群成舎の群馬県労働委員会救済申立の棄却決定について

1月30日、群馬県労働委員会は、群馬合同労組が申し立てていた群成舎の不当労働行為救済申立について、これを棄却する決定を交付しました。

http://www.pref.gunma.jp/houdou/w0200012.html

 

 

棄却は想定の範囲内。くやしい思いはやまやまですが、当該のO組合員が、ブラック企業・群成舎を許さないと闘い抜いたこと、組合員が一丸となって、O組合員の怒り、苦しみ、勇気を共有し、団結を築き上げてきたこと、仲間が労働組合と団結に希望と展望をつかんだこと。ここにこそ、群成舎の闘いの総括があります。

群成舎は従業員数240名、高崎を中心に、ゴミ収集、リサイクル、環境事業、施設管理などを手がける。O組合員は2015年11月に入社しました。前の会社で続けて2件の死亡事故、それでも抜本的な手立てを打とうとしない会社が嫌になり、年老いて病気もある親の介護もできそうだと群成舎の施設管理部門である「ライフサービス部」に就職を決めました。

ところが入社してみると、群成舎はまるで話が違うブラック企業でした。タイムカードもなくサービス残業当たり前、パワハラにいじめ…労働基準監督署や労働局に相談に行くと、「ああ、また群成舎ね…」という担当者の対応。かといって、労基署や労働局が何とかしようという、姿勢も感じられない。それでOさんは群馬合同労組に相談、加入して、闘うことを決めました。

組合は、タイムカードの設置、残業代の支払いなどを要求して、最初の要求書を2015年12月20日付で送付しました。「事情聴取等も含めて」支配・介入の不当労働行為をしないようにと警告も添えて。

要求書の提出を受けて、会社の対応は以下の通りでした。

  1. 残業代についてO組合員に請求を出させて支払う(7万円余)。
  2. 組合については無視を決め込む。
  3. 6ヶ月の試用期間でO組合員を追い出す。

その中で、12月29日に芝崎勝治代表取締役社長による、「新人面談」がO組合員に対して行われ、「お見合い期間中」「ずっとお付き合いできるのか見定めたい」などの話がなされました。

確かに、この時点で、会社の不当労働行為意思が明白であったとは言いにくい。群成舎がO組合員を片道2時間以上かかる遠隔地に不当配転したのもその後だったし、団体交渉から逃げ回ったのもその後の話。そもそも組合はそれらの明々白々たる不当労働行為をワンセットで救済申立を争ってきました。

組合は、総力で団結して闘いました。団体交渉では、ほかの組合員も涙を流しながら、O組合員と団結して、激しく闘い抜きました。それによって、6ヶ月での試用期間切れ、解雇の策動をいったんは阻止しました。しかし会社は、試用契約書は「試用契約社員」としての雇用契約書であると、詐欺同然のへりくつを使って、正社員採用をせず、2ヶ月の有期契約の更新という、でたらめな処遇をしてきました。こんなことは労働組合の名にかけてぶっとばす!と決意した矢先でした。

O組合員の親の入院という非常事態に直面しました。群成舎の徹底した不当労働行為は、O組合員に過重な負担を負わせるものでした。睡眠不足、親の介護の破綻、パワハラと嫌がらせ…ギリギリの状況で医師に睡眠導入剤を処方してもらいながら、O組合員は本当にがんばってきました。そこに親の入院がのしかかりました。契約社員だから休職規程がないとブラック企業・群成舎は、O組合員の休職を認めませんでした。許せません。しかし闘争の継続は無理と判断せざるをえませんでした。

退職を前提にすると、救済申立も維持することが難しくなりましたが、社長の面談だけは取り下げませんでした。和解なんて絶対しない!許さない!という意思の結果として今回の命令が出されたということです。

だから群馬合同労組は、今回の労働委員会の棄却決定を負けだとは思いません。労働者は、群馬合同労組は、結果的に負けであろうと、絶対に屈しないんだ、ブラック企業と新自由主義をぶっ倒すまで団結して闘い抜くんだ、そういう意思・根性・誇りを示すことができたと思います。そうです。闘いは続くのです。群成舎の労働者のみなさん、ここに、団結して、ともに闘う仲間がいます。勇気を出して、生活と命のためにともに闘いましょう!ブラック企業・群成舎をやっつけましょう!

