して、また世界の労働者階級に対して、全国協がどのように責任を取るのかという立場を自らに問いながら闘い抜かれてきた。

 群馬に即して言えば、中央タクシー分会の闘いがいよいよ少数派から多数派への飛躍をかけた闘いに突入したとたんに、分会長への襲撃・個人テロルという卑劣なやり方で、団結破壊・闘争破壊が襲いかかった。

 これは新自由主義の30年間の重しを払いのけて立ち上がる労働者の決起が、いかに過酷なものであるかを突きつけた。群馬合同労組は、この反動に対して、分会長・分会との団結をどんなことがあっても守り抜くという闘いをやり抜いた。

 これはあらためて動労千葉の闘い、東京西部ユニオン鈴木コンクリート分会の闘いの重みを受け止めることでもあった。動労千葉も鈴コンも同じようにして、資本と体制の総力をあげた団結破壊と、ボロボロになりながらも、団結を守り抜いてきたのだ。

私たちは、全体を獲得するという立場において、あいまいであったことはない。新自由主義が全社会を制圧して、団結どころか、競争と差別、分断で労働者が孤立せざるをえない現実に対して、職場に労働組合的団結を打ち立てるという格闘を必死にやり抜くことが労働者全体を獲得する道であると確信して闘った。どんな小さな団結にも、それが階級性に裏打ちされていれば、全体を獲得する力があると信じて闘ってきた。

 大会は、1000名組織建設=組織拡大の原点に立つと、打ち出した。それは何よりも、全国協が職場・地域で、新自由主義と対決する階級的団結をつくり出すために必死で闘ってきたこの間の闘いをしっかりと確認しつつ、苦闘し孤立する労働者階級と具体的に結びつく取組を意識的に開始することで、日本の労働者階級に対して責任を取るということを明確にした。

 このような立場性は、私たちが、旭非正規職支会の同志たちと交流し、学び、団結を誓うという中で勝ち取ったものである。昨年の全国協の大会に旭非正規職支会チャ・ホノ支会長を迎えた。私たちに、韓国の非正規職の怒りを背負い、不退転に闘っている彼を迎える資格があるのか?団結を語る資格があるのか?私たちはそういう存在にならなければならない、そういう決意で、この1年、私たちは闘ってきた。これは私たち自身が、具体的に労働運動・労働組合に責任を取る主体としての変革を実現するということにほかならなかった。少なくとも、私たちは、自覚的にその第一歩を踏み出してきた。

 この1年の最大の成果はコンビニ関連ユニオンだ。12月11日の元旦スト(元旦休業闘争)の記者会見は、テレビニュースや新聞で報道され、大きな注目を浴びた。労働組合の会見がニュースになることもすごいし、ストライキ方針がニュースになることもすごい。これは、日本の正月のあり方の問題=労働者の働き方のあり方=新自由主義がもたらした社会の破壊の問題として、大きな社会問題として焦点化している。新自由主義=民営化や規制撤廃による団結破壊に対して、団結を対置して生存権を勝ち取る労働組合の闘いが、ひとつの光を放ち始めている。

 コンビニ関連ユニオンは、前回の全国協の大会で準備会の結成を確認した。しかし結成に至る過程、全国協内部で時期尚早との反対論との激しい激突があった。不一致の過程はきちんと共有・総括するべきだと思う。そうでなければ、私たちが今転換しようとしていることが何なのか、明らかにならない。実際にはコンビニで闘ってきた当該は、ここで組織と運動の変革をかけて命がけの決起をしてきたし、現在も渦中にあるのだ。

 時期尚早論、きちんとした組織体制確立が先、という反対論の中には、これまでの全国協のあり方、問題点が、凝縮していると私は考えている。既存の運動・組織の枠に、新しい運動・組織をはめ込もう、統制しようという思想とあり方だ。決起する労働者階級に対する謙虚さ・信頼の問題である。

 コンビニの闘いがここまで大きく前進してきたのは、コンビニオーナー、本部社員、従業員の、長年にわたる地を這う闘いがあったればこそ、である。とりわけ、オーナーの闘いから学び、それを自らの闘いに位置付け、ともに闘うという立場が重要だった。

 コンビニオーナーが労働者か、独立した自営業者か、という議論がある。地労委と中労委で命令が別れた。私たちも、労働組合の従来の論理でいけば、オーナーも労働者、ストライキで闘おう、となりがちだ。しかし、オーナーの生活と仕事、闘いや苦労を私たちはまだあまり知ってはいない。強大な資本を相手に、契約に縛られながら、ギリギリのところで命と生活をかけて闘ってきたオーナーの存在があった。彼らを闘いの主体としてとらえ、学びながら共に闘える方針を作り上げることが重要な課題であった。

ここには新自由主義という怪物と、階級的労働運動・階級的団結をもって対決しようという私たちが、情勢の主体的変革をかけて飛躍するカギがある。私たちが持っている知識や意識の中で方針をつくって彼らを説得する、あるいは政治的オルグで労働運動をやらせようというスタンスではもう通用しないのだ。柔軟に彼らの存在と闘いから学び、共に闘える方針や路線をめぐって、全力で誠実に議論していくしかない。団結とは、このような過程を通して形成される。そこでどれだけの団結・信頼関係を形成できるかが、闘いの展望を決める。

こうしたコンビニ関連ユニオンが切り開いてきた地平を、全国協全体として、評価して、徹底的に推進するという転換が実現できるかどうか、である。あらゆる産別や雇用形態にも適用して、全国の職場・地域で具体的に闘いをつくり出していく。その転換こそが、全国協1000人組織建設のカギである。その立場に立った時に、私たちがどのように組織方針を立てて、突貫していくべきか、それも自ずと明らかである。大会はその方向性を明確に打ち出した。2月に経験交流合宿が行われる。結集を呼びかける。

2020年、明けましておめでとうございます!

