群馬バス分会が職場闘争と労働委員会を軸に会社を追い詰める!

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月刊労働運動2018年3月号投稿記事

 

群馬バス分会、職場と労働委員会軸に会社をおいつめる

 

群馬バスは2015年に、それまで1年契約の有期雇用だった運転手・従業員を正社員化した。しかしそれは勤続年数の長い多くの労働者の賃下げをともなった。今からすると、これは2018年問題、すなわち「5年ルール」の適用を見すえたものだったといえる。ほとんど詐欺のようなやり口だ。

 

群馬バスは2016年の群馬合同労組分会の登場に対して、徹底的な分会破壊攻撃で一気に分会解体をやろうとおそいかかった。

  • 2016年12月には2017年4月以降の雇用契約書に「テロ行動等を行う過激組織を想定した」雇用契約書の新たな誓約事項を加えることを決定。加入・接触を禁じるというもの。
  • 書き込みサイト「爆サイ」を使った分会に対する誹謗中傷や職場での「仲間外れ」
  • 2017年3月のアルコール呼気検査を理由とするM分会長の解雇
  • O副分会長に対して原則的に出勤だった法定外休日を差別的一方的に休日にして兵糧攻め(平均毎月25000円の減収)
  • O副分会長に対する停職7日の懲戒処分
  • 不誠実団交
  • 団交拒否

 

群馬合同労組は、分会の不退転の闘いを軸にしながら、門前抗議行動、市内デモ、毎週の高崎駅金曜日行動での運転手へのビラ配布行動などを闘い、負けなかった。

何より、現場の闘いと一体となり、現場の反撃を組織する闘いとして、これらすべての攻撃を不当労働行為として、群馬県労働委員会で救済命令を求めて、3次にわたる救済の申し立てを行った。

 

M分会長に対する解雇は、呼気中アルコール濃度0.094という酒気帯びにもならない数値であり、本来なら停職のレベルである。これを規定が周知されていなかった中で、M分会長がうっかり事情聴取で勤務の8時間以内に飲んだと言ってしまったことに会社は飛びつき、M分会長が訂正の陳述書を出したにもかかわらず、「供述の変遷」と、まるで刑法犯のように扱い、一発解雇した。

O副分会長に対する兵糧攻めもひどかった。団体交渉で、群馬バスが、面接時には「週休2日」と言いながら、法定外休日を強制的に出勤日に割り当てていることを組合が問題にし、「法定外休日出勤は任意」と回答させたことをもって、会社は団交でO副分会長には法定外休日出勤させるなと組合が要求したとでっち上げて、法定外休日を強制的一方的に休みにした。それによって月額25000円の減収になった。生活できない。組合はそんなことは要求していない、すぐに差別的な扱いをやめろと要求しても、会社は団交で決めたことだと開きなおって、団交も拒否した。現場で毎回抗議して闘ったが、いっこうに直さないという形で組合員を精神的にも生活的にも追いつめた。減収にも踏ん張ってもらったが、どうしようもなければ組合から貸付を行った。

たたみかけるように群馬バスはO副分会長が系統を間違えて運行したミスを理由に懲戒処分を行った。これまで系統間違いで処分ということはなかったが、ドライブレコーダーであらを探し、ミスに気づき、踏切で停止中に携帯電話で営業所に報告したところ、踏切が開いて、通話しながら発車してしまったことを、ことさら運転中の通話にでっち上げ停職7日にした。

 

書き込みサイト「爆サイ」に群馬バスのスレッドがたち上がってやがて分会に対する悪口ざんまい、「アカだ」「過激派」だ、挙げ句の果てには「臭い」だの子どもの「イジメ」さながらの悪質な書き込みが始まった時期と、群馬バスの分会攻撃が始まる時期が重なる。

 

分会の仲間は、負けずにがんばり、7月には3人目のT組合員の加入を新たに勝ちとった。ここから一気に力関係の逆転が始まる。

 

何より、2015年の正社員化をただ一人拒否して、一年契約更新でがんばってきたT組合員の加入によって、雇用契約書の新たな誓約事項の不当労働行為が明らかになった。この規定はT組合員のような新たな加入を絶対に許さないという会社の意思であったが故に、T組合員の加入、組織拡大が、一切の力関係をひっくり返す重大な出発点になったということだ。

労働委員会にこの動かぬ証拠を出されて、会社はしどろもどろだ。言い逃れを重ねるが、これがまた墓穴を掘る。

O副分会長の休日出勤差別も、労働委員会への救済申立を機に、会社は開きなおることができなくなって、すでに実質的に粉砕してしまった。

M分会長の解雇も、O副分会長の懲戒処分も、これら全体の中で、会社の不当労働行為意思を明らかにすることによって、勝利の展望を手中にした。12月に団交拒否と誠実団交応諾義務違反で労働組合法第7条第2号で救済を新たに申し立てたことによって、会社は今までのような不誠実団交を開き直れなくなっている。

 

2月13日付で組合は、新たに16項目の要求書を出した。ひとつひとつが、この間の力関係の逆転を反映する重要なものだ(群馬合同労組ブログ参照のこと)。労働委員会もいよいよ証人尋問の段階(審問)に入っていく。

 

当初は分会組合員と話をするなと自分の組合員を脅していた群馬バス労働組合(私鉄総連)の委員長が、O副分会長に猫なで声で「そろそろうちに戻ってこないか?」と声をかけてきたそうだ。冗談じゃない。

また「爆サイ」の群馬バススレッドが、いますっかり群馬バス内部からの書き込みがなくなった。群馬バスは2月5日付で社長名の「達示(たっし)」を発出して、基本書き込みを禁止したのだ。何を今さら、これまでこのスレッドで群馬合同労組組合員に対する悪口を書きたい放題だったのを知らなかったとでも言うのだろうか?

O副分会長のミスが原因だと掲示された運輸局の監査が、実は会社が許可を受けずに事業計画を変更したという重大な違反が原因で、施設の使用停止で、バス一台ナンバープレートが外されていることも明らかになった。

群馬バスはどうしようもない会社だ。国鉄闘争を闘う労働組合、全国協でともに闘う労働組合に結集して闘えば、必ず勝利できる。ゼネストめざしともに闘おう。

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