電通の残業時間の改ざんのやり方

電通の高橋まつりさんが過労・パワハラで自殺した件。

朝日新聞が電通の残業時間の改ざんのやり方について報じている。

これは明白な犯罪行為。許せない。

以下転載。

「…

 今年9月30日、三田労働基準監督署(東京)は高橋さんの自殺を労災と認めた。労基署が認定した1カ月(10月9日~11月7日)の時間外労働は105時間。試用期間が終わり、10月に本採用になってから倍以上に増えていて、仕事によって強い心理的負荷を受けていたと判断された。

 労働基準法は、1日8時間、週40時間を労働時間の上限と定める。これを超えて時間外労働をさせるには、労基法36条に基づいて労使が協定(36〈サブロク〉協定)を結び、労基署に届ける必要がある。電通が届けていた上限は原則として月50時間。ただし、特別な場合には月100時間まで認められる。

 電通では、社員が始業・終業の時刻を自己申告し、上司が承認することで労働時間を管理している。この記録では、高橋さんの時間外労働は月50時間の範囲に収まっていた。労基署の認定とは大きな開きがある。

 電通は一方で、「フラッパーゲート」と呼ぶ出入り口を通ると、入退館時刻を自動的に記録するようにしている。1991年に入社2年目の社員が自殺し、再発防止策として導入したしくみだ。労基署はこの記録をもとに、高橋さんが36協定の上限を超える長時間残業をしていたと認定した。

 電通広報部によると、「入館と始業、終業と退館の間に1時間以上の開きがあった場合、理由を申告し、上司が確認する」という。記録のずれが生じるのは、「ラッシュを避けるために早めに出社したり、終業後にサークル活動や自己啓発活動をしてから退館したりするなど、私的な理由で残っているケースがある」からだと説明する。

 だが、30代の現役社員の説明は異なる。夜遅くまで残業したとき、私的な理由で会社に残ったことにして残業時間の申告を減らしているという。終業と退館に1時間以上の差があれば、「『(新聞やテレビなどによる)私的情報収集』『(忘れ物などの)一時的入退館』『自己啓発』などの理由をつけて申告する」という。「勤務時間中の一部を働いていなかったことにして『中抜き』することもある」と明かす。例えば、午前1時に仕事が終わって退館した場合、午後8時から午前0時の間は働いていないことにして申告する。

 部長から「残業が100時間を超えないように処理して」と指示を受けているためだ。「ひどい月は140時間は残業しているのが実態だが、ウソをついているので、システム上は残業時間が100時間を超えていない」と打ち明ける。

 「部長『君の残業時間の20時間は会社にとって無駄』」。上司に言われたとして、高橋さんがSNSに残した言葉だ。高橋さんにも、「上司が実際より短い残業時間を記録するよう指示していたのではないか」。遺族側はそうみている。」

http://www.asahi.com/articles/ASJBL4QG9JBLULZU00H.html?ref=yahoo

11・6日比谷・全国労働者総決起集会へ!

11・6日比谷・全国労働者総決起集会へ!

11・6全国労働者総決起集会

11月6日(日)正午開会
集会後銀座をデモ行進
集会会場 東京・日比谷野外音楽堂
(日比谷公園内)
【呼びかけ】全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部/全国金属機械労働組合港合同/国鉄千葉動力車労働組合/
国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回闘争を支援する国鉄闘争全国運動

 

 

ブラック企業ぶっとばそう!10・23中央タクシー分会スト 高崎駅西口デモ貫徹!