遅れましたが、2020年、明けましておめでとうございます。

今年もさらに、職場で、地域で、労働者・働く者が、団結して闘いましょう!

闘いと団結の中に、生きる希望をつかむ、そんな年にしたいと思います。

年末、年始と、相談や加入、闘いが進んでいます。

2020年は、間違いなく、歴史を決める年になると確信しています。

みなさん、ともに闘い、勝利しましょう!

群馬合同労働組合 執行委員長 清水彰二

岡本工作機械はセクハラ・ストーカーでっち上げあやまれ!

 本日(11月26日)、群馬合同労組は岡本工作機械製作所の門前行動にたち、A組合員に対する不当なセクハラ・ストーカー行為のでっち上げを弾劾するビラまきを行なった。

 岡本工作機械製作所は組合の度重なる要求書に対しても団体交渉を拒否して、A組合員を追いつめた。A組合員はメンタル疾患を発症して、経済的に追いつめられ、請負会社を退職せざるをえなくなった。

 群馬合同労組は、絶対に許さない。岡本工作機械製作所はあやまれ!

rbt

産休申出を理由とした雇止め解雇、撤回へ

 先日ブログに書いた、派遣の若い日系外国人女性がマタニティーハラスメントで雇止め解雇を通告された件(http://gungoroso.org/?p=1876)。

 派遣元の派遣会社との団体交渉が10月31日に開かれた。当事者の若い夫婦と女性執行委員、清水委員長が団交に出席した。会社は東京から労務部長と課員が出席。

 結論は、①雇止め解雇の通知は撤回、②産休は保障する、③妊娠・出産を理由とする契約更新拒否をしない、④就業規則は閲覧してもらう。ほぼ要求は通り、一発勝利回答でした。

 日系ペルー人のAさんは、雇用契約は12月いっぱいだが、この10月31日で「雇止め解雇」だと通告されていた。Aさんはこの日団交出席のために有給休暇を取った。前日の最後の出勤の日には班長が、「今日で最後ですね、ご苦労様でした」と、あいさつに来た。いやな雰囲気だった。事前の打ち合わせで、これは2人だけの問題ではない、法律を守れと、妥協せずにしっかり闘おうと話し合った。

 団体交渉。労務部長が、冒頭回答を口頭で行った。「雇止め解雇の通告については撤回します」!よかった。夫婦は喜びの顔。その上で、労務部長は謝罪した。現場の「コミュニケーション不足」「担当者の知識不足」「理解不足」でこういう事態になってしまったこと、団体交渉がギリギリになってしまったこと、おめでたいことなのにたいへんな心労をかけたこと。

 現場の「理解不足」「知識不足」は、言葉通りに受け止めるわけにはいかない。1年以上継続雇用したものにしか産休は認めない、と現場管理者は当事者に回答したが、これは育児休業の規定をわざと、産休の規定にすり替えた悪質なものだ。さすがに派遣会社としては、こんなことで悪評が立ったり、認可が取り消されては取り返しがつかないということだろう。組合からは、しっかりした管理者教育を行うように申し入れ、会社も了解した。

 男女雇用機会均等法は、派遣労働者であろうと、非正規労働者であろうと、妊娠・出産を理由とする解雇や契約更新拒否を禁じている。また母性保護規定として、妊娠中の女性が請求した場合には、他の軽易な業務に転換させるなどの措置を取らなければならない。これは派遣先も同じである。 今回の場合、派遣会社の悪意というより、派遣先の悪意を感じざるをえない。悪意というより、慣例としてこのような対応がずっと続いてきたに違いない。派遣会社は、お客さんである派遣先会社の意向に従うか、忖度(そんたく)する。そうしないと、ほかの派遣会社に派遣の枠を取られてしまう。

 妊娠したら解雇、産休を取りたいと言ったら解雇、こんなことをどんな職場でも、どんな派遣会社でも許さない、そういう力を労働組合が作るしかない。特に外国人の派遣労働者にはあきらめずに必ず相談してもらいたい。

 11月3日(日)正午、日比谷公園野外音楽堂で全国労働者総決起集会が開催される。国籍や民族をこえた国際連帯集会でもある。ぜひ成功させたい。みなさんの参加をお願いします。

中央タクシー残業代裁判が結審

 中央タクシーを相手に固定残業代制度のインチキを暴き、残業代と深夜割増賃金の不払い分を支払えと闘ってきた裁判が、10月9日結審した。判決は来年1月15日に出される。

