県労委が群馬バスの不当労働行為認める

このエントリーをはてなブックマークに追加

 M分会長の解雇撤回は認めず!

 2年前、群馬バス分会M分会長が解雇されてから始まった群馬県労働委員会。6月18日、その命令書が組合と群馬バスに届きました。
 組合が訴えたのは7件。そのうち4件は組合が勝ち、3件は負けました。いちばん大きな問題であったM分会長の解雇撤回は負けました。それからO副分会長の停職処分も不当労働行為とは認められませんでした。いずれも、処分に該当する事実があるので、組合差別で処分したとは言えないという労働委員会の判断でした。処分の重さもこれまでの群馬バスの歴史の中でも特に差別しているとは言えないと判断されました。
 しかしながら、群馬県労働委員会は、(株)群馬バスは、他の4件については、群馬合同労働組合を違法に差別したとして、労働組合法違反で有罪の判断を下しました。

 休日出勤差別に支払命令!

 O副分会長に対して、法定外の休日出勤を突然やらせないようにして毎月25000円もの給与の減額をまねいたことについて、県労働委員会は「経済的不利益を与え、組合の活動を牽制しようとすることにあったと認めざるを得ない」と断言して、その日数分を働いたものとして扱い、給与を支払うように命じました。

 「過激派」は解雇とした雇用契
 約書は無効、謝罪文の掲示を命令

 群馬合同労組の分会ができた次年度から、雇用契約書に、「過激派」に入ったり、付き合ったりしません、という新しい誓約事項が付け加えられました。そして職場では、群馬バス労働組合の役員が、群馬合同労組の組合員と付き合うと解雇されると言いふらしました。これを群馬バスは、テロ対策だと言いつのりましたが、県労働委員会は「会社が新たに雇用される従業員が組合に加入することを躊躇させ、本件組合の組織拡大を阻止し、現時点における組合の影響力を削ごうとする意図を持って、あるいは、少なくともこのような効果を視野に入れて敢えて追加したと推認される」として無効と判断し、謝罪文をすべての事業所に10日間貼り出すように命令しました(写真)。

 「不誠実」として文書の交付を命令

 群馬バスは、群馬合同労組がコピーをくれと要求した就業規則・賃金規定・36協定などを、一度は出すと言いながら、言いがかりをつけて拒否し続けてきました。県労働委員会はこれを労働組合法違反としました。
 それだけではありません。ダイヤグラム及びそれぞれのダイヤグラムのハンドル時間・中休時間を記した書類も群馬合同労組に提出すべしと命令しました。これはとても重要です。
 これまで、群馬バスのドライバーは自分の長時間の労働が、なぜこの賃金になるのか、計算することは不可能でした。なぜなら、ダイヤごとの単価表を機密文書だとして運転手には隠してきたからです。
 これに対して県労働委員会の命令書は「団体交渉は、原則として、労働条件に関する合意形成を目指して行われるものであるが…組合が…組合員の労働条件が法令等に照らして適正に規律されているか否か、また、実際に業務を遂行する過程において法令及び就業規則等に定められた基準が遵守されているか否か検証する場であるともいえる」として、賃金がどのように計算されているのか、ちゃんと基準となるものを出して、組合が検証できるようにしろという命令を出しました。

 団体交渉拒否を不当労働行為と認定

 さらにO副分会長の休日出勤差別が行われる中で群馬バスは、群馬合同労組の団体交渉開催の要求を、必要がない、文書の回答で足りるとして、拒否しました。これについても県労働委員会は、労働組合法違反の不当労働行為であると断罪しました。

  群馬バスの組合つぶしを打ち破る

 M分会長の解雇撤回はかないませんでした。しかしながら、解雇されたM分会長、2人の現場の組合員が、このような激しい組合つぶしに負けずに、闘い抜いてきたことこそが勝利であると総括しています。結成間もない分会に、次々と不当な攻撃が襲いかかりました。会社とユニオンショップ協定を結ぶ群馬バス労働組合も、群馬合同労組の組合員に対して、話をするな、あいさつもするな、と会社といっしょになって組合つぶしを行いました。これらの攻撃に対して、負けずに、労働委員会をも闘いの軸に位置づけてがんばってきました。この労働委員会の申立をして闘わなければ、今分会はなくなっていたかもしれません。
 現在バス業界は、人手不足なのに、労働条件は最悪、こんなに働いて、なぜこんなに給料が安いのか、その理由もわからず、公共交通だといって奉仕を強いられます。私たちは、労働者が、社会を動かしている当事者であり、労働者が団結して、人間らしく生きられる社会を目指します。今回の群馬県労働委員会の救済命令は、そういう意味で大きな力になります。群馬合同労働組合は、今後も、群馬バスの職場、交通運輸労働者の労働条件の改善、労働組合運動の前進のために団結して闘います。ご支援・ご理解のほどをよろしくお願いいたします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください