業務スーパーはパワハラ店長を異動しろ!

群馬合同労組は、業務スーパーを群馬県において展開する(株)オーシャンシステムに対して、20代女性正社員A組合員に対するパワハラをやめよと要求して、2021年6月から闘ってきた。しかし昨年着任した女性店長によって、A組合員はうつ病を発症してしまった。許せない。以下は今年3月20日に新たに提出した要求書である。
要求書
2023年(令和5年)3月10日付回答書を受領した。
2023年3月13日にA組合員が、精神科病院を受診して「うつ病」との診断を受けた。この件については、貴社はAからの診断書の提出を受け、同年3月16日にはBSVが面談も行っている。
当労働組合は、2021年6月9日付要求書において、貴社の上司から「繰り返しパワーハラスメント的な扱いを受けて、Aは不眠や怒られる夢を見るなどの不安障害の症状を呈するに至ってい(る)」として是正を要求してきた。当労働組合は、事実の確認のために当事者の団体交渉への出席を求めたが、貴社はこれを拒否し、当事者2名を他店に異動させることによって問題の解決をうやむやにした。当労働組合は、是正を期待し、事態を注視してきた。ところが、結果的に今回同じようにパワハラが繰り返されて、A組合員は、遺書を書いて死のうとするほどの深刻なメンタル発症を引き起こしてしまった。
上司による具体的な言動は色々あるが、例えば、2023年2月9日付要求書でも指摘した通り、「服装や身だしなみが悪いとして店長が写真を撮影するなどの行き過ぎた指導」が行われた。貴社はこれについて、上記回答書で、「髪の毛にふけがついている」ことをあげ、「再三にわたって注意するも改善しませんでした」、「本人の許可を得たうえで写真にとり…写真を示して指導した」、「行き過ぎた指導とは考えておりません」と回答した。
「ふけ」については、2021年8月24日に開催された第1回団体交渉において、当時のC指導係が「Aさん、少し匂わない?だってフケとかもすごいし」などと当時のD店長と陰口を言っていたことを、当労働組合は証拠を提出して、いじめとして問題にした経緯がある。この期に及んで、フケで、不適切な指導が繰り返されたことに当労働組合は愕然とする思いである。
そもそもフケに気をつけるようにとの指導は今回それまでになされていない。「再三にわたって注意するも改善しませんでした」というのは事実ではない。
しかもフケの出ない人はいないだろう。その時々の環境や健康状態などによって量も違う。フケが目立つと感じたならば、目立たないように対策を取るなどの指導がまず必要だろう。
ところがE店長はいきなり写真を撮影して、見せしめのように、A組合員に突きつけたのである。そして貴社は、「行き過ぎではない」とそれを擁護して居直った。このような貴社の体質こそが、A組合員をメンタル発症に追いやったのだ。絶対に許すことができない。
貴社の安全配慮義務違反は明らかだ。2023年2月9日付要求書に加えて、下記の通り要求する。緊急を要するので、あらためて2023年3月30日までに団体交渉を開催することを要求する。
記
- パワハラの当事者・E店長を他店に異動されたい。
- A組合員が貴社〇〇店で安心して就労できるように、根本的なパワハラ対策を提案されたい。
- 就業規則、賃金規程、36協定書(付属協定書含む)の写しを当労働組合に提出されたい。提出拒否に対しては群馬県労働委員会への救済申立を行う。
- 希望しないスキルアップ研修を強制しないこと。
以上
これに先立って群馬合同労組はオーシャンシステムに対して人員不足の解消と賃上げの要求を行っていた。正社員であるA組合員の賃金は、所定内賃金が時給1,073円・月額157,600円の「成果給」、固定残業代である「職務手当」22,500円(残業16.8時間分)の合計。それに加えて、固定残業代をこえた残業代が「割増手当」として支払われている。要するに残業と年2回の賞与があるだけで、時給1,073円のパート労働者と基本的に変わらない。それなのに、正社員なんだからとスキルアップを求め、できていない、ミスが多いとやり玉にあげる。冗談じゃない。ベイシアの組合員はA組合員のような労働者のためにもと言って闘っている。業務スーパーで働く労働者のみなさん、スーパー・小売店で働く労働者のみなさん。いっしょに闘いましょう!まずは群馬合同労組へ相談を。
関東・甲信越等の相談窓口 群馬合同労働組合
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