「ブラック企業ぶっとばせ!」とスト・デモ

10月23日、群馬合同労組は中央タクシー分会が24時間ストライキに突入、会社の圧倒してスト突入集会を貫徹し、午後から団結集会デモを40人でうちぬいた。ストライキなど見たことも聞いたこともない人が増えたが、闘う労働組合の団結とストライキ闘争は多くの労働者市民に強いインパクトを与えた。

電通の「過労自殺」は殺人

電通の新人女性社員・高橋さんの過労・パワハラ自殺に関して、自殺の4ヶ月前に労基署が長時間労働について電通に「是正勧告」を出していたことが明らかになった。また3年前にも若い男性社員が過労自殺と認定されていた。

電通の高橋さんの労災認定を行った三田労基署は発症前1ヶ月の残業時間が約105時間に達したと判断したが、会社に残った記録では協定の範囲内(70時間)ぎりぎりに収まっていたという。残業を残業と認めないやり方、改ざんや詐欺的な労務管理。さらにパワハラ。これは殺人ではないのか?

長時間労働の強制ゆるさない!

労働時間を、労働時間として認めない、管理しないというやり方が目につく。
空港送迎乗合タクシーを運行する中央タクシーでは、タイムカードがない。就業規則でも規定されていたが、組合が追及すると就業規則を変えてしまった。さらには空港で待機する時間を、勝手に休憩時間だと主張しはじめた。すべては残業代を固定残業代で処理して、不払い労働を強制してきたからである。
群馬バスでは、終点到着から始発までの時間は、「中休」といって、基本的に休憩時間だと団体交渉で言った。しかし無理があるので、半分に計算して労働時間に入れると言うのだ。そもそも遅れが出ても管理していないしその分を支払ってもいない。この半分に計算するやり方で36協定の月80時間ぎりぎりに調整する。実際には過労死水準の月80時間をこえている。労働組合が闘わない結果だと言わざるをえない。
ウベハウス東日本では、職人が例えば朝6時に出勤して、会社のトラックに分乗して2時間かけて県外の工事現場に行くとする。この時間、運転していなかった、携帯をいじくっていた、居眠りをしていた…と言って、労働時間ではないと言い張った。(現在残業代を争って裁判中)
労働時間を労働時間として認めない、管理しない、それによって、過労死や事故をおこすほどの過重労働を労働者に強制する。これに当然にもおかしいと疑問をもったり、声に出したりすると、いじめられたり、パワハラを受けたり、解雇されたりする。

闘う労働組合を職場に取り戻そう

こういう状況で、労働組合が、労働者の団結の砦として、存在意義を示すことができるか?群馬合同労組に相談に来る労働者は、労基署に行き、県の労働局に行き、連合などの他の大きな労働組合に相談に行き、弁護士や政治家に相談し、最後に群馬合同労組に来る人が多い。闘う労働組合は労働者の力を信じて、闘いで展望を開く。ストライキはそういう闘いだ。

安倍政権の「働き方改革」ぶっとばそう!

いま安倍政権は、まるで労働者の味方でもあるかのように、「働き方改革」をかかげ、「長時間労働の是正」や「同一労働同一賃金」「最低賃金の引き上げ」と言っている。しかし、安倍がめざしているのは、日本を「世界で一番企業が活動しやすい国」にするということ。そのために労働者の権利を奪い取り、労働時間規制も含めて、規制を撤廃する労働法制の抜本的改悪を進めようとしている。

韓国の労働者のゼネストと連帯し、11・6全国労働者総決起集会に参加しよう!

資本主義は何の希望も展望も労働者民衆に与えることができなくなった。未来は苦しくなる一方だと誰もが思っている。世界中で労働者民衆の怒りが、1パーセントの富の独占者・権力者に対する闘いとして爆発している。その先頭に、日本では報道されていない韓国の労働者階級のゼネラルストライキがある。鉄道労働者の1ヶ月近いストを先頭にあらゆる産別の労働者がストライキを闘い、ついにパク・クネ大統領を打倒しつつある。
日本でも、労働者の怒りの爆発は必ず始まる。電通の女性の過労・パワハラ自殺は現場の怒りの激しさを示している。
問題は、労働組合。国鉄分割・民営化から労働組合の魂が抜かれて、役に立たなくなった。しかし、国鉄解雇撤回を軸に国鉄闘争は30年の勝利の地平で労働組合の展望を示している。ここに団結したとき、群馬合同労組中央タクシー分会のようにストライキがよみがえる。
11・6全国労働者総決起集会に、すべてのみなさんが結集することをうったえます。

群馬合同労働組合は一人でもOK!

群馬合同労働組合は、一人でも加入できる労働組合。加入すれば会社に要求を出して、いっしょに団体交渉を行うことができます。労働者は一人では弱い。しかし組合の仲間と団結すれば、決して負けることはない。組合に入ろう。

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群馬合同労組中央タクシー分会、24時間ストに突入!

群馬合同労組中央タクシー分会、24時間ストに突入!

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本日10月23日群馬合同労組中央タクシー分会は、午前8時30分からストライキに突入した。組合員に対する賞与不支給、もうけ優先安全軽視の経営方針、不誠実な団体交渉などに対する断固たる抗議だ。明日の8時30分まで24時間のストを貫徹する。8時から藤岡市にある中央タクシー群馬営業所前にてスト突入集会をおこなった。新たにできた群馬バス分会の2名も有給をとって参加。中央タクシー分会の3名を先頭に11名でスト突入にのぞむ。前回3月の春闘ストの時は、スト通告を受けるや管理者が事務所の鍵を閉めて逃げ出すという事態となり、組合は解放区と化した敷地内で堂々とスト突入集会を行った。さすがにこれはまずいと会社は判断したらしく、今日は組合が8時過ぎに当番の副所長にスト通告を行い、さらに敷地内でスト突入集会を開始するや、山本群馬営業所長がとんできて、敷地の外でやれと文句を言ってくる。いったん組合も敷地外の道路に移動して集会を再開。しかしその後も、山本所長は、車の出入りのじゃまだからあけろだとか、組合員の車を駐車場に止めるな、撮影で敷地に入るなとケチをつけてくる。これには分会の怒りが爆発する。組合員の車を叩く所長に分会組合員がくってかかる。すると山本所長は川谷内分会長を突き飛ばす。猛烈な抗議と弾劾を叩きつけるや、山本所長は川谷内分会長に対して「態度が悪いから乗せねぇよ」と口走る。組合に加入したとたんに会社は川谷内分会長を運転からはずし仕事を奪い、労働委員会で争い一年4ヶ月。こんなことを言うのか!?「そういう顔つきだからダメなんだよな」「性格もコロンと変わってる」「穏やかな川谷内さんがこうなった」と言いつのる。ふざけるな!何でこうなったんだ!徹底的な弾劾が続く。もうケチョンケチョン。困り果てた山本所長は、営業所の窓をあけ、FMラジオのスピーカーをこちらに向けて大音響で流しはじめる。組合員から苦笑がもれる。しばらくすると警察車両が次々と到着。「通行人からもめていると110番通報があった」と。これはブラック企業に対するスト通告、警察は介入するなと申し入れる。山本所長が出てきたので、会社が電話したのかと追及すると、いやしてない、疑うなら携帯の履歴を見せると言う。最後に全体で堂々とシュプレヒコールをあげてスト突入集会を終えた。
午後からは「中央タクシー分会スト支援連帯 ブラック企業ぶっとばせ団結集会デモ」。12時から高崎駅東口でビラまきと宣伝行動を行う。朝のスト突入集会の写真と記事をのせた「原発とめよう群馬 原発事故・現状だより」第254号ができあがり、街頭で配布される。

 