 これに先だって、7月31日に証人尋問が行われた。原告のTさん、Sさん、被告会社の代表取締役、宇都宮司社長が順番に証人席に座った。

 2015年6月に長時間労働とパワハラに苦しむ労働者の相談から始まった中央タクシーの闘い。長野、群馬、新潟を主な拠点として、成田・羽田両空港への直接送迎の乗合ジャンボタクシー事業を運営してきた会社だ。群馬営業所の3人が群馬合同労組中央タクシー分会を結成し闘いを開始した。組合員に対する乗務外し、固定残業代の8万円減額などの激しい組合つぶしとの闘いだった。ストライキをはじめとする職場での闘い、労働委員会への救済申立、地域を席巻するデモなど組合の全力をあげて闘った。労働委員会闘争に勝利して、すべてを取り戻した。そして職場まるごとの組織化に手をかけたとたんに起こった分会長への襲撃事件。組合は大きな傷を受けながらも負けずに団結を守り抜いてきた。その総括をかけた残業代裁判でもある。

 中央タクシーの賃金体系は、こうだ。基本給16万円、稼働手当114,600円、それに空港実車手当(数千円程度)と通勤費がつく。この稼働手当が固定残業代であると会社は主張する。

 しかしこの「稼働手当」には大きな問題があった。

 ひとつは、そもそも労働時間管理がなされていなかったこと。運輸労働者には、実際に運転をしていない待機時間をどのように扱うかという大きな問題がある。休憩時間なのか、労働時間なのか、これで賃金に大きな差が出る。労働時間管理とは、運転時間がどれだけで、労働時間としての待機時間がどれだけで、賃金の発生しない休憩時間がどれだけか、ということを個々の労働者ごとに把握しなければいけない。ところが中央タクシーの「稼働手当」は114,600円払ってるから細かいことは言うな、という形で、実際には残業代や深夜割増をごまかしてきた。

 もうひとつは、群馬合同労組の分会が闘いを開始するまで、賃金規定に「稼働手当」の規定が存在せず、「調整手当」と記載されていたこと。

 もうひとつは、この「稼働手当」は、2013年6月まで固定額ではなく毎月違う金額で、これとは別に「時間外手当」と「深夜手当」が支払われていたこと。添付の当時のAさんの給与の表を見てほしい。一見、「時間外手当」も「深夜手当」もちゃんと支払われているように見える。しかしこの表の作成を通して、これがインチキだということが判明する。エクセルの自動計算で「時間外手当」と「深夜手当」と「稼働手当」の合計を計算したら、なんと毎月114,600円の固定額だったのだ。つまり、「時間外手当」も「深夜手当」もきちんと計算して支払っているかのように装い、その実は、労働時間管理など行わず、114,600円を固定残業代としてジャンボタクシー部門の全員に同額を支払っていた。賃金規定に「調整手当」とあったのはそのからくりから付けられた名称だったのである。そして労働者は誰もその事実に気がつかなかった。分会長でさえ、以前は「残業手当」が支払われていたのに、支払われなくなった、と思っていた。

 これらにふまえて裁判では原告は、「稼働手当」は残業代・深夜手当ではなく、時間外割増賃金の算定にあたって算定基礎額に算入される手当であると結論付けている。

 この「稼働手当」と名付けられた固定残業代制度は、「定額働かせ放題」の制度だ。たちが悪いのは、このように中央タクシーは、きちんと残業代・深夜割増を支払っているかのように偽装することから始まった詐欺的な制度だということである。

 そして偽装は、それだけではなかったのだ。長時間労働に関する国土交通省基準の違反を隠すためにタコグラフの改ざんをも行っていたのだ。そのやり方は、乗務開始から乗務終了までの合計時間が15時間を越える場合には、タコグラフを途中で抜き取って、2枚目に入れ直す、というやり方である。15時間以上のタコグラフを勤務終了後に運行管理者に提出すると、「不可」と赤字で書いて返される。そしてそれを手書きで書き直せという指導が行われていた。

 こうした偽装はもちろん会社ぐるみ、社長の指示で行われたことは間違いないのだが、社長は証人尋問でしらを切った。こういう指導がされていることを、知らなかった、と。組合に指摘されてから、やめるように言った、と。

 しかし原告代理人の弁護士から「運行管理として、労働時間の管理がきちんとされてなかったという実情があったんじゃないですか?」と聞かれて、宇都宮社長はこう答えるしかなかった。「そうです。」

 裁判では、Tさんが毎日記録していたノートの労働時間の記録としての証拠価値や、休憩時間の実態と扱いについての問題など、重要な争点について、完全に勝利したと思う。

 このとんでもない人でなし企業によって、実際に、業務中の運転手の死亡など、過労死と疑われる事態も起こった。健康を破壊された労働者がたくさんいる。運輸労働者の置かれている現実は、どの会社でも同じだと思う。労働者が団結して闘うことが現実を変える道だ。生きるために、闘う労働組合に結集して、ともに闘おう!群馬合同労組・合同一般労働組合全国協議会にぜひ相談を!