群馬バス運転手の時給は800円!?

第2回団体交渉は3月27日に

群馬バスの代理人から団体交渉の提案がやっときた。2月中の開催を要求していたのだが、提案の電話がかかったのが3月1日。そして3月最終週の提案。第2回の団体交渉は3月27日(月)と決まった。
今回の要求書の重要な争点が、2015年夏頃に行われた正社員化(それ以前は群馬バスの運転手は基本的に一年契約の有期雇用社員だった)にともなって、どのように賃金体系が変わったのか、ということである。
表を見てほしい。これはO組合員の、過去の基本給・残業・出勤日数などのデータだ(給与明細が手元に残っているもの)。


① 正社員化の前の基本給は、乗務給とハンドル給に別れていて、それぞれ何を意味するのかがわからない。
② 乗務給とハンドル給の合計が基本給になると思われるが、月の平均額は225,983円になる。ところが正社員化されてから基本給は191,000円に下げられている。なんと3万5千円の賃下げだ。
③ 見過ごせないのは、正社員化前の残業代の計算方法だ。これまた、なんと、時給はきれいに800円にされている。毎月均一というのも理解できないし、なぜ800円なのかも理解できない。大型免許を持ち、乗客の命をあずかるプロのドライバーだ。時給800円とは驚きだ。(現在もその条件を継続している労働者もいる)
④ 正社員化の後、O組合員の時給は1,085円に上がっている。しかし、基本給が平均35,000円も下げられた上、残業時間の「中休」(待機時間)部分が半分にけずられ、残業時間全体もなぜか全然少なくされていることによって、収入は減ったままだ。さらに昨年1月に入ったM組合員にいたっては時給は986円だ。
新しいドライバーほど安い

入社して14年になるO組合員と、入社1年のM組合員。
賃金の大きな違いが二つある。
ひとつは、基本給。O組合員は191,000円。M組合員は173,500円。その差は毎月17,500円になる。
もうひとつは、「退職手当」。O組合員には毎月12,000円がつくが、M組合員にはつかない。もちろん、どちらも退職金は出ない。
これだけケチな会社だと、どうなるか?もちろんコストの高い労働者より、コストの安い労働者におきかえたくなる。だから古い労働者を大事にしなくなる。

群馬合同労組に入ってともに闘おう

会社の管理職や群馬バス労働組合の役員、交通ユニオンの役員が、群馬合同労組は過激派、群馬合同労組に入ると抜けられなくなる、家族まで就職できなくなる、群馬合同労組には絶対に入るな、と、吹いているらしい。しかし群馬合同労組は、群馬県労働委員会からも資格審査を受けて、救済命令も受けているれっきとした労働組合だ。だから会社も団体交渉から逃げられない。組合員の家族が組合員の活動を理由に就職できなかったことなんて聞いたことがない。もっとも家族がどんな人かで採用を決める会社なんて、ろくな会社ではないのだから、そんな会社には入らない方がいい。差別、いじめ、パワハラが横行する職場に間違いない。家族のためにやめた方がいい。
過労死レベルの長時間労働を強制されて、賃金の計算方法もわからない、計算してみたら疑問だらけ、こんなひどい状況を放置してきたのは、ほかならぬ会社と群馬バス労働組合、交通ユニオンだ。職場を変えるのは、労働者の団結の力だ。一人一人の労働者にこそ、力がある。だから群馬合同労組にはいって、ともに力をあわせて、職場を変えよう。
資料 2月1日付「要求書」

冒頭、2016年11月30日付貴社「回答書」に抗議する。貴社は2016年10月12日の第1回団体交渉の場で当組合への提出を約束した賃金支給規程・36協定書の提出を拒否した。その理由は、同団体交渉にて貴社が資料として提出した「労働時間の考え方」という資料を当組合がホームページに掲載したことだと言う。この資料が「機密情報」であり、勝手に公開したことが信頼関係を損なったというのである。そもそも公開しないという確認などしていない。この「労働時間の考え方」が機密情報であるかどうか、当組合は従業員・市民のみなさんにみていただき、判断していただこうと考える。行政から補助金ももらう、公共交通を担う事業体であるにもかかわらず、労働組合との約束も一方的に踏みにじる不誠実な貴社の対応を、当組合は許さないことを通告しておく。
あらためて、以下の要求をするので、2017年2月中に団体交渉を開催の上、文書にて回答するよう、申し入れる。

(1) Oの2017年1月度給与に関して、時間外賃金の未払い分64402円を支払うこと。(別添計算書参照)(訂正あり)
(2) Mの2017年1月度給与に関して、時間外賃金の未払い分15957円を支払うこと。(別添計算書参照)
(3) Oの2017年1月度給与に関して、業務日報から算出した実際の実働時間(ハンドル時間)130時間40分とダイヤの実働時間(ハンドル時間)126時間50分との差、3時間50分について、未払いなので3時間50分÷2×1085.2円(時給)=2080円を支払うこと。(別添計算書参照)(訂正あり)
(4) 第1回団体交渉にて貴社は運転していない待機時間、すなわち「中休」は「自由に利用できる休憩時間」であって、原則無給であると主張するが、貴社の「中休」は貴社の指揮命令下におかれた「手待時間」であり、れっきとした労働時間であるので、二分の一に計算する計算方法をやめること。(※「出勤を命じられ一定の場所に拘束されている以上いわゆる手待ち時間も労働時間である」(昭和33年10月11日基収6286号))
(5) 「中休時間」のうち時間外にあたる部分を二分の一に計算する根拠となっている「中休時間における賃金の取扱いに関する事項」に関する群馬バス労働組合との労使協定について、当組合に開示、写しを交付すること。
(6) 現在のOの労働条件に関して、2015年に群馬バス労働組合と合意された労使協定「正社員化に伴う労働条件に関する事項」について、当組合に開示、写しを交付すること。改訂前の「乗務給」「ハンドル」の規程について説明すること。
(7) 最近2カ年のM・O二名の「乗務員乗務報告書」の写しを当組合に交付すること
(8) 休日の振替について、本人の合意を取ること。振替日を必ず指定すること。
(9) 榛名湖線・榛名神社~榛名湖間など、車幅が道路幅を超える危険箇所に関して、安全上に問題があるので、会社の安全配慮義務の問題として対策を講じること。
(10) 安中ダイヤにおいて、乗客が定員をオーバーする時、どのように対応するべきか明らかにすること。        以上