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午後1時30分から高崎市労使会館にて集会開始。集会には約40人が参加。最初に朝のスト突入集会のビデオが上映される。たかさき・救現堂の仲間で群馬合同労組支援共闘会議共同代表の一人秋山太一さんが撮影してくれた。緊迫した状況が克明に伝わる。分会の仲間の怒りとともに。
集会では、ストに立った中央タクシー分会の3人の仲間、10月3日の群馬県労働委員会・組合員の証人尋問にもかけつけ、この日も参加してくれた動労千葉OB会長の永田雅章さん、仕事を抜け出して差し入れのパンをもってかけつけてくれた仲間、地域で地に足着けて行動してきた仲間、3回のスト・4回のデモ皆勤賞でビデオ撮影してくれている救現堂の秋山さん、3年間解雇撤回をともに闘ってきた組合員、ブラック企業によってうつ病を発症しながら闘っている若い組合員、一番新しい女性組合員、韓国との国際連帯の先頭に立つ須永副委員長の11・6の訴え、組合員の裁判をともに闘い、中央タクシーの残業代訴訟を準備してくれている吉野弁護士から発言をもらった。最後は韓国民主労総の闘いのビデオ映像を背景に清水委員長からの訴えと提起が行われた。どれもこの間の闘いがどれほど重要な前進と団結を生み出してきたのかを実感させるものだった。団結ガンバローを川谷内書記長の音頭で行い、デモに出る。
デモは高崎市労使会館からJRの高架をくぐり、西口をグルッと一周する。「ブラック企業を許さないぞ!」「ストで闘うぞ!」「闘う労働組合を取り戻そう!」「ともに闘おう!」と力一杯叫んだ。沿道でのビラの受け取りもよかった。まだまだ私たちの数は少ない。しかしともに団結して闘おうという呼びかけは必ず多くの労働者に届くはずだ。労働者は奴隷ではない。
すべてのみなさん、今こそ群馬合同労組とともに声をあげよう。団結しよう。私たちが団結すれば、団結を崩されなければ、必ず勝利する。11・6全国労働者総決起集会にともに結集しよう。

 

◎名 称 国鉄1047名解雇撤回! 闘う労働組合の全国ネットワークを!
東京―ソウル国際共同行動で戦争と労働法制解体攻撃に反撃を!
11・6全国労働者総決起集会

◎日 時 2016年11月6日(日)正午
◎場 所 東京・日比谷野外音楽堂
◎事務局 千葉市中央区要町2―8DC会館 ℡043(222)7207 FAX043(224)7197

 

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自殺する4ヶ月前に労基署が「是正勧告」

日曜日にせまった10・23中央タクシー分会スト支援連帯 ブラック企業ぶっとばせ団結集会デモ。

ぜひみなさんの参加をお願いします。

電通の高橋まつりさんが過労(パワハラ)自殺した。10月20日付のメディアが、昨年夏、高橋さんが自殺する4ヶ月前に労基署が長時間労働について電通に「是正勧告」を出していたと報じた。

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 思い出すのは、軽井沢スキーバス事故。2012年に関越自動車道バス事故がおこり、乗客7名が死亡し39名が重軽傷を負った。国土交通省も、行政も、再発防止をかかげ、基準や罰則を強化した。しかし、軽井沢の悲劇が繰り返されるのに4年もかからなかった。

 電通の高橋さんの労災認定を行った三田労基署は発症前1ヶ月の残業時間が約105時間に達したと判断したが、会社に残った記録では協定の範囲内(70時間)ぎりぎりに収まっていたという。残業を残業と認めないやり方、改ざんや詐欺的な労務管理だ。これが当たり前になっている。

 労働時間を、労働時間として認めない、管理しないというやり方が目につく。

 空港送迎乗合タクシーを運行する中央タクシーでは、タイムカードがない。就業規則でも規定されていたのに。組合が追及すると就業規則を変えてしまった。さらには空港で待機する時間を、勝手に休憩時間だと主張しはじめた。すべては残業代を固定残業代で処理して、不払い労働を強制してきた結果である。

 群馬バスでは、終着から始発までの時間は、「中休」といって、休憩時間だと言い張る。しかしあまりに無理があるので、半分に計算して労働時間に入れると団体交渉で回答した。そもそも遅れが出ても管理していないしその分を支払ってもいない。この半分に計算するやり方で36協定の月80時間ぎりぎりに調整する。実際には過労死水準の月80時間をこえている。労働組合が闘わない結果だと言わざるをえない。

 ウベハウス東日本では、職人が例えば朝6時に出勤して、会社のトラックに分乗して2時間かけて県外の工事現場に行くとする。この時間、運転していなかった、携帯をいじくっていた、居眠りをしていた…と言って、労働時間ではないと言い張った。(現在残業代を争って裁判中)

 労働時間を労働時間として認めない、管理しない、それによって、過労死や事故をおこすほどの過重労働を労働者に強制する。これに当然にもおかしいと疑問をもったり、声に出したりすると、いじめられたり、パワハラを受けたり、解雇されたりする。

 こういう状況で、労働者の団結の砦として、労働組合が存在意義を示すことができるか?群馬合同労組に相談に来る労働者は、労基署に行き、県の労働局に行き、連合などの他の大きな労働組合に相談に行き、弁護士や政治家に相談し、最後に群馬合同労組に来る。闘う労働組合に希望が持てなければ絶望しかない。

 問題はでかくて、相手は巨大。しかし、労働者は負けない力をもっている。

 群馬合同労組の組合員は、それを日々証明している。

 労働者にとって、いま、命が問題になっている。賃金を上げろというのも、単なる経済的な要求ではすまない。生きさせろ、労働者は奴隷ではない、誇りをもった人間だ!その怒りを貫いた賃上げ要求でなければだめだ。労働者が「正規」「非正規」に分断されている。「非正規」も「契約社員」「派遣」「請負」「嘱託」…いくつにも分断されている。会社・資本はこの分断を利用して、労働者がひとつになることをさせまいとする。しかし、それは労働者がひとつになること=団結することを恐れているのだ。ストライキこそ、この労働者がひとつになる機運を生み出す。
 10月23日、群馬合同労組中央タクシー分会が「ブラック企業ぶっとばそう!」「闘う労働組合を取り戻そう!」とストライキに入る。支援集会・デモに集まろう!

 会社とつながって、えらそうな顔をしている労働組合など、労働組合ではないとぶっとばさなければいけない。そうでないと労働者は生きていけない。

 そう考えたとき、今世界中で労働者が、ゼネラルストライキで、資本・権力と闘っている意味が、わかる。こことつながろう。韓国・民主労総の闘いに応えよう。

 10・23中央タクシー分会スト支援連帯 ブラック企業ぶっとばせ団結集会デモに集まろう。

11・6全国労働者総決起集会に集まろう。

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安倍政権の「働き方改革」をぶっとばそう!

  いま安倍政権は、「働き方改革」をかかげ、「長時間労働の是正」や「同一労働同一賃金」「最低賃金の引き上げ」と言っている。まるで労働者の味方でもあるかのように。しかし、安倍が狙っているのは日本を「世界で一番企業が活動しやすい国」にすると従来言ってきた通り。

 安倍政権が「アメ」ばかりを打ち出すのは政権発足直後の失敗があるからだ。一定給与以上のホワイトカラー層の労働時間規制を外す「ホワイトカラー・エグゼンプション」を打ち出したところ、「残業代ゼロ法案」と猛反発を受けた。結局とん挫した。労働分野は安倍首相にとって最大最強の「岩盤」になった。この「働き方改革」は、戦争体制の確立と一体で、労働法制の抜本的改悪を狙う安倍が、労働行政の主導権を厚生労働省から首相官邸に奪い取り、ゆくゆくは労働時間に応じて賃金を支払う労働時間規制そのものを撤廃したいという狙いなのだ。

 会社(資本)は金もうけのためには、労働者を死にいたらしめようとも反省などしない。反省するふりをするだけだ。指摘をされれば「謝る」だけだ。金もうけのために生きている連中はそういうものなのだ。問題は労働者が、職場で団結と闘う労働組合を取り戻すこと。その展望は10・23高崎労使会館、11・6日比谷野音